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車のエアコンの効きが悪いと思ったら!原因と対策、修理交換場所を解説

車のエアコンの効きが悪いと思ったら!原因と対策、修理交換場所を解説

カーエアコンは快適なドライブを楽しむために、欠かせない装備です。真夏に閉め切った車内は、温度が40度にも50度にも上昇し、エアコンをつけないと健康への深刻な影響も心配されます。そのため、エアコンの効きの悪さは大きな問題です。いくら待っても車内が冷えなかったり、異臭や異音が気になるなど、エアコンに異常が発生した時にはどのように対処したらいいのでしょうか。この記事では、その原因と対策を、エアコンの仕組みも交えて解説します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


カーエアコンの仕組みを知って、効きが悪い時でもあわてずに

《画像提供:Response》カーエアコンの仕組みを知って、効きが悪い時でもあわてずに

カーエアコンの効きが悪くなる原因はいくつかありますが、エアコンの仕組みを知っていると、原因をある程度予測することができます。エアコンが急に故障してもあわてないように、その仕組みについて覚えておきましょう。

カーエアコンの冷房の仕組み

カーエアコンには、冷暖房の機能があります。

冷房は、「エアコンガス」が液体から気体に戻る時に周りから熱を奪っていく「潜熱(せんねつ)」を利用していて、エアコンガスは「冷媒」とも呼ばれます。

注射の時に消毒アルコールで腕を拭くと冷たく感じる現象も潜熱のことで、液体であるアルコールが気化する時に腕から熱を奪っていくため冷たく感じます。

エアコンガスは通常では気体ですが、エアコン内のコンプレッサーで圧力をかけると液体に変化します。液体になったエアコンガスを霧状にして噴射し、「潜熱」で冷気を生成します。

この冷気を車内に送りながら、気体に戻ったエアコンガスを再度コンプレッサーに送り込んで循環させることで冷房は作動しているのです。

カーエアコンの暖房の仕組み

空気を冷やす冷房の仕組みは複雑なものですが、逆に暖房の仕組みは冷房に比べて簡単です。自動車のエンジンはガソリンなど燃料を燃やして(爆発させて)、発生したエネルギーを回転運動に変換しているので、動いている限り熱を発します。

この熱を冷ますために、自動車は冷却水を使用しており、この温まった冷却水に風をあてることで、暖かい空気を作り出します。カーエアコンは、この暖かくなった空気を車内に送ることで暖房機能を実現しています。

エアコンの仕組みから、効きが悪い原因を予測できる

エアコンの仕組みが理解できると、効きが悪いと感じた時でも慌てずに原因の推測ができるようになります。

冷房であればエアコンガス、暖房であれば冷却水が漏れているのではないか。異臭であれば、空気を車に送り込むフィンやフィルターが汚れているのが原因になっているのではないかと、原因の足掛かりが得られます。

もちろん、素人判断だけでは重大な故障を見落としてしまう可能性があるので、異常を感じた際には、必ずディーラーや自動車工場などのお店でプロの点検を受けましょう。

車のエアコンの効きが悪い時に疑うべき3つの原因

車のエアコンの効きが悪い時に疑うべき3つの原因

車のエアコンの効きが悪い時に疑うべき3つの原因

車のエアコンの効きが悪くなってきた時、考えられる代表的な3つの原因について解説します。
この3つ以外の故障や、いくつかの故障が組み合わさっている可能性もありますが、まずは以下の故障から疑ってみてください。

エアコンガスが漏れている

カーエアコンでは、冷房の際にエアコンガスを利用していることは前述しました。そのエアコンガスが漏れて、冷房の効きが悪くなることがあります。

まだ購入したばかりの車なのにガスの減りが早かったり、ガスを補充してもすぐ減ってしまう場合には、エアコンのガスが漏れ出している可能性を疑いましょう。

エアコンガスの漏れは、漏れている箇所を特定しなければ修理できません。エアコンのパイプ、バルブ、コンプレッサーなど、ガス漏れが発生しうる箇所は複数あり、故障箇所によって修理にかかる工数や費用も大きく変わります。

異変を感じた際には、早めに修理を依頼してガス漏れの箇所を特定しましょう。

エアコンのコンプレッサーが壊れている

エアコンガスを補充し、漏れもないのに冷房の効きが悪い場合は、コンプレッサーの故障を疑いましょう。コンプレッサーは冷房機能のかなめになる、とても重要なパーツです。しかも、コンプレッサーの修理方法は交換対応になることが多いので、費用も高くなる場合があります。

エアコンの故障原因がコンプレッサーの場合は、工賃も含めて修理にかかる費用について事前に見積りを出してもらうなど、慎重に修理の検討をしましょう。

フィルターやファンが詰まっている

とくにパーツの故障もみられず、ガスの減少もないのにエアコンの効きが悪いのであれば、エアコンフィルターやファンが目詰まりしている可能性があります。汚れやホコリによって、冷気の通り道がふさがっていたり、冷気を車内に送るためのファンが詰まることで、効率よく車内を冷やせず、効きが悪い原因になります。

エアコンフィルターは消耗品なので、1万kmを目安に交換しましょう。また、ファンやダクト内の掃除をお店に依頼すると、エアコンの効きを回復させることができます。

車のエアコンの効きが悪い時の対策

車のエアコンの効きが悪い時の対策

車のエアコンの効きが悪い時の対策

次は、それぞれの解決策について説明します。

エアコンガスの補充

エアコンガスが減っていると、エアコンの冷却能力は落ちてしまいます。
エアコンガスは漏れがなければ、理論上減りませんが、それでも長く使用していると車の振動などで徐々に減っていきます。

また、故障や破損によってエアコンガスが漏れ出していると、故障箇所を修理した後にエアコンガスを再度充填する必要があります。エアコンガスの残量は専用の機器によって測定しますので、気になる時はディーラーやカー用品店などで確認してもらいましょう。

故障している箇所を特定、修理

エアコンガスの量が正常でも、エアコンの効きが悪いのであれば、原因を探すことが先決です。

ガス漏れしている破損が無いか、コンプレッサーは正常に作動しているか、フィルターやファンが詰まっていないかなどをチェックし、故障箇所が見つかれば早急に対処します。

エアコンの仕組みは複雑で、専門的な知識や設備、工具が無いと修理はできません。依頼できるお店に自動車を持ち込み、修理の依頼をしましょう。また、故障の原因によって、修理にかかる費用や期間も大きく変わりますので、事前に見積りを出してもらうことも肝心です。

パーツのクリーニング・交換

エアコンフィルターの汚れや詰まりによって、エアコンの効きが悪くなるトラブルは比較的一般的なもので、最初に疑いたい箇所でもあります。

エアコンフィルターは、ホコリや花粉などの汚れを除去するものですが、次第に汚れて目詰まりし、送風される空気の量が減ってしまいます。送風量が減れば結果的にエアコンの効きが悪くなるので、定期的にフィルターの交換は行いましょう。

エアコンフィルターは、国産車であれば助手席のグローブボックスを外した箇所に装着されていることがほとんどです。比較的交換が簡単なパーツなので、自分で交換することもできますが、不安な方はお店に依頼しましょう。

車のエアコンの効きが悪い時、どこに修理を依頼したらいいの?

車のエアコンの効きが悪い時、どこに修理を依頼したらいいの?

車のエアコンの効きが悪い時、どこに修理を依頼したらいいの?

エアコンの仕組みは複雑で、素人が修理できるのはエアコンフィルターの交換くらいです。エアコンの効きが悪くなってきたら迷わずプロに相談すべきですが、どこに任せるのがいいのでしょうか。

カーディーラー

カーディーラーの魅力は、自社で開発・販売している自動車なのでパーツや仕組みについて精通しているという点です。

ホスピタリティが高く、店舗設備も充実している反面、交換・修理パーツは純正品対応で、工賃も決まっているので、融通が効きづらく、費用がほかに比べて割高です。

自動車工場

自動車工場は柔軟な対応力が魅力です。費用を抑えたければ、修理や交換パーツに汎用品や中古品を利用してもらうこともできます。

普段から車検や点検を依頼しているお付き合いの長い自動車工場があれば、工賃やその他のメンテナンスでも優遇してくれることもあるので、ぜひ最初に相談したいお店です。

カー用品店・ガソリンスタンド

カー用品店の魅力は取り扱う部品数の多さと、入店時の心理的なハードルの低さ、スタッフの専門性です。

ガソリンスタンドは店舗数の多さが魅力です。

もしもの故障の時に、いつでも修理を依頼できるお店がどのくらいあるのか、普段から調べておくものいいでしょう。

まとめ

まとめ

まとめ

エアコンの効きが悪いと、快適なカーライフが送れないばかりか、熱中症などのリスクも高まります。自動車の走行自体には影響がなくても、重大な故障につながる可能性もあると捉えて、早めの修理を心がけましょう。

エアコン故障の主な原因は、ガス漏れ、コンプレッサーの故障、フィルター類の汚れ・つまりの3つですが、複合的に故障している可能性もあります。

プロの目による点検を受けて、快適にエアコンを使い続けることが、結果的に自動車を長く乗り続ける秘訣ともいえるでしょう。

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