最新高級SUVの世界
レクサス LF-1 リミットレス コンセプト(デトロイトモーターショー2018 出展車両)
成功者が乗る車といえば高級サルーンだけ・・・そんな時代は既に終わりを告げました。
ハイエンドセダンの高級感と豪華装備を備えつつ、高められた車高による室内空間の余裕が加わり、さらに走破性能まで有するという、欲張りで贅沢な高級SUVたちこそ、セレブたちが夢中になっているホットな世界でしょう。
世界中の自動車メーカーがラインナップする人気のSUVの中でも、その高級感で他とは違う存在感のあるモデルをピックアップしてみました。
この記事では、国際的に高い評価を得ている日本の最新高級SUVのラインナップをご紹介していきます。
国産高級SUV 最新5選はこれだ! レクサスに逆輸入車まで
■レクサス LX:走破性も高級感も追求した頂点!
レクサス LX570
国産の高級SUVをご紹介する際に、外すことのできない頂点の車が、レクサスSUVのフラッグシップである「LX570」でしょう。
その名の通り5.7リッターという超大排気量のV型8気筒エンジンを搭載するLXは、ベースがトヨタ ランドクルーザーであることは広く知られたことではありますが、その高級な作りではもはや独自の世界を構築しています。
レクサスの象徴的なデザインを各部に配したエクステリアは、一目で特別なSUVであることが伝わる仕上がり。ボディサイズの大きさも相まって、路上での迫力では他車の追随を許しません。
また、インテリアもレクサスらしいおもてなしの世界。3列ともにセミアニリン本革を用いたシートは手触りがよく、1列目・2列目の乗員で左右独立して温度設定が可能な4ゾーンエアコンに加え、シートヒーター/ベンチレーションやステアリングヒーターまで統合制御して快適な状態を維持する「レクサス クライメイト コンシェルジュ」を活用したインテリアは、まさに至高の空間です。
レクサス LX570
もちろん、ランドクルーザー同様に、電子制御も積極的に用いた最新の四輪駆動システムが搭載されているので、悪路でもなんのそのという高い走破性も魅力的。
この大柄なボディでオフロードにアタックする方は実際には少ないと思われますが、本物の醸し出す雰囲気は替え難い魅力がありますよね。
流石にフラッグシップだけあってお値段はかなり高めなほか、大排気量エンジンで税金など維持費もかなりかさみますが、レクサスSUVの頂点ならではの高級感は魅力的です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,080mm×1,980mm×1,910mm | |
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エンジン種類 | V型8気筒ガソリン | |
WLTCモード燃費 | 6.6km/L | |
新車価格(消費税抜き) | 10,324,074円 |
■レクサス RX:もはや定番車種?!クロスオーバーSUVのはしり
レクサス RX
日本ではトヨタから初代ハリアーとしてデビューしましたが、初代RXは、乗用車的な要素を持たせたクロスオーバー高級SUVのはしりの一台とされます。
それまでも、オフロード重視のクロカン車で高級志向なものは多数あれど、明確にオンロードでの快適性を重視し、それでいてSUV的なアクティブ感のあるルックスを持っていた車はなかなかなく、市場では一気に人気が爆発。
現在ではトヨタ ハリアーとレクサス RXは別々の2系統となっていますが、それぞれ継続的な人気を誇っていますよね。
もちろん現行モデルでもその魅力的なパッケージは健在。シャープでいかにもレクサスといった迫力がありながら、どちらかというとシンプルでハンサムにまとまった現行型のエクステリアは、2015年デビューとモデルライフ終盤ではありますが、変わらぬ高級感を感じさせます。
レクサス RX
LXの高級感や迫力はもちろん魅力的ですが、普段の取り回し性は難があるサイズなのに対し、RXは市街地でも扱いやすいサイズに留められている点も魅力的。
流行のコンパクトSUVよりは格段に大きく、室内の余裕もしっかりあるのですが、輸入車では全幅1.9mオーバーの車も多くなってきている中、貴重なサイズ感の高級SUVとなっています。
また、インテリアの高品質な仕立てとデザインは、RXがいまだに第一線級の魅力を誇る部分。水平基調のダッシュボードとセンターコンソールの融合する曲線的な造形は独特のもので、国産車ライバルとは一味違う、プレミアムブランドならではの特別感がありますね。
そろそろ後継モデルの噂も囁かれ始めていますが、まだまだ魅力の衰えない現行モデルの人気は続きそうです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,890mm×1,895mm×1,710mm(RX300) | |
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エンジン種類 | 直4ガソリンターボ 2.0L、V6ガソリンハイブリッド 3.5L | |
WLTCモード燃費帯 | 10.4〜15.6km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 4,763,637〜7,236,364円 |
■日産 アリア:電動SUVはブランドの未来も牽引する先進派
日産 アリア
こちらはまだ価格などの情報すら正式発表されていない段階ではありますが、すでに実車が披露されているということで、本リストに含めさせていただきます。
普及価格帯の電気自動車の量産化において、リーフの発売で世界的に率先した日産ですが、フルEVモデルはリーフのみのラインナップが続いてきました。しかし、ここにきて日産が得意とする、世界的に需要の高まりが続いているSUVにもついにフルEVを投入します。「アリア」です。
2021年の発売に先駆けて実車や一部スペックを公開するという異例の展開になっているアリアですが、その注目度の高さはかなりのもの。木村拓哉さん出演のCMもたくさん放映されていますし、その流麗なボディスタイルがすでに話題になっていますよね。
EVならではのパッケージング自由度の高さを活かしてか、全長としてはやや短めに設定されているアリアですが、新世代日産のデザイン言語を示すとされるエクステリアは流麗そのもの。ルーフラインの滑らかな曲線などは、クーペをも思わせるスポーティな仕上がりですね。
日産 アリア
リーフと同様、前輪をモーターで駆動する2WDモデルもラインナップされますが、注目は「e-4ORCE(イー・フォース)」と呼ばれる全輪駆動システム搭載のグレード。
すでにe-4ORCEを搭載したプロトタイプが公表されていますが、モーターならではのレスポンスの良さを活かし、タイヤ4本のトルクを個別制御することで駆動力の向上だけでなく乗り心地の向上も可能という点が新しい部分。実車で早く体感してみたいものです。
大型バッテリー搭載の2WDグレードでは航続距離が最大610kmとされており、リーフ e+の458kmを大幅に超えるロングレンジも実現されている模様。
新基軸だらけの大型SUVということで、価格もかなり高めになってしまいそうな点が心配な点ですが、実質購入価格としては500万円台からが見込まれており、SUV界の新たな台風の目となりそうなこと間違いなしです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,595mm×1,850mm×1,655mm | |
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モーター種類 | ー | |
WLTCモード航続距離 | 430〜610km(日産測定値) | |
新車価格帯(消費税込) | ー |
■アキュラ RDX:日本で乗れないのが残念!スポーツ四駆のSUV
アキュラ RDX
日本には導入されていないのですが、ホンダの高級車ラインである「アキュラ」の魅力的なSUV「RDX」をご紹介します。
北米向けの様相も強いRDXは、歴代モデルではCR-Vのアキュラ版という様相もありましたが、2018年デビューの3代目となるこちらのモデルでは、専用プラットフォームの採用でよりはっきりとした差別化を実現。プレミアムブランドらしい高級感がマシマシです。
2000年代終盤の経済危機以前には、日本へのアキュラブランドの導入も噂されていたのですが、その後は方針転換があったものと見られ、現在ではアキュラブランドの日本導入は絶望的なものとなっています。
北米などではアキュラから発売されるNSXやレジェンドが、国内ではホンダブランドから発売されていますよね。
アキュラ RDX
エクステリアの強すぎるアクやエグみを指摘されることもしばしばだったアキュラのラインナップにおいて、明確にアグレッシブでスポーティなスタイリングに変貌したRDXは、市場からの評価も高い模様。
力強いマッチョさが魅力的なボディに対してコンパクトでスマートにまとめられたキャビンはバランスがよく、最大で20インチもの大径アルミホイールとのマッチングはかなり魅力的ですよね。
国内ではフラッグシップセダンのレジェンドやNSXでしか選べない先進的な四輪駆動システム「SH-AWD(スーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ)」も、RDXでは熟成が進んだ第4世代のものが選択可能で、オフロードだけでなくオンロードでのコーナリングまで楽しめるスポーツ四駆が選べる点も注目ポイントです。
国内では発売直後から爆発的な人気となっているトヨタ ハリアーとほぼ同じサイズとなっており、ぜひ日本でも乗りたい魅力的な車なのですが、残念ながらアキュラブランドの導入されていない日本国内への導入見込みは限りなくゼロに近いと思われます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,744mm×1,900mm×1,669mm | |
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エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボ 2.0L | |
WLTCモード燃費帯 | ー | |
新車価格帯(換算参考値) | 約398.6〜500.9万円 |
■インフィニティ QX50:世界初の先進エンジン搭載、国内導入は?!
インフィニティ QX50
こちらも先程ご紹介したアキュラ RDXと同様、日本系ブランドの車ながら日本には導入されていない幻のSUVとして、日産の高級ブランド「インフィニティ」の中型SUV「QX50」をご紹介します。
日本では現在フェイスリフトを受けた新型モデルが販売されているスカイラインの、改良前の顔つきとの共通性も感じさせるシャープなフロントエンドが印象的なQX50。それもそのはず、先代となる初代QX50(旧名称:EX)では、日本でも「スカイラインクロスオーバー」として、全高が低めな都会派SUVとして導入されていた経緯を持ちます。
QX50の注目ポイントはなんといってもそのエンジン。QX50に搭載されるVC(可変圧縮比)ターボエンジンは、加速時などに適した圧縮比と、クルージング時などに適した圧縮比をエンジン動作中に可変させることができる量産型エンジンとして世界初のエンジンで、パンチのあるパフォーマンスと優れた低燃費を両立した最新鋭のガソリンエンジンなのです。
そんなエンジンが、スポーツカーやセダンではなくSUVでデビューするというのも、時代を感じさせるところですよね。
インフィニティ QX50
先ほどご紹介したアキュラ RDXが国内導入できないハードルの高さはなんとなく理解できますが、QX50は先代モデルがスカイラインクロスオーバーとして実際に導入されていた実績のあるモデル。
サイズ的には日産 エクストレイルと競合はしますが、キャラクター的にQX50が明確に高級路線ということでバッティングもしにくいはず。流麗なデザインだけでなく、世界初の画期的なエンジンを備える魅力的なSUVが、日本国内で味わうことができないというのは、残念なポイントでしょう。
今後はQX50のクーペモデル「QX55」の登場が予告されており、そちらならばさらにエクストレイルとの差別化も可能なので、まだ国内導入にも期待が持てるかもしれません。これからの続報に期待したいところです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高 換算参考値) | 4,691mm×1,902mm×1,676mm | |
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エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンターボ 2.0L | |
WLTCモード燃費帯 | ー | |
新車価格帯(換算参考値) | 約396.0〜593.2万円 |
まとめ
レクサス LF-1 リミットレス コンセプト(デトロイトモーターショー2018 出展車両)
見ているだけでうっとりしてしまいそうな高級感を持つSUVたちをご紹介してきました。
人は罪なもので、SUVの室内の余裕を知ってしまうと、背の低いセダンは見劣りしてしまいますよね。今や乗り心地や動力性能でも高級セダンに優るほどのSUVもどんどん登場していますので、これからも高級SUVの覇権は続きそうです。