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マツダ ユーノスコスモは加速も燃費も超ド級!現在の中古価格は?

マツダ ユーノスコスモは加速も燃費も超ド級!現在の中古価格は?

ユーノスコスモは1990年から発売されていたスポーツクーペで、高性能ロータリーエンジン「3ローター20B-REW」を搭載した点で世の中の話題をさらいました。その性能は今でも伝説となっています。今回はこの語れる車、ユーノスコスモのスペックや性能、内装、外装、現在の中古車価格などを紹介していきます。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


ユーノスコスモとは

ユーノスコスモとは、1990年から1996年までマツダから発売されていた、クーペ(2ドアスタイルでスポーティーな普通乗用車)です。

マツダといえば、独自に開発してきたロータリーエンジンの技術が有名で、このユーノスコスモもマツダ謹製の技術をふんだんに盛り込んだ車でした。ユーノスコスモはロータリーエンジンならではの高回転を活かし、優れた加速力とトルクで素晴らしい走り味を見せました。

高い走行性能を持つ反面燃費が悪いという欠点もあったものの、欠点も可愛く思えるような魅力を持ち、現在では生産中止になり20年以上が経ちますが、大切に乗っているユーザーも存在します。

ユーノスコスモの歴史

マツダ コスモスポーツ(初代)

ユーノスコスモはロータリーエンジンを採用した車として有名ですが、実はその前身にあたるコスモスポーツは世界初のロータリーエンジンを採用した量産車でした。

コスモスポーツは1967年5月に発売され、その特徴的なフォルムとロータリーエンジンの珍しさから日本中の注目を浴びました。あまりにも時代を先取りしすぎたためか、大評判となる反響は起こさなかったようですが、現在もマツダで続くロータリーエンジン技術のさきがけとなる記念的な車です。

ロータリーエンジンと言えば誰もがマツダを想像するように、その歴史はコスモスポーツから始まりました。当時の東洋工業(現マツダ)では、自動車市場での競争力を増すために、セールスポイントとなる技術を探していました。

もちろん東洋工業以外の他メーカーも同じ考えで日夜研究を重ねており、ロータリーエンジン技術にどのメーカーも注目していました。しかし、当時作成されていたロータリーエンジンは多くの問題を残しており、すぐには自動車エンジンとして安定した性能を見せられるものではありませんでした。

当時社長であった松田恒次(つねじ)氏は、ロータリーエンジンを製作していた西ドイツのNSU社に社員を派遣し、のちに社内にロータリーエンジン研究部を発足させました。ロータリーエンジン開発の取り組みは世界最先端の分野ということもあって、なかなか思うようには進みませんでした。

エンジンの回転に伴ってロータリー部分の頂点が内部に当たり傷を作る問題が思うように解決できなかったのです。当時の開発陣達は問題を解決すべく、時には牛の骨さえも使って実験を繰り返しました。

社内の風当たりも強くなる中、実験は1963年には成功を迎えます。エンジン内部に干渉する部分に十字型の切れ込みを入れたことが決め手でした。完成の見込みがついたロータリーエンジンはさらに研究と調整が進められ、ついに1967年のコスモスポーツとして実を結びんだわけです。

コスモスポーツをリリースした東洋工業は、その後もロータリーエンジン技術を主眼に据えて開発を行い、ファミリアやサバンナといった乗用車を開発してきました。

そして、コスモスポーツが生産中止となった3年後の1978年、2代目コスモとして「コスモAP」が発売されます。APとは「Anti Pollution(公害対策)」の略で、当時社会問題となっていた公害を抑制すべく排ガス規制をクリアした性能を特徴としていました。

当時はオイルショックの後ということもあり、自動車業界の風潮として燃料を多く使うパワフルな車が姿を消し始めていた時期でもあり、そのような時期に変わらぬ力強さを見せるコスモAPはカーユーザーたちに注目されます。

結果として、発売後半年で2万台を売り上げるヒット車種となりました。

コスモAP発売の2年後には、「コスモL」が発売されます。「L」とはランドートップの略で、ルーフの半分をレザーやビニールで覆った形式を指す言葉です。このルーフ形式は欧米の車にならったもので、コスモLというモデルに高級感を持たせる狙いがありました。

1981年に発売された3代目コスモも好評を博し、1990年まで販売され、同年に4代目コスモことユーノスコスモが誕生したのです。

名前の最初についているユーノスとは1989年からマツダが推進していた自動車ブランドの名前で、ラテン語の「Eu」(喜び)と英
語のNumbers(集まり)を合わせた造語です。


コLスモスポーツが世界初のロータリーエンジン搭載量産車として画期的な存在であったことを述べましたが、ユーノスコスモはまた違った革新性を持った車でした。ユーノスコスモは国内初の3ローターロータリーエンジンを搭載した量産車だったのです。

ロータリーエンジンは三角形のローターがハウジングという容器の中で回転することで、他の自動車エンジンのシリンダーと同じ働きをします。

つまり、ロータリーエンジンのローターの数が増えればそれだけパワーやトルクも増え、3ローターは2ローターに比べて単純計算で1.5倍の力を持ちます。

しかも、2ローターロータリーエンジンは同じクラスの4ストロークエンジンの2倍のパワーを持つと言われていたため、3ローターロータリーエンジンは4ストロークエンジンの3倍の力を持つわけです。ユーノスコスモが当時の自動車業界にもたらした衝撃は大きなものでした。

ロータリーエンジンの特性による優れた走行性能もユーノスコスモの長所でしたが、当時最新鋭であった車内装備も大きな特徴でした。ユーノスコスモには販売期間中には「TYPE-E」(1994年3月以前)、「TYPE-E CCS」、「TYPE-S」(1994年3月以前)、「TYPE-SX(1991年9月以降)」、「TYPE S CCS」(1994年3月以降)といったグレードが「13B」と「20B」に設けられており、合わせて9つのグレードが存在しました。

なお、13Bと20Bの違いは搭載エンジンの違いで、13Bは2ローター、20Bは3ローターロータリーエンジンです。それぞれのグレードを解説すると、TYPE-Sは最もスタンダードがグレードで、TYPE-Eは内装をさらに豪華にした点、クルーズコントロール機能を搭載している点などが異なっています。CCS(Car Communication System)とはマツダが独自に開発したGPSナビ機能を中心とする社内装備で、TYPE-SおよびTYPE-EにそれぞれCCSを付属させたモデルです。

最後のTYPE-SXとはサスペンションをよりハードに設定するなど足回りを調整した特別仕様車で、1994年3月からはグレードの1つに組み込まれました。


また、ユーノスコスモの魅力として、エクステリアも忘れてはいけません。

独特の平らなフロントマスクは評価も高く、そのスピーディな走りを予感させるものでした。そうかと思えば90年代の趣を残すフロントライト周りの表情がかわいらしさを醸し出す車でもあります。先進性とレトロさを兼ね備えた外観も長く愛される一因なのでしょう。

ユーノスコスモは生産終了から20年以上を数えるのにもかかわらず、いまだに現役で乗り続けているユーザーが存在します。後述するようにユーノスコスモの燃費は悪く、また、本革を使った内装も劣化する場合が多いため、日常的に利用する車としては優れたものは他にも多く有ります。

にも関わらず、ユーノスコスモのユーザーはロータリーエンジンのメンテナンスを続け、内装の補修を行い、時には廃車となったユーノスコスモをパーツ取りのために購入しています。

車にロマンを求めない方にはユーノスコスモユーザーの行動が理解できないかもしれませんが、そのような行動を取らせてしまうという点にユーノスコスモの魅力があります。並はずれた加速性能やスタイリッシュなフォルム、ロータリーエンジンの静音性などがカーユーザーの心をつかんではなさないのでしょう。

ユーノスコスモは決して「便利な車」ではありませんが、愛される部分を多く持った素晴らしい車なのです。

ユーノスコスモのスペック

ユーノスコスモのカタログスペックは以下の通りです。
ユーノスコスモ(1994年3月のマイナーチェンジ後)

 
マツダ ユーノスコスモ 基本情報・スペック表・新車価格
駆動方式FR
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,815×1,795×1,305
ホイールベース2,750
車両重量1,490~1,640kg
最大乗車定員4名
燃費(10モード/10・15モード)6.4~7.4km/L
最小回転半径5.6m
総排気量1,308cc(13B)/1,962cc(20B)
最高出力13B:230ps(169kW)/6500rpm
20B:280ps(206kW)/6500rpm
最大トルク13B:30.0kg・m(294.2N・m)/3500rpm
20B:41.0kg・m(402.1N・m)/3000rpm
燃料タンク容量72~85L
トランスミッション4速AT

ユーノス コスモの20Bエンジンは加速がスゴイ!が、燃費もすごい…

ユーノスコスモには大きく分けて、2ローターエンジン搭載車の「13B」グレードと3ローターエンジン搭載車の「20B」グレードが存在します。20Bエンジンは13Bエンジンのおよそ1.5倍のパワーを持つ反面、燃費がさらに悪化しているという特徴を持っています。

マツダ ユーノス コスモの20Bエンジン


13Bエンジン搭載車の燃費は7.4km/L、20Bエンジン搭載車は6.4km/Lとなっており、しかもこの数値は1994年3月以降のマイナーチェンジ後のもので、マイナーチェンジ以前は13Bエンジン搭載車で6.9km/L、20Bエンジン搭載車は6.1km/Lでした。

実燃費ではリッター4kmしか走らないという声もあります。参考として、3.5Lクラスエンジンを積む2代目エルグランドの4WDモデル(2002年5月発売)のカタログ燃費が7.8km/Lでした。

ただ、燃費が悪いという点はユーノスコスモの魅力を全く失わせません。事実、ユーノスコスモを愛するユーザーは燃費の悪さは全く気にしていません。ユーノスコスモの最大の長所である馬力と加速力は素晴らしく、欠点をカバーします。

ロータリーエンジンは加速力が良く、ユーノスコスモは180km/hくらいまでは苦も無く加速していきます。加速した際にも一般的なガソリンエンジン車のようにエンジンがけたたましく鳴ることもなければ、振動がひどくなることもありません。

アクセルを踏み込めば静かに素早く加速し、高速域に突入した時には音や振動に邪魔されず運転にだけ集中できていることでしょう。その時の感覚にやみつきになるために、ユーノスコスモのファンはいまだに多いのかもしれません。

ユーノス コスモのエクステリア画像集

ユーノスコスモ前期型の「20B TYPE-E CCS」のインテリアです。画像だとわかりにくいですが、実際は黄色味のある白色で統一されています。ステアリングから向かって左側のパネルはエアコンやオーディオが格納されており、パネルを開いて操作できます。落ち着きのある質感は本革を用いて作られており、バブリーとも評される独特の高級感を打ち出しています。

上の写真と同じくユーノスコスモ前期型「20B TYPE-E CCS」のインテリア全景です。

ユーノス コスモ新車販売時の価格と現在の中古価格の相場は?

ユーノスコスモの新車価格は330万円~532.5万円で販売されていました。

現在の中古価格の相場は60万円弱から300万円弱となっています。中古車価格では年式や保存状態の他、グレードが値段に関係しており、一般的に13Bよりも20Bの方が高い価格がつけられています。
中古車市場では車検が残った状態で販売されている車両もそれなりに見受けられるので、車検の残る車両を狙えば最終的にかかる金額を節約できるでしょう。

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マツダ ユーノスコスモ 中古車車検索 | レスポンス(Response.jp)

http://response.jp/assistance/usedcar/search/MA/S056/0/0/0/0/0/0/0/0/0/0/JPN/0/0/0/0/0/0/0/0/0/7/20/1/

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まとめ

以上、マツダ ユーノスコスモの歴史やスペック、中古車価格などについてをまとめて掲載させて頂きました。

昨今では、燃費の良さや実用性を求めらて車を選ぶユーザーが多い傾向ではありますが、純粋に「カッコ良い」と思えるスペシャリティカーにまた日の目が当たると嬉しいですね。

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