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【コスモスポーツからRX-8まで】ロータリーエンジンを搭載していた車10選

【コスモスポーツからRX-8まで】ロータリーエンジンを搭載していた車10選

みなさんはロータリーエンジンを知っていますか?ロータリーエンジンが搭載されていた車とは?本記事ではロータリーエンジンの仕組みとそのメリットデメリット、またロータリーエンジンを搭載していた車をご紹介します。車選びの参考にしてみてくださいね。

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ロータリーエンジンとは

回転動機構を用いるエンジン

ロータリーエンジンとは回転同機構を用いた熱エネルギーの動力変換を行うエンジンです。燃焼サイクルはレシプロエンジンと同じで吸気・圧縮・燃焼/膨張・排気の4行程となっています。

ただしロータリーエンジンでは回転同機構を用いているので、レシプロエンジンのようなピストンの上下運動は行われず、替わりにおにぎり形状のローターと呼ばれる部品が回転することで熱エネルギーを生み出し、エキセントリックシャフトと呼ばれる偏心軸を通じて動力が伝えられる仕組みです。

ロータリーエンジン搭載車両の量産化に世界で初めて成功したマツダ

世界で初めてロータリーエンジン搭載車の量産化に成功したのが日本の自動車メーカーであるマツダなのです。

ロータリーエンジンのベースを生み出したのはNSU(今で言うところのアウディ)で、マツダはそのベースを基に自社で研究・開発を進め、1967年に世界初となるロータリーエンジン搭載車の量産化に成功しました。

レシプロエンジンと比較した時のメリット・デメリット

レシプロエンジンと比較した場合のロータリーエンジンのメリットは、部品点数が少ないことによって軽量かつコンパクトであること、上下運動ではなく回転運動のため低振動・低騒音であること、そして吸排気時の抵抗が少ない(バルブが無い)ことでエンジンの動力を効率的に伝えることで高い出力を発揮することができる点にあります。

反対にレシプロエンジンと比較した場合のデメリットは、燃費が悪いこと、低回転域におけるトルクおよびレスポンスが悪い、エンジンオイルのメンテナンスがシビアといった点です。

レシプロエンジンと比べると強度的に劣っている感が否めなくなっています。

ロータリーエンジンを搭載する車10選と中古車価格

ここからはロータリーエンジンを搭載する車を10種類、年式順に紹介します。合わせて中古車価格も見てみましょう。

マツダ コスモスポーツ

マツダ コスモスポーツ

マツダ コスモスポーツ

コスモスポーツはマツダが1967年から1972年にかけて生産・販売していた世界初の量産型ロータリーエンジン搭載車です。

流線型ボディを持ち、現代的に見ても古さを感じさせないデザインとなっています。前期型はL10A型と呼ばれ、1968年7月にはマイナーチェンジが発表されて後期型のL10B型となりました。

搭載されているのは10A型と呼ばれるツインローターロータリーエンジン(排気量491cc x 2)です。前期型に搭載された10A型は最高出力110PS/7,000rpmと最大トルク13.3kgf/3,500rpmのスペックを備えています。後期型では最高出力が18馬力アップしているのが特徴です。

その他、後期型ではフロントグリルのデザイン変更やホイールベースの延長(15cm)などがなされています。

年式が年式であるため前期後期で分けることなく価格帯を調べると、中古車情報サイトによれば、中古車の価格帯は次のようになっています。

中古相場:不明
価格帯:972万円~応談
(2019年6月現在)

安くても972万円で、半分以上が応談価格となっているのです。

マツダ ファミリア ロータリークーペ

ベルギーのヒストリックカーレースに出走したマツダ ファミリアロータリークーペ

ファミリアロータリークーペはマツダが1968年から1972年にかけて生産・販売していたロータリーエンジン搭載車両です。この車はコスモスポーツに続いて2代目のロータリーエンジン搭載車になります。

ファミリア ロータリークーペに搭載されていたロータリーエンジンは10A型で、すでに紹介したコスモスポーツと同じです。しかし、ファミリア ロータリークーペに搭載されていた10A型エンジンは最高出力100PS/7,000rpmと最大トルク13.5kgf/3,500rpmとなっていて、こちらのほうが出力を抑えられた仕様となっています。

マツダ R100という名称で海外輸出されたモデルとしても有名です。これを実現することができた背景として北米市場への輸出事例がよく話されます。熱反応器(サーマルリアクター)と呼ばれる部品の開発に成功して炭化水素(HC)処理が可能になったことで、アメリカの連邦排ガス規制を通過することができ、北米市場への輸出が可能となったのでした。

ファミリア ロータリークーペの中古車に関する情報は中古車情報サイトには見受けられなかったため、価格帯は不明です。

マツダ ルーチェ ロータリークーペ

マツダ ルーチェ ロータリークーペ

マツダ ルーチェ ロータリークーペ

ルーチェ ロータリークーペはマツダが1969年から1972年にかけて生産・販売していたロータリーエンジン搭載車です。1966年に発売されたルーチェにロータリーエンジンを搭載しています。ルーチェ ロータリークーペはマツダ社としては初となる前輪駆動車であったことでも有名です。

13A型と呼ばれる2ローターロータリーエンジン(655c x 2)が搭載され、最高出力126PS/6,000rpmに最大トルク17.5kgs/3,500rpmのスペックを持っています。

残念ながらルーチェロータリークーペについても、中古車情報サイトでは中古車価格を確認することができませんでした。

マツダ カペラ(初代)

1974年 マツダ カペラ ロータリークーペGS

1974年 マツダ カペラ ロータリークーペGS

カペラ(初代)はマツダが1970年から1974年にかけて生産・販売していた車です。

以降、7代目の2002年まで発売されました。
優れたエンジンパワーとデザインから、「風のカペラ」という愛称でも呼ばれていました。

搭載していたロータリーエンジンは12A型と呼ばれるツインローターエンジンです(573cc x 2)。

最高出力と最大トルクは共にグロス値表記で、120PS/6,500rpmと16.0kgf/3,500rpmとなっていました。最高速度はMTモデルで時速190kmを記録しています。なお、この初代カペラにはロータリーエンジン搭載車では初となるATモデルが用意されていました。

ロータリーエンジンを搭載する初代カペラの中古車は中古車情報サイトカーセンサーにて確認できなかったため、こちらも紹介を省きます。

マツダ サバンナ

1972年式マツダサバンナGT

1972年式マツダサバンナGT

サバンナはマツダが1971年から1978年にかけて生産販売していた車です。のちに販売されるサバンナ RX-7の前身になります。モータースポーツというカテゴリーでロータリーエンジンの存在を知らしめたモデルとしても有名です。

サバンナに採用されたロータリーエンジンは前期型と後期型で若干異なります。

採用されたエンジンは前期型では10A型エンジン、後期型では12A型エンジンを搭載したグレードも用意されたのです。

10A型の最高出力105馬力に対して12A型は最高出力120馬力となっていました。

中古車情報サイトを確認したところ、カーセンサーにサバンナの中古車が1台だけ登録されていました。

車両本体価格は横断とのことです。1973年式の前期型で走行距離は不明、修復歴有りという程度となっています。

マツダ パークウェイロータリー26

パークウェイロータリー26はマツダが1974年から1976年にかけて生産・販売していたマイクロバスです。13B型ロータリーエンジンが搭載されていました。

上述したようにロータリーエンジンは静粛性や低振動というメリットがあったのでそれをマイクロバスに活かそうとして採用されていたのですが、高回転仕様のエンジンであったため燃費は期待していたほど高くなかったということもあって、2年で生産終了となりました。

パークウェイロータリーの中古車はカーセンサーには登録されていません。

そもそもこの車自体がかなり希少性の高い車種です。もし見かけたらぜひその目でじっくりと観察してみてください。

マツダ RX-7 SA22C

マツダ サバンナRX-7(初代)

マツダ サバンナRX-7(初代)

RX-7 SA22Cはマツダが1978年から1985年にかけて生産・販売していたロータリーエンジン搭載車両です。RX-7シリーズの記念すべき初代モデルになります。

サバンナRX-7という名称で呼ばれていました。

搭載されたロータリーエンジンは12A型ツインローターエンジンで、初代カペラに搭載されたものと同じです。

サバンナRX-7の中古車は2019年6月現在、59台が中古車情報サイトカーセンサーに登録されていて、次のような価格となっています。

平均価格:159.7万円
価格帯:38万~298万円

マツダ ユーノスコスモ

マツダ/ユーノス・コスモ

マツダ/ユーノス・コスモ

ユーノスコスモはマツダが1990年から1996年にかけて生産・販売していた車です。今はなき販売チャンネルのユーノスから販売されていたモデルになります(ユーノスロードスターもここから販売されていました)。コスモシリーズの4代目にあたるモデルです。

ユーノスコスモに搭載されていた20B-REW型エンジンは3ローターエンジンとなっていて、ユーノスコスモは市販車として世界で初めて3ローターエンジンを搭載した車種となりました。最高出力は国内自主規制一杯の280馬力、最大トルクは41.0kgfと非常にパワフルです。13B型ロータリーエンジンも用意されていました。

この高出力に耐えることのできるマニュアル・トランスミッションが当時開発されていなかったこともあり、AT車のみのラインナップとなっていたのです。

ユーノスコスモの中古車は、中古車情報サイトカーセンサーによれば9台登録されていて、次のような価格になっています。

平均価格:175.6万円
価格帯:58.9万円~280万円
(2019年6月現在)

マツダ RX-7 FD3S

RX-7 FD3SはマツダがRX7シリーズの3代目にあたるモデルです。1991年から2002年にかけて生産・販売されていた車でありながら、今でも街中やサーキット会場で見かけることの多い、根強い人気を持つロータリーエンジン搭載車となっています。

FD3Sに搭載されたエンジンは13B-REW型と呼ばれるシーケンシャルツインターボ搭載のツインロータリーエンジンです。エンジンのマイナーチェンジが多く行われ、最初のモデルでは最高出力255PS/6,500rpm、1996年のマイナーチェンジによってMT仕様車が265PS/6,500prmへ、そして1999年には国内自主規制のギリギリである280PS/6,500rpm(MTモデル)となりました。

このような段階的なエンジン高出力化に加えて、前後サスペンション共に新設計のダブルウィッシュボーン式の採用、さらに車体の軽量化など、積極的にスポーツ走行よりに作られていました。

中古車情報サイトカーセンサーによれば、RX-7の中古車は145台が登録されていて、価格帯は次のようになっています。

平均価格:256.2万円
価格相場:128万円~650万円

マツダ RX-8

颯爽とかけるRX-8

RX-8

RX-8はマツダが2003年から2012年にかけて生産・販売していたロータリーエンジン搭載車両です。今のところ、マツダが最後に販売したロータリーエンジン搭載車両になります。

搭載されたロータリーエンジンは13B-MSP型と呼ばれる自然吸気のツインロータリーエンジンです。

このロータリーエンジンの特長はサイド排気ポートを採用している点で、これによって従来車に採用されていたペリフェラル排気ポートと比較して燃費向上・低速トルク向上を達成に成功しました。

なお当時マツダはフォードの傘下にありフォード側から4ドアが絶対条件であったこと、それでもなお軽量性も売りにしたかったため、観音開きの4ドアモデルが採用されていることは有名な話です。

中古車情報サイトカーセンサーによればRX-7の中古車情報は2019年6月現在540台登録されていて、価格帯は次のようになっています。

平均価格:64.2万円
価格帯:5万円~329万円

まとめ

今回はロータリーエンジンとはどういうものであるかやそのメリット・デメリットを説明しつつ、ロータリーエンジンを搭載した車種を10種類紹介しました。

ロータリーエンジン搭載車種を見る限り、いかにマツダ車がロータリーエンジンにこれまで力を注いできたのかがよくわかります。

また、中古車相場は全体的に高くなっています。一方でRX−8のような価格帯の低い車両なら台数も多いのでこれからロータリーエンジン車に乗りたいのであれば特にオススメしたい一台です

高出力でなおかつ静かなロータリーエンジン、是非機会があったら乗ってみてください。

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