ダイハツの軽自動車、こだわりとは?
ダイハツは、軽自動車を得意としている自動車メーカーです。かつては、「5平米カー」として、他社が作らない1,000ccカーのシャレードを登場させ、コンパクトな外寸で室内が広い車を造ることに長けています。
軽自動車では、トールタイプの元祖ともいえるムーヴや、さらに全高を高くしたタントなど、軽自動車の流れを変えるモデルを発売。現在では、ミラ イースなどの乗用車タイプ、ムーヴなどのセミトールタイプ、タントなどのトールタイプ、そして軽自動車ながらスポーツ性能とオープンボディを備えたコペンなどで構成されています。
ダイハツの軽自動車、人気の理由
「大は小を兼ねる」といいますが、大きな車を造る技術と小さな車を造る技術は、全く異なるといってもいいでしょう。ダイハツは、ミラ イースから搭載されたエンジンの高効率・省燃費技術の「イース(e:S)テクノロジー」、アイドリングストップの「エコアイドル」、軽量高強度ボディ構造の「Dモノコック」「DNGA」などにより、軽くて無駄がなく、燃費が良い車造りにつながる技術を多数持っています。そのためダイハツ製の軽自動車は、他社が作る軽自動車とは、一線を画す仕上がりです。
現在、軽自動車は様々な理由から販売台数を伸ばしています。まず、自動車税や重量税といった法定費用の金額が抑えられる点。次に、燃費の良さ。小型軽量なボディに、スポーツ性能よりも経済性を重視したエンジンを搭載し、街中での使いやすさと燃費の良さを両立しています。高速道路や登坂路が連続するような状況では普通乗用車よりも燃費が悪くなったり、ハイブリッド車と比較すると燃費は劣りますが、車を購入してから廃車までの燃費という点では、優れているといえるでしょう。
そして、ダイハツのメーカーとしての対応力の高さによる、車の用途の流行に合わせた商品提供力が挙げられます。ここ数年、家族でのアウトドアやソロキャンプなどが流行していますが、元より車内空間の広さが売りのひとつだったタントに、アウトドア的意匠をまとったファンクロスを追加し、トールタイプ軽自動車に新たな風を吹き込みました。
また、ムーヴ キャンバスは独特なマーケティングによって、女性のみならず男性ファンも獲得しており、ライバル社に大きな影響を与えるなど、新たな軽自動車の潮目になっていくことでしょう。
このように、ダイハツは軽自動車市場をけん引するメーカーであり、ますます目が離せなくなっています。
ダイハツの軽自動車一覧!
ここからは、ダイハツが作る軽自動車のうち、トラックを除くモデルを紹介していきます。ダイハツの軽自動車は、大きく分けて5種類の系統に分けられます。
まず、全高が低い「乗用車タイプ」。現在はミラ イースとミラ トコット、キャストの3種類です。背が低く、車内の空間は狭いものの、カーブでの走行安定性や車の軽さなど、目には見えない乗り心地の良さがあります。
次に、全高が高めになっている「トールタイプ、セミトールタイプ」。ダイハツでは、当初ムーヴが切り開いた市場でしたが、さらに全高が高いタントが登場して、軽自動車の主流となっています。売れ筋ジャンルのため、タフトやタント ファンクロスなどの遊びの要素を追加したバリエーションが幅広く展開されており、好みの一台を選べます。
そして、商用車派生のバン・ワゴンの「アトレー、ハイゼットカーゴ」。商用車ベースゆえの車内の広さ、後輪駆動シャシーによる自然な操縦性は魅力的です。
最後に、ダイハツだけでなく軽自動車市場でのオンリーワン、オープンスポーツのコペンがあります。小さなボディにハイパワーなターボエンジンを搭載し、最近ではトヨタと共同でボディを強化。スポーツ性能を向上させた「GR SPORT」グレードも登場して、ますます魅力が高まっています。
■ダイハツ コペン
《画像提供:Response》コペン愛が深すぎる…クルマ愛クイズ 解答編「ダイハツ・コペン」全3問!
コペンは、今や希少な軽自動車のオープンスポーツカーとして、孤高の存在を保っています。基本となるシャシーもエンジンも前輪駆動モデルの乗用車のものを使用しており、製造コストなどを抑えられていることも、長期モデルとして継続している理由のひとつでしょう。
現行モデルは二代目で、直列3気筒ターボエンジンに5速MTまたはCVTを組み合わせています。ボディスタイルのバリエーションが特徴的で、基本はRobe、オフロードバギーカーを思わせるXPLAY、初代コペンと同様のクラシカルなスポーツカーをイメージしたCero、そして本格スポーツモデルとしてシャシー性能を強化したGR SPORTで構成されています。
余談ですが、ボディ外板は樹脂で着脱式なので、例えば、XPLAYからCeroのスタイルに変えるなど、購入時のスタイルに飽きたらボディ外板を替えることも可能。当初は二代目コペンの売りのひとつとされてきました。交換可能とはいえそれなりの費用はかかるので、購入時は気に入ったボディスタイルを選択しておきましょう。
とはいえ、Robe、XPLAY、Ceroはボディスタイルの好みで選択すればOKですが、GR SPORTは特殊です。オープンカーはどうしてもボディの強度が低くなり、カーブを曲がる際などに応答性の悪化として感じやすいものですが、GR SPORTはメーカー側で念入りなチューニングと補強部材の装着を行い、スポーツカーとしての性能を有しています。オープンカーを気軽に楽しみたい方はGR SPORT以外のモデルを、オープンカーとしてよりも、コンパクトなスポーツカーとして楽しみたい方はGR SPORTを選ぶのがおすすめです。ぜひ、実際に試乗して、自分好みの一台を選んでくださいね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,280mm |
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ホイールベース | 2,230mm |
最大乗車定員 | 2名 |
車両重量 | 870kg |
燃費 | WLTCモード:19.2km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps) /6,400rpm |
エンジン最大トルク | 92N・m (9.4kgf・m) /3,200rpm |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 自動無段変速機:CVT |
新車価格 | 1,717,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 13.8~352.8万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ミラ イース
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ ミラ イース L SA III 10thアニバーサリーエディション
ミラ イースは、燃費の良さを追求した軽自動車として登場しました。現在は販売終了していますが、「イース」のサブネームが付かない「ミラ」がありました。
ミラが一般的な乗用車タイプの軽自動車だったのに対し、初代モデルのミラ イースは、エンジンとトランスミッションの効率を上げ、車体を軽くして燃費を追求したモデルで、当時「ハイブリッド自動車の技術を使用しない低燃費車」ブームのきっかけを作る一台になったほどの車です。
その後、市場の変化によって燃費競争は落ち着きましたが、二代目となったミラ イースは、引き続き初代の意思を受け継ぐ低燃費モデルとして独自の地位を築いています。
ミラ イースは、地上高も全高も比較的低めな乗用車タイプ。エンジンはターボチャージャーなしの自然吸気方式のみ、かつ軽くてコンパクト、燃費の良さを重視し、1~2名乗車での使用を想定して企画された車です。
そのため、通勤・通学用、お子さんがいないご夫婦の普段使い用にピッタリ。車体の軽量化により、同じエンジンを搭載する他モデルと比較しても走りが良く、意外に軽快な走行も可能です。少々地味なイメージもあるミラ イースですが、積極的に候補としていただきたいモデルです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,500mm |
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ホイールベース | 2,455mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 650kg |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 36kW(49ps) /6,800rpm |
エンジン最大トルク | 57N・m (5.8kgf・m) /5,200rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 782,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 0.9~147万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ミラ トコット
《画像提供:Response》《撮影 井元康一郎》ミラトコット「G"SA III"」。鹿児島・阿久根にて
ミラ トコットは、ミラ イースと同ジャンルの乗用車タイプ軽自動車として登場したモデルで、ややクラシカルなスタイルをまとっています。
どちらかというと若年女性を対象としながら、男性でも気恥ずかしさを感じないキャラクターが特徴です。これまでの若年女性用の軽自動車というと、かわいらしく丸みを帯びたボディスタイルや、赤系統を基調としたカラーなどが定番でした。しかし近年では、ジェンダーフリーなどで、“女性向け=かわいらしいデザイン”ではなくなってきています。そこでダイハツでは、女性目線でありながら、脱かわいらしさ・自分らしさを意識して ミラ トコットを開発したようです。
ミラ イースの「空気抵抗を軽減したボディスタイル」に対して、ミラ トコットはボクシーなスタイルを採用し、居住空間が良くなっています。また、クラシカルでクリーンかつシンプルなスタイルは、長期所有でも古さを感じさせず、飽きずに乗れる車です。カタログ上の燃費性能はミラ イースほどではありませんが、実用燃費ではほとんど変わらないでしょう。登場から期間経過していますが、なおおすすめできる車です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,530mm |
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ホイールベース | 2,455mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 720kg |
燃費 | WLTCモード:22.6km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,800rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /5,200rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,057,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 39.8~158万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ キャスト スタイル
《画像提供:Response》ダイハツ キャスト スタイル
キャスト スタイルは、もとはキャストシリーズの中のひとつのモデルとして登場しました。当初は、シックな上質さを目指した「スタイル」、SUV風の意匠をまとった「アクティバ」、上質さとスポーツ性能を併せ持った「スポーツ」の3シリーズで構成されていました。その後、市場の動向やメーカーの意向などからアクティバとスポーツが廃止されて、現在はスタイルのみが生産されています。
キャスト スタイルは、やや全高が高めですが、ミラの後継的位置づけの乗用車タイプ軽自動車でもあり、かつ上質なスタイルと内装を持っています。一方で、キャスト自体の登場は2015年とやや古いため、性能などの面では、他最新モデルからはやや劣ってしまいます。今のところ、生産終了などのアナウンスはありませんが、この車の上質さが気になる方は、ぜひ早めに検討しましょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,600mm |
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ホイールベース | 2,455mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 840kg |
燃費 | WLTCモード:25.0km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,800rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /5,200rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,195,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 25.0~235.9万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ タント
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ・タント
タントは、全高の高さによる車内の広さを重視している、トールタイプの軽自動車です。トールタイプのパイオニア的存在でもあるタントは、天井も高く車内は非常に広く感じられます。また、他車にはない特徴として、左側のフロントドアとスライドドアの間の柱がないことが挙げられます。フロントドアとスライドドアの分だけボディに開口部があるために、乗降性が良く、大きなものの載せ降ろしも楽にできます。これは、他車では得られないタントの魅力といえるでしょう。
人気のモデルだけに、多くのグレードが展開されています。外観は、おとなしい「標準系」と、メッキを多用したラジエーターグリルに細く鋭いヘッドランプの、「カスタム系」で構成され、搭載されるエンジンはそれぞれ自然吸気とターボエンジンの2種類、計4種類に分類できます。
車としての基本性能は、標準系とカスタム系で大きくは変わりませんので、スタイルの好みと求める走行性能で選ぶといいでしょう。
なお、あとに説明するムーヴの場合と同様に、標準系とカスタム系がある場合は人気がカスタム寄りとなるので、車を手放すときの下取り価格まで気にする場合には、カスタム系を選択するといいでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,755mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 880kg |
燃費 | WLTCモード:26.4km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,900rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /3,600rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,260,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 0.1~273.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ タント ファンクロス
《画像提供:Response》《写真撮影 中野英幸》ダイハツ・タントファンクロス
タント ファンクロスは、タントをベースとしてアウトドア的な意匠を施したモデルです。
性能や装備などはタントと同一で、車としての機能は変わらないので、タントの標準系、カスタム系に、新たに加わったバリエーションと考えるといいでしょう。
ファンクロスは、昨今のアウトドアや車中泊人気の結果、追加されたグレードです。タントの全高の高さや左側ドアの開口部の広さはそのままに、アウトドアイメージを強めたものです。
この車よりも本格的なSUV志向の車は多数ありますが、SUV機能をフルに使いこなす人がどれだけいるでしょうか?この車の性格は、日常の喧騒を忘れさせてくれる、アウトドアブランドの服などにも例えられます。そう考えると、「車を使ったアウトドアの入門用」や「タントだとちょっと特徴がなくて…」と考える方にピッタリなモデルです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,785mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 920kg |
燃費 | WLTCモード:26.4km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,900rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /3,600rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,565,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 0.1~273.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ムーヴ
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ・ムーヴ
ムーヴは、近年の軽自動車ブームのパイオニア的モデルのひとつです。すなわち、全高を高くして車内の居住性を良くし、軽自動車規格の枠内で快適性を重視、実用車としての地位を確立した一台です。
現行モデルは、2017年に登場したものです。それまで、標準系モデルはカスタム系の陰に隠れて目立たなくなっていましたが、現行モデル登場時に角ばったスタイルに変化、標準系ムーヴの魅力が再び高まりました。
タントほどではないものの全高が高く、ドアはヒンジ式のものと、トール系と乗用車系軽自動車の間に位置しています。室内空間は十分広く、車の操縦性も比較的良く仕上げられており、トール系と乗用車系の良い部分がバランスよく供えられています。
ただし、他車種と比較すると登場した時期が古く、スタイルや装備、車のイメージなどがやや古くなってしまっています。その点で少々おすすめしにくい部分はありますが、実力はまだまだ十分です。
半導体供給問題などで新型車の納車期間が長くなり、中古車価格が高騰している状況です。この車が早く安価に購入できるようであれば、ぜひ検討してみてくださいね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm |
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ホイールベース | 2,455mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 820kg |
燃費 | WLTCモード:26.4km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,800rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /5,200rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,032,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 0.0103~184.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ムーヴ カスタム
《画像提供:Response》ダイハツ ムーヴカスタム RS ハイパーSA III
ムーヴ カスタムは、ムーヴに対してランプやラジエーターグリル、バンパーなどの形状を変更した、比較的若者向けのモデルです。初代ムーヴ登場後、やや遅れて追加され、「裏ムーヴ」などとも呼ばれて人気を博しました。ファミリー寄りでないイメージが特徴で、この種のスペースが広い車が若者に受け入れられるきっかけにもなりました。同様の手法はさらに他社のモデルにも広まり、販売台数はカスタムモデルの方が多いほどです。
一方で、標準モデルと比較すると車としての性能の違いはわずかです。カスタムの方がターボエンジン搭載車のラインアップが豊富になる程度なので、外観の好みなどで選ぶといいでしょう。ただし、車を手放す際の下取り価格を考慮する場合には、カスタムをおすすめします。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm |
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ホイールベース | 2,455mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 830kg |
燃費 | WLTCモード:26.4km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,800rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /5,200rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,290,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 0.0103~184.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ムーヴ キャンバス
《画像提供:Response》《写真撮影 中野英幸》ダイハツ ムーヴキャンバス セオリー
ムーヴ キャンバスは、現在のモデルで二代目となります。ムーヴの車名を冠するものの、スタイルやボディ構造の上ではムーヴとの関連性が薄く、別の車と考えるといいでしょう。ムーヴ キャンバスの初代モデルは、「実家暮らしで両親と車を共有する女性」を対象として企画した車だとされていました。
ムーヴよりは高いものの、タントと比較するとやや低い全高とスライドドアの組み合わせで、タントから子育ての要素を除いた作りだともいえます。この組み合わせが多くの世代に受け入れられ、現在の二代目モデルは初代モデルのキープコンセプトで登場しました。
二代目の外観の変化はわずかですが、内部は大幅に進化しています。まず、ボディ骨格構造に、最新のDNGAと呼ばれる技術が取り入れられ、軽く丈夫な構造ゆえ、走行安定性と乗り心地が向上しています。また、初代モデルでは4人乗車で使用するとパワー不足という声があったため、二代目へのフルモデルチェンジでターボエンジン搭載車が追加されています。さらに、かわいらしさを抑え、男性でも違和感なく乗りこなせる「セオリー」グレードが追加されました。
全高がそれほど高くなく、スライドドアを備えるモデルとして、トール系軽自動車の中では人気が上昇中です。とくにファニーなフロントマスクは、いかつさやギラギラした印象が苦手な方にはおすすめです。車自体も、使いやすさと車としての性能が良くバランスされており、幅広い世代に合うように設計されています。売れ行きを伸ばしている車には、ちゃんと理由があるというわけですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,655mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 870kg |
燃費 | WLTCモード:22.9km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,900rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /3,600rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,360,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 39.8~258.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ タフト
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ・タフト新型
タフトは、ボクシーなスタイルと高い地上高を持った、SUVテイストの乗用車モデルです。本格的なクロスカントリー車ほどではないものの、優れた走破性が特徴です。4WDモデルを選択すれば、スキー場やキャンプ地に行く程度のシチュエーションには十分な性能です。
この車の本質は、乗用車的な走行性能と日常生活に彩を加えてくれるところにあります。特徴的な装備として、天井部分をガラスルーフとしたスカイルーフです。とくに前席は明るく開放感にあふれており、ドライブはもちろん、通勤・通学ですら気分をアゲてくれるはず。
他社にもタフトのようなモデルがありますが、力強さと緻密さを感じさせるスタイルで、男女ともそれぞれの好みに合う一台を見つけられるでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,630mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 830kg |
燃費 | WLTCモード:25.7km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 38kW(52ps) /6,900rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /3,600rpm |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,230,000円(消費税抜) |
中古車価格 | 45.0~235.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ アトレー
《画像提供:Response》《写真撮影 中野英幸》ダイハツ アトレー 新型
アトレーは、エンジンを床下に置き、後2輪駆動または4輪駆動がラインアップされています。
商用車のハイゼットカーゴとボディ構造が共通で、乗用車的に使用できるように内装や装備品をアレンジしたモデルです。商用車ベースのため室内空間が広い一方で、乗用車として使用するにはいくつか不便な点があります。床下にエンジンなどがあるために、一般的な軽自動車と比較すると地上高がやや高めです。雪道などの走破性がやや良くなる一方で、車内に乗り込む際には床の高さが気になります。とくにお年寄りやお子さんがいらっしゃる場合には、乗りづらくないか確かめておきましょう。
また、サスペンションが商用車ベースのものなので、強度としては頑丈な一方で乗り心地がやや硬く感じられるかもしれません。この点も、人によってはこの硬さが快適となる場合もあれば、不快となる場合もありますので、試乗してチェックしておきましょう。
一方で、今や少数派となった後輪駆動を採用した自然な運転感覚が魅力です。後輪駆動だからといってスポーツカー的な運転が可能なわけではありませんが、コーナーリングの自然さやハンドルに伝わる振動の小ささなど、良い点もあります。
現在では、ファミリーカーとして選択する車種の主流からは外れてしまった車ですが、古き良き点もあります。ぜひ、ご家族と一緒に試乗して、車の性格と好みが合うか、確かめてみてくださいね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,890mm |
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ホイールベース | 2,450mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 960kg |
燃費 | WLTCモード:19.7km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps) /5,700rpm |
エンジン最大トルク | 91N・m (9.3kgf・m) /2,800rpm |
駆動方式 | FR(後2輪駆動) |
トランスミッション | CVT:3要素1段2相形(ロックアップ機構付) |
新車価格 | 1,490,000円(消費税抜)※2023年7月生産分より |
中古車価格 | 3.5~360.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
■ダイハツ ハイゼットカーゴ
《画像提供:Response》《写真提供 ダイハツ工業》ダイハツ・ハイゼットカーゴ 新型
ハイゼットカーゴは、商用登録の貨物車です。アトレーと基本的に同じボディですが、サスペンションは荷物を積んでの走行を重視して硬め、内装もごく簡素なものになっています。
宅配便業者や仕事の荷物を満載して走る、または、商品や道具を積んで走る営業車としての使用が想定される車です。ところが、最近のアウトドアブームやソロキャンプブームなどから、個人でもあえてこのような商用車を選び、気ままなドライブを楽しむ方もいらっしゃいます。ワゴン登録のアトレーと比較すると、リヤシートなどが貧弱になる一方、荷物室の容積が拡大されています。最近の小変更でトランスミッションがCVTに変更され、市街地走行時から高速道路走行時まで燃費が向上したことから、ますます個人使用にも合う車になってきています。
ファミリーカーとしての用途には不向きな面もある車ですが、趣味に長距離旅行にと、自由に使用できるのもこの種の車の魅力といえるでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,890mm |
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ホイールベース | 2,450mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 880kg |
燃費 | WLTCモード:14.9km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHC ガソリン 658cc |
エンジン最高出力 | 34kW(46ps) /5,700rpm |
エンジン最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) /4,000rpm |
駆動方式 | FR(後2輪駆動) |
トランスミッション | 5MT:乾式単板ダイヤフラム |
新車価格 | 1,000,000円(消費税抜)※2023年7月生産分より |
中古車価格 | 0.1~288.0万円 |
※中古車価格は全グレードでの価格です。
ダイハツの軽自動車の中古車を購入する際の注意点
新車を購入しても納車まで非常に長い期間を要する時代になってしまいました。そのため、車の故障や事故によって急遽車の購入が必要になった方などをはじめ、中古車の需要が高まっていて、中古車価格が上昇し、場合によっては新車並みの価格になる場合すらあるほどです。便乗して不当に高い価格設定にしている車もありますので、例え急いでいても、車の程度の見極めは、しっかりと行いましょう。
エンジンからの異音や、シフト操作時のショック、突起を乗り越えた際の振動など、チェックすべき項目は一般的な中古車と変わりません。しかし、趣味性が低いファミリーカーモデルや商用車などは、最小限度の整備すら厳しい状態で使用されていた場合があります。中古車として安く購入できたとしても、その後の整備費用で多額の出費に繋がってしまうのでは、元も子もありません。
また、「未使用車」と銘打って販売されている車も、普通乗用車などでは見られない軽自動車特有の販売方法で、実質は中古車です。これは、販売店の販売目標などの事情でお店が車を登録してナンバーを装着し、そのまま中古車として販売しているもの。目安としては、走行距離が数十km以内になっているものが該当します。実質的にほぼ新車を安価に購入できて、すぐに乗り出せる点は魅力ですが、昨今ではいろいろな問題も発生しています。
まず、未使用車といっても登録してナンバーを装着していますので、次回の車検までの期間は3年間よりも短くなります。1ヶ月程度なら誤差の範囲ともいえますが、数ヶ月も経過していたとすると、はたして安い買い物だったといえるでしょうか?
さらに最近では、車両本体価格を安く見せてお客さんを呼び込む業者も。車は車両本体価格だけでは購入できません。見積りを依頼すると、法定費用に加えて高額な手数料や諸経費、セット商品も請求されて、総支払額が新車価格をはるかに超えてしまうことがあります。何度も車を購入した人なら見極めもできますが、はじめて車を購入する人だと、そんなものかと思って契約してしまう場合も考えられます。すべての業者が手数料ビジネスをしているとは言えませんが、複数の業者から相見積りを取るのが無難です。
そして、保証の継続が可能かどうかも確認すべきポイントです。新車保証は最初に購入したユーザーに与えられたもので、中古車として購入した場合には多少の費用が掛かる場合と、保証そのものが継続できない場合があるようです。そんな場合でも、お店独自の保証制度を設けている場合がありますので、よく確認することが大切です。
まとめ
《画像提供:Response》《写真撮影 安藤貴史》ゴードンミラー GMLVAN S-01(東京オートサロン2023)
ダイハツは、スズキと並ぶコンパクトな車造りの技術に長けたメーカーです。ともに、乗用車タイプからトールタイプ、商用車までラインアップし、幅広いユーザー層に受け入れられる車造りをしていました。
しかし近年では、ホンダがNシリーズで市場を活性化させたり、日産と三菱が電気自動車で先行するなど、軽自動車市場に大きな変化が起こっています。新聞記事などでは、ダイハツ・スズキ中心だった市場が他社に脅かされているように映りますが、両社は、ムーヴ キャンバスやタフトなど、ユーザー側の視線に立った企画商品で対抗しています。
とはいえ、世界的な潮流となっている電動化は軽自動車でも逃れられません。そう遠くない将来に電動化が進められるでしょう。しかし、その時々で車が必要になって購入するのであれば、電動化を待つ必要はありません。すぐに購入して、どんどん活用しましょう。その車選びに、この記事が参考になれば幸いです。
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よくある質問
■ダイハツ 新型タントの納期は?
車が必要な方にとって、車を注文してから手元に届くまでの納車時期は、非常に気になる問題です。各種の報道によると、注文したグレードなどによっても違いますが、3ヶ月から6ヶ月程度を目安とするといいでしょう。ダイハツでは、売れ筋の車種を中心に「アイドリングストップ非装着車」を設定し、アイドリングストップ制御に必要な電子部品を削減して車両価格を下げるとともに、納期を短縮する仕組みを作っています。車の使用環境で渋滞に巻き込まれない方でしたら、アイドリングストップ非装着車を選んでもいいでしょう。また、一部の販売店では売れ筋グレードを自社で発注し、即納車として販売しているケースや、未使用車専門店などで購入する方法もあります。強気な価格設定にしているお店や、好みのカラーやグレードの選択肢が少なくなる可能性もありますが、そういったお店を選ぶ選択肢もあります。
■ダイハツ 軽自動車のハイブリッドはいつ?
ダイハツでは、小型車のロッキーに独自のハイブリッドシステムを搭載しています。これは、エンジンの力を発電用モーターに伝えて発電し、発生した電気で駆動用モーターを回す方式です。余った電気を専用バッテリーに蓄えることで、エンジンを作動させる時間を減らして燃費を向上させています。実際には、すぐにエンジンがかかってしまうとか、他社のハイブリッド車ほどは燃費が良くないとの声も出ているようですが、ダイハツではまだまだ登場したばかりのシステムです。一説には、次期ムーヴに軽自動車用にチューニングされたこのハイブリッドシステムを搭載するともいわれています。一方、他社の軽自動車では電気自動車モデルが人気です。そのため、ダイハツでもエンジンモデルからいきなり電気自動車モデルとエンジン車モデルの二本立てになる可能性もあります。何しろダイハツは、1970年代はじめから電気自動車を生産し、特定の法人に納入していたほどですから、電動化は早いかもしれません。しかし、車としてのエネルギー消費量の削減は、車体の軽さが第一ですから、燃費の向上に対して過剰な期待は禁物です。車が必要なら、ハイブリッド化を待たずに購入した方がいいでしょう。