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装甲車って市販されてる?日本で活躍した装甲車や購入可能な車両を紹介

装甲車って市販されてる?日本で活躍した装甲車や購入可能な車両を紹介

カーユーザーたるもの装甲車に憧れることないでしょうか。自衛隊で長らく活躍していた73式装甲車や60式装甲車など、大型の車体と堅牢な装甲は見ていてとてもかっこ良いものです。今回は装甲車を買うことができないか、調べてみました。装甲車よりお手頃なミリタリー感あふれる普通乗用車についても紹介します。


装甲車とは?

装甲車とはその名前のとおり、車体に装甲を施した車両のことです。一般的には自衛隊など軍事用の車両を指しますが、警察車両や現金輸送車、消防車などにも装甲車が存在します。

様々な任務に使われる

軍事用の装甲車は、様々な任務に使われます。例えば、自衛隊で使われている73式装甲車は自衛官を銃弾から守りながら前線まで運ぶ兵員輸送車です。その他、偵察目的に使われる87式偵察警戒車、指揮車両である82式指揮通信車、化学汚染下での活動を行う化学防護車なども装甲車の区分に分けられます。

一般的な装甲車のイメージとしては、兵員輸送車のイメージが強いでしょう。映画などでは兵員輸送車は歩兵と行動を共にし、内部スペースに歩兵を搭乗させて前線まで移動させたりします。前線に到着後は歩兵と共に作戦行動に参加して支援攻撃を行ったり、銃弾を防ぐバリケードがわりになって歩兵の前身を助けます。

重戦闘は想定されていない

このように装甲車は例えば戦車を相手にするような重戦闘は想定されていません。装甲は機関銃程度を防げる程度の厚みしかもたされておらず、戦車砲弾などの直撃に耐えるようには作られていません。また、武装も機関砲(口径が20mm以上の機関銃)か機関銃だけと小火力の場合がほとんどです。自衛隊で使われている89式装甲戦闘車のように対戦車ミサイルを装備した装甲車も存在しますが、この車両も戦車を正面から相手にするようには作られていません。

装甲車は戦車のように大胆には戦えませんが、身軽さを活かして様々な任務につけます。前述の通り、装備を変えることで戦闘用以外の役割もこなせます。また、総重量が戦車より軽いため迅速に行動でき、渡河性能を備えるなどの強みを持った装甲車も存在します。

装甲車と戦車は違う?

装甲車と戦車はしばしば混同されがちです。一般的には、キャタピラーと大砲を備えていれば戦車に見えてしまいがちですが、キャタピラや大砲を装備する装甲車も存在します。自衛隊の車両では73式装甲車もキャタピラ駆動式で、16式機動戦闘車は105mm砲という比較的大口径の砲を備え付けています。

用兵思想や装備から分けられている場合が多い

装甲車と戦車を分ける明確な定義はありませんが、用兵思想や装備から分けられている場合が多いです。前述の通り、装甲車は正面から相手と戦うよりは、どちらかといえば支援任務につきます。
対して戦車は最前線で制圧任務や対戦車戦闘を行います。

装甲車の装甲がアルミニウムや鋼材で作られているのに対し、戦車は複合装甲と呼ばれる技術を用いて装甲化がなされています。複合装甲とは様々な材質を組み合わせて作った装甲のことで、少ない重量で高い防御力を実現できるという利点があります。戦車に搭載される武装は装甲車よりも重火力で、日本の90式戦車をはじめ先進国の戦車では口径120mmの主砲を備えています。

主武装の他、対戦車ミサイルを搭載したT-90(ロシア)、対人迫撃砲を装備するメルカバMk4(イスラエル)など用兵思想に合わせてさらなる重装備化が図られている場合もあります。

軍用の装甲車は市販されている?

結論を言うと、 自衛隊の装甲車は海外市場を含めて市販はされていません。軍用技術は機密情報の塊であるため、退役した車両はスクラップにされます。

しかし、自衛隊以外の装甲車であれば、購入できるチャンスはあるかもしれません。例えば、旧ソ連で使われていたBMP-1という兵員輸送車は38,965ドルで販売されていたりもします。

BMP-1に搭載されている73mm低圧砲は使用できなくなっており、対戦車ミサイルは取り除かれています。しかし、砲塔は動かせるというマニアにはたまらない仕様で販売されています。

海外のサイトで信頼性などの観点からサイトの紹介はしませんが、上記のサイトではその他にも旧ソ連で使われていたBRDM-2やBTR-60といった兵員輸送車が販売されています。東側陣営で使われていた兵器は中古業者によって販売されている可能性があるため、取り扱っている業者は他にも多くあることでしょう。

公道は走れる?


余談になりますが、日本国内の公道を走るためには、規定の車両のサイズ規制をクリアしていなければいけません。そのサイズとして、幅2.5m、高さ3.8mなどの制限が設けられているわけですが、これらの制限を超えるサイズの車両は特殊車両として扱われ、公道を走るたびに許可をとる必要が必要があります。

逆を言えば、たとえ装甲車でもサイズと重量をクリアしていればナンバープレートをつけて公道を自由に走っていいわけです。上記のBMP-1は全幅がオーバーしているため公道を自由に走れませんが、BRDM-2なら自家用車として乗り回せるかもしれません。

日本の代表的な装甲車を紹介

日本の装甲車では以下のものが代表的です。自衛隊関連のイベントに来る車両もあるため、目にする機会の多い車両です。

73式装甲車

73式装甲車(模型)陸上自衛隊資料より抜粋

後述する60式装甲車の後継車両として、1973年に正式採用されました。全体的な車体デザインは60式装甲車と似ていますが、装甲にアルミニウムを使い軽量化を進めた点、水上航行能力を備えている点、NBC(核・生物・化学)防護性を備えている点で60式と異なっています。

73式装甲車はM2 12.7mm重機関銃1門およびM1919 7.62mm機関銃1門を備えており、兵員を最大8名収容することができました。

60式装甲車

ファインモールド 1/35 スケールミリタリーシリーズ 陸上自衛隊 60式装甲車 MAT装備 プラモデル FM53

第二次大戦後に作られた警察予備隊は1954年に自衛隊に変わりました。警察予備隊時代および自衛隊になってからしばらくはアメリカ軍の装備を使っていましたが、日本人の体格に合わないなどの問題点があったため、国産兵器の生産が進められました。60式装甲車もその中で作られた国産兵器の一つです。

2006年に退役

60式装甲車はM2 12.7mm重機関銃1門、M1919 7.62mm機関銃1門、74式7.62mm機関銃を武装として装備しており、兵員を6名収容していました。バリエーションとして迫撃砲や対戦車ミサイルを搭載した型も作られています。

60式装甲車は2006年に退役しており、現在運用されている姿は見られません。茨城県の土浦駐屯地や山口県の山口駐屯地で展示されている姿を見られるのみです。

96式装輪装甲車

73式装甲車の次世代型として、1996年に制式採用されました。本車両の特徴は、それまでとは違って装輪式(タイヤ駆動)となっていることで、全輪駆動する8輪車両となっています。

73式装甲車とは、駆動方式のほか、装甲材料が圧延鋼板になった点が挙げられます。また、73式装甲車にあった浮航性能は削除されました。

ニュース映像などでおなじみの車両

海外派遣や災害出動にも利用されている装甲車なので、現在はニュース映像などでおなじみの車両となりました。

96式装輪装甲車は最大12名の兵員を収容でき、96式40mmてき弾銃(グレネード)またはM2 12.7mm重機関銃1門を装備できます。

個人でも購入可能な装甲車みたいな市販車3選

以下に、ここまで上げた装甲車よりもお手軽に購入可能で、乗りやすい市販車を挙げていきます。

トヨタ メガクルーザー

メガクルーザーとは1996年から2001年までの間にトヨタから販売されていた自動車です。メガクルーザーは現在でも自衛隊で使われている「高機動車」の民生仕様として売り出されていました。メガクルーザーは現在では発売中止になりましたが、高機動車は自衛隊の中で現在も活躍しています。

悪路走破性の高さ

メガクルーザーの最大の特徴はその悪路走破性の高さです。高いトルクも相まって、タイヤが侵入できる地形ならほとんどの地形を走破できるでしょう。ただ、エアコンやオーディオなど必要最低限の車内装備しか備え付けていないため、現代の車のような快適性は求められないかもしれません。

メガクルーザーを愛用するユーザーは現在でも多く、内部空間の広さを活かしてキャンピングカーとしてカスタムするユーザーもいます。カスタムの際には車内装備の少なさが逆にアレンジしやすいようで、内装を高級なものに変えるなど創意工夫を凝らす場合もあります。

価格

メガクルーザーの新車価格は1,058.4万円でした。残念ながら、中古車市場には全くと言っていいほど出回っておらず、現状で国内で手に入れる方法はほぼありません。

ただ、メガクルーザーはオーストラリアや東南アジアなど外国に輸出されたモデルがあり、海外の中古車販売店では現在も販売されていることがあります。海外使用のメガクルーザーは左ハンドルになっている点以外は国内仕様と同じで、300万円余りで売られている場合もあります。

AMゼネラル ハマー

ハマーはアメリカ合衆国のゼネラル・モータースが立ち上げていたSUVブランドで、1992年から2010年の間で販売されていました。ハマーはもともとは1985年からアメリカ軍で使われているHMMWV(ハンヴィー)という多目的装甲車の民生仕様でした。ハマーはリッター5km弱という悪い燃費が不評を呼び生産終了になりましたが、ハンヴィーは現在も合衆国軍の中で使われ続けています。

重厚感あふれる走り味

ハマーの魅力は何と言っても、重厚感あふれる走り味です。3トンもあるハマーの車重は4LクラスのV8エンジンで動かされており、マッシヴな車体を大馬力で動かすアメ車の醍醐味がよく味わえます。大型の車体のために安定性も高く、非常に安定感のある走りを体験できます。

加えて、大馬力ゆえのオフロード走行性能を持っている点でもハマーは人気を博したモデルでした。車重のためにステアリングがややとりにくい、燃費が悪いなどの欠点はありますが、欠点を上回る魅力を多く持っている車です。

ハマーは販売期間を通じて「H1」、「H2」、「H3」という3種類のシリーズ車両が販売されました。最もハンヴィーらしいモデルは最初のモデルであるH1です。後に発売されたH2はより一般車両らしい形になっており、H3は車体が小型化しています。

価格

ハマーの中古車価格はH1が平均1,014万円、H2が平均314万円、H3が平均207万円です。やはりH1の人気が高いためか、中古車にもかかわらず1000万円を超える車が少なくありません。逆に言えば、それだけ満足度が高い車でもあるため、強くおすすめできます。

パラマウント マローダー

(C) Getty Images

南アフリカ共和国のパラマウント・グループが制作したこの車は、完全な軍用車両です。偵察目的および平和維持任務を目的とした車両で、都市での活用を念頭においているためパラマウント・グループが過去にリリースしたマタドール装甲車よりも小型に作られました。

悪路走破性、防弾性、衝撃耐性

マローダーの最大の特徴は、軍用車両としての性能の高さです。つまり、悪路走破性はもちろんのこと、防弾性、耐衝撃性も非常に高くなっています。悪路走破性では、最大60°までの勾配を登ることができ、90cmまでの深さなら水に浸かったまま走れます。

防弾性は民間車両では最高クラスのB7となっており、これは7.62mmライフル弾を完全にストップできる性能です。耐衝撃性については、8kgのTNT爆薬が車体真下で炸裂しても耐えられるという堅牢なものでした。

価格

このように素晴らしい性能を見せるマローダーの価格は、485,000ドル(約5375万円)です。 国内での販売ルートは存在しないため、購入するならパラマウント・グループに直接交渉する必要があります。

車両価格は高いものの購入資金さえあれば誰にでも売ってくれる車なので、手に入れられる可能性はある車です。

ただ、車幅が2.5mを超える巨大さから日本の公道においては「特殊車両」としての制限になり、走行できる可能性は少ないので、その点だけに注意して購入してみてください。

【参考値】
パナマウント マローダー 主要スペック

乗員定員:2名
収容可能人数:8名
全長:6440mm
全幅:2660mm
全高:2745mm
車両重量:11,000~13,500kg
積載可能重量:6,000kg

エンジン:ターボディーゼル(210 kW, 285 HP, 970 N.m)
使用燃料:軽油
航続距離:700km

トランスミッション:AT
最小回転半径:18m

まとめ


装甲車とは男心をくすぐる存在です。日常での使い勝手はあまり良くなく、販売ルートも限られており、さらには割高と乗用車としての良さは見つけにくいです。しかし、それらの欠点にもかかわらず乗ってみたくなるのはなぜでしょうか。

買った後の苦労は目に見えているのに、思わず購入したくなる魅力に溢れています。

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