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デイライトとは何?設置方法や車検に通るための基準

デイライトとは何?設置方法や車検に通るための基準

デイライトとは、昼間に点灯するライトで、視認性を高めて交通事故を防止したり、ドレスアップにも寄与するパーツです。乗用車でもデイライトが装着されている車が増えてきていますが、そもそもデイライトとはどのようなものでしょうか?設置方法や車検の基準などをご紹介します。

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デイライトとは何?

ホンダ オデッセイ

デイライトとは昼間でも自車の存在を知らせるために、視認性を高めるのに用いられるライトのこと。他の名称は「デイタイム・ランニング・ランプ」という名前で、欧州や北米から標準装備されたものです。

日本の保安基準では、「昼間走行灯」とされています。

明るい時間帯でもライトを点灯させて、視認性を高めて事故を防止することが目的でした。商用車で日中にライトを点灯させることが行われていましたが、乗用車でもデイライトがあるモデルもあります。視認性が高まるという実用性の他に、ドレスアップの目的でも装着されます。

北欧などではデイライト点灯が行われていましたが、日本では救急車やパトカーなどが昼間にヘッドライトをつけていました。その後、配送業者もデイライトの運動を始めて、多くの業者がデイライトを実施しています。

《写真提供:response》トヨタ カローラスポーツ

2011年には欧州で新車装着が義務化されており、2016年には日本の道路運送車両の保安基準でも昼間走行灯として認められるようになりました。

デイライトはヘッドライトなどとは異なり、リア部分の灯火器は点灯しないようになっており、メーターやナビ部分などの室内部も同様です。ライトがAUTOなどになっていると日中はデイライトが点灯して、暗くなるとヘッドライトが点灯して、デイライトは消灯するようになります。

日中の間点灯しているので、バッテリーの負担を考えてLEDが採用されているケースがほとんどです。使用頻度も高くなるデイライトは省電力で寿命が長いLEDが使用されます。

デイライトのメリット・デメリット

《写真提供:response》MINIクロスオーバー LEDデイライト・リング

デイライトのメリットとデメリットを見ていきましょう。視認性が高くなるので、よい面が多くなりますが、車検基準を満たすことが難しいので簡単に設置できないことはデメリットとなります。

メリット1:視認性が高くなる

日中でもデイライトを点灯させておくことで、他の車や歩行者から見やすくなり、交通事故を減らすことが可能です。昼間にヘッドライトを点灯させておく運動が行われましたが、それも事故を防止する目的でした。

晴天の昼間は明るいので自車を認識してもらえていると感じがちですが、雨や曇りのときなど見づらいときでもライトが視認性を高めます。

特に夕暮れ時などヘッドライトを点灯するタイミングが難しいときでも、デイライトが点灯しているならはっきりと認識してもらえることでしょう。またスモールライトが点灯するとデイライトは消灯するので安心です。

メリット2:ドレスアップになる

デイライトが装着されることでドレスアップにもなります。純正のデイライトでもフロントフェイスの重要な部分になっており、かっこよいデザインのものが採用されています。

特徴のあるデザインのデイライトが装備されているモデルも多いですし、ドレスアップ目的でDIYによって後付けする人もいます。

デメリット1:設置基準が難しい

デイライトの設置基準が難しいことはデメリットになります。デイライトは法律によって設置場所が決められており、どこにでも装着できるわけではありません。たとえば、幅が1,300mm以上の車であれば左右のデイライト間の幅は600mm以上開いている必要があります。(幅が1,300mm未満の車は400mm以上)

後付けしやすいバンパーのインテーク内にデイライトを取り付けたくても、デイライト間の幅が600mmよりも狭くなってしまうなどの場合も考えられ、車種によってはバンパーに装着するのが難しいでしょう。基準を満たしながら、自車に装着するのが困難になるケースもあります。

デメリット2:対向車にとってまぶしくなる

日本のデイライトは、照度が1,440cdまでとされています。デイライトが義務化されている北欧では1,200cdなので日本の基準はまぶしいと感じる可能性もあります。

取り付け基準の中でも、他の交通を妨げないことと明記されているので注意が必要です。基準内であっても、場合によっては他の交通の妨げとなると判断され、車検に合格しないかもしれません。

デイライトの取り付け基準

LEDデイライト

純正のデイライトであれば、基準を満たしているので安心して点灯できます。しかし後付けでデイライトを装着するのであれば、保安基準を満たして装着しなければいけません。


・光度は、1,440cd以下であること。
・照射光線は、他の交通を妨げない。
・灯光の色は白色。
・灯器が損傷していない、レンズ面が著しく汚損していない。
・レンズ取付部に緩みやがた等がないこと。
・照明部の大きさは、25平方センチメートル以上200平方センチメートル以下。


上記の基準を満たしており、周囲の妨げにならないようにしなければいけません。

自分で取り付けるときには、設置個所の他に、ヘッドライトやスモールランプが点灯した際にはデイライトが消灯する必要があります。

常時オンになっている状態は、不適合とされますので、どのように消灯させるのか検討する必要があるでしょう。

参考URL:国土交通省

基準の変更に注意

保安基準が2016年に変更されてるまでは、デイライトは「その他の灯火類」として赤色以外の好みの色を装着することができましたが、現在では白のみが適用されます。

その他の色のデイライトは車検に適合しません。また白といっても、ケルビン数では青みがかっており、検査員が青と見るなら車検に通らない可能性もあります。

保安基準には、照射光線が他の交通を妨げないこととも規定されています。他の車がまぶしいと感じるほど明るい、もしくは迷惑になると判断されるとやはり車検に通らない可能性があるのです。

デイライトの取り付け手順

《写真提供:response》フォルクスワーゲン ID.4

デイライトの取り付けは、すべての商品が同じというわけではありません。商品とセットになっている部品によっても、加工が必要なのか、取り付けのみで装着ができるのか変わります。

また取り付け方法に関しても、両面テープで接着するタイプやバンパーに固定するタイプなど、複数の固定方法があります。

バンパーの位置によっても選択できる取り付け方法がありますし、バッテリーからの配線も考慮する必要があるでしょう。

デイライトの取り付け位置が決まったなら、取り付けます。電源から回してきた配線を取り付けて完了です。

他の部品の邪魔にならないように配線を固定しておきましょう。

車検に通るためのポイント

車検に通るためには、既述した保安基準の他にも理解すべき点があります。

たとえば、取り付け個数は2個であること、照明部の下縁の高さが地上250mm以下、上縁の高さが地上1,500mm以下になるように取り付けるなどです。

さらに、全面が左右対称の車ならば、デイライトも対称の位置に取り付ける必要があります。点滅するものは不可能です。

これらの複数の基準を満たした位置に取り付ける必要があるので、自分で取り付けるのは簡単ではありません。

保安基準を満たしてデイライトを取り付けるために、カー用品店でプロに装着してもらうと無難でしょう。もしくは純正やオプションで追加できる車を選択するなら、より安心できます。

まとめ

デイライトを装着することで、日中でも交通事故を防止できるだけでなく、ドレスアップにもなるので愛車がかっこよくなります。自分でDIYすることもできますが、2016年以降保安基準が変わっていることを念頭に、正しい位置に取り付けしましょう。

もし取り付け位置に不安があるなら、カー用品店に依頼して取り付けてもらうこともできます。ドレスアップパーツとして様々な商品が販売されているので、デザインがよいものがないか探してみるのはいかがですか?

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