運転免許の住所変更とは?
運転免許の住所変更ってなに?
運転免許の住所変更とは、免許に記載されている住所が変更されたことを示し、新しい住所を記載するための手続きです。
住所が変更となった場合、そのままでは身分証明書として使用できなくなってしまいますので住所が変わったら速やかに行う必要があります。
■運転免許に含まれる情報は?
まずは改めて運転免許で確認することができる情報を改めて整理しておきましょう。現在の運転免許に記載されているのは、氏名、生年月日、住所、交付日、有効期限、免許の条件、免許番号、免許の種類になります。
以前は本籍地も記載されていましたが、現在は省略されており、内部のチップにデータとして記録されるようになりました。
■変更することができる情報
上記の運転免許に記載されている情報の中で変更可能なのは氏名と住所です。新たに免許を取得した場合は、種類の項目も変更されますし、失効して再取得すれば交付日も変更されることになりますが、申請によって自由に変更できる項目ではありませんので今回は省略します。
氏名については結婚や離婚などによって名字が変わったり、手続きによって名前が変わった場合に変更可能です。
住所については前述の通り引越や市区町村の合併や名称変更などによって住所表記が変わった場合に変更できるようになっています。ただし、市区町村合併といった理由での住所変更は届け出をしなくても更新時に自動的に変更されますので、必ず手続きをしなければならないというわけではありません。
■住所変更すべき理由
住所変更をしなければその免許は身分証明書としての機能を失ってしまいます。今日では個人情報保護などの観点から、あらゆるシーンで身分証明手続きが厳しくなっています。そのため、運転免許のような顔写真付き身分証明書は日常生活に欠かせません。
こういった意味でも、住所が変わった際にはできるだけ早く変更手続きを行う必要があります。
また、同時に道路交通法でも住所が変わった場合は変更手続きを行わなければならないと定められています。
道路交通法第94条では、住所変更の必要が生じたときには、速やかに変更手続きをおこなうようにと明記されています。変更の期限などについては特に定められていませんが届け出を怠った場合、2万円以下の罰金が科せられます。
さらに、住所変更の手続きを行わないと更新通知のハガキも届かなくなってしまいます。これが原因で更新ができずに免許を失効してしまうというリスクもあるので注意が必要です。
免許の住所変更の方法は?
どこでできる?何が必要?
いきなり免許の住所変更と言っても、何をすればいいのかわからないという方も多いかと思います。
そこで、ここからは具体的に免許の住所変更の方法をご紹介します。
■住所変更の申請ができる場所
住所変更を行える場所は新しい住所地を管轄する警察署、試験場、免許センターで行うことができます。例えば、大阪府から東京都に引越をした場合、新しい住所地にあたる東京都で住所変更の手続きを行うことになります。
住所が変わった後でなければ変更の手続きはできませんので注意しましょう。
警察署や試験場、ゴールド免許センターの場所は都道府県警察のHPなどで案内されていますのでご確認ください。
■申請時に必要なものは?
住所変更時には運転免許証と印鑑、それに新住所を証明するものとして住民票の写し(コピーは不可)、マイナンバーカード、健康保険証、公的機関(または準ずる機関)が作成し、交付した郵便物のいずれか1種類が必要となります。前もって準備しておきましょう。
申請書は各申請場所に用意されていますので、その場で記載する形になります。地域によっては、住所変更の申請時に申請用写真が必要になる場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
■本人以外でも申請できる?費用は?
運転免許の住所変更手続きは本人以外でも行うことができます。ただし、代理人は住民票に併記された同一世帯者などに限られます。例えば、誰か1人で同居している家族の運転免許をまとめて住所変更することも可能です。
代理人による申請を行う場合は、前述の必要書類に加えて本人と代理人の関係が記載されている住民票と、代理人の身分証明が可能な書類が必要となります。
住所変更の手続きは免許の更新とは違い、手数料などは発生せず、無料で行うことができます。
■住所変更後の運転免許は?
住所変更の手続きが完了すると、データベース上の住所が書き換えられると同時に、免許証の裏面に新しい住所が記載されます。
表面の住所の項目に記載されるわけではありませんので、身分証明書として使用する場合は注意が必要です。
新しい免許が貰えるのは次回更新時
住所変更を行うと、新しい住所が記載された免許を発行できると思われている方も多いかもしれません。しかし、住所変更の場合裏面に記載される形になりますので、新しい免許が貰えるわけではありません。
表面に新しい住所が記載された免許になるのは次回の更新時、または紛失などによって再発行を行った場合になります。
ただ、裏面に新住所が記載されていればそのまま身分証明書としても使用可能なので問題はありません。
免許を紛失したときは?免許トラブル対処法
免許証はない!どうすればいい?
運転免許を携帯していなければ運転をすることができません。そのため、紛失してしまった場合はすぐに対処する必要があります。
免許を紛失した場合、遺失物届けと再発行(再交付)の手続きを行う形になります。遺失物届けは警察署や交番などで出すことができます。運転免許を紛失し、誰かの手に渡ってしまった場合、悪用されてしまうリスクもありますので、遺失物届けはできるだけ早く出すことが大切です。
続いて、再発行(再交付)の手続きを行います。こちらは、住所変更の場合と同様に管轄の警察署、試験場、運転免許センターなどで行うことができます。それぞれの場所で手続きが可能な時間は異なっていますので事前に確認した上で速やかに手続きを行ってください。
再発行の際には申請用の証明写真と、パスポートやマイナンバーカードと、住民票や保険証など身分証明書類が必要となります。申請書類は窓口で用意されています。
まとめ
免許証も住所変更しよう!
運転免許は身分証明書としても使用されますので、住所が変わった場合は速やかに変更手続きを行う必要があります。手続きはそれほど難しくはありませんので、今回ご紹介しました通り、必要書類などを揃えて管轄の窓口で申請を行いましょう。