新型が気になるスズキのスイフト!特徴は?走行性能は?
■新型も発売、気になる車ナンバーワン!?スイフト
スズキの誇る、スイフト新型。その新型『スイフト』で最もスポーティーなグレード「RSt」で、ついにターボが搭載されました。
1.0リットル3気筒の「K10C」である。これは同社の『バレーノ』にも搭載されたもので、スズキでは、1.5リットルNA並みの出力とのこと。
加えて新型のスイフトは、先代より120kgも軽量化(1.2リットルMT車比)されており、このRStも930kgと、先代のスイフトスポーツと比べて100kgのダイエットに成功しています。
新型スイフトの開発を担当した小堀昌雄チーフエンジニアは、「いま商品企画を進めています。皆様のご期待を超えるものになるようにしたいと思っています」とスイフトスポーツの存在を認めています。
【スズキ スイフト 新型】 RStはターボ搭載、スイフトスポーツはどうなる?…開発責任者が明かした | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/article/2016/12/29/287757.html新型『スイフト』で最もスポーティーなグレード「RSt」では、ついにターボが搭載された。1.0リットル3気筒の「K10C」である。これは同社の『バレーノ』にも搭載されたもので、スズキでは、1.5リットルNA並みの出力としている。
■インテリア
それでは、気になる新型スイフトのインテリアはどうでしょうか。
フルモデルチェンジしたスズキ『スイフト』のインテリアは、スイフトのスポーティな走りをピュアに表現する、“ドライバーファースト”でデザインされています。
「ドライバーファーストのスポーティな空間作りをどう表現するか。そして、近年高い質感が内装に求められていることから、この二本柱でデザインを進めた」とは、スズキ四輪技術本部四輪デザイン部インテリア課長の村上俊一さんの弁。
「メーターもドライバーに直接向かっており、センタークラスターもドライバー側に向いている」と具体例を挙げ、「その周辺全てドライバーに対して優先的にデザインされている。このコクピット周りを一番表現したかった」と述べています。
一方で「大きいクルマではないので、あまりタイトに作り込んでしまうと閉塞感が出てしまう」といった懸念から、
ドライバーファーストにしつつも、「なるべく抜けのいいデザイン、ボリュームを徹底的に削ぎ落とすことで、シェイプされたスポーティな空間にした」と話す。その結果、グローブボックスの周りの面を奥に入れたり、アッパー部分も下げたりと、「無駄なボリュームを極力削ぎ落とした」
とのこと。
また、抜けをよくするために、センターエアコンの下の面は横方向に抜けるようにデザインされ、広々感を持たせ、インパネとシフト部分は連続した造形にしないことで、横基調のイメージを強く演出しているそうです。
■エクステリア
新型スズキ『スイフト』のサイドシルエットは、初代、二代目と大きく変えないことにより、“スイフトらしさ”につなげています。
スズキ四輪商品・原価企画本部四輪デザイン部四輪デザイン企画課の結城康和さんによると、「何をもってスイフトらしいとするか色々実験した」と述べています。
具体的には、「シルエットを変えてグラフィックを残すか、その逆かなどの実験を行い、結果としてシルエットを初代からのDNAを色濃く残し、筋肉の付き方までは近いが、表面やグラフィック部分を変えてるというものだった」そうです。また、結城さんは、「新型をパッと見てスイフトと見えるが、違う世代のクルマだと感じてもらえるよう、その匙加減に相当苦心した」と述べていました。
お二人の考えるスイフトらしさとは、何なのでしょう。
結城さんは、「小さいBセグメントのクルマだが、しっかり作ってあって、大人がちゃんと乗れ、これで十分と感じてもらえるスポーツハッチバック」とし、スタイリングでは、「ガラス(Aピラー)が他よりも立っていることや、ショルダーがちゃんと出ていてながら、キャビンは絞られていて、足がきちんと大地に踏ん張っているスタンスだ」と説明。「初代、二代目、三代目ともサイドビューを真っ黒に塗りつぶすとほぼ近いシルエットになる。プラットフォームが変わっているので逆にそう見せるのに苦労した。また、他のこのセグメントのクルマは繊細だが、スイフトはボールドに仕上げているのも特徴だ」と明かしています。
一方で、これまでのスイフトと大きく違うのは、「サーフェス(表面)だ。実は『レジーナ』(東京モーターショー2011に出展されたコンセプトカー)で実験した、スズキであまり得意ではない曲面造形、遠目に見るとシンプルだが近づくとすごく凝った面質だ」とのこと。
「レジーナは、これみよがしに造形したのではなく、さりげないけれども近づくと充実感を持たせた。特にフード周りのセクションはスイフトもとても似た断面を使っている」と語った。
■気になるエンジンシステム
気になるスイフトのエンジンですが、実は二つあることをご存知でしょうか。
HYBRID RS、RS、HYBRID ML、XL、XGに搭載されているのは、熱効率を追求して優れた燃費性能と力強い走りを高次元で両立させた1.2Lエンジン。
一方、最もスポーティーなタイプであるRStには、1.5L自然吸気エンジン並みの高出力・高トルクを実現した1.0L直噴ターボエンジンが搭載されています。
1.2Lエンジンの燃費は、27.4km/L(2WD・CVT)ほど。一方、1.0L直噴ターボエンジンは20.0km/L(2WD・6AT)となっているようです。
また、HYBRID RS、HYBRID MLには、ISG(モーター機能付発電機)が搭載されています。
減速エネルギーを利用して発電し、加速時はモーターで力強くエンジンをアシストするマイルドハイブリッド。
発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により、減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電してくれます。
なので、加速時には、その電力を活かしてモーターでエンジンをアシスト。つまりさらなる燃費の向上を実現するハイブリッドシステムです。
燃費が気になる方は、HYBRID RS、HYBRID MLがオススメですね。
スイフト車内空間・収納
■車内空間
新型スイフトには、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されたことにより、
エンジンルームが最小化、運転のしやすいコンパクトなサイズとゆとりのある室内空間を両立しました。
さらにヒップポイントを下げることで前席・後席ともにゆとりのあるヘッドクリアランスを確保。前席は膝まわりのスペースにも余裕ができるようになりました。
また、フロントドアの開き幅を広く、開口高を高めに設定され、リヤドアは開口地上高を低めに。
開口高を高めに設定することで乗り降りもしやすくなっています。
■ラゲッジスペース
コンパクトなボディーなので、あまり荷物は積めないのでは?と心配されている方に朗報です。
新型スイフトは、形状やレイアウトを工夫することで、265Lの荷室容量を確保することに成功しました。
趣味やレジャーも存分に楽しめるように広々としたラゲッジスペース。こだわりを感じられる作りです。
また、開口部の高さも715mmに設定し、荷物の積みおろしのしやすさにも配慮されているんだとか。
6:4分割可倒式リヤシートを倒せばゴルフバッグやスキー板などの長尺物もしっかりと積むことができます。
スイフト装備・安全性
■運転支援
真上から見ているかのような映像で安全な駐車をサポートする全方位モニターを搭載しています。
この全方位モニターは、まるで真上から車を見下ろしているかのような映像で駐車をサポートしてくれます。
フロント、左右両サイド、リヤに装着したカメラで撮影した映像を合成し、ナビ画面に映し出します。これで、運転席から見えにくい場所も画面上で確認でき、狭い場所での駐車も安心ですよね。
■安全装備
セーフティパッケージ装着車には、単眼カメラ+レーザーレーダーの強みを活かして危険を回避する「デュアルセンサーブレーキサポート」がついています。
この「単眼カメラ+レーザーレーダー」という組み合わせは、「トヨタセーフィティセンスC」のデバイスと同一です。
これについて情報・予防安全開発課第一課の千葉光弘課長は「トヨタセーフティセンスCとハードウェアは同じものですが、制御ソフトウェアには違いがあります」とのこと。事実、スペックには違いがある。トヨタセーフティセンスCは歩行者検知を謳っていないが、スズキのデュアルセンサーブレーキサポートでは、「自動ブレーキが作動した時の速度が約5~約30km/h未満であれば、歩行者との衝突を回避できる場合がある」としています。
■バリエーション・価格
HYBRID RS、RSt、RS、HYBRID ML、XL、XGの6グレードがあります。
また、これが2WDなのか、それとも4WDにするのか、セーフティパッケージにするのかでも値段が異なります。
一番価格が安いものだと、XGの2WD・5MT、または2WD・CVTで1,343,520円。一方一番高いものだと、HYBRID RSの4WD・CVTで1,941,840円です。
ご自分のライフスタイルや好みに合わせて、是非とも確認してみてくださいね。
■スズキの新型スイフト。実際に試乗してみたら…?
実際に新型スイフトに乗ってみたら、どうなのでしょうか。
試乗車は1.2リットル自然吸気エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデル。エンジンの最高出力は91馬力、最大トルクは118Nm。モーターは3.1馬力、50Nm。
走り出してまず感じるのは、シャシー性能の高さだそうです。
駐車場から道路へ出てちょっとした段差を超えたときにボディがピシリともせず、全体にガッシリと引き締められています。これがボディを重くして固めまくったボディならまだしも、徹底した軽量化を図ったボディなのだからすばらしいです。
ぴしっとした中立感を備えるステアリグフィールも好感度が高いとか。電動パワステの性能も高いのだと考えられますが、シャシーそのものの性能も高いのは間違いないでしょう。国産車が苦手だった部分をスイフトという小さなクルマで実現したところは多いに評価するべきだと思われます。
パワーフィールは素直で扱いやすいそうです。モーターアシストは弱めで介入感はほとんどありません。アシストは発進後100km/hまで行われるが、最大でも30秒間という設定。もともとのエンジンの素性がいいので、減速時に無駄にしていたエネルギーを上手に使っているという印象です。無理に電気に頼るのではない「もったいない」を上手に生かしている、いかにもスズキらしいものだ。
モータージャーナリストの評価
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
走り出してまず感じるのは、シャシー性能の高さだ。駐車場から道路へ出てちょっとした段差を超えたときにボディがピシリともしない。全体にガッシリと引き締められている。これがボディを重くして固めまくったボディならまだしも、徹底した軽量化を図ったボディなのだから大したものだ。
そして、ビシッとした中立感を備えるステアリグフィールも好感度がある。電動パワステの性能も高いのだろうが、シャシーそのものの性能も高いのは間違いない。先日乗ったトヨタ『C-HR』も似たような中立感を実現していた。国産車が苦手だった部分をスイフトという小さなクルマで実現したところは多いに評価するべきだ。
パワーフィールは素直で扱いやすいもの。モーターアシストは弱めで介入感はほとんどない。アシストは発進後100km/hまで行われるが、最大でも30秒間という設定。もともとのエンジンの素性がいいので、減速時に無駄にしていたエネルギーを上手に使っているという印象。無理に電気に頼るのではない「もったいない」を上手に生かしている、いかにもスズキらしいものだ。