ドライビングフィールがスゴいって、どういう事?
ドライビングフィールとは?
ドライビングフィールがスゴい!とは、どういう事でしょうか。
クルマには、様々な「スゴさ」があると思います。馬力やゼロヨンなどの数値として表せるものもあれば、ステアリングフィールや、乗り心地のような、数値としては表しにくいものもあります。
数字で表せるスゴさについては、ドライビンクフィールとしてもわかりやすいかもしれません。例えば、強烈な加速力は、ドライバーが感じられる、最もわかりやすいフィーリングと言えます。
また、ステアリングフィールのような数値として表しにくいフィーリングは、ドライバーによって感じ方が異なり、人それぞれ好き嫌いがはっきりと出やすいものでもあります。
でも、その人によって感じ方が違うという点が、クルマの面白い所なのです。
クルマを趣味とする人には様々な流派がありますよね。トヨタファンもいれば、ホンダファンもいます。ドイツ車が好きな人、やっぱりイタリア車が好きだ!という人。いろんな人がいます。
そんな人達は、やはり、メーカーや生産国によってそれぞれ違うドライバーフィールが、好きになった理由である事も多いのです。
ドライビンクフィールに興味を持つと言うことは、すなはち、もっともっとクルマを知りたいという証。
そんな、ドライビンクフィールの世界を見ていきましょう!
異次元ドライビンクフィールのクルマ 5選
■メルセデスAMG A45S 4マチック+|2L 世界最強エンジンのフィーリングとは!?
メルセデスAMG A45 S 4MATIC+
メルセデス・ベンツAクラスは、ごく普通の2ドアハッチバック。クルマとしては、マツダ3と同じクラスのクルマです。
そんなクルマに、最高出力421psのハイパワーエンジンを載せたら、どんなスゴいドライビングフィールになるのか。そんな、クルマ好きの妄想を本気で実現してしまったのが、AMG A45S 4マチック+です。
メルセデスAMG A45 S 4MATIC+
AMG A45S 4マチック+は、スペックを並べて行くだけでスゴいクルマだとわかります。
421ps/500Nmを発揮するM139型2L 直列4気筒ターボエンジンは、市販車で世界最強出力の2Lエンジン!この、ほとんどのレーシングカー用みたいなエンジンは、AMGファクトリーの熟練マイスターの手によって、1基1基、手作業で丁重に組み上げられます。
M139エンジンのエンジンカバーには、組み立てたマイスターのサインが記入されたプレートが誇らしげに貼ってあります。それは世界最強2Lエンジンの証でもあるのです。
メルセデスAMG A45 S 4MATIC+
421psのハイパワーを前輪だけで吸収するのは到底無理なので、AMG A45S 4マチック+は4輪駆動となっています。この「AMGトルクコントロール」と呼ばれる4輪駆動システムは非常に複雑かつ高機能なもの。
前輪と後輪のトルク配分の切り替えだけでなく、後輪に限っては、左右のタイヤへのトルク配分もコントロール出来ます。そのため、コーナーを曲がる時に、コーナー外側のリアタイヤに駆動力をマシマシに分配する事で、アンダーステアを消して、凄まじいコーナリングフォースを発揮する事ができます。
アクセルを踏めば踏むほどクルマが自分で曲がっていくようなドライビングフィールは、正に異次元!そうそう、他のクルマでは体験できない領域にドライバーを誘います。
メルセデスAMG A45 S 4MATIC+
ほんの少し前まで、400psを超えるパワーのクルマは、ポルシェ911ターボのような高価なスーパースポーツカーにのみ許される世界でした。そんなハイパワーを、Aクラスのようなハッチバックに詰め込んだのですから、AMG A45S 4マチック+は、ものすごいドライビングフィールを味わえるクルマです。
こんなスゴいクルマが新車で725万円だなんて、とてもお買い得だと思いませんか?
ちゃんと4人乗れてラゲッジルームも確保されてて、さらにオートマすから、ファミリーカーにも十分使えますよ!400ps超えの激速のファミリーカーなんて、クルマ好きだったら胸アツですね!
是非、あなたも、激速ファミリーカーを手に入れてみませんか?
■ルノー・メガーヌ R.S.トロフィー R|ニュルFF世界最速を味わえ!
メガーヌ R.S.トロフィー R
どんな事でも、一番になる事には意味があります。特に、自動車メーカーは「世界一」とか「世界初」に強いこだわりがあります。
ルノー・メガーヌ R.S.トロフィーRがこだわっているのは、ドイツにある世界で最も過酷なサーキット、ニュルブルクリンク北コースで、「FF市販車世界最速」というスゴいタイトルです。
メガーヌ R.S.トロフィー R
ニュルブルクリンク北コースは全長が20kmを超える長い長いサーキットで、超高速コーナーや激しい段差、クルマがジャンプしてしまいそうになる急坂など、普通のサーキットとは段違いの過酷なコースレイアウトになっています。
ニュルブルクリンク北コースは、世界の自動車メーカーがクルマを開発するための道場となっていて、地元のドイツ勢はもちろん、トヨタのレクサスLFAやニッサンはR-35 GT-Rのような日本車のハイパフォーマーも、このサーキットでクルマを開発し走りを鍛えてきました。
メガーヌ R.S.トロフィー R
そんなニュルブルクリンク北コースで、「FF市販車世界最速」のタイトルを巡ってガチ勝負を繰り広げているのは、地元のドイツ勢ではなくフランスのルノーと日本のホンダであったりします。2013年頃からはじまった戦いは、歴代メガーヌ R.S.とシビック Type Rが新型を出す度にタイムの更新が繰り返され、延々と続いていました。
しかし、2017年4月にシビック Type Rがモデルチェンジして、7分43秒8という超絶速いコースレコードを記録してしまい、ルノーはメガーヌ R.S.トロフィーではそのタイムを更新できそうにない状況に追い込まれました。
そこで、とにかく負けず嫌いのルノーのエンジニアが開発したのが、メガーヌ R.S.トロフィーRです。普通のメガーヌ R.S.トロフィーでも、FFで300psというとんでもないクルマなんですが、トロフィーRはトロフィーから約130kgもの軽量化を果たした、タイムアタック専用のスペシャルウェポンなのです。
メガーヌ R.S.トロフィー R
メガーヌ R.S.トロフィーもシビック Type Rも、ベース車は普通の4ドアハッチバックですから、過激にチューンアップしても、一応、4人乗れてファミリーカーにも使えます、という最低限の仁義があったハズなのです。
しかし、なにが何でもシビック Type Rに勝ちたい!と燃えるルノーのエンジニアは、メガーヌ R.S.トロフィーRのリアシートを軽量化のために取り払ってしまいました。これはもう、ファミリーカーとは言えません。メガーヌ R.S.トロフィーRは、とうとう、仁義なき戦いの世界にまで踏み込んでしまったのです。
シビック Type Rに負けないための軽量化は、リアシート撤去だけでなく、4輪操舵システムの撤去や、6速DCTから6速MTへの換装、二輪の世界で有名なアクラポビッチ製チタンエキゾーストの採用、カーボン製ボンネットやリアディフューザーの装着等々、考えうる限りのありとあらゆる手段に及んでいます。
これだけでもお腹一杯なのに、メガーヌ R.S.トロフィーRに、さらにブレンボ製カーボンセラミックブレーキと超軽量のカーボンホイール!を装着した、“カーボン・セラミックパック”まで作ってしまいました。もうここまで来ると、「ナンバーを付けられるレーシングカー」ですね。
ほとんど反則技とも言える過激装備を投入した結果、メガーヌ R.S.トロフィーRはシビック Type Rに勝てたのでしょうか?
結果は、勝ちました。2019年5月、シビック Type Rのタイムを3秒上回る7分40秒100のコースレコードを記録し、ニュルブルクリンク北コース「FF市販車世界最速」のタイトルを奪い返したのです。
メガーヌ R.S.トロフィー R
メガーヌ R.S.トロフィーRのドライビングフィールは、世界で一番早いFF車ですから強烈そのもの。限定車とは言え、大メーカーが市販しているクルマとは思えない、レーシングカーそのものの手応えを体験できます。
その分、乗り手を選ぶクルマでもありますが、メガーヌ R.S.トロフィーRを手懐けた時の快感は、何者にも代えがたいでしょう。そして、このクルマを完全にコントロール出来たならば、いままで見たこともないブッチギリに速いラップタイムを記録している事は間違いなし!
メガーヌ R.S.トロフィーR カーボン・セラミックパックのお値段は、約862万円から。どうですか?ナンバー付きレーシングカーのドライビングフィール、一度体験してみませんか?
■アルピーヌ・A110|ベストバランスミッドシップは、澄んだ緑茶の味わい!
アルピーヌ A110
2020年の年末、モータスポーツ界を驚かせるニュースが駆け巡りました。そのニュースとは、F-1世界選手権に参戦しているルノー・チームが、2021年からはエントリー名を「アルピーヌ」に変更するというものです。
このニュースが、何を意味するのかというと、いよいよルノーが「アルピーヌ」を真のプレミアムスポーツカーブランドとして育てる!という本気を見せた、という事になります。
現在、F-1にはスポーツカーの象徴であるフェラーリや、イギリスのアストンマーチンやマクラーレン等、プレミアムスポーツカーメーカーがワークスチームで参戦しています。ルノーは、F-1参戦を通じてアルピーヌのブランド価値を高め、より高価で高性能なプレミアムスポーツカーを市場に投入していく成長戦略を描いているのです。
アルピーヌ A110
そんなイケイケなアルピーヌのミッドシップスポーツが、A110。アルピーヌ A110のドライビングフィールは何が素晴らしいのか。それは、ミッドシップレイアウトがもたらす繊細で澄んだステアリングフィールです。
人間、同時に2つの仕事をこなすよりも、1つの仕事に集中したほうがいい結果が出やすいもの。実は自動車のタイヤも人間と同じで、2つの仕事を同時にこなすのは大変なのです。タイヤの2つの仕事とは、縦方向のグリップでクルマを駆動し制動する事と、横方向のグリップでクルマを曲げる事。
FF車のフロントタイヤは駆動輪であり操舵輪であるので、クルマを駆動して曲げるという2つの仕事を同時にこなさなけれななりません。これは、タイヤにとってはなかなか大変です。
シビック TypeRとルノー・メガーヌ・R.S.がFF市販車世界最速を競い合っていますが、あのガチバトルを支えているのは、大きな負担がかかるFF車用フロントタイヤのグリップ性能の飛躍的な向上だったります。
アルピーヌ A110
その点、A110のようなミッドシップレイアウトの場合、AWDでなければ駆動はリアタイヤ、操舵はフロントタイヤと役割分担をする事が出来るのでタイヤへの負担は小さくなります。そのため、それぞれの仕事に専念できるタイヤは、より高いパフォーマンスを発揮する事が出来るのです。
さらに、駆動輪と操舵輪を分ける事で、タイヤの性能面でのアドバンテージだけでなく、フロントタイヤに駆動力がかからないので、ドライバーが感じるステアリングのフィールがよくなるという大きなメリットをゲット出来ます。
また、A110はミッドシップレイアウトなので、さらにステアリングフィールを向上させる事が出来ます。フロントに重いエンジンが無いので、クルマはとても曲がりやすくなるからです。
エンジンがフロントにあると、まず重いエンジンをよっこらしょ!と動かさないとクルマが曲がり始めませんが、ミッドシップの場合はエンジンがドライバーの背中にあるので、フロント部分がとても軽くなって、ステアリングを切ると「ススッ」とクルマが曲がり始めます。
この「ススッ」というフィーリングが、ドライバーにとってはとても気持ちいいのです。
アルピーヌ A110
アルピーヌ A110が素晴らしいのは、クルマとして、とてもバランスが取れているという事。
A110がミッドシップに搭載しているエンジンは、252psを発揮する直列4気筒ターボエンジン。十分にパワフルですが、400psや500psが当たり前になってきたミッドシップ・スポーツカーの世界では、めちゃめちゃ馬力がある訳ではありません。
言い換えれば、252psのパワーはミッドシップレイアウトのシャシーであれば余裕で吸収出来るので、その余裕分をドライバーにとって気持ちいい自然なドライビングフィールの追求に振り分ける事が出来るのです。
同じルノー・グループのメガーヌ R.S.トロフィーRが、ニュルブルクリンク北コース FF市販車世界最速を達成するために、ウルトラハイグリップタイヤやカーボンセラミックブレーキような飛び道具を投入し、超強力エナジードリンクをイッキ飲みしたような強烈な味わいになっているのに比べ、A110はミッドシップカーが持っている自然に気持ちいいフィーリングを楽しめる、澄んだ味わいの美味しい緑茶のようなクルマに仕上がっています。
Alpine F-1
スポーツカーには速さも大切ですが、それ以上に、ドライビングフィールが気持ちいい!という事が重要です。スポーツカーの運転は、WorkではなくてFunなのですから。
アルピーヌ A110のお値段は、723万円から。いかがですか?フランス産の美味しい緑茶、一度味わってみませんか?
■ケータハム・スーパーセブン1600|クルマの全てを手中に収めよ!
ケータハム・スーパーセブン1600
手に余る、と言う言葉があります。
現代のクルマは、パフォーマンスと言う点において、ほとんどのドライバーの手に余る存在になっています。今どきのスポーツカーには、平気で400psだの600psだの出るウルトラハイパフォーマンスなパワーユニットが搭載されています。
そんなパワーを普通のドライバーがコントロール出来る訳もなく、クルマを路上に留めておくための様々な電子制御デバイスが搭載され、クルマは複雑に、そして重くなる一方です。
ケータハム・スーパーセブン1600は、そんな現代のクルマに対する明確なアンチテーゼと言えます。
ケータハム・スーパーセブン1600
スーパーセブン1600に搭載されているフォード製1.6L 直列4気筒エンジンの最高出力は135ps。
フォードのフェイスタやフォーカスのような、ファミリーカー用のエンジンをそのまま流用したこのエンジンのスペックだけを見ると、なんだ、スーパーセブン1600って、大した事ないなと思われるかもしれません。
しかし、スーパーセブン1600の車重は、わずか565kgしかありません。ヤリスやフィットの半分ぐらいの重さしか無い。そのため、パワーウェイトレシオは約4.2kg/psと、あの超絶速いシビック Type Rとほぼ同等。
実は、135psしか出ないスーパーセブン1600は、その超軽量な車重のおかげで、立派なハイパフォーマンスカーになっているのです。
ケータハム・スーパーセブン1600
軽さというのは、クルマの運動性能にとってマイナスに働く事は一切ありません。車重が軽ければ、小さくて軽いエンジンでも十分なパフォーマンスが得られます。車重が軽るければ、大きくて重いタイヤを履かなくても十分なグリップが得られます。車重が軽ければ、必要以上にボディの補強をしなくて済みます。軽いという事は、いい事だらけなのです。
スーパーセブン1600には、ドライバーを甘やかしてくれるデバイスは何も付いていません。パワステ、ありません。その代わり、路面を自分の手で掴むようなダイレクトなステアリングインフォメーションが味わえます。
ABSもありません。でも、車重が軽いので、少なくとも乾いた路面では鋭いブレーキングが可能。ただし、雨の日は乗らないほうがいいかもしれません。
トラクションコントロールも付いていません。でも、ドライバーにテクニックがあれば、テールスライドでクルマの姿勢を自由自在にコントロールできます。
ケータハム・スーパーセブン1600
スーパーセブン1600は、電子制御デバイスが何もないがゆえに、クルマとダイレクトに会話が出来ます。全てがダイレクトなドライビングフィールは、現代のクルマに置いては何者にも代えがたい魅力なのです。
手に余る600psよりも、ドライバーが全てをコントロール出来る135psのほうが、遥かにスポーツドライビングの喜びをドライバーにもたらしてくれます。
クルマのパフォーマンスの全てを自らの手中に収めた時、あなたは究極のドライビングファンを得る事ができるでしょう。スーパーセブン1600は、あなたの挑戦を待っています。
挑戦権を手に入れるためのお値段は、564万円から。さあ、新しい世界にチャレンジしましょう!
■トヨタ・ミライ|全てにおいて雑味のない、走る純米大吟醸!
トヨタ・ミライ
新しいテクノロジーは、常に新しい体験をユーザーにもたらします。クルマにとって新しい燃料である水素をエネルギー源とする燃料電池自動車は、従来の内燃機関を搭載したクルマとは全く違うドライビングフィールがあります。そしてそれは、ドライバーにとってとても素晴らしいものなのです。
燃料電池とは、一言で言えば水素を燃料として電気を発生する発電所のようなものです。つまり、燃料電池自動車は、発電所を内蔵している自動車と言えます。
水素と酸素を反応させて発電する燃料電池は、反応後の生成物として水を排出します。水の排出は、地球環境にとってのダメージはほとんどゼロである事から、燃料電池自動車は、究極のエコカーとも言われています。
トヨタ・ミライ
トヨタ・ミライは、2014年12月にトヨタ初の燃料電池自動車として発売されました。初代の発売から6年後の2020年12月、ミライは2代目にフルモデルチェンジ。モデルチェンジの範囲は非常に広く、初代に比べて2代目は車格が2クラスほど上がり、センチュリーを除くトヨタブランドの最上級車と言ってもいいクルマとなりました。
ボディサイズも大幅に拡大し、トヨタ・クラウンとレクサス LSの中間に位置する、堂々たる体格となりました。2代目ミライは、レクサス LS用とプラットフォームを共用し、メカニズム的にもトヨタの最上位クラスとなっています。
これらの事は何を意味するのか。それは、トヨタは高級車のパワートレインとして燃料電池発電によるモーター駆動が最良であると判断した、と言う事です。
トヨタ・ミライ
なぜ、燃料電池発電によるモーター駆動は高級車のパワープラントとして最良なのか。それは、モーターと燃料電池、双方が自動車用のパワーユニットとして最良の特性を持っているからです。
モーターはエンジンと違って、動力の発生に爆発的な燃焼を伴わないため、騒音が発生しにくく極めて静粛です。また、レシプロエンジンのピストンのような、高速で往復運動をする部品がないので、振動が発生しにくくとても滑らかに回転します。
さらに、低回転域の方が大きなトルクを発生するモーターの出力特性は、自動車用の動力源としては最適な出力特性で、それ故に、動力変換のためのトランスミッションも不要となります。
内燃機関自動車が発明されてから100年以上、世界各国のエンジニアはエンジンを少しでも洗練されたパワーユニットにすべく、血の滲むような努力を積み重ねて来ましたが、エンジンは、パワーユニットの洗練度でモーターに敵わないのです。
トヨタ・ミライ
そして、モーターに電流を供給する電源として、ミライは水素燃料電池を搭載しています。実は、純粋にモーターのみによって駆動されているクルマは、搭載バッテリーのみを電源とする電気自動車だけではありません。
ニッサン・ノート e-POWERは、純粋にモーターのみで駆動されるハイブリッド車です。ノート e-POWERは、シリーズハイブリッドと呼ばれるハイブリッド方式で、ガソリンエンジンは純粋にモーターに電源を供給する発電機を回すためだけに存在し、エンジンと駆動輪は物理的に接続されていません。
ミライは、ノート e-POWERの発電専用ガソリンエンジンを、水素燃料電池に置き換えたシステムになります。発電専用ガソリンエンジンに比べ、水素燃料電池が優れている点は、発電時に二酸化炭素を一切排出しない事です。ガソリンエンジンはシリンダー内で混合気を燃焼させるため、どうして騒音と振動、そして二酸化炭素が発生してしまいます。
その点、燃料電池は水素と酸素の化学反応で電力を取り出し、発生するのは水だけ。さらに、燃料を爆発的に燃焼させる工程が無いため、大きな騒音や振動を発生しません。これは、自動車用のパワーユニットとして非常に優れた特性です。
つまり、ミライはモーターと燃料電池という、いずれも振動の発生が極めて少なく、騒音も静かなパワーユニットが組み合わされたクルマなのです。
トヨタ・ミライ 水素充填口
優れた特性を持つパワーユニットのダブルコンボなミライのドライビングフィールは、徹底的に滑らかで、静か。自動車を少しでも洗練された乗り物に改善しようと努力し続けてきた、数多くのエンジニアの夢が現実になったような、素晴らしいフィーリングです。
滑らかなのはパワーユニットだけでなく、レクサス LSとプラットフォームを共有するシャシーも、路面からの振動とノイズを効果的に遮断し、スムーズな乗り心地をもたらします。そして、2代目ミライは駆動方式を前輪駆動から後輪駆動に変更したため、ステアリングフィーリングも非常にスッキリとしたものに進化しています。
そう、ミライは雑味の無い、スッキリした味わいの純米大吟醸のようなクルマなのです。
こんな新しいテクノロジー満載の超ハイテクサルーンが、645万円から購入できるなんて、素晴らしいですね!
まとめ
スゴいドライビングフィールを持ったクルマの世界、いかがでしたか?本当に、個性豊かなクルマばかりでしたね。
あたなは、どんなドライビングフィールのクルマに興味が湧きましたか?世界には、様々なクルマがあります。是非、自分好みのドライビングフィールのクルマを見つけて下さい!