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過走行車とは何kmから?中古車購入の際には避けた方がよい?

過走行車とは何kmから?中古車購入の際には避けた方がよい?

中古車を購入するときに比較する基準に走行距離があります。標準的な走行距離より走りすぎていると過走行車と呼ばれます。では実際には何kmから過走行車に含められるのでしょうか?過走行車を安心して乗るためのポイントもご紹介します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。[PR]


過走行車の基準

中古車

明確な定義があるわけではありませんが、一般的には1年間で1万kmが標準的な走行距離です。この平均走行距離を超えて走行している車は過走行車とされます。

たとえば、5年なら5万kmが平均的な走行距離。車歴に対して、走行距離が平均以上であれば過走行車と判断されることがあります。

また以前は10年10万kmが1つの基準とされていたことから、10万kmを超えると過走行車として扱われることが多いです。

過走行車は調子が悪い?

《写真提供:response》メンテナンス

以前の考えであれば過走行車は故障が頻発して、メンテナンス費用がかさんでしまうというものでした。しかし現在の車は製品精度が向上しているので、走行距離で車の調子を図ることができません。

短い距離を頻繁に走るよりも、長い距離を連続して走行している方が調子がよいこともあるのです。走行距離が伸びているので、絶対に調子が悪いとは言い切れません。逆に定期的にメンテナンスされている車の方が、放置されていてあまり走っていない車よりも調子がよいこともあります。

もちろん消耗パーツは摩耗していくので交換は必要です。しかしエンジンや車の調子は、過走行車なので悪いとはいえません。

低走行車こそ注意すべき理由

中古車 販売店

低走行車であれば距離を走っていないので、調子がよい車と判断しがちです。実は使用頻度が低い車のエンジンは、オイルが循環する頻度が少ないことからエンジンの調子を悪化させていることもあります。

エンジンオイルはオイルポンプによって、エンジン各部に循環するようになり、油膜を形成するようになっています。オイルは部品同士が直接接触しないように、また汚れを除去したり冷却したりする役割があるのです。

しかし長期間にわたってエンジンが動いていないならば、エンジン上部にあるオイルがオイルパンへと落ちていきます。パーツ間の油膜が少ない状態となり、金属が摩耗しやすい状態になります。

つまり頻繁に動かしている車の方が、長期間放置された後に始動することを繰り返している車より、エンジンにとって負担になる使い方をしていません。過走行車よりも、低走行車に注意すべきなのはエンジンに負担となる使い方をしているからです。

選び方では過走行車はお得になる

中古車

一般的には敬遠される過走行車ですが、選び方によってはお得に購入できる中古車でもあります。過走行車がお得になるといえるポイントや過走行車が向いている人をご紹介しましょう。

10万kmを超えるとお買い得

中古車市場では10万kmを超えると過走行車とされ、車体価格も安くなります。走行距離が多くなると、部品の耐久性が落ちていると判断されます。さらに部品の交換費用やメンテナンス費用がかかることが懸念され、安く販売されるのです。

5万kmほどであれば年式に関わらず大きな差がつかないことがありますが、10万kmを超えると寿命を超えたというイメージから、トラブルを心配して売りにくくなります。そこで過走行車は数十万円も相場が安くなることもあるのです。

もちろんメンテナンスされている車を選ぶことや、購入後に故障が少なそうな信頼できる車を選べるならお買い得な車体を購入できる可能性が高いです。

見た目や売却価格にこだわらない方向け

もちろん過走行車は、距離を走っているので外装に傷が入っている可能性もあるでしょう。走行していると飛び石による傷や錆が発生することもあるからです。

また過走行車はすでに安く販売されているので、数年後に売却したいときでも査定額を期待することはできません。乗り換え時の査定額を期待しているのであれば、過走行車は避けるべきでしょう。しかし見た目や乗り換え時の売却価格にこだわりがない方には、お得な車に乗れる方法としておすすめです。

メンテナンスされているなら問題ない

整備工場

結論からいうならば過走行車でもメンテナンスされているなら、問題なく走行できます。整備記録簿の確認をして、高年式の車体を選択、さらに錆の確認をするならコンディションのよい過走行車を見つけることができるでしょう。

整備記録簿を確認する

過走行車を購入するなら、整備記録簿が残っている車を選択します。整備した日付や交換した部品について記載されているのが整備記録簿です。記録を確認すると、どのようにメンテナンスされていたのかすぐに分かります。

整備記録が残っているだけで、定期的に交換が必要な部品が交換済みなのかすぐに分かります。定期交換が必要な部品が交換されていることが分かるのであれば、購入後に交換が必要になるケースが少ないので、整備記録簿が残されている車を選択しましょう。

高年式の車体にする

過走行車でも高年式の車体であれば、コンディションがよいと考えられます。車は走行距離の他にも、年数による経年劣化もあるからです。

走行距離が伸びたかに関わらず、年数が経過したことによって部品交換が必要になるものもあります。高年式の車であれば、劣化している部品が少ないので、交換までの時間が長くなります。

高年式の車の方が低年式の車よりも高くなりますが、全体を見たときにお得です。部品交換の頻度を遅らせることができ、結果としてメンテナンス費用が少なくなるからです。

錆の有無を確認する

実車を確認するときには、錆の有無もよく見ておきましょう。低年式の車であれば錆が発生するのは仕方ありません。しかし錆が拡大しており、車体に穴ができてしまうほどであれば、修理に費用が必要となります。

安く車を購入できたとしても、錆によって多額の修理費用が必要となれば本末転倒です。錆は車の見た目が悪くなるだけでなく、エンジン周囲のパーツの劣化を進めますので、よく確認しておきます。

過走行車を購入した後の注意点

整備工場

過走行車を購入したのであれば、どのような点に注意するとよいでしょうか?過走行車のメンテナンスのポイントを見ていきます。

エンジンオイルの交換

過走行車であれば、とりわけ定期的なメンテナンスを欠かさないようにします。エンジンオイルは金属の摩擦を軽減するだけでなく、洗浄や冷却といった役割があります。エンジンの故障を防ぐためにもエンジンオイルの交換は必要です。

特に過走行車の場合には、粘度の高いエンジンオイルを選ぶとよいでしょう。金属疲労を起こしてしまっている場合でも、粘度が高いオイルなら隙間に油膜がしっかりと覆ってくれるからです。

部品のリフレッシュ

別の点は、部品のリフレッシュです。エンジン以外に数多くの部品が組み合わされていますが、特にブッシュなどのゴム部品は定期的に交換が必要となります。

アッパーマウントやエンジンマウント、さらにショックアブソーバーなども劣化すると乗り心地が悪くなります。調子が悪いと感じるなら、交換してみるとよいでしょう。

現時点で壊れていないとしても、交換することで乗り心地が改善するケースも多いです。快適に車に乗るために、部品のリフレッシュも検討するとよいでしょう。

まとめ

過走行車は平均的な走行距離よりも走っている車のことを指します。現代の車では、10万kmを超えたからといっても寿命を迎えるわけではありません。しかしメンテナンスされている車であることは大前提となります。

メンテナンス記録がある車を選択し、車を購入してからも定期的にメンテナンスするなら、お買い得な車で楽しいカーライフを送ることができるでしょう。

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