トヨタ、ヴィッツの概要・特徴
ヴィッツは欧州基準でBセグメントに属するハッチバックモデルで、トヨタのコンパクトカーを長らくけん引してきた人気の車種です。
2017年にハイブリッドモデルが満を持して登場。1.5Lエンジンのものがベースですが、エンジンはさらに燃焼効率を向上させ低フリクション化が施されたほか、
パワーコントロールユニット(PCU)は充電源制御による損失低減が図られ、JC08モード燃費34.4km/リットルを実現しました。
この燃費は同じ型の車の中でもトップの低燃費です。
■トヨタ、ヴィッツのデザイン・ボディーカラー
トヨタ ヴィッツ ハイブリッド(HYBRID U Sporty パッケージ)
マイナーチェンジしたトヨタヴィッツ
デザインも2017年にマイナーチェンジし、今までは国内向けと欧州向けとは違った顔でしたが個性の強い欧州に対して勝負を挑むため、ヨーロッパでデザインを行ったとのことです。
特にフロントロアグリルをより大きくハの字型に開きそれにより低重心に感じられる作りとなりました。
ボディーカラーは全部で17色とかなり豊富なのでご自身に合ったスタイルがきっと見つかるでしょう。
■トヨタ、ヴィッツのハイブリッドは
ハイブリッド車の走行性能はかなり高くなっているところも今回のヴィッツの魅力でもあります。
モーターとエンジンの長所を最大限活かしながら最適な効率で制御し、状況によって充電もされ低負荷時はモーターのみでの走行も可能です。
例えば、加速の際はエンジンとバッテリーからパワーを供給し駆動力がアップします。反対に減速時には車輪がモーターを駆動し発電しバッテリーに効率よく充電します。
さらにアイドリングストップ機能により、信号待ちなどの停車時ではガソリンを消費しません。ただしエンジン停止中でもエアコン(冷房)は利用可能です。
また、静寂性についても通常でもかなり静かではありますが、EVドライブモードにすればモーターのみで静かに走行するのでさらに静寂性は高まります。
■トヨタ、ヴィッツの燃費は
燃費に関してはハイブリッドシステム、ガソリンエンジンともにかなり高い水準を示しています。
特にハイブリッドの方では34.4km/Lという数字で他の同型車種の中でもトップクラスとなっています。
ただ、ガソリンエンジンも負けてはいません。
トヨタのハイブリッド車の技術をガソリン車に注入し省エネエンジンを開発。これにより25.0km/Lという数字を出すことが可能となりました。
尚、エコカー減税の対象車でもあるので初期費用も抑えられますし、燃費も良いのでランニングコストも抑えられます。
トヨタ、ヴィッツのラゲッジスペース
ラゲッジスペースの荷室容量はかなり多く、たくさんの荷物にもしっかり対応できるようになっています。
長さがある荷物を積む際にも後部座席を倒したりするなどアレンジが可能なので非常に便利です。
また、アジャスタブルデッキボードがあるため、用途によって高さを変えられるため荷物の高さに応じた使い方が出来ます。
大きな開口幅で荷物を出し入れしやすいのも非常に便利です。
リヤシート肩口にあるロック解除ノブを引くと、シートを素早く簡単に前倒し出来るので
わざわざ座席のところまで倒しに行く必要がなくスムーズに出し入れが可能です。
■トヨタ、ヴィッツ搭乗人数・シート
ヴィッツはコンパクトながらもゆとりのある室内空間が特徴です。搭乗人数は最大5名ですが5名乗っても膝回りもゆとりのある設計なので充分ゆったりくつろげます。
シートアレンジも簡単に出来るので、大きな荷物や多い時、乗車される人数に応じてその形の変更が可能です。
コンパクトだからこそ車全体を最大限に利用した利便性をしっかりと堪能できるのではないでしょうか。
■トヨタ、ヴィッツの快適性能
室内装備には快適に過ごすための工夫がいくつもなされています。
例えばUVカット機能付きウインドシールドグリーンガラスを搭載し紫外線を約99%カットし車内での日焼けを防いでくれます。
また、エアコンのファンを作動させてナノイースイッチを入れるとナノイーを放出し車内の空気環境を爽やかにしてくれます。
また、快適温熱シートが運転席に設置可能で、寒い季節負担のかかりやすい腰や肩、脚部を快適に温めてくれる機能などもあります。
■トヨタ、ヴィッツの内装・オプション
ディスプレイ・メーターには「マルチインフォメーションディスプレイ」を搭載。
4.2インチのカラー液晶で運転情報だけでなく、エネルギーモニターなどエコ運転をサポートする情報を表示します。
これにより楽しみながらエコ運転ができ、自然と身についていくのではないでしょうか。
インテリアにも使い勝手が良いものが設置されています。
コインホルダーやカードホルダーなど運転しながらもすぐに取り出せる位置にあり、とても便利です。
カーナビは7インチモデルと9インチモデルがあります。
高精細HDの9インチ大画面は迫力の映像と見やすさ使いやすさを求めた最新鋭のものになっています。
DVDやオーディオなども見られますし、ナビを使用しない場合でも同乗者などが楽しめる空間が演出出来ます。
安全装備(Toyota Safety Sense C)
ヴィッツはJNCAP予防安全性能評価でも高評価を得ています。
Toyota Safety Sense Cを採用し、その中でも特にプリクラッシュセーフティシステムは進路上の先行車をレーザーレーダーと単眼カメラで検出し、衝突が予測される場合には警報を発して回避操作を促したりブレーキのアシストをしてくれます。
仮に急なブレーキが踏めなかった場合には自動ブレーキが作動し衝突被害の軽減に努めます。
また、信号待ちや渋滞時など先行車が発進した際に気付かず止まっていた場合、ブザーとディスプレイ表示で知らせてくれる先行車発進告知機能があり
後続車への配慮もしっかりされています。
■トヨタ、ヴィッツの安全装備(予防安全・衝突安全)
予防安全として、シフト操作時における急発進・急加速を抑制してくれるドライブスタートコントロールを搭載。
衝突後、慌ててシフトの入れ間違いで発進しようしてしまった場合には表示で注意を促し、二次被害が起きないようサポートしてくれます。
さらに、外の明るさに合わせてライトを自動で点灯・消灯をする機能やハイビーム・ロービームを自動で切り替える機能など様々あります。
また、万が一衝突が起きてしまった場合の衝突安全の対策としてエアバッグ・サイドエアバッグを搭載し被害を最小限に抑えます。
車のボディには歩行者傷害軽減ボディを採用しているので歩行者にもしっかりと配慮がされています。
■トヨタ、ヴィッツのバリエーション・価格
各モデルの標準価格は、ガソリンエンジンモデルで120万円~180万円、ハイブリッド車で180万円~230万円前後となっています。
同クラスのハイブリッド車やガソリンエンジン車と比較しても高い金額ではなく、燃費の良さから長く乗ることを考えると他車を圧倒しているかもしれません。
■トヨタ、ヴィッツの試乗記
ヴィッツに試乗してみた方々の感想をお聞きしました。
「お薦めは間違いなく燃費性能でも突出する1.3リットルモデル、それも14インチタイヤ装着車(青山氏)」
「コーナリングはもちろん、まっすぐの道を走っていても安定する(岩貞氏)」
上記のように、燃費についてはもちろん、運転の性能についてかなり高評価を得ているようです。
コンパクトカーだとどうしてもたまに安定感が失われてしまう事もありますが
感想を聞いている限りそんな事はなく、むしろ安定した走りが満喫できるようです。
ラインアップの中で唯一、新エンジンではない1.5リットルのRSはまさにボーイズレーサーを思わせるルックスと16インチタイヤによる重厚な乗り味&スポーティーなフットワークがらしさである。中低速域ではかなり硬めに感じる乗り心地は速度を高めるほどサスがよく動き、しなやかになる設定だ。
が、新型ヴィッツの真打ち、お薦めは間違いなく燃費性能でも突出する1.3リットルモデル、それも14インチタイヤ装着車だろう。
スポット溶接だけで、そんなに乗り心地が変わるのかと言われそうだが、答えは「変わる」である。後ろ足が安定して、コーナリングはもちろん、まっすぐの道を走っていても安定するし、街中でゆっくり流しているときもばたばた感がない。結果、安心&疲れないのである。