新型フェアレディZのグレード別スペックと価格
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 フェアレディZ 新型
新型フェアレディZは、大きくMTかATに二分され、MT車の3ペダル式はスポーツカー好きからしたら気になるグレードでしょう。
AT車は9ATで、405psものパワーを受け止めるためにしっかりとチューニングしています。そのため、MTが苦手なユーザーも含めさまざまな人が楽しめるスポーツカーです。
それぞれのグレード区別としては、車両名の後ろに何もつかないものが「標準モデル」、レイズ製19インチホイールに加え4輪アルミキャリパーピストンブレーキ+LSD装着が「S」となっています。「T」は本革・スエード調ファブリックコンビシート+運転席・助手席パワーシートで、ラグジュアリー仕様と捉えるといいでしょう。
最上位には「ST」があり、全部載せモデルとなっています。
フェアレディZ | フェアレディZ Version S |
フェアレディZ Version ST |
フェアレディZ | フェアレディZ Version T |
フェアレディZ Version ST |
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駆動方式 | 2WD(後輪駆動) | |||||
車名型式 | ニッサン 3BA-RZ34 | ニッサン 5BA-RZ34 | ||||
トランスミッション | 6速マニュアル | マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx) | ||||
エンジン | DOHC・筒内直接燃料噴射V型6気筒 | |||||
総排気量 | 2,997cc | |||||
最大出力 | 298kW(405ps)/6,400rpm | |||||
最大トルク> | 475N・m(48.4kgf・m)/1,600-5,600rpm | |||||
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,380mm×1,845mm×1,315mm | |||||
ホイールベース | 2,550mm | |||||
車両重量 | 1,570kg | 1,580kg | 1,590kg | 1,600kg | 1,620kg | 1,620kg |
最小回転半径 | 5.2m | |||||
燃費(WLTCモード) | 9.5km/L | 10.2km/L | ||||
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | |||||
タンク容量 | 62L | |||||
メーカー希望小売価格(消費税抜) | 4,765,000円 | 5,512,000円 | 5,875,000円 | 4,765,000円 | 5,170,000円 | 5,875,000円 |
新型フェアレディZのNISMO(ニスモ)モデルの販売はあるのか?
《画像提供:Response》〈写真撮影:内田俊一〉日産 フェアレディZカスタマイズドプロト(東京オートサロン2022)
期待されるフェアレディZ NISMOについては、現段階でメーカーから正式発表されていませんが、2022年7月頃よりカモフラージュされた新型フェアレディZが海外で目撃されていることから、「NISMO」モデルではないかとささやかれています。
このカモフラージュされた車両は、フロントバンパーグリルの幅が大きいように見え、冷却効率や空力性能の向上を考えていることから、ハイパフォーマンスモデルの開発、つまり「フェアレディZ NISUMO」であると予想されました。
また、東京オートサロン2022等で展示された「フェアレディZ カスタマイズプロト」をベースにした開発車両と似ていることから、ひょっとするとNISMOモデルではなく、カスタマイズプロトをベースにしたカスタマイズパーツを日産は発売するかもしれません。
海外メディアが報じた日産幹部のインタビューによると「新型フェアレディZはさらに高い出力を備えることができる」との発言があったそうで、未だ全貌は明らかになっていないものの、テストカーの目撃情報も複数あり、NISMOモデルがラインアップに加わる期待感は高まりそうです。今後の発表に注目していきたいですね。
新型フェアレディZの内外装
■エクステリア
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 フェアレディZ 新型
新型フェアレディZのテーマは「伝統と最新技術の融合」を掲げ、そのスタイリングはZらしい伝統的な後輪駆動スポーツカーです。外観は初代フェアレディZを継承するロングノーズ&ショートデッキ、低重心のリヤスタンスといったシルエットで、美しいデザインに仕上がっています。
LEDポジションランプも、初代Zのレンズカバーの反射で浮かび上がるアイラインをモチーフに、最新技術を用いたシグネチャーLEDポジションランプを採用。
新型フェアレディZのアイデンティティともいえる、上下に分けて光るこのポジションランプは、上がデイタイムランニングランプ/ポジションランプ/ターンランプ、下がデイタイムランニングランプ/ポジションランプの機能を持っています。
LEDリヤコンビネーションランプは、Z32型をイメージした縦積みの2重リングテールランプを採用し、インナーレンズ手前側と奥側で発光させ、奥行き感のあるテールランプです。
ルーフフィニッシャーは、反射の強いメタルフレークで粒子感を低減。極めて滑らかな表面とすることでハイライトを強調することで陰影がはっきりとした特別な塗装により、「刀」のもつ鋭いハイライトと半光沢の強い輝きを表現しています。
また、フェアレディZの伝統である“ファストバックスタイル”をより美しく見せるために薄型のバックドアを開発。美しく流れるようなルーフライン、FRスポーツらしいブリスターフェンダーなど歴代のフェアレディZのデザインを継承。
さらに、遊び心としてナンバープレート台座、リヤサイドの反射板、9M-ATxトランスミッションケースへZロゴが刻印されており、デザイナーや開発チームの新型フェアレディZへの愛情が感じられます。
カラーは以下の全9色で、内6色は2トーンカラーです。
2トーンカラー | ・イカズチイエロー/スーパーブラック ・セイランブルー/スーパーブラック ・カーマインレッド/スーパーブラック ・ステルスグレー/スーパーブラック ・ブリリアントシルバー/スーパーブラック ・プリズムホワイト/スーパーブラック |
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単一カラー | ・バーガンディー ・ダークメタルグレー ・ミッドナイトブラック |
■内装
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 フェアレディZ 新型
室内は、フェアレディZのデザインを継承したモダンで機能的なインテリアデザインとなっています。
初代フェアレディZを踏襲した、3連サブメーター、薄型エアコン吹き出し口、9インチワイドディスプレイ、エアコンスイッチを縦積みした先進のコックピットに仕立てつつ、操作性に優れスポーツカーにとって最適なデザインレイアウトに仕上がっています。
シートはNISUMOで培ったノウハウにより、身体の接触面積を広くとり、高い横Gがかかる場面でもしっかりと姿勢を維持し、優れたホールド性とフィット感、さらにロングドライブでも疲れにくい快適性を実現したシートを装備。
グレード別にシート地のバリエーションがあり、フェアレディZとフェアレディZ VersionSはファブリックシート、フェアレディZ VersionTとフェアレディZ Version STはスエード調ファブリックコンビシートとなっています。
内装色は、フェアレディZ VersionTとフェアレディZ VersionSTは、ブラックとレッドから選択可能です。
新型フェアレディZの予約状況と発売日
《画像提供:Response》〈写真撮影:安藤貴史〉日産 フェアレディZ プロトスペック(東京オートサロン2022)
昨今、新型コロナウイルスや部品供給不足でメーカー各社が車両の注文一時停止、納期の長期化が続いております。新型フェアレディZの納期はどうなのか?気になるフェアレディZの予約状況や発売日、現段階の情報をまとめました。
■発売日
新型フェアレディZは、240台限定モデルとなる「Proto Spec」モデルを2022年1月に発表、2月より予約申込みを開始し、すでに受付は終了しています。
カタログモデルは2022年4月25日に価格や装備、スペックをメーカーが発表しています。2022年6月下旬に正式発表を予定していましたが、部品供給の影響などを理由に同年夏、さらに秋頃への変更となっています。以降、最新の情報がメーカーから出ていないのが現状となっています。
■予約状況
新型フェアレディZは、2022年9月現在注文を一時停止しており、注文再開時期も未定とのお知らせが日産の公式HPに掲載されています。そのため、納期は1〜2年以上かかると予想されます。
新型フェアレディZに限らず、今はどのメーカーも同様な状況ではあるため仕方がないかもしれません。受注再開については、公式HPをこまめにチェックしてみましょう。
まとめ
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 フェアレディZ 新型
満を持して登場した新型フェアレディZは、内外装、車両スペック、どれを見ても日産開発陣の意気込みを感じさせてくれる仕上がりとなっています。
購入を検討している方は、早めにディーラーへ相談してみるのがおすすめです。