ディーゼル車のメリット･デメリット 維持費は安い？おすすめ車種は？

軽油を燃料として動くエンジンのことをディーゼルエンジンと言います、そしてその様なエンジンを搭載している車の総称がディーゼル車です。

ディーゼルエンジンの基本的な仕組みと構造ですが、その仕組みは、シリンダー内で圧縮されて高温となった空気に、燃料(軽油)を吹きかけて燃焼させることによってパワーを生み出す、というものです。

シリンダー内に取り入れた空気を燃料（ガソリン）と混合・圧縮させた状態でスパークプラグの火花が燃焼を発生させるガソリンエンジンに対して、ディーゼルエンジンは自然発火によって燃焼を起こします。

ディーゼルエンジンは軽油と燃料とするパワーユニットであるためレギュラーガソリンやハイオクを燃料として使用することはできません。仮に使用した場合、燃料噴射ポンプや噴射ノズルといったエンジン構成部品の破損につながります。ガソリンスタンドでうっかり違う燃料を入れないように注意しましょう。

ガソリンスタンドへはある程度燃料が残っている状態で行くと思いますので、間違った燃料を入れてもすぐにトラブルが起きてしまうというわけではありません。ただ、軽油の割合が少なくなってくると、ノッキング(エンジンから異音が聞こえる、振動が起きるという症状)が起こり、マフラーからは白煙が出ます。

このノッキング状態を放置してしまうと、ディーゼルエンジンに大きなダメージを与えてしまいますし、ガソリン車よりもエンジンへのダメージが大きいので、修理には高額な費用がかかってしまうケースもあります。

違う燃料を入れた事に気付いた際には、何よりもまずエンジンをスタートさせてはいけません。給油時に気付いた場合であれば、ガソリンスタンドのスタッフに事情を説明して燃料を抜き取ってもらう事とエア抜きを依頼します。

運転中に異変に気付いたのであれば、直ちに安全な場所に停車し、エンジンを停止します。その上でロードサービスやJAFに連絡を取り、近くの整備工場まで車を移動して貰って同様の作業を依頼してください。

ディーゼル車のメリットは大きく三点です。ここではそのメリットをそれぞれ説明していきます。

【ディーゼル車のメリット】
①燃費の良さ
②燃料代の安さ
③加速性能の高さ

ディーゼルエンジンは、エンジンの構造上、発生する熱のエネルギー変換効率が良いので、ガソリンエンジンよりも2割〜3割ほど燃費が良くなっています。

ディーゼルエンジンの燃料となっている軽油はガソリン車の燃料であるレギュラーガソリンやハイオクよりも安いです。レギュラーガソリンと比較しても1リッターあたり20円〜30円ほど価格が安くなっています。長距離走行を頻繁に行うドライバーにとってはランニングコストの節約につながるのでメリットは大きいです。

ディーゼルエンジンは、低回転域でのトルク性能がガソリン車よりも高い特徴を備えています。同じようなスペックのガソリンエンジンと比べてもトルク性能の数値が良い傾向にあるので、街中を時速60km/Lで走るといった乗り方であれば、ストレスなく加速してくれる点は魅力的です。

低回転域でのトルク性能や燃料費の安さが定評のディーゼルエンジンにはデメリットもあります。もちろんデメリットもあります。ここではディーゼル車、およびディーゼルエンジンのデメリットを見ていきましょう。

ガソリン車と比較した際に、車体価格が高額であるという事も挙げられます。

ディーゼル車(クリーンディーゼル車を含む)は、最新の技術によって作られています。また、この後解説をしていきますが、エンジンオイルやオイルフィルターの指定があるので、同じようなタイプのガソリン車と比較すると、30〜40万円程効果になるのが一般的です。

また、少し細かい点ですが、自動車税についても記載をしておきます。

ディーゼルエンジン車の場合、新規登録後10年を経過すると、自動車税が1割増しになります。

一方のガソリンエンジンであれば、新規登録後13年経過での1割増という差があるので、愛車の維持費という部分に影響が出る可能性があります。

もちろん、先ほどメリットで記載した通り、ディーゼルエンジンは燃費の良さや、燃料である軽油の価格が安いという部分がありますので、燃料代は安く済むという点はありますが、初期費用がかかるという部分は拭えません。

メンテナンス費用の観点からは、ディーゼル車専用のエンジンオイルが必要になる為、維持費が少し嵩みます。

環境問題に配慮した最新のクリーンディーゼル専用のエンジンオイルは、通常のガソリンエンジンのエンジンオイルと比較すると高価なものです。

ディーゼル車のエンジンオイルの交換目安ですが、通常の走行状態なら約10,000km、もしくはエンジンオイルを据え付けてから約1年程になります。費用はかかってしまいますが、定期的にメンテナンスを行い、長く愛用出来る状態を整えてください。

ちなみに、ディーゼル車は「ちょっとご近所まで」というチョイ乗りを繰り返していると、機器内に「スス」が少しずつ溜まってしまいます。

ある程度の走行距離を走れば解消されますので、車のコンディションを常に良好な状態に保ち、メンテナンス費を抑えるためにも時々はお出かけがてら車の調子を整えましょう。

ディーゼルエンジンの排出ガスの浄化システムという観点で、窒素酸化物（NOx）を処理するためのアドブルー（尿素水）の定期的な補充が必要な車種もあります。

有害物質である窒素酸化物にアドブルー（アンモニア）と化学反応させることで窒素と水に分解して大気中に放つ役割を果たしているのです。アドブルーが足りない状態では、排出ガスがクリーンな状態にならないので、環境に悪影響を及ぼします。

燃料同様にアドブルーも定期的に補給しなくてはなりません。車種によってはアドブルーが空になっている状態だとエンジンが正常にスタートしないというタイプもあります。

最後に、人気車種紹介と称しておすすめのディーゼル車3車種をご紹介します。

トヨタが世界に誇るピックアップトラック、それがハイラックスです。1968年に初代モデルが登場して以降、50年以上にわたってトヨタ自動車を支える車種の1つとなっています。日本国内では2004年に一度終了となりましたが2017年には再びラインアップに復活しています。

写真の通りスタイリッシュでワイルドかつ存在感のあるトラックとなっているので街中でも映える要素が満載です。今となっては数少ないラダーフレーム採用車でもあります。オンロードとオフロードの両方で高い走行性能を発揮する1台です。

スペックは以下の通りとなっています。

国産車のミニバンラインアップの中で最もオフロードに強いミニバンと言っても過言ではないのが三菱 デリカ D:5です。先日4月16日よりアウトドアを楽しみたい人々をターゲットにした特別仕様車のJASPER（ジャスパー）がラインアップに加わりました。

デリカ D:5の注目点は3つのドライブモードが用意されている点です。前輪を駆動させる2WDモード、路面状況や走行条件に適した前後駆動力を配分する4WDモード、そして悪路や雪道向けの4WDロックモード、が用意されています。ダイヤル式で走行モードの変更も容易にできる点もありがたいです。

スペックおよび新車・中古車価格は以下の通りとなっています。

トヨタ自動車が販売する4WD SUVです。高級感の溢れる内装と、どんな悪路であっても走破出来るパワフルさが特徴のモデルです。

乗車定員 7名
駆動方式　4WD
価格：5,363,280円〜
トランスミッション：フレックスロックアップ付スーパーインテリジェント 6速オートマチック〈6 Super ECT〉
燃費（JC08モード燃費）
11.2km/L
※記載はディーゼルエンジン

ディーゼル車は近年クリーンディーゼルの導入により、今まで以上に環境に優しい車になりました。

ただ、環境に優しいかどうかはその人の観点によって異なるものです。

自分の車の使用頻度によって、ディーゼル車かガソリン車か自分のカーライフにあったものを検討してみてはいかがでしょうか。