車の窓が曇ってしまう原因
シトロエン C3 フロントガラス
車の窓が曇ってしまうのは、結露が原因です。空気が冷えていくと水蒸気が水に変化するからです。空気中に含まれている水蒸気が一定の温度まで下がっていくと、水分が凝縮してしまいます。
暖房で車内の温度が温まっている状態で、外気の温度が低いことから窓ガラスは冷やされている状態です。車内と外気に温度差があるので、内側が結露してしまいます。
車外の温度が高く湿気もある梅雨になると、エアコンを使って車内の温度が低くなるので、外側が結露します。車内と車外のどちらの結露でも、車内外とガラス部分の温度差が原因です。
その他に濡れた荷物を積載しているなど、車内の湿度が上昇したときも結露が起きやすいです。
窓の内側が曇ってしまう場合の対策
コンチネンタル 「インテリジェント・ガラス・コントロール」
窓の内側が曇ってしまったときの対策として、ガラス部分の温度差を少なくしましょう。すぐに実践できるものもあるので、視界を妨げないように試してみましょう。
■エアコンで外気を取り入れる
車でエアコンを使っているときには、内側で循環させているかもしれません。外気導入機能があるので、外気を取り入れて車内外の温度差をなくしていきましょう。
エアコンの効きが少し悪くなりますが、換気になるだけでなく車内の臭い対策ともなります。空気の入れ替えができて、温度差が少なくなってから内気循環に戻しましょう。
■窓を開ける
窓の曇りの原因の多くは、車内外の温度差です。窓を開けて空気の入れ替えをすると、温度差が小さくなるので曇りの解消になります。しかし空調の温度が乱れること、また雨が降っていたり風が強いなどの状況では窓を開けにくいという懸念点がある方法です。
ドアバイザーがついているならドアバイザーの幅のみ開ける、雨が入ってこない幅のみ開けるなどしましょう。少し窓を開けるだけでも曇りは改善されるでしょう。
■デフロスター・デフォッガースイッチを使う
車には、曇り止めとしてデフロスタースイッチが装備されています。扇状のマークがあるスイッチで、温度が高いエアコンの風をフロントウィンドウに集中させる機能です。除湿を最大限にした空気が送風されるので、曇りを取り除きます。エアコンの操作パネル付近にスイッチがあったり、エアコンのモードセレクターに含まれているので活用しましょう。
またリアガラスが曇ったのであれば、デフォッガースイッチを使用しましょう。四角いマークに3本線のデザインが目印で、リアガラスの電熱線が温められることで曇りを取り除いてくれます。電熱線が温かくなるために消費電力が多いです。曇りがなくなってからオフになっているか確認しておきましょう。
■曇り止めスプレーを使う
車内の曇り対策として、曇り止めスプレーを使用できます。エアコンを使用しているときにすぐ曇ってしまうなら、簡単に施工できる市販されている曇り止めスプレーを使うとよいでしょう。
ガラス表面がコーティングすると、きれいにすることで汚れも取り除けます。結露の原因となる汚れがなくなるのも、結露対策です。
窓の外が曇ってしまうときの対策
レヴォーグ フロントガラス
窓の曇りは車内外の温度差が原因ですが、窓の外側が曇るときは車内の温度が低いときです。特に梅雨の時期に外側が曇ることがあるでしょう。まれなケースとはいえ、窓の内側が曇るときと別の対策を取りましょう。
■フロントウィンドウならワイパーを使う
フロントガラスの外側が曇っているなら、ワイパーを使用します。結露は水蒸気が原因なので、フロントガラスのワイパーを動かすだけで曇りはなくなります。
ワイパーを使う方法ではワイパーが届かない部分は曇りは取れません。視界は確保できるものの、可視領域は狭くなるでしょう。ワイパーで取り除けない部分の曇りが気になるのであれば、曇り止めスプレーなどの活用を考慮できます。
■窓ガラスを温める
外気との温度差で曇りが発生することから、エアコンで窓ガラスを温めることは解決策となります。窓ガラスの外側が曇っているのであれば、必要なのは温風です。冷房を使用しているときに温風を当てるのは、快適性を失うものですが、冷風を当ててしまうと曇りが悪化します。
温風になっていることを確認してから、除湿された空気を当てていきましょう。一般的に湿度が高い日には、窓ガラスが曇りやすいので、曇りが発生し始めたならエアコンを活用しましょう。
フロントガラスの曇り防止スプレーの施工手順
コペンクーペ eXeview(エグゼビュー)
フロントガラスに曇り止めスプレーを施工するときの手順をご紹介しましょう。
■1. 汚れを取り除く
まず大切なのは、汚れを取り除くことです。フロントガラスにホコリが付着していると細かな凹凸が出ている状態になります。微妙な凹凸に水分が付着してしまい、結露が発生しやすくなります。
そこで、窓ガラスの外側だけでなく内側もきれいに拭いておきましょう。界面活性剤などを活用して、しっかりと汚れを取り除きます。注意点は一般的な窓ガラス用の洗剤ではシリコンが含まれていることです。油膜の原因となるので、車用のガラスクリーナーを使用しましょう。
■2. 曇り止めスプレーを使う
窓ガラスの汚れを取り除いた後に、曇り止めスプレーを塗布します。よく振ってから、ムラにならないように吹き付けましょう。
■3. クロスで拭き取る
曇り止めスプレーをした後に、クロスで拭き取ります。汚れを取り除く効果があるスプレーであれば、吹き付けでからクロスで拭き取るだけで、クリーナーとしても曇り止めとしても使用できます。
おすすめの曇り止め商品
おすすめの曇り止め商品をご紹介します。
定番のクリーナーから、簡単に施工できるものもありますので、使い方に合わせて商品を選択してください。
■カーメイト エクスクリア
ガラスの内側専用に開発されているガラスクリーナーです。油汚れもしっかりと溶かしてくれるので、透明なガラスに仕上げることが可能です。 ガラスの内側が曇りがちであれば、ぜひ活用したい商品。
■SOFT99(ソフト99) 窓フクピカ
サッとふける簡単なクリーナー。ウェットティッシュのように使えるので、必要なときにすぐに拭けるのが魅力です。
ガラスの外側だけでなく、内側の手アカなども落としてくれます。
■イチネンケミカルズ クリンビューLL
ガラスクリーナーと曇り止めの定番商品。シリコンやコンパウンドを使用していないので、油膜や白残りの心配が要りません。
缶をよく振ってから直接噴き付けて、柔らかい布で拭き取ります。ガラスの内側に使用することも可能です。
■rain x(レインエックス) アンチフォグ
撥水処理と同時に、油膜や汚れを除去してくれる商品です。曇り止めの効果と共に、撥水効果を期待できるので、簡単に施工できます。
面倒な下地処理もなく使用できるので、時間をかけたくない方にもおすすめできます。
■CCI(シーシーアイ) スマートビュー 窓ガラスクリーナー
スプレーして拭くだけで撥水前のコーティングが完了します。1本で油膜取りと油汚れの除去、また曇り止めの効果を期待できるのが魅力です。
シリコンが含まれていないので、拭いた後にギラ付くこともありません。
まとめ
窓ガラスが曇ってしまうときの対策方法をご紹介してきました。曇りの原因となるのは、主に温度差と湿気です。エアコンを使ったり、デフロスターのスイッチをオンにする、また定期的に窓を拭いておくことも曇り対策となります。この記事で紹介したようなクリーナーを使って、定期的に愛車のガラスを拭いておくことで、クリアな視界を維持していきましょう。