車のホーンについて
車には警笛の取り付けが義務となっています。
警笛とは、交通機関等で自らが近づくことを他の通行対象に知らせるための音です。
車の場合は「クラクション」や「ホーン」と呼ばれるものが警笛にあたります。
自動車のホーンは、保安部品として道路運送車両法で規制されています。
なのでクラクションの音は何に交換しても良いとは限りません。
【クラクションの音量】
自動車の前方2mの位置において、115db以下908db以上
【クラクションの種類】
音が一定していて変化がないこと
これがクラクションの交換可能な条件となります。
これ以外のクラクション、例えば音楽を用いたクラクションなどは違反にあたります。
ホーンの使用目的
ホーンはむやみやたらに鳴らすと違反になります。
使用する場面を把握していなければ、気が付かず違反してしまうことになるので気をつけましょう。
道路交通法では以下のように定められています。
道路交通法第54条(警音器の使用等)第2項で規定されている通り、道路交通法第54条第1項各号で示されている警笛区間を通行する際には必ず使用しなければならず、それ以外の場合においては危険を防止するためにやむをえない場合以外には使用してはならない。これに違反した場合の罰則が同法第121条第1項第6号で規定されており、2万円以下の罰金または科料に処するとされている。
■警笛区間
警笛区間の道路標識がある場所では、通行する際に必ずクラクションを鳴らす必要があります。
■サンキューホーンはNG
サンキューホーンとはその名の通り、「ありがとう」を意味するホーンの使い方です。
進路を譲ってもらった場合や、合流で自車を車線に入れてもらった際に使用する方が多いと思います。
これらは危険を防止するためや、止むを得ない場合ではないため、違反行為にあたります。
また青信号を促すために前の車にホーンを鳴らす行為や、歩行者・軽車両に鳴らす行為も同じく違反とされています。
ホーンが鳴る仕組み
車のホーンが鳴る仕組みをご説明します。
交換の際も仕組みが分かっているとスムーズに出来るため、是非覚えておいてください。
■自動車のホーンボタンを押すと、端子から電流がホーン内部の接点、コイルを流れ、もう片方の端子へと電流が流れる
■コイルに電流が流れるとポールが電磁石となり、シャフトを引き寄せる
■シャフトが引き寄せられると振動板がへこみ、シャフトはポールへ衝突する
■シャフトがポールに衝突した振動はシャフトから共鳴板に伝わり増幅され音が放出される
ホーンの種類
一括りにホーンと言っても様々な種類があります。
大きく分けると平型と渦巻き型の2種類があり、さらにシングルで装着される場合とダブルで装着される場合があります。
この項目では、それぞれのホーンの特徴を詳しく説明していきます。
■ミュージックホーン
ミュージックホーンとは、その名の通りクラクションを押すとミュージックが流れるホーンのことです。
有名なものとしては、ゴットファーザーのテーマや、ミッキーマウスマーチなどが挙げられます。
ただし先ほど説明した通り、警笛として保安基準に“適合しない”ものとして、
「音が自動的に断続するもの」
「音の大きさまたは音色が自動的に変化するもの」
「運転者が運転者席において、音の大きさまたは音色を容易に変化させることができるもの」
は違反になります。
よってミュージックホーンは、違反となってしまうのです。
■渦巻き型ホーン
渦巻ホーンは、おもに樹脂で出来た内部が渦巻き形状になっている共鳴管が付いたホーンです。
渦巻き型ホーンは管楽器と同じ原理で音が増幅されるので、平型ホーンより深く高級感のある音を出すことが出来ます。
最近の高級国産車では標準で取り付けられている車両もあります。
■エアーホーン
コンプレッサーとセットになったホーンで、鳴らすと大音量が響きます。
「ヤンキーホーン」と呼ばれることもあります。
音が一定であり、規定の音量以下であれば車検にも通すことが可能ですが、ほとんどのエアーホーンは車検に通りません。
■爆音・大音量のホーン
クラクションの音量規定は「自動車の前方2mの位置において、115db以下908db以上」爆音・大音量のホーンはその規定を大幅に超えたものとなります。
■その他
一番ポピュラーで代表的なホーンとして、平型ホーンがあります。
国産の軽自動車から安価な乗用車まで、多くがこのホーンを使用しています。
平型ホーンは、シャフトはポールへ衝突した振動を共鳴板に伝え、共鳴板によって増幅した音を放出されます。
「ビッビー」と高い音がなりますが、この音が気に入らない、ちょっとダサいと言う理由から、ホーンを変更する方は多いと言います。
人気のおすすめ電子ホーン5選
ここからはおすすめのホーンを紹介していきます。是非参考にしてください。
■MITSUBA [ ミツバサンコーワ ] アルファーIIコンパクト
◾️アルファーホーンシリーズ伝統の周波数480/400Hzを用いたヨーロピアンホーン
渦巻ホーンの特長である柔らかなサウンドを奏でます。
◾️クラスを超えた大音量
113dB/2m小型ホーンでありながらも、1ランク上の大音量です。
◾️アルファーⅡのシルエットをそのままにコンパクトボディを実現!
アルファーⅡ比で重量比▲40%、体積比▲20%を実現しました。
更にステー角度変更可能で、取付スペースの少ないコンパクトカーや軽自動車へ最適です。
■トヨタ純正部品 レクサスホーン
■他のメーカーの車にも流用可能
トヨタ、レクサスの車にはポン付できます。
■高級感がある2ホーンタイプ
奥行きのある上質なサウンドが人気。
■bestjunlyjp 車 エアホーン
■電圧:DC12V
■サウンド出力:110dB
■適応範囲:大型車、トラック、電車、船、汽船などに適します。
■MITSUBA [ ミツバサンコーワ ] アリーナIII
■スイッチの切り替えで2つの音が楽しめる
音圧レベルは113dB/2m 、周波数 は480/400Hz
■本体寸法(mm) W95.0×H99.5×D64.0
■回路ボックス:W63.0×H71.5×D33.8(mm)
■スーパートーンホーン
■音圧レベルは110dB/2m、周波数は400/335Hz
■DC12V車専用で、低消費電力と高性能の特徴を持っています。
■ 低音と高音の2タイプをかねており、ブンブンという音が大きくて迫力があります。
実用性だけではなく、フロントグリルから覗くとドレスアップの効果も期待できます。
ホーンをつけてみよう
ホーンを取り付けるには、どのようにすれば良いのでしょうか?またその時の注意点を説明していきます。
■ホーンは自分で交換できる?
ホーンは簡単に交換できる車種もあれば、中にはフロントバンパーを外さなければ取り付けが出来ないものもあります。
通常はグリル裏に付いていることが多いため、ボンネットを開けると取り付けることが可能です。
不安という方は無理せずお店などでお願いしましょう。
■ホーンのメーカー
ホーンのメーカーは社外品や純正品など様々な種類があります。
例えばレクサスの純正ホーンをトヨタ車に取り付けする場合は基本的にポン付で機能しますが、社外品になると配線を変更しなくてはならないことがあります。
メーカーに関しては注意して選ぶようにしましょう。
■ホーンの交換の注意点
ホーン交換はそれほど難しい作業ではありませんが、お店に持ち込むとそれなりに工賃を取られてしまいます。
ただし、大手カーショップなど、お店によっては持ち込んだパーツでは取り付けしてもらえない場合があります。
事前に問い合わせしておいた方が良いでしょう。
まとめ
以上、車のホーンについて詳しく説明しました。
車のホーンには渦巻き型や平型など様々な種類があります。
もし交換を考えているのであれば、車検のことも考えなくてはいけません。
そのため、ミュージックホーンやエアホーンなど規定から外れるものではなく、音量の規定に従い、レクサスなどの純正ホーンに交換することをおすすめします。
また自分で交換するとなると、多少の電気の知識や車の知識が必要になりますが、もともと付いているものを取り外し新しいものを取り付けるだけであれば、自分でも交換が可能だと言えます。
これを機にホーンにもこだわってみてはいかがでしょうか。