当たり屋とは? 対処方法や、おススメドラレコを3選紹介～対策編～

損害賠償を得る目的で、わざと交通事故を起こす行為、またその実行犯のことを当たり屋といいます。取り締まりに関しては、下記のような件数推移を示しています。

【年度毎の件数推移】※警察庁　統計資料　交通特殊事件の取り締まり譲許より抜粋
◎平成25年
・当たり屋事件 件数＝59件
・当たり屋事件 人員＝31人
・当たり屋事件 被害額＝363万円

◎平成26年
・当たり屋事件 件数＝30件
・当たり屋事件 人員＝28人
・当たり屋事件 被害額＝277万円

◎平成27年
・当たり屋事件 件数＝75件
・当たり屋事件 人員＝47人
・当たり屋事件 被害額＝1,459万円

◎平成28年
・当たり屋事件 件数＝79件
・当たり屋事件 人員＝37人
・当たり屋事件 被害額＝1,121万円

◎平成29年
・当たり屋事件 件数＝28件
・当たり屋事件 人員＝15人
・当たり屋事件 被害額＝208万円

手口はいろいろとありますが、歩行者として近づいて自らぶつかり、慰謝料（＝治療費）を請求するものがあります。共犯者がいるケースも多数あり、事故現場に他人を装って近づき、お金を支払う方が良いと助言するケースがあります。

当たり屋の手口を知っていたら、被害を防ぐことができます。

道路交通法に違反する犯罪行為の当たり屋は「罪」にあたります。例えば、怪我をしたと偽って、賠償金を請求すれば「詐欺罪」にあたります。また、お金を脅し取れば「脅迫罪」になります。そのため、当たり屋の言いなりになってはいけません。厳密にいえば、「故意の当たり屋に損害賠償を受ける権利がない」ということです。

ここでは、当たり屋の対処方法を5つご紹介したいと思います。

交通事故を起こしたら、はじめに警察を呼ぶことは、当たり屋に限ったことではありません。
警察が来たら、その場でキチンと現場検証をしてもらい、実況見分調書を制作してもらうことが大切です。
後になって、この書類が当たり屋の証拠になる可能性があります。

相手が当たり屋だった場合は、「免許の点数も上がらないで済むので、示談で済ましましょう」などと説得し、警察を呼ぼうとしません。
しかし、示談を提案されたとしても絶対に対応してはいけません。
警察を呼ばないで、示談に対応してお金を払ってしまったら、相手の思うツボです。

交通事故を起こしてしまった相手に対して、もし怪しいと思ったら、相手との会話を必ず録音しておきましょう。後になって、これが当たり屋であるという証拠になる可能性があります。

相手が当たり屋だと思うと、相手にする必要がないと判断して現場から立ち去ろうとする人が多いですが、絶対にそのようなことをしてはいけません。相手が当たり屋かについては、確信したわけではないため、交通事故を起こしてしまった以上は、キチンと道路交通法に従った対応をしましょう。

立ち去るとひき逃げが成り立ち、重い刑罰が処せられることもあります。

困った時には、必ず弁護士に相談をしましょう。
保険金詐欺がもし疑われるのであれば、弁護士が書類を取り寄せ、状況を分析することで、刑事告発や告訴などの必要な手続きを進めます。

1番大切なことは、当たり屋の被害に遭ったら、すぐに110番に連絡をすることです。自身が被害に遭ったことを訴えるということをするよりも、道路交通法に従った救護をする必要があります。そのあと、警察に事故の状況説明を認識している範囲で説明したら良いです。この場合、当たり屋が何を言っているのかは気にする必要はなく正直に言うことが大切になります。

当たり屋は絶対に甘やかしてはいけません。例えば、警察に通報しないで、示談金で解決することは絶対にNGです。当たり屋にとって警察の現場検証や保険会社が入ってくることは都合の悪いことなので、相手の都合に対応する必要は全くありません。

示談をすると、保険会社が入る余地がなくなるばかりか、あとになって怪我が酷くなったなどあらたにお金を請求される場合があります。

当たり屋は歩行者だけにいるわけではありません。自転車にも多くいます。例えば、サイドミラーにわざと体を当てて事故を装い、示談金をだまし取るケースです。このような当たり屋は当事者として何件も事故に遭っている場合があります。実際に、車を運転中に近くをすれ違う自転車も多くいるため、他人事とは言えません。極論を言えば、当たり屋被害に遭った場合、どのように裁判に持ち込むのかを考える必要があるのかです。

警察に通報するとともに、保険会社に連絡することが第1段階で必要となります。保険会社も、保険詐欺事案に注意を払っているため、適切に対処してくれます。あまりにも悪質（＝大声、家に押し掛ける、会社に連絡など）な脅しがある場合には、弁護士を代理人にして、悪質な行為を止めるように通告することができます。それでも当たり屋が示談を迫ってくる場合には、裁判所に訴状を提出して対応してもらう方が良いでしょう。

当たり屋との交通事故の割合は、加害者側の過失割合は0％（＝過失なし）当たり屋の過失割合は100％（＝10割）となります。

そのため、相手の当たり屋への賠償金は一切支払う必要はありません。当たり屋は警察を呼ばずにその場で示談へ持ち込み、のちに莫大な損害賠償を請求する手口が一般的なケースです。警察や保険会社は、当たり屋リストを持っており、相手の当たり屋がもし過去に同じようなことをしていたら判明します。

当たり屋である可能性が高い場合は、相手の発言などをスマートフォンの録画機能などを使って記録することがベストとなります。特に、当たり屋は病院に行くことを極度に嫌がるため、救急車を呼ぼうとした場合に止められたら当たり屋の可能性が高いといえます。

そこで、疑問に思うことは、もし「轢き殺してしまった」＝「死亡」の場合にはどうなるのでしょうか?

少し違う前例にはなりますが、交通トラブルの相手を車で轢いて殺してしまったとして、損害致死罪に問われていた人がいました。その際、被告（＝正確には被害者側）の車内に手や顔を入れて殴りかかる状態の危険な状態であったため、車を発進する以外の回避手段がなかったため、正当防衛の判決＝「無罪」を言い渡された例があります。

このような例もあるため、当たり屋である決定的な証拠がもしあるのであれば、「無罪」となる可能性が高いといえます。

もし、当たり屋が失敗したら「罪」に問われるのか疑問になる人もいると思います。ですが、そもそも当たり屋とは自身が怪我をしない程度（＝事故を起こした）と思われる程度に当たってくる者であるため「演技」をしなければいけません。そのため、当たりを失敗した＝「車にぶつかっていない」＝「人身事故に当たらない」といえるため、損害自体ありません。

もちろん、人身事故に見せかけるためにボンネットを叩いたりすることがあるかもしれませんが、その程度であれば関わらない方が良いです。

ドライバーにとって、厄介な当たり屋の現状は、「ドライブレコーダー（以下ドラレコ）」によって大きく変化しました。昔は車と車の接触事故が当たり屋の中心で、都内で関西や九州ナンバーの車が走っていたら要注意といわれていました。車を走らせる当たり屋は、サイドブレーキで急停車する＝「ブレーキランプが点灯しない」ため、後ろから追突してしまい、損害賠償や恐ろしく治療費を取られるといわれた時代です。

確かに、今でもこのような当たり屋がいるのですが、「当たり屋の細分化」の現状があります。例えば、ドラレコの普及で東京へ当たりをしていく者が激減し、ほかに流れているということも1つです。といいますのも、ドラレコに録画されてしまったら、テールランプが光らない＝「整備不良違反の扱い」と捉えられるからです。その結果、このような当たり屋が減ることが望ましいのですが、上記で説明しましたように、「人」が当たり屋となるケースが増えているのは、これからの課題かもしれません。

ここでは、ドライブレコーダーのおススメ人気商品を3つご紹介したいと思います。

こちらのドライブレコーダーは、2つのカメラが搭載されており、車外も車内も撮影可能となっています。車の進行方向を撮影し、事故に遭った場合の証拠として映像を残すことができます。
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こちらのドライブレコーダーは、好感度のGセンサー機能を搭載しており、衝突・振動を検知すると、自動的に録画を開始します。それに、衝撃時に録画されたファイルは上書きされません。このGセンサーにも感度を調整可能となっています。
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こちらのドライブレコーダーは、高品質な素材を採用して、上質なバックミラーは既存のミラーにかぶせるだけで取り付けます。視界を妨げることなく、車内のインテリアも損なうことがありません。設定画面を消して録画続き、ミラーとして運転中の邪魔にもなりません。
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当たり屋は、犯罪行為です。当たり屋に遭っても、決して焦らずに、しっかりと警察を呼んで事故処理をすることが大切です。絶対に、相手の思うツボに入らないようにしましょう。