マツダ3とアクセラの関係
マツダ3とアクセラの関係は、名称は異なっていても同一車種という関係になります。
2019年のフルモデルチェンジの際に、日本での呼称であるアクセラからグローバルネームであるマツダ3に変更しました。
マツダのラインナップでの位置はアクセラと変わらず、ボディサイズやエンジンの大きさもアクセラを引き継いでいます。
アクセラからマツダ3までの変遷
2代目アクセラ
大きく分けてアクセラ 時代とマツダ3時代に分けられます。アクセラ時代は2003年から2019年の3代、16年になり、マツダ3時代は2019年から現在までとなります。
アクセラ 時代
初代 アクセラ セダン
まずは2003年に登場した初代から、最後のアクセラとなった3代目までのアクセラ時代の各モデルを紹介しましょう。
■初代 アクセラ 2003年~2009年
初代アクセラスポーツ
2003年10月に発売された初代アクセラは、ファミリアにかわるグローバルモデルとして発売され、ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックタイプの「スポーツ」が設定されています。
1.5Lと2.0Lそして2.3Lの直列4気筒ガソリンエンジンが用意され、全車種3ナンバーサイズとなっています。 また、マツダスピードアクセラには、2.3L DISIターボエンジンが採用されました。
躍動感と力強さをデザインテーマとしたエクステリアは、立体感を強調したフロントグリルや三角形のリアピラー、そして張り出したフェンダーなど力強いフォルムが特徴となっています。
■初代アクセラのスペック
初代マツダスピードアクセラ
全長 | スポーツ 4,405mm~4,485mm セダン 4,485mm~4,540mm |
全幅×全高 | 1,745mm×1,465mm |
エンジン型式・排気量 | 直列4気筒ガソリン・1.5L、2.0L、2.3L |
最高出力 | 1.5L 84kW (114PS)/6,000rpm 2.0L 110kW (150PS)/6,500rpm 2.3L 126kW (171PS)/4,000rpm |
最大トルク | 1.5L 140N・m (14.3kg-m)/4,500rpm 2.0L 183N・m (18.7kg-m)/4,500rpm 2.3L 214N・m (21.8kg-m)/4,000rpm |
トランスミッション | 5MT 4EC-AT |
10・15モード燃費 | 11.6~17.4km/L |
上記スペックは2003年5月の発売当時のメーカー公式サイトによります
■2代目 アクセラ 2009年~2013年
2代目アクセラ スポーツ
6年ぶりにフルモデルチェンジされた2代目モデルは、マツダ車共通の5角形フロントグリルの形状を一新し、ダイナミックでスポーティな印象に加えて躍動的で、洗練されたデザインとなりました。
ボディタイプは初代と同じくセダンとハッチバックのスポーツがラインナップされました。
また装備では、新開発のマルチ・インフォメーション・ディスプレイ、プッシュボタンスタートとアドバンストキーレスシステム、運転席と助手席で温度設定が可能採用なフルオートエアコンが採用されました。
2.0L の2WD車にはエンジン再始動時間がそれまでのアイドリングストップの半分となる約0.35秒を達成した「i-stop」を標準装備されました。
また、1.5Lエンジンにはアクセラ初の採用となるCVTが組み合わせされ、走りと低燃費を両立しています。
そのほか、「マツダスピードアクセラ」には、力強い2.3L DISIターボエンジンが採用されました。
そして2011年9月に、2.0L・FF車のパワートレインを「SKYACTIV-G 2.0」に変更し、新型6速AT「SKYACTIV-DRIVE」も搭載しました。
■2代目アクセラのスペック
2代目アクセラ セダン
全長 | スポーツ 4,490mm~4,510mm セダン 4,580mm |
全幅×全高 | 1,755~1,770mm×1,465~1,505mm |
エンジン型式・排気量 | 直列4気筒ガソリン・1.5L、2.0L、2.3Lターボ |
最高出力 | 1.5L 82kW (111PS)/6,000rpm 2.0L 110kW (150PS)/6,200rpm 2.3L 194kW (264PS)/5,500rpm |
最大トルク | 1.5L 140N・m (14.3kgf・m)/4,500rpm 2.0L 186N・m (19.0kgf・m)/4,500rpm 2.3L 380N・m (38.7kgf・m)/3,000rpm |
トランスミッション | CVT・6MT・4EC-AT・5EC-AT |
JC08モード燃費 | 10.0~15.6km/L |
上記スペックは2009年6月の発売当時のメーカー公式サイトによります
2代目アクセラ セダン
■3代目 アクセラ 2013年~2019年
3代目アクセラセダンSKYACTIV-D 2.2
3代目となるアクセラは、デザインテーマ「魂動-Soul of Motion」によるエクステリアデザインや「SKYACTIV技術」の他、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」や「MAZDA CONNECT(マツダ コネクト)」という最新技術を採用しました。
また、1.5Lと2.0Lのガソリンエンジン、2.2L(のちに1.5Lも)のディーゼルエンジン、そしてトヨタから供給されるハイブリッドシステムの3種類のパワートレインを、採用したことも特徴となります。
さらに2016年7月の大幅改良において、全車に横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする制御技術「G-ベクタリング コントロール」を初採用しました。
加えて、ディーゼル車には「DE緻密過給制御」、「ナチュラル・サウンド・スムーザー」、「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」が搭載されています。
■3代目アクセラのスペック
3代目アクセラスポーツSKYACTIV-D 1.5
全長×全幅×全高 | スポーツ 4,470mm×1,795mm×1,470~1,480mm セダン 4,580×1,795×1,455〜1,465mm |
エンジン型式・排気量 | 直列4気筒ガソリン・1.5L 直列4気筒ディーゼルエンジン・1.5L、2.2L 直列4気筒ガソリン2.0L+ハイブリッド |
最高出力 | 1.5Lガソリン 82kW (111PS)/6,000rpm 1.5Lディーゼル 77kW (105PS)/4,000rpm 2.2Lディーゼル 129kW (175PS)/4,500rpm 2.0Lハイブリッド 73kW (99PS)/5,200rpm +モーター60kW(82PS) |
最大トルク | 1.5Lガソリン 144N・m (14.7kgf・m)/3,500rpm 1.5Lディーゼル 270N・m (27.5kgf・m)/1,600~2,500rpm 2.2Lディーゼル 420N・m (42.8kgf・m)/2,000rpm 2.0Lハイブリッド 142N・m (14.5kgf・m)/4,000rpm +モーター207N・m(21.1kgf・m) |
トランスミッション | 6MT 6EC-AT 電気式無段変速機 |
JC08モード燃費 | ガソリン車17.8~20.6km/L ディーゼル車18.0~21.6km/L ハイブリッド車27.0~30.8km/L |
上記スペックは2017年8月時点でのメーカー公式サイトによります
アクセラハイブリッド HYBRID-S Lパッケージ
マツダ3 時代
マツダ 3ファストバック
アクセラは、通算4代目にあたるモデルから世界共通の名称である「マツダ3」に変更され、セダンはマツダ3 セダン、ハッチバックはマツダ3 ファストバックとなりました。
■初代 マツダ3 2019年~生産中
マツダ 3セダン
マツダ車として令和最初の新型車としてデビューしたマツダ3は、「魂動デザイン」を採用し、クルマとしての基本性能を前モデルのアクセラから向上させています。
セダンでは「凛とした伸びやかさ」がテーマとし、落ち着いた大人の品格と優雅さを表現しています。
ファストバックは「色気のある塊」がテーマで、スピード感のあるルーフと力強いCピラーによってボディが一つの塊のような存在感を放つデザインとなり、セダンとファストバックが異なる個性のデザインとなりました。
パワートレインではセダン、ファストバックともに、ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 1.5」と「SKYACTIV-G 2.0」、クリーンディーゼルターボエンジンの「SKYACTIV-D 1.8」に加え、2.0Lの新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を設定しました。
また、質の高い静粛性や各スピーカーの位置と方向を刷新したオーディオシステム「マツダ ハーモニックアコースティックス」、進化した先進安全技術の「i-アクティブ センス」、コネクティビティシステムの「マツダ コネクト」などが装備されています。
■マツダ 3の新車価格
マツダ 3セダン
エンジン種類 | セダン/ファストバック車両本体価格(消費税抜き) |
1.5Lガソリンエンジン車 | 2,019,445円~2,875,790 円 |
2.0Lガソリンエンジン車 | 2,287,038円~2,991,760 円 |
1.8Lディーゼルエンジン車 | 2,719,782円~3,241,760円 |
2.0L新世代エンジン車 | 2,907,408円~3,612,130円 |
上記価格は2020年11月現在のメーカー公式サイトによります
■マツダ3の秘密兵器「スカイアクティブX」
SKYACTIV-Xバッジ
新世代ガソリンエンジンの「スカイアクティブ-X」は、マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を実用化した、世界初の内燃機関です。ガソリンエンジンの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの低燃費性能・高トルク・応答性というメリットを併せ持ちます。
さらにスカイアクティブ-Xには、マイルドハイブリッドシステムの「Mハイブリッド」を組み合わせ、モーターアシストによる燃費性能を向上させています。
■マツダ3のスペック
マツダ 3インテリア
全長×全幅×全高 | ファストバック 4,460mm×1,795mm×1,440mm セダン 4,660×1,795×1,445mm |
エンジン型式・排気量 | 直列4気筒ガソリン・1.5L、2.0L 直列4気筒ディーゼルエンジン・1.8L 直列4気筒ガソリン2.0L新世代エンジン |
最高出力 | 1.5Lガソリン 82kW (111PS)/6,000rpm 2.0Lガソリン 115kW (156PS)/6,000rpm 1.8Lディーゼル 95kW (130PS)/4,000rpm 2.0L新世代エンジン 140kW (190PS)/6,000rpm +モーター4.8kW(6.5PS)/1,000rpm |
最大トルク | 1.5Lガソリン 146N・m (14.9kgf・m)/3,500rpm 2.0Lガソリン 199N・m (20.3kgf・m)/4,000rpm 1.8Lディーゼル 270N・m (27.5kgf・m)/1,600〜2,600rpm 2.0L新世代エンジン 240N・m (24.5kgf・m)/4,500rpm +モーター61N・m(6.2kgf・m/100rpm |
トランスミッション | 6MT 6EC-AT |
WLTCモード燃費 | ガソリン車15.2~17.8km/L ディーゼル車18.8~20.0km/L 新世代エンジン車16.2〜18.2km/L |
上記スペックは2020年12月時点でのメーカー公式サイトによります
2020年11月19日 商品改良!
マツダ3 SKYACTIV-X(プロトタイプ)
2020年11月19日マツダ3は商品改良を受けて同日より販売を開始しました。
今回の改良では新世代ガソリンエンジン「e-スカイアクティブ X」搭載車のエンジンとトランスミッションのソフトウェアをアップデートすることで上質な走行性能に進化させました。
また、クリーンディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 1.8」搭載車では、最高出力を85kW(116PS)から95kW(130PS)に向上させ、よりトルクフルな走りを強化しました。
さらに、全機種のサスペンションを見直し、乗り心地と運動性能を向上させています。そしてクルージング&トラフィック・サポート(CTS)の作動上限速度を高速域まで拡大することで、高速道路での安心感を高めています。
加えて、ファストバックの「SKYACTIV-G 2.0」搭載車に6MT車を追加し、従来の「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」受賞記念モデルを100周年特別記念車に設定しています。
■アップデートしたマツダ3の試乗レポート
マツダ3 SKYACTIV-X(プロトタイプ)
アップデートモデルは低中速のほとんど実用域で力強く、かつ扱いやすくなっている。「滑らか+瞬発力=踏力に応じたパワー」とアップデートをマツダは表現しているが、確かにその通りと感じる。特に移動用通路にある登坂路では明らかにトルクキャラクターに変化を感じ取り、余裕のある加速を感じた。
今回はハードではなく、ソフトウェアのアップデートであるので、既存オーナーに対して無償でのアップデートも検討しているという情報もあります。発売して間もない機種なのでもう購入された人には朗報ですね。
まとめ
アクセラからマツダ3に名前が変わっても、マツダの主力車種であり続ける名車であることには変わり有りません。新車でマツダ3を購入するのも良いですし、アクセラを中古車で購入するのも選択肢の一つです。私事で恐縮ですが、実は初代アクセラスポーツを中古で買って、現在も絶好調で走っています!いい走りで気に入っていますよ。次はマツダ3を狙ってみようかと思います。