■トヨタの新型RAV4 試乗記
トヨタ RAV4 新型試乗
見た目が素晴らしい
第5世代となって日本市場に復活を果たしたトヨタ『RAV4』。新型の姿を初めて見たとき、「これは…!」と感じた。その一番大きな理由は、ずばり見た目の良さである。
新型RAV4のデザインには、『タコマ』や『タンドラ』といった北米市場向けピックアップや、『ハイラックスサーフ』といった本格クロカンファミリーの流れを汲むワイルドさがある。現在のトヨタトレンドである「キーンルック」(keen:鋭い、厳しい)の面影を残しつつも、タフで骨太な顔立ちでありルックス。これこそが、『ハリアー』との類似性から導入されなかった4代目との違いなのであろう。
世界初となる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の性能は?
ここで注目すべきは、世界初となる「ダイナミックトルクベクタリングAWD」の性能だろう。これは2リットルガソリンモデルの4WDに搭載されるシステムで、後輪に配分したトルクを、さらに左右で0~50まで連続可変するというもの。具体的には転舵時に後輪アウト側のタイヤを多く回す(ベクタリングする)ことで、回頭性を高める。
これをオフロードで通常の4WDと比べてみると、その曲がり方の差は歴然としていた。FWDをベースとする既存の4WDは前後トルク配分を最大でも50:50までしか可変しないため、極めて安定志向。しかしここに後輪トルクベクタリング制御が加わると、恐ろしくシャープにコーナーを曲がって行くのだ。
アドベンチャーに搭載のダイナミックトルクベクタリングAWDがすごい
トヨタ 新型RAV4
プラットフォーム自体は基本的にTNGAで、このクルマの場合は『カムリ』と基本を共用している。だからエンジンラインナップも基本的にはカムリのそれだ。オンロードを走る限り、本当にスムーズだし、音振対策もしっかりされていてほとんど文句のつけようがない。というわけなので、このクルマに装備された「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を試すべく、用意されたオフロードコースに向かう。
トヨタ 新型RAV4
どの4WDの場合も走り方は同じ。ほぼ40km/h程度で旋回手前まで行き、そこからグッとアクセルを入れてパワーをかける。トルクベクタリング以外のモデルだと、当然ながらカウンターステアをあてながら方向をコントロールする必要があるのだが、このトルクベクタリング機構の付いた4WDの場合は踏み込んでいくと積極的にクルマの向きを変えてくれるから、カウンターステアはほとんど必要がない。実にナチュラルにダートコースを走り抜けることが出来る。
最後に
本記事では、トヨタのクロスオーバーSUV、新型RAV4に関する最新情報をまとめてお届けいたしました。
RAV4が気になっていた方、購入検討していた方はぜひ参考にしてください。