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初めてのマニュアル・トランスミッション|おすすめのMT車も紹介

初めてのマニュアル・トランスミッション|おすすめのMT車も紹介

時代の最先端技術が惜しみなく注ぎ込まれることはクルマでは当たり前のことですが、それは同時に昔から採用されていたものが姿を消すということの裏返しでもあります。初めてのMT車選びのお手伝いをする、それが当記事の役割です。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


乗りたいクルマが一番だが小排気量から慣れていくのもアリ

いろいろな意見がある中でまず伝えておきたいことは、せっかく自分で購入するなら乗りたいクルマ(=好きなクルマ)に乗るのが一番であるということです。

よほどの資産持ちであったりクルマ好きでなければ年に1回のペースでクルマを乗り換える可能性は低いですから、長く乗りたいと思える1台を選ぶことこそが「良いクルマ選び」といえるでしょう。

トヨタ GRヤリス

しかし、もし1つだけ助言をするとすれば、それは小排気量のクルマから乗り始めることです。小排気量のクルマに搭載されているエンジンは出力やトルクが日本国内で乗り回すのに程よく、持て余すことがありません。

わかりやすい例を出すと、停車状態からギアを1速に入れて急加速しても、上限法定速度である時速60kmを上回ることがありません(車種による)。合法的に加速感と高回転エンジンサウンドを堪能できます。

高出力エンジンのクルマでは少しアクセルを踏んだだけですぐに法定速度を超えますし、サーキットや占有した道などを除けばエンジンの性能を存分に発揮できる場所は限られています。「エンジン性能を使い切れる程度」では小排気量エンジンのほうが優れているといえるでしょう。

AT限定免許はまず限定解除から

免許証

ところで、AT限定免許を所有している人の場合、MT車を運転するためには限定解除を行う必要があります。その方法は2つで、1つは指定教習所で用意されている教習を受ける方法、もう1つは運転免許試験場で試験を受ける方法(いわゆる「一発試験」)です。

設置された専用コースで4時限以上の技能講習を受けて、場内審査合格を目指すのが指定教習所です。審査に合格して渡される技能審査合格証明書を持って運転免許試験場へ行って申請を行えば、免許が書き換えられ、晴れてMT車を公道で運転できるようになります。

確実に限定解除のプロセスを踏める指定教習所

設置された専用コースで4時限以上の技能講習を受けて、場内審査合格を目指すのが指定教習所です。審査に合格して渡される技能審査合格証明書を持って運転免許試験場へ行って申請を行えば、免許が書き換えられ、晴れてMT車を行動で運転できるようになります。

自動車学校に通う(=入校する)ことになりますので教習料金が50,000円ほどかかりますが、MT車を運転するために求められる各種操作を技能教習で学べ、限定解除へ向けたプロセスを確実に踏めるのが最大のメリットです。

難易度は高いがうまくいけば安く限定解除できる一発試験

運転免許試験場でAT限定免許の解除審査を受けるメリットは教習所に通うよりも安く・早く限定解除できる可能性があること、反対にデメリットは教習所で受ける審査よりも厳しいことです。

審査を受けるためにかかる費用の内訳は審査料金と審査に利用する自動車の利用料金で、合わせて約3,000円程度となっています。教習所に通うことと比べるとかなり安いです。とは言いながらも、AT限定免許で免許を取得した人が初見でMT車の操作方法を習得することは難しいでしょう。

この方法で審査合格を目指すのであれば、免許センターで用意されている自動車練習場を利用して、MT車を運転してみるのがおすすめです。実際に審査で使われるコースを走ることもできます。あるいは、現代的な練習方法としてレーシングシュミレーターでシフト操作を学ぶのもアリです。

変速を手動で行う魅力=ロマン

MT車の魅力とは何か、それはもちろん自分でトランスミッション(=変速機)を操作して走行シーンや速度に合わせたギアの選択を行うことです。これは変速が基本的に自動で行われるAT/CVT車や、そもそも変速機のない電気自動車では体験できない操作となっています。

MTのメリットとデメリット

楽しい・ロマンがある・どの場面でも気持ちよく加速できるメリット

MT車に乗るメリットの1つはやっぱり楽しいということ。機械を自分で操作することで、1トンを超える鉄の重量物を使いこなしている感覚に浸ることができるのです。

日本国内ではMT車のラインアップが一昔前よりも減少していますので、「昔のクルマでよく見かけた懐かしいもの」という立ち位置となっています。ある種のノスタルジーを感じさせますが、それはロマンにもなり得るものです。ロマンと無駄は紙一重ですが、ロマンはMT車を語る上で外すことができない要素となります。

また、場面に応じたギア選びをできるのもMT車の魅力です。加速したいときにはあえて低いギアにして加速したり、高速道路ではトップギア(一番高いギア)にして程よい速度で快適なドライブをすることもできます。

運転の手間が増える・的確な操作が求められるデメリット

デメリットを挙げるとすれば、運転時のドライバーに求められる動作がAT/CVT車に比べて増えることでしょう。MT車の運転ではクラッチペダルとシフトレバーを使って変速を行います。

AT限定免許の限定解除の教習内容にはクラッチ操作とギア操作が当然含まれているものです。仕組みを理解して何度も動作を行えば自然と体が覚えていくものですが、慣れるまでは難しいですし、なにより場面に応じた的確かつ円滑な操作が求められます。MT車のデメリットは、日頃からAT/CVTのクルマに乗っている人だと感じやすいでしょう。

MT車のメリットはデメリットにもなっているのです。

今時のクルマから選ぶおすすめのMT車

スズキ ジムニーシエラ

ジムニーシエラ

軽自動車のジムニーではなく、新開発の1.5Lエンジンが搭載された小型四輪駆動車がジムニーシエラです。ジムニーよりも排気量が大きくて最高出力や最大トルクも高く、よりパワフルな本格オフロード車となっています。

トランスミッションは5MTまたは4ATから選択可能です。グレードはJLとJCの2つが用意されています。無骨で重厚感あふれるデザインもグッドです。

凹凸の激しい路面や悪路でも優れた走破性を発揮する足回りやラダーフレームは、アウトドアに出かけたり未舗装路を走ってみたい人を満足させてくれることでしょう。

 
ジムニーシエラ 基本情報・スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高(mm)) 3,550×1,645×1,730
ホイールベース(mm) 2,250
エンジンスペック 最高出力:75kW(102PS)
最大トルク:130N・m(13.3kg・m)
燃費 【ガソリン車】
WLTCモード:15.0km/L
【5MT車】
WLTCモード:15.0km/L
新車価格(MT車)1,630,000円〜1,780,000円
※価格は税抜き表示
※新車情報は公式サイト調べ(2020年8月現在)

スズキ アルト

アルト

アルトはスズキの軽乗用車ラインナップにおいて最も安く手に入れることができる5ドアハッチバックのクルマになります。四角っぽいボディにほんの少し丸みを持たせたボディ形状がアイコニックな1台です。

アルトのグレードは大きく4つに分かれていて、ベースグレードにあたるFグレードに5MT(5速マニュアル・トランスミッション)仕様があります。車両価格は税込で約86万円で、かなり安い部類です。

アルトという車種はバリエーション豊かで、「アルト」というモデルに加えてスポーツ性能を高めた「アルトワークス」というモデルや、軽商用車である「アルトバン」も用意されています。アルトワークスにはターボエンジンが搭載され、足回りは専用のチューニングが施されていたり、見た目がかっこよくなっているのが特長です。

これらのモデルはどちらにも5MT仕様が販売されています。このようにアルトはMTも宝庫なのです。購入からその後の維持費まで費用を安く抑え、MT車を長く楽しみたい人におすすめできるクルマです。

アルトワークス

 
アルトシリーズ(MT) 基本情報・スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高(mm)) 3,395×1,475×1,475〜1,500
ホイールベース(mm) 2,460
エンジンスペック 【アルト】
最高出力(kW/rpm):36(49PS)/6,500
最大トルク(N・m/rpm):58(5.9kg・m)4,000
【アルトワークス】
最高出力(kW/rpm):47(64PS)6,000
最大トルク(N・m/rpm):100(10.2kg・m)3,000
【アルトバン】
最高出力(kW/rpm):36(49PS)/6,500
最大トルク(N・m/rpm):58(5.9kg・m)4,000
燃費 【ガソリン車】
JC08モード:22.0〜27.2km/L
【5MT車】
JC08モード:22.0〜27.2km/L
新車価格(MT車 アルト:785,000円〜883,000円
アルトワークス:1,398,000〜1,498,000円
アルトバン:670,000
※価格は税抜き表示
※新車情報は公式サイト調べ(2020年8月現在)

スズキ スイフトスポーツ

スイフトスポーツ

スイフトスポーツはアルトワークスと共にスズキのスポーツカーラインアップを牽引する5ドアハッチバックかつスポーツタイプのクルマです。

外観はスポーツというよりもスタイリッシュで都会映えしそうなものとなっていますが、運転席に座ればスポーティーなメーターやアルミペダルが目を惹きつけます。シートだけでなくステアリングの調整範囲も広いので、理想的なドライビングポジションを出会うことができるでしょう。

トランスミッションは6MT仕様となっています。200万円前後のクルマで6MT、なおかつエンジンからボディ、サスペンションにいたるまで抜かりなく手が入っている、おすすめできる1台です。

 
スイフトスポーツ(6MT) 基本情報・スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高(mm)) 3,890×1,735×1,500
ホイールベース(mm) 2,450
エンジンスペック 最高出力:103kW(140PS)
最大トルク:230N・m(23.4kg・m)
燃費 【ガソリン車】
WLTCモード:17.6km/L
【5MT車】
WLTCモード:17.6km/L
新車価格(MT車)1,704,000円〜1,882,000円
※価格は税抜き表示
※新車情報は公式サイト調べ(2020年8月現在)

ホンダ フィット(旧型のGK5・RS)

フィットRS

次に紹介するのがホンダ フィット。現行のフィットではなく、先代のGK5・RSグレードです。1.5Lエンジンで前輪駆動のコンパクトカーですが、このGK5・RSグレードのフィットの最も凄いところはエンジンパワーがクラス最強であること。

このグレードとよく比較されたマツダ2(デミオ15MB)やヴィッツ GRのエンジンの最高出力が120馬力未満であるのに対し、フィットは132馬力のスペックを備えているのです。最大トルクは155N・mとこちらもなかなかの数値を出しています。

これでいてなおかつトランスミッションは6MTでしたので、走りがい・走らせ甲斐のあるコンパクトカーであったといえるでしょう。というわけで、小排気量だからといっても馬力もトルクも失いたくないドライバーは、迷わずGK5・RSグレードのフィットを買うべし。

 
フィットGK5 RS(6MT) 基本情報・スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高(mm)) 4,045×1,695×1,525
ホイールベース(mm) 2,530
エンジンスペック 最高出力:97kW(132PS)
最大トルク:155N・m(15.8kgf・m)
燃費 【ガソリン車】
JC08モード:19.2km/L
WLTCモード:データ無し
新車価格1,899,000円(当時)
※価格は税抜き表示
※新車情報は公式サイト調べ(2020年8月現在)

マツダ ロードスター

S スペシャルパッケージ

マツダを代表する2シーターオープンカーであると同時にFR(後輪駆動)車であったりと運転好きな誰しもを魅了するのがマツダ ロードスターです。現行のNDロードスターからエンジン排気量がシリーズ初となる1.5Lへとダウンサイズされました。

ダウンサイズ化についていろいろな意見はありながらも、街中での使い勝手から週末のワインディング、そして小排気量化されたことで自動車税が安くなったことによる維持費節約といったように新たなメリットも生まれました。

自社開発の6MTの完成度は高く、様々なドライバーを魅了しています。「人馬一体」掲げ、独自路線を展開するマツダの技術や理念が注ぎ込まれた1台です。

 
ロードスター(ND型)6MT仕様 基本情報・スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高(mm)) 3,915×1,735×1,235
ホイールベース(mm) 2,310
エンジンスペック 最高出力:97kW(132PS)
最大トルク:152N・m(15.5)
燃費 【ガソリン車】
WLTCモード:16.8〜17.4km/L
新車価格2,365,000円〜3,031,000円
※価格は税抜き表示
※新車情報は公式サイト調べ(2020年8月現在)

まとめ

時代の流れはMT車よりもATやCVT、そしてさらにはモーター駆動の電気自動車となっています。このような時代となっても機械を操る楽しさや、自分で行った動作がうまくいった時の達成感などは、MTの魅力といえるでしょう。

これからクルマを新たに購入しようと考えている人は、思い切ってMT車を選択して、魅力いっぱいの「手間」を楽しんでみませんか。

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