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【新車販売台数ランキング】不正問題がランキングに影響!? 1位がカローラに変化!ランドクルーザーも好調に

【新車販売台数ランキング】不正問題がランキングに影響!? 1位がカローラに変化!ランドクルーザーも好調に

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2024年6月の新車販売台数ランキングによると、4月からトヨタ「カローラ」首位を奪ったトヨタ「ヤリス」でしたが、2位へ降格したほか、ダイハツのOEM車トヨタ「ルーミー」がさらに勢いを取り戻し、5位まで復活しました。さらに、トヨタ「ランドクルーザーW」も25位から一気に12位となるなど、入れ替わりの激しい展開となりました。

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2024年6月は新たな不正がランキングに影響も?

《画像提供:Response》〈写真提供:ホンダ〉ホンダ・フリード 新型

2024年6月は、アストンマーティン新型「バリアント」やベントレー新型「コンチネンタルGT」のなど、超高級車の新モデルが初公開となったほか、ホンダの人気のコンパクトミニバン「フリード」が発売。日産の商用バン「NV200バネット」の車中泊仕様車「マイルーム」もその存在が公表されるなど、様々な新型車に関するニュースがありました。

12月に内部告発により発覚した、ダイハツの不正の影響により1月〜3月では同社のダイハツのOEMのトヨタ車が多くランキングから姿を消しており、こちらは5月から、その勢いを取り戻しましたが、6月にはトヨタなど5社で新たな認証不正が発覚。人気の「ヤリス クロス」が出荷停止となり、ランキングにも大きな影響を与えています。

トヨタ「カローラ」が再び1位に

《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ カローラ 特別仕様車 ACTIVE SPORT

今年に入り、トヨタ「ヤリス(ヤリスやヤリス クロスといったヤリスシリーズの合算値)」と、トヨタ「カローラ(カローラ クロスやカローラ ツーリング等を含むカローラシリーズ)」が1位を争っており、入れ替えが多くありましたが、6月の勝負を制したのはカローラで、ヤリスから1位を奪還した形になりました。

ヤリスは、前年比68.8%とかなり厳しい状況です。これは、6月に新たに発覚したトヨタなど5社で行われた認証不正があり、これの対象にヤリスの販売台数を支える「ヤリスクロス」が入っており、出荷停止となってしまったことが影響していると思われます。

一方カローラは対象ではなく、前年同月比も112%と比較的好調な推移で、今後もこの状況が続く可能性があります。

続く3位、4位のポジションには先月に引き続き「シエンタ」、そして日産「ノート」がランクイン。日産「ノート」については、6月に上級仕様となる“オーラ”もマイナーチェンジしており、さらなる攻勢が期待されます。

5位にランクインしたのはここ最近一気に勢いを取り戻しているトヨタ「ルーミー」。ダイハツの不正の影響により一時期はランキングより姿を消していた同モデルですが、先月の10位からさらに上昇しこのポジションとなりました。もともと人気のモデルだけに、かなりの勢いで復活しています。前年同月比は311%とかなり高く、今後も上昇していくかもしれません。

6位には、フルモデルチェンジにより新型へと生まれ変わった「フリード」が16位から上昇してランクイン。スタイリングや機能性、パワートレインなどをアップデートし、商品力を上げた同車、今後の展開にもよりますが、今回のフルモデルチェンジは大いに成功したと言えるかもしれません。

7位には、3月では16位だったトヨタ「アルファード」がランクイン。前年同月比は886.8%と異常なすうちとなっており、先月同様納車が一気に進んできている様子が伺えますベースグレードでも500万円を超える高級車ですが、かなりの販売台数を叩き出しています。

マイナーチェンジを遂げたばかりのホンダ「ヴェゼル」は6位から8位にランクダウン。先月からランクダウンが続いていますが、前年同月比は189.6%と強力で、マイナーチェンジによる人気はまだ継続しているようです。

続く9位にはトヨタ「ヴォクシー」が12位から上昇しランクイン。兄弟車である「ノア」も13位から11位に上昇しています。

そして、25位とランキング外だった「ランドクルーザーW」が一気に12位まで上昇しました。これは新たに登場した「ランドクルーザー250」の納車が進んでいる影響と見られ、その人気ぶりが伺えます。前年同月比も116。2%と比較的快調。今後もこの地位を維持すると思われます。

日産「セレナ」、トヨタ「ハリアー」など人気車種が降格

《画像提供:Response》〈撮影:山内潤也〉トヨタ ハリアー 新型(プロトタイプ)

新型フリードの登場やルーミーやランドクルーザーの急上昇など様々な変動が見られた6月。その一方で、どのような車がランキングを落としたのでしょうか。

まず7位から10位に日産のミニバン「セレナ」が降格。前年比も81.7%と厳しく、ライバル車種に押されてきているのかもしれません。

また先月8位だったハリアーも13位に降格。前年比も79.8%と厳しく、現行モデルも2020年から4年が経過しているため、そろそろマイナーチェンジを求められる次期なのかもしれません。

この他、9位まで上昇していたトヨタ「アクア」15位に降格。下落を続けていたアクアでしたが、4月〜5月にかけて一部改良の影響もあってか、その地位を高めていましたが、ここに来て厳しい販売台数となりました。前年同月比64.1%と引き続き厳しい状況が続いています。

ダイハツの不正の影響により1月からランキング外となっていたトヨタ「ライズ」が4月では18位、5月では20位となっていましたが、ここに来てランク外に。出荷再開でも、ルーミーと比べるとその勢いがうまく戻らないようです。

その他、ホンダ「WR-V」、ホンダ「フィット」、トヨタ「クラウン」、スズキ「ソリオ」なども降格。一方いずれも前年同月比は100%以上をキープしており、今後の展開が期待されます。

ランドクルーザーなど復活の一方で、新たな不正問題発覚がランキングに影響

《画像提供:Response》〈写真撮影:中野英幸〉トヨタ ヤリスクロス Z(プロトタイプ)

2024年6月のランキングでは、5月に引き続き、ランキング変動が多く見られました。トヨタ「ルーミー」やトヨタ「ランドクルーザーW」が好調な動きを見せますが、新たに発覚した“トヨタなど5社の認証不正”が、ランキングに少なからず影響を与えていました。

ヤリスクロスの出荷停止は少なくとも7月31日まで継続する予定で、7月のランキングにも大きな影響を与えそうです。今後のランキングにどのような変動があるのか、注目されます。

2024年6月 乗用車ブランド通称名別順位

順位 前月順位 ブランド通称名 メーカー 台数 前年比
1(↑) 2 カローラ トヨタ 13,813 112.0
2(↓) 1 ヤリス トヨタ 12,184 68.8
3(ー)  3 シエンタ トヨタ 8,987 75.5
4(ー) 4 ノート 日産 8,236 96.5
5(↑) 10 ルーミー トヨタ 8,117 311.0
6(↑) 16 フリード ホンダ 7,424 102.4
7(↓) 5 アルファード トヨタ 7,325 886.8
8(↓) 6 ヴェゼル ホンダ 6,862 189.6
9(↑) 12 ヴォクシー トヨタ 6,457 73.9
10(↓) 7 セレナ 日産 6,456 81.7
11(↑) 13 ノア トヨタ 6,431 64.1
12(↑) 25 ランドクルーザーW トヨタ 5,956 116.2
13(↓) 8 ハリアー トヨタ 5,629 79.8
14(↓) 11 ステップワゴン ホンダ 5,378 189.7
15(↓) 9 アクア トヨタ 5,340 64.1
16(↓) 14 フィット ホンダ 5,305 109.5
17(↓) 15 クラウン トヨタ 5,300 144.7
18(↓)  17 ソリオ スズキ 4,673 129.6
19(↓) 18 ZR-V ホンダ 4,470 245.2
20(↓) 19 WR-V ホンダ 3,090 (24-3)
出典:https://www.jada.or.jp/

※軽自動車および海外ブランドの車種を除きます
※車種名は国産メーカーの同一車名を合算したものであり、海外生産車を含みます

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