N-BOXの概要
《写真提供:response》N-BOX N-BOXカスタム
N-BOXの概要を見てみましょう。
初代N-BOXは、2011年にデビューしたモデルです。厚みがあるフロントフェイスとバランスのよいスタイルが人気となりました。短いボンネットと長いルーフの比率もバランスが取れています。
フロントフェイスはシンプルな形状になっており、見栄えもよいものでした。スーパーハイトワゴンでも男性が乗っても違和感のないデザイン、質の高さや多彩なシートアレンジが支持を集める理由となりました。
現行モデルは2017年に発売され、パッケージングは継承されており、安定した売れ行きを見せていました。また2020年12月に大規模なマイナーチェンジを実施しており、ベースモデルは親しみやすいデザインに、N-BOXカスタムの見た目はスタイリッシュなものに変更されています。
N-BOXが人気の理由
N-BOXが人気の理由を見ていきましょう。特に軽自動車とは思えないほどの内外装の質の高さ、圧倒的な室内の広さ、さらに優れた走行性能と燃費が人気の理由となってきました。
現行モデルがどのようにこれらの理由を満たしているのか、詳しく見ていきましょう。
■内外装の質の高さ
《写真提供:response》N-BOX
《写真提供:response》N-BOXカスタム
2017年に2代目にフルモデルチェンジされ、さらに2020年12月にビッグマイナーチェンジをしたN-BOXは内外装の両方が質の高いものとなっています。
従来のモデルもライフスタイルになじみやすいシンプルなデザインになっていました。ビッグマイナーチェンジによって親しみやすいフロントフェイスに変化しており、機能性が強調されたデザインになりました。
《写真提供:response》ホンダ N-BOX コーディネートスタイル インテリア
《写真提供:response》N-BOXカスタム インテリア
カスタムになると、ユーザーのこだわりに応えられる高級感のあるデザインになっています。メッキが立体化されており、ワイド感や押し出し感があるデザインです。リア周りもメッキパーツによって存在感があるデザインになりました。
インテリアはビッグマイナーチェンジで大きく変化することはありませんでした。インテリアカラーの変更が行われていますが、落ち着きを感じさせてくれるカラーリングが、質の高さを感じさせてくれます。
カスタムはブラックのインテリアカラーと上質なシートは継承されています。しかしガンメタリックが加わった塗装の加飾が、高級感を高めているポイントです。
■圧倒的な室内の広さ
《写真提供:response》ホンダ N-BOX シート
N-BOXは軽自動車の中でも室内が広く、圧迫感を与えないスペースとなっています。室内長も224cmと長く、大人が4人乗ってもゆとりがある空間です。
2.0Lミニバン並の前後のシート間隔があるので、背丈が高い男性が後席に乗車したときでも開放感があります。
広さを実現しているのは、ホンダの独自技術の「センタータンクレイアウト」。通常は後席や荷室の下にある燃料タンクが前席の下に配置されており、空間を広げることができました。
《写真提供:response》N-BOX インテリア
室内高は140cmあるので、子どもが立って着替えたり、背丈のある荷物を積載しやすいです。普段の買い物だけでなく、家族でお出かけするときにでも広い車内は使いやすい空間となりますね。
リアシートは19cmのスライド幅があるので、荷室の大きさを調整しやすいです。大きな荷物を積載するときには、リアシートを前にずらしておけば荷物の大きさに合わせて載せられます。
荷物を積載したいときには、シートアレンジして積載しやすいです。簡単に広い空間を作れるのもN-BOXの魅力です。
■優れた走行性能と燃費
《写真提供:response》N-BOX カスタム
燃費と走りを高い次元でバランスを取っているのもN-BOXの特徴です。
NAエンジンはi-VTECエンジンが採用されており、街中で力強く走れることはもちろんですが、高速道路や坂道などパワーが必要なシーンでものびのあるエンジンで走ります。
燃焼効率を向上させるために、エンジンがロングストローク化されており、低燃費でありながら高出力を出しています。組み合わされる高効率のCVTは、フリクションを低減しており、低燃費に貢献している理由です。
N-BOXのおすすめグレード
《写真提供:response》ホンダ N-BOX 改良新型(L ターボ コーディネートスタイル)
N-BOXのグレード展開は、選択肢が多いのでどのグレードを選択すべきか迷うかもしれません。
N-BOXのグレードは以下の通りです。
・N-BOX G
・N-BOX L
・N-BOX L・ターボ
・N-BOX L(コーディネートスタイル)
・N-BOX L・ターボ(コーディネートスタイル)
・N-BOX EX
・N-BOX EX・ターボ
・N-BOX G・スロープ
・N-BOX L・スロープ
・N-BOX L・ターボ・スロープ
・N-BOX L・スロープ(コーディネートスタイル)
・N-BOX カスタムL
・N-BOX カスタムL・ターボ
・N-BOX カスタムL(コーディネートスタイル)
・N-BOX カスタムL・ターボ(コーディネートスタイル)
・N-BOX カスタムEX
・N-BOX カスタムEX・ターボ
・N-BOX カスタムL・スロープ
・N-BOX カスタムL・スロープ(コーディネートスタイル)
グレード選びで迷っているのであれば、人気のグレードを選択するのもよいでしょう。たとえば、コストフォーマンスが高いのは、標準グレードのLです。
フルオート・エアコンディショナーなどの必要な装備はもちろんのこと、リア左側のパワースライドドアが標準で装備されています。力を入れずにドアの開閉ができるので、おすすめの装備です。
両側パワースライドドアが採用されているのは、N-BOX L(コーディネートスタイル)以上のグレードです。重要視する装備に合わせてグレード選択しておくとよいでしょう。
N-BOXはライバルと比較してどう?
N-BOXとライバル車種を比較したときの人気のポイントを見ていきましょう。
■スズキ スペーシア
スペーシア
スペーシアも人気があるモデルで、2020年の軽自動車の販売台数を見てもN-BOXの次に売れています。N-BOXのシンプルなスタイルに対して、スペーシアはスーツケースがモチーフになっているので、遊び心があるデザインです。
エンジンはスペーシアにはマイルドハイブリッドが搭載されています。モーターによって加速性能をアップさせるモードがあるので、坂道や合流などで力が必要なシーンで、モーターによるアシストをトルクアップさせます。
シートアレンジも充実していますが、走行性能ではN-BOXの方が上質といえるでしょう。燃費を重視するのであれば、実燃費でも優れているスペーシアが魅力的です。
■ダイハツ タント
タント
タントも軽のスーパーハイトワゴンのジャンルですので、広い車内が魅力です。N-BOXと比較してみると、N-BOXは後席を立ててスペースを作りだすことができますが、タントにはその機能はありません。
その分、左側センターピラーレスのボディ構造と運転席と助手席のロングスライドを活かしたミラクルウォークスルーが特徴です。
タントの後席の座り心地はよいものになっていることや、低回転からトルクが発生するタントの動力性能は魅力となるでしょう。
■日産 ルークス
《写真提供:response》ルークス
日産のルークスの特徴は、後席のスライド量が多いことです。スライドは320mmも調整できるので、運転席側にすれば後席の子どもの世話もしやすいですし、荷室の大きさを広げられます。
荷室側から簡単にシートのリクライニングや収納の操作もできます。N-BOXのように後席を跳ね上げることはできませんが、荷室を広げたいときに便利な機能です。
またルークスはスマートシンプルハイブリッドが搭載されており、減速時の運動エネルギーで発電して、バッテリーに充電します。モーターを駆動してエンジンをアシストにしたり、アイドリングストップで再利用します。
まとめ
N-BOXは軽自動車の中でも販売台数を伸ばしている人気モデルです。他のライバル車種と比較しても魅力が多くあるので、次の愛車候補に含めている方もおられるかもしれません。他のモデルとは魅力となる点が異なるので、使用シーンや重視するポイントを考慮して車選びしてみることをおすすめします。