【こんなにある!?】カッコイイ!車のドアの種類
皆さんは、車の、「ドア」を意識したことってありますか。
実は、車のドア、かなり多数の種類があるんです。
近い将来、大切な人に「この車のドアって、何かな?」と聞かれた時、「ああ、これはシザードアだよ」と車の知識をさりげなくアピールすることができる他、いろんなケースでこの記事が必ず生きますのでぜひとも読んでみてください!
■①実は多くのブランドが採用!?バタフライドア
トヨタ セラ
バタフライドアとは、車のドアが外側斜め前方に持ち上がり、内面が下向きに開くのが特徴のドアのことです。
正面から見ると、ドアを開けた姿がまるで、蝶の羽が羽ばたいているような形に見えることからこの呼び名で呼ばれています。
古くはトヨタ・セラ、マクラーレン、メルセデス・ベンツSLR、ラ・フェラーリ、BMW i8などがこのバタフライドアを採用しています。
ラ・フェラーリ
マクラーレン720S
BMW PHVスポーツ i8
バタフライドアは、「斜め上」にドア(ほぼ屋根)が開くため、背が高い人でも車に乗り降りしやすいといったメリットがあります。
■②カモメが翼を広げた姿!ガルウィングドア
メルセデス・ベンツSLS AMG
メルセデス・ベンツSLS AMGに採用されているのがこの、ガルウィングドア。
正確に言うとガルウィングとは「カモメが翼を広げた」ことを指します。
メルセデスベンツ SLS AMG GT3
他の車でいうと、デロリアンもこの構造を持っていますね。
デロリアンDMC-12
この、ガルウィングドア。一目見たら忘れない、ユニークなドアですが、ルーフ側でドアの全てを支える構造をしていることから、ルーフ、ドアにかかる負担がかなり大きいため、あまり採用されていません。
■③ガルウィングの派生形!ファルコンウィングドア
テスラ モデルX P90D ルーディクラス
テスラ・モデルXで採用されているのが、ファルコンウィングドア。
見た目は、ガルウィングに似ていますが、さらに複雑な開き方をします。
より狭いスペースで乗降できるよう、ドアの上側・側面が別々に動くという造りをしています。ちなみに、テスラは全てEV車であるため、このモデルXももちろんEV。
このファルコンウィングドアも、手元のキーからパワーアシストによる開閉が行えます。
テスラ モデルX P90D ルーディクラス
■④ランボルギーニでおなじみ!シザードア
名前の通り、シザードア(またはシザーズドア)「ハサミのようなドア」ということで、ドアがハサミのように縦開きになる構造です。
ガルウィングドアと間違う方も多いかもしれませんが、ガルウィングはドアを開けた時の姿がカモメが翼を広げた姿に似たドアのことをいうので、ランボルギーニのドアには当てはまらないんです。
ランボルギーニ ヴェネーノ
ランボルギーニ チェンテナリオ
ちなみに、ランボルギーニと言っても、ガヤルド、ウラカンは普通の車と同じ開閉方法を採用しています。
ランボルギーニ=ドアが上に開く、というイメージがある人も多いので、一般的なドアのように開閉しているランボルギーニを見ると、驚いてしまう人もいるかもしれないですね。
画像で見るとこんな感じ。
ランボルギーニ ウラカンLP610-4 アド・ペルソナム仕様
ドアの開き方の違いで、まるで別のブランドのように思えますね。
■⑤名前が長すぎる?!ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア
ケーニグセグ アゲーラRSR
スウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグが採用しているのが「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」。(別名:ラプタードア)
かなり長い名称ですが、一旦ドアが外に開いた後、上下方向にドアが回転して開くという造り。
このドアを採用しているのはケーニグセグだけです。
ケーニグセグ レゲーラ
このドア、開閉にはある一定のスペースを要するという特殊ドア。
狭いところでは乗り降りができなくなるので、国土の狭い日本では不向きのドアと言えそうです。
■⑥まるでSF!?上半分がパカンと持ち上がるキャノピードア
テックルールズ Ren
キャノピードアのこの、キャノピーですが、ベッドなどにある装飾用の天蓋、また戦闘機など小型航空機の操縦席を防護する上・横の覆いのことを言います。
キャノピードアは、文字通り上半分が持ち上がって開閉するタイプのドアです。少しSFというか、近未来感を感じるドアですね。
サーブ エアロX
■⑦優雅で美しい!アストンマーティンが特許取得のスワンウィングドア
アストンマーティン V8ヴァンテージ
アストンマーティンが特許を取得している、スワンウィングドア。
ドアを開く際に、少し斜め上方向に開くのが特徴です。
今までご紹介してきたドアと違って、派手さはないものの、優雅さを感じられるドアです。
そしてマツダもドアの特許を…スワンウィングに似てる?
マツダの新型スポーツカー
ドア
そして、マツダが米国において、新型スポーツカー用と見られるドアの特許を申請していたことが明らかになっています。これは、米国USPTO(特許商標庁)が公式サイトで明らかにしているもの。マツダから申請を受けた「ドアサポート構造」に関する特許の内容を公開しています。
この新しいドアサポート構造は、サイドドアのヒンジ部分に関する特許。サイドドアを開く際、5~15度上方に向けて開くのが特徴となります。この種のドアは、スーパーカーに採用されているのが主流。
なお、アストンマーティンが同様のサイドドアを「スワンウイングドア」として、4ドアスポーツカーの『ラピード』に採用済み。ただし、アストンマーティンの場合は、上方に12~14度の角度で開きます。マツダの特許の方が、ドアの開口角度の幅が大きくなっています。
なお、この新しいドアは、マツダが現在開発を進めている新型スポーツカー用との情報もあります。
【これでOK】車のドアを一目で見分けるポイントまとめ
さて、今回は7種類の車のドアを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
ドアが多すぎて、わけがわからなくなってしまった!という方のために、ドアの種類を見分けるポイントを記載しました。
●正面から見ると蝶のように見える、ドアの内面が下向きに開く⇒バタフライドア
●正面から見るとカモメの形に見える・ベンツ⇒ガルウィング
●ガルウィングに似ているが、ベンツではなくテスラ。開いたドアが水平⇒ファルコンウィングドア
●ドアが縦開き⇒シザードア
●ドアが回転するケーニグセグ⇒ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア
●ドア(とルーフ)の上部が開く⇒キャノピードア
●普通のドアより少し斜め上に開く、アストンマーティン⇒スワンウィングドア
これで、貴方も明日から車ドア通!
誰かに車のドアについて聞かれたときは、自信をもって教えてあげてください。