ルノーよりOEM供給で三菱コルトが復活
《画像提供:Response》〈photo by Mitsubishi Motors〉三菱 コルト 新型
三菱の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは、欧州市場向けのコンパクトハッチバックである新型コルトを発表しました。
コルトは、三菱が乗用車に初めて採用したペットネームで、1962年に登場したコルト600がコルトの名を冠した最初の車です。
直近の日本では2002年から2013年まで展開されていたコンパクトカーがコルトとして販売されていました。
欧州においても、同様のモデルが2014まで販売されており、今回登場した新型コルトは9年ぶりの復活を果たした2代目モデルとなります。
新型コルトは、2023年3月から欧州で販売が開始されているASXに続いて、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受けます。
プラットフォームには、アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用。ボディサイズは明記されていませんが、ベースとなるルノー ルーテシアが全長4,075mm×全幅1,725mm×全高1,470mmとなっており、これとほぼ同等と思われます。
エクステリアは、欧州の街並みに映える力強くスポーティなデザイン。
フロントには、三菱車で特徴的な「ダイナミックシールド」の要素を取り入れた、両サイドに広がる勢いを表現したグリルを採用し、上部にスリムなフルLEDヘッドライト、下部にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることで、シャープな表情となっています。
リヤではワイド感を強調するバンパーが装備されるほか、トランクリッドに大きな「MITSUBISHI」の文字ロゴが配され、スポーティで安定感を感じられる仕上がりとなっています。
《画像提供:Response》〈photo by Mitsubishi Motors〉三菱 コルト 新型
インテリアは、ひとクラス上の上質感を感じられるデザインとなっているほか、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置。7インチもしくは9.3インチのディスプレイが選択可能で、このディスプレイから走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作可能です。
さらに、BOSEプレミアムサウンドシステムが搭載され、これによりドライブ中も臨場感のあるオーディオ体験を楽しむことが可能です。
《画像提供:Response》〈photo by Mitsubishi Motors〉三菱 コルト 新型
パワートレインには、環境に配慮したハイブリッドモデルとガソリンエンジンモデルを設定。ハイブリッドモデルでは、1.6リッターガソリンエンジンに、駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機、1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせています。
ガソリンエンジンモデルでは、1.0リッターガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション、1.0Lガソリンエンジンと5速マニュアルトランスミッションの組み合わせを搭載しています。
また、走行モードは「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つが選択可能です。
先進安全装備には、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)、車線逸脱防止支援機能(LDP)、駐車支援システム、衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、オートマチックハイビーム、標識認識システム、後側方車両検知警報システム、後退時交差車両検知警報システムといった充実の装備が揃えられ、安全・安心なドライブを楽しめます。
日本での三菱コルトの販売はある?
新型コルトについて、三菱の日本法人もその登場を報じていますが、2023年10月より欧州で販売を開始する予定とされているのみで、日本での販売については触れられていません。
今後日本市場に投入される可能性については、完全に否定できませんが、OEM元となるルーテシアも日本で展開されていることなども配慮するとその可能性は薄いかもしれません。