概要・特徴
■コンセプト・ターゲット
ホンダのジェイドとマツダのプレマシーは3列シート型で同じSクラスミニバンですが、ジェイドはミニバンでありながらもステーションワゴンのような先鋭的な形で、比較的少人数の家族向けのようなイメージです。
ジェイド
一方プレマシーは、乗降しやすい大開口の両側スライドドアや、2列目中央席に備わるカラクリ7thシートなど優れた機能性が備えられています。
様々なニーズに応えられるよう開発された両車を比較していきたいと思います。
プレマシー
■利用シーン
オールラウンドに使用できる両車は様々なシーンにとても有効に活用できます。ジェイドはミニバンでありながらもセダン並みの全高の低さの為運転がしやすいので、日常の買い物や子供の習い事の送り迎えなど、街乗りに最適な車です。
ジェイド
また、プレマシーは充分な室内空間にフレキシブルにアレンジが出来るシートが特徴的で、旅行などに出掛けたり、その先での車中泊をする方にもとても適しています。
様々な特徴のあるジェイドとプレマシーは、日常使いから旅行まで、幅広く活用できる2台となっています。
プレマシー
■ホンダ ジェイド概要
ホンダジェイドは6人乗りで3列シートのミニバンタイプですが、全高が低くステーションワゴンのような形なので発売当初はミニバンを名乗らず、のちに「新価値ミニバン」と呼ぶようになった新しいタイプの車種です。
低車高でセダンのような雰囲気でとても運転がしやすく、立体駐車場にも入れられ、さらに燃費性能も非常に優れています。また、安全性能に関しても優れた性能を持っており、その性能はJNCAPファイブスター賞を受賞するほど認められています。
価格については、ハイブリッド車で272万円~292万円、ガソリン車で約253万円となっています。
■マツダ プレマシー概要
操作性、利便性、走行性能と三拍子揃ったプレマシーはバランスがとても良く多くの方に人気の車種です。マツダ独自のアイドリングストップ機構の「i-stop」が搭載され、環境性能も一段と向上しました。
デザインも評判で、自然界の水や風の流れの美しさをイメージさせるボディデザイン「NAGARE」を施しており、過去にはグッドデザイン賞も受賞しています。
価格は、200万円~240万円で、このクラスではお買い求めやすい金額設定になっています。
室内空間・収納
■シート比較
■ホンダ ジェイドシートアレンジ
ジェイドは3列目シートの5:5分割床下格納機構と2列目シートを活用することにより、多彩なシートアレンジが可能です。荷物の量や車に乗る人数によって、2人乗り~6人乗りの仕様へとアレンジすることができとても便利です。
ジェイド
また、2列目にVスライドキャプテンシートを採用しているのが特徴で、シートをスライドさせることによりリビングのソファでくつろいでいるかのような空間を演出できるので、2列目に座った方も優雅な気持ちでドライブを楽しめます。
ジェイド
■マツダ プレマシーシートアレンジ
プレマシ―は利用するシーンに応じて合わせたシートアレンジが可能です。「カラクリ7thシート」では、助手席側のセカンドシートから7番目のシートを登場します。
プレマシー
このカラクリ7thシート格納時には、停車中にセンターのオープンスペースを通って、フロントシートから3列目の間を歩いて行けるので自由に動けるのと乗降時にもとても便利です。また、車内空間が広い分ゆとりがあるので3列目の座り心地もとても良いです。
プレマシー
■ドア・乗降性
乗降性についてはプレマシーがスライドドアを採用しており、ドア開口部の広さも686mmと大きく開くので狭い場所での乗り降りもとてもスムーズに出来ます。
プレマシー
ステップの高さに関しては、ジェイドがとても低くステーションワゴン並みとなっているので小さなお子様やお年寄りなどは負担を感じることなく乗り降りが出来るようになっています。
■ホンダ ジェイド収納・バックドア
ジェイドのラゲッジスペースはとても広く、さらにアレンジすることによって多彩な荷物を収納することができます。バックドア開口部の地上からの高さが低く設定されているので、荷物を積み下ろす際の負担が軽減されます。
また、3列目は5:5分割床下格納機構が搭載されており、格納することでフラットでさらに広い収納スペースが作り出せます。
バックドアの外から3列目の収納が簡単に出来るのでとても便利です。
■マツダ プレマシー収納・バックドア
プレマシーはラゲッジスペースの広さも充分ですが、車内の各所に収納がたくさん備え付けられているのでどのシートに座っても使いやすい設計になっているのが嬉しいです。
また、アドバンストキーを携帯していれば、ドアとリアゲートの施錠・開錠がキーを使わずに簡単に行えるので手が塞がっている状態でのドアの開閉の負担を軽減してくれます。
安全性・走行性
■ホンダ ジェイド安全性
ホンダジェイドは、車内や走行性能だけでなく安全性能も非常に高く、予防安全性能評価 ASV+を獲得するなど安全性能も高くなっています。その一つとして、Honda SENSINGというのが搭載されており、これはミリ波レーダーと単眼カメラを融合した高精度な検知機能によってドライバーをサポートしてくれる機能です。
また、衝突安全性についても考えられており、新・安全性能総合評価で最高ランクのファイブスター賞を獲得しました。万が一衝突してしまった際のエアバックは、前方のみだけでなく側面からも対応してくれ、乗員の衝撃を軽減してくれます。
■マツダ プレマシー安全性
プレマシーも安全性能には徹底的なこだわりがあります。視界が見えづらい夜間や悪天候の際に役立つディスチャージヘッドランプを搭載し、白く明るい光で前方を照らしドライバーの視界と歩行者からもわかるような光で事故を未然に防ぐサポートをしてくれます。
また、衝突安全性も非常に高くマツダ独自の高剛性安全ボディ「MAGMA」を採用。前後のクラッシャブルゾーンで衝撃を吸収し乗員の衝撃を最小限にしてくれます。
JNCAPでも高評価を得ており、予防安全・衝突安全ともに優れた一台となっています。
■走行性能比較
走行性能についてそれぞれ見てみると、環境性能・JC08モード燃費のガソリンエンジン車で比較します。
ジェイドが18.0km/Lでプレマシーが最大16.2km/Lと燃費性能ではやはりジェイドの方が良いです。さらにジェイドは静寂性も高く、その全高の低さから小回りも利くので運転がしやすいです。
ジェイド
プレマシーは、サスペンションがスムーズなので、どのような走行でも快適な乗り心地を楽しめます。
どちらも走行性能は高いですが、新型モデルであるジェイドの方が燃費性能も含めて勝るのではないでしょうか。
プレマシー
■試乗記
試乗した方々の感想をみてみたいと思います。
まずジェイドは、低床で圧迫感のない広々とした車内で乗り降りがしやすいと高評価です。運転席に座るとまたそれを感じられ、大きなフロント窓によってかなりの開放感があり気持ちの良い走りが出来るようです。
ジェイド
プレマシーは今まできびきびした走りを追求すような方向性でしたが、現行では自然な挙動になるような味付けがされている点が良いようです。また、一番の魅力は価格設定のようで、Sクラスミニバンではトップクラスのコストパフォーマンスであるようです。
それぞれ魅力のある両車、是非一度ご自身でお試しください。
プレマシー