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フォグランプは悪天候時の味方?眩惑の原因?廃止も進む?使い方や注意点を解説

フォグランプは悪天候時の味方?眩惑の原因?廃止も進む?使い方や注意点を解説

近年、フォグランプを正しく使えていないドライバーが増えています。そこで今回は、フォグランプの使い方や特徴、注意点をご紹介。正しくフォグランプを使えれば、質の高いドライバーになれますよ。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


霧対策の強い味方!「フォグランプ」とは?

フォグランプ

フォグランプって何?

まずはフォグランプについて、点灯方法と使うタイミングを解説します。また、車に搭載されている3種類のライトもそれぞれご紹介します。

フォグランプの点灯方法をおさらい、スイッチはどこ?

フォグランプスイッチは、ハンドルの横のライトスイッチに搭載されています。ライトスイッチの右端は、通常のヘッドライトを操作する部分です。

その内側にフォグランプのスイッチがあります。フォグランプを点灯させるには、スイッチのライトオンマークにフォグランプマークを持っていきましょう。

フォグランプのつけ方や調整方法は車種によって異なるので、ぜひ自分の車をチェックしてくださいね。

フォグランプはいつ使うべきものなの?

フォグは日本語で霧をあらわします。つまりフォグランプは、霧の中で点灯させるランプということです。進行方向の路面を照らしつつ、対向車などに自分の車を知らせるために、強烈な光を発するためのランプといえます。

そのため通常時に点灯させてしまうと対向車が眩しく感じ、場合によっては事故を引き起こしてしまうこともあるのです。そのため、フォグランプは通常時には使わず、かなり見通しの悪い状況で使用するようにしましょう。

前方を照らす3種類のライト、種類別に解説

車のライトにはフォグランプの他にもヘッドライトとスモールランプがあります。3種類の特徴と役割をご紹介します。

フォグランプ

フォグランプは、霧などで見通しが悪い場合に点灯させるライトです。

役割は、進行方向の路面を照らしつつ、対向車や前方にいる車へ自分の存在を伝えること。強烈な光を発するため、通常時につけるとかなり眩しいです。

ヘッドライト

ヘッドライトは前照灯とも呼ばれる、車の前方にあるメインのライトです。
ヘッドライトの役割は夜の暗い車道やトンネルの中など、視界が悪い際に周囲を照らし見やすくすることです。

明るく照らして安全に走行するとともに、周りの人や対向車に自分の存在を知らせる役割も担っています。

車のライトといわれて多くの人がまず思いつくのは、このヘッドライトではないでしょうか。

スモールランプ

スモールランプは車幅灯やクリアランスランプとも呼ばれています。停車中に、自分の車の存在を周りに知らせるために使うライトです。

スモールランプとヘッドライトは、同じスイッチで切り替えができます。ヘッドライトを点灯させようとする際に1段階薄い明かりがつくライトがあるのですが、まさしくそれがスモールランプです。

後方向けには「バックフォグランプ」もあります

かなり普及しているフォグランプよりも設定される頻度は少ないものの、車両の後部に取り付けるフォグランプもあります。

車両保安基準では「後部霧灯」と呼ばれ、「バックフォグランプ」や「リヤフォグランプ」などと呼ばれていますが、ランプ色が赤色であることと、かなり強い光を広い範囲に照射することがポイントです。輸入車に多く装備されてきたバックフォグランプですが、国産車でも寒冷地仕様車などでは広く装備されています。

このバックフォグランプは、霧や雪などの影響で視認性が悪い状況であっても、後続車に自車の存在を確実に気づいてもらうための装備で、そのため前方向けのフォグランプのように路面を狙った光軸設定にはなっておらず、真後ろに、ブレーキランプと同等の明るい光を発します。

【不要?眩しすぎ?】フォグランプの注意点を知ろう

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注意することは?

3種類のライトの使い方をご紹介しました。どれも正しく使うことで安全性を高めてくれるものです。

しかしフォグランプをはじめ、それぞれの機能を正しく使えてない方も多くいます。そこでここでは、フォグランプを使う上での注意点を解説していきます。

晴れた夜でもフォグ常時点灯、違反なの?

フォグランプを常時点灯させることは、特に違反ではありません。
ただし夜間、フォグランプのみで走行するのは道路交通法違反になるので注意しましょう。

道路交通法には、「夜間は前照灯、車幅灯、尾灯その他のライトをつけなければならない」とされています。つまり、ヘッドライトと車幅灯とその他のライトをつけるべきと書かれているのです。

しかし、フォグランプはその範囲に入っていません。つまり、ヘッドライトの代わりにスモールランプとフォグランプのみで走行していると違反行為となります。取り締まりを受けた場合は、違反点数1点と反則金6,000円が科せられますので注意しましょう。

フォグランプはかなり明るいライトですが、夜間はヘッドライトを使うことが義務づけられています。
常時点灯自体は違反ではありませんが、ヘッドライトの代わりにすると違反ですので気をつけるようにしましょう。

フォグランプを常時点灯している車が増えている

フォグランプを常時点灯させている車が増えています。考えられる理由としては、運転者自身が気づいていないパターンと、フォグランプをつけていた方が明るいためということが考えられます。

フォグランプは昼間点灯しませんが、スイッチが何らかの拍子に入った場合、スモールランプと連動して点灯します。フォグランプの点灯状態は運転手に表示されますが、フォグランプのスイッチをオンにした状態でランプスイッチをオートにしていると、周りが暗くなった場合に自動的にフォグランプを点灯させてしまうのです。

また、「フォグランプをつけていた方が明るい」という方もいます。フォグランプは低い場所を広範囲に照らします。フォグランプの点灯に気づき、消灯してみると死角になる部分ができてしまうのです。

そのため、わかっていながらあえてフォグランプを使っている方も多くいます。
こうした使い方は決して正しいものではありませんが、現状の法律では違反にはなりません。しかし周りの車に迷惑をかけますので、注意して消すようにしましょう。

進むフォグランプのファッション化

もう一つ注意したいのは、フォグランプのファッション化です。フォグランプに関するアンケートによると、ヘッドライトの補助灯としてだけでなく「かっこいいから」という理由で点灯させている方もいました。

また、車体後方に設置されているリアフォグランプをつけっぱなしにしている場合も多いようです。しかし前後関係なくフォグランプを通常時につけていると、その周りの車は迷惑をこうむることになります。

「かっこいいから」という理由で、フォグランプを点灯するべきではないということを知っておきましょう。

晴れた夜のバックフォグは迷惑そのもの!

適切に光軸調整されたフォグランプであっても、なるべくシーンを選んで利用したいところですが、よりダイレクトに他人に迷惑を与えてしまうのが、晴れた夜間でのバックフォグランプの点灯です。

フォグランプと違って、バックフォグランプは目に刺さるような眩しさがあるので、しっかり視認できる天候なのに先行車がバックフォグランプを点灯していて困った、といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

バックフォグランプは、悪天候時には効果を発するものの、後続車を眩惑させることのないようより注意して点灯させるべきでしょう。

車検時の注意点、青すぎるフォグはご法度!

フォグランプを正しく装着していないと、車検に通らないこともあります。ドレスアップをするあまり査定に通らない基準のフォグランプを選んでしまう可能性もあるので、しっかりと把握しておきましょう。

車検に通るフォグランプの条件は、明るさが7,000ケルビンを超えない程度といわれており、フォグランプの色は保安基準で白色か淡黄色と定められています。ちなみにヘッドライトは車の年式によって黄色だと車検に通らないおそれもありますので、なるべく白色のものを使いましょう。

これらの機種を守ってさえいれば、フォグランプが理由で車検に通らないということはまずありません。初期状態を保って改造をしなければ、クリアできるでしょう。

新車でフォグ廃止進む!それを支える最新ヘッドライトの進化

上位グレードや高級車では標準装備が当然と思われていたフォグランプですが、近年ではあえてフォグランプを装備しない車も続々登場しています。国内では、ここ数年のマツダ車が例に挙げられるでしょう。

クロカン車全盛期の頃は、後付けの大型フォグランプが一大ステータス性を持っていたSUVでも、欧州車を中心にフォグランプ廃止の流れが進んでいます。これには最新ヘッドライトの進化が関わっているようです。

近年多くの車に標準装備されるLEDヘッドライトは、広い範囲を自在に制御しながら照らすことができるため、フォグランプの必要がなくなってきているようです。走行状況に応じて必要な場所を適切に照らしてくれる賢い制御によって、不便を感じることなく運転できそうですね。

また、ファッション的にフォグランプを点灯させていた方も、ここ最近の車のイルミネーションランプやデイタイムランニングライトがその役割を引き継いでおり、フォグランプがなくても満足できることでしょう。

【交換・後付け】フォグランプの選び方はここがポイント

車のフォグランプ

選ぶポイントをチェック

ここでは、フォグランプの選び方についてご紹介します。基本的にはデフォルトでついているもので十分ですが、電球が切れたなどの理由で交換が必要な場合があります。

以下の内容を基準に、選んでみてください。

取り付け簡易なLED、熱で積雪に強いHID、どっち?

フォグランプを選ぶ際にまず直面するのは、LEDとHIDの問題です。LEDはHIDに比べて発熱が少なく、故障の可能性を抑えられます。しかし、HIDに比べると若干ですが暗くなる傾向にあります。

一方でHIDは、強烈な明かりを発することができます。しかし発熱の可能性が高く、思わぬトラブルを引き起こすこともあるので注意が必要です。

明るさでHIDを選ぶか安全性を考慮してLEDを選ぶのか、よく考えて決めるようにしましょう。

車に合う「バルブ」を要チェック!

フォグランプを選ぶ際は、バルブの種類にも着目しましょう。基本的にバルブはフォグランプの種類によって異なり、フォグの種類はバルブの後方に書かれています。

バルブの種類は年代によっても異なり、それぞれ消費電力が異なります。合わないものを使うと思わぬトラブルにつながる可能性があるため、フォグランプを交換する際には必ずバルブの種類を確認するようにしましょう。

フォグランプの種類

メリット

デメリット

LED

HIDに比べて発熱が少なく、故障の可能性を抑えられる。

HIDに比べると若干ですが暗くなる傾向がある。

HID

強烈な明かりを発することができる。

熱を放出する可能性が高く、トラブルを引き起こす場合がある。

フォグランプの選び方

まとめ

オートエクゼ 新型ロードスター用LEDフォグランプ

オートエクゼ 新型ロードスター用LEDフォグランプ

フォグランプついて理解せずに運転しているドライバーは、ベテランやルーキーに関係なく数多くいます。

そのため、フォグランプをつけっぱなしにする、ヘッドライトの代わりにフォグランプを利用するというケースも多発しています。しかしこれは周りの車に迷惑をかけるだけでなく、道路交通法違反で検挙されることにもつながります。

前方視界を確保するほか、周りに自分の存在を知らせる重要な役割を担うものです。いざという時に困らないためだけでなく、周りの車の迷惑にならないように、正しい知識を持って利用するようにしましょう。

よくある質問

フォグランプってどのランプのこと?

フォグランプとは、主に悪天候時の視認性確保などを目的として、ヘッドライトの照射範囲よりもより下向き・ワイドに前方を照らすランプのことです。一般的にはフロントバンパーなどにヘッドライトとは別で装着されることが多いですが、車種によってはヘッドライト内に内蔵されているものもあります。

フォグランプを後付けってできるの?

フォグランプが装備されないグレードや、設定自体がない車種にも、後付けでフォグランプを装着することは可能です。ただし近年は需要の低下などもあってか、後付けフォグランプはラインナップが縮小気味の様子。また、取り付け位置や点灯のさせ方に規定があるため、後付けのハードルは高めです。

フォグランプは黄色が見やすいの?

黄色のフォグランプだと雨や霧の中でも走りやすいと感じる方もいるものの、科学的には悪天候に対しては大きな差がないとされています。近年では標準装備のヘッドライトがLEDなどで純白色であることが増えているため、黄色のフォグランプはインパクトが強く、ファッション的な要素で選ばれる場合も多いようです。

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