スマート世界販売5.4%減…
ドイツの高級車、メルセデスベンツ傘下のスマートは4月6日、3月の世界新車販売の結果を公表しました。
総販売台数は1万5242台。前年同月比は5.4%減と、2か月連続で前年実績を下回りました。
販売の主力は、新型『フォーツー』と『フォーフォー』。またスマートは、2016年3月から新型『フォーツー・カブリオ』の販売も開始しています。
今後は欧州市場において、新型フォーツーとフォーフォーのEVを発売予定。
スマートは、販売増を見込んでいます。
スマートブランドの2016年の世界新車販売は、過去最高の14万4479台。前年比は21%増と、2桁増を達成しました。
2017年第1四半期(1~3月)は、前年同期比3.7%減の3万4156台を販売しています。
スマートの魅力大放出!!!基準はメルセデス
メルセデス・ベンツ日本が導入したスマート『フォーフォーターボ』と、限定車の『フォーツーカブリオターボ』。昨年10月の時点ではノンターボモデルのみで、スマートの知名度を上げるためにバリエーションを絞って導入。次のステップとして今回ターボモデルが追加された。
そう話すのは、メルセデス・ベンツ日本マーケティング・コミュニケーション部スマート課マネージャーの坂井正剛さんだ。また、特にフォーフォーターボモデルに関しては、「スポーティな走りと同時に、快適な乗り心地もより楽しめる仕様を導入した」と述べる。
具体的には、本革シートや、パノラミックルーフ、ブラックのホイールやクロームエグゾーストエンドなども装備。「ユーザーがスポーティさだけではなく、上質さも求めるであろうことを想定し、この両方をバランスさせての導入だ」とコメント。なお、これら装備はヨーロッパにある、スポーツパッケージ仕様に準じていることから、パドルシフトやステアリングのデザイン、ペダル類も変更されている。
また、今回メーターナセル上部にコックピットクロック&レブカウンターがターボモデル全車に装着された。「これも市場からの要望が高く、また、ターボエンジンということでスポーティさのアピールもある」と坂井さん。
さて、輸入車Aセグメントは、スマートと共同開発車のルノー『トゥインゴ』が投入され、活性化の兆しを見せている。坂井さんは、「競合が増えることはユーザーにとっても選択肢が増えることにつながり、良いことだ」としたうえで、スマートの強みは「見た目がかわいくておしゃれで個性的だというところだ」と説明。更に、「ただおしゃれなのではなく、このクルマのデザインアイコンにもなっているトリディオンセーフティセルに代表される安心、安全性が、メルセデス基準で作られているところがポイントなのだ」と強調する。
つまり、「メルセデス生まれのという、全てのメルセデス基準がこのスマートにも取り込まれいることがこのモデルの一番の売りだ」と語った。
メルセデスベンツによる初めての走行会イベントで…
メルセデスベンツによる初めての走行会イベントとなる「メルセデスベンツ ドライビングアカデミー」では、スマートの小回りを体験できる小さい試乗コースが設定された。
コースはパイロンと、その上をつなぐバーで作られた直角コーナーだけのコースとなっている。スマートでうまく曲がれるように設定されているが、実際に運転席から見ると曲がり切れるようには見えない。そもそもスマートに乗り慣れていないと、どこでハンドルを切ればいいのか、イン側のパイロンを倒さないかどうか、といった感覚がつかみにくい。
ホイールベースが極端に短いため、全体の車両感覚、4輪がどのあたりの軌道を通るのかがわかりにくい。とくに男性ドライバーは大きい車体になれているせいか、余計な切り替えしなどをしてしまっていた。それに対して、女性ドライバーはミスや切り替えしなしにクリアする人が多かった。