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【スピーカー交換のススメ】交換すると楽しくなる!
「運転中、ドライブ時は音楽は必須!」そう考えている方は多いのではないでしょうか。CD、スマホ、ラジオ、USBと、ソースは何であっても、運転中の車内では、いつも音楽が鳴り響いている…。そういう方が非常に多いと思います。
そして、車内で聴こえてくるその音楽。一人でガンガン音楽を鳴らし運転するときも、誰かとドライブする時もやはり"良い音質"で聞くのと"悪い音質"で聞くのとはどちらが良いか?を問われると、「良い音質」で楽しみたい。と答える方は少なくないはずです。
良い音で楽しむ。それを解決する策として、もっとも手っ取り早く、且つ効果的な方法とは、「スピーカーを交換する」。これに他なりません。
「スピーカーを交換する」と聞くと、大変な作業や費用が必要に感じてしまうかもしれませんが、実はそれほど大変なことではありません。
そして、必ずしも高額な予算を必要とするものでもありません。では、どのようにすると効果的で、リーズナブルで、そして楽しいのか。そこについてを、こちらの記事にて紹介していきたいと思います。
まずは、「スピーカー交換をすると楽しくなる理由」についてです。
■純正スピーカーはコスト削減と軽量化のため音が悪くなる・・・
早速、本題に入りますが、スピーカーを交換することでガラリと音質が変わる最も大きな理由は、「純正スピーカーには多くを望めないから」というのが大きな理由です。
「カーオーディオ」もドライブの快適性という観点において、影響を与える1つの要素なので、どの車体メーカーも、「音」について、考えたうえでの車両作りはされていると思います。
しかし、クルマは走る道具であり、走行性能、安全性能という点が優先され、おのずとカースピーカーにかけられるコストは少なくなりがちとなってしましまいます。
スピーカーに予算がかけられないとなれば、自然とスピーカーの素材は高品質とは呼べないものになってしまいます。
最近は特に、燃費性能を重要視されている時代。低燃費を実現するためには、車重は軽いほうが有利です。そうなると走行性能、安全性能に直結しない部分である「スピーカー」については、真っ先に軽量化が推し進められることとなってしまいます。
スピーカーは軽量化を推し進められれば進められるほど、比例して音質性能を落としてしまいます…。
というのもスピーカーは、堅剛なフレームを持っていれば持っているほど音質的に有利になります。
自らの体をしっかりと支えられるので、振動板の動きを「ロス」しにくくなるからです。そして高音質を目指すほどに磁気回路は大きくなり重くなっていきます。
しかしながら純正スピーカーの多くは、軽量化のためのチープなフレームがあてがわれてしまい、貧弱な磁気回路が備えられてしまう。これでは良い音を鳴らそうと思っても、中々実現が難しいのです。
というわけで、一部のプレミアムオプションオーディオを除いては、市販スピーカーと純正スピーカーの性能差は、広がる傾向にある。なので、リーズナブルな製品であったとしても、市販スピーカーのほうが音質性能は相当に高い、と言っていい。
■スピーカーは音の良し悪しを大きく左右
スピーカーを交換すると音が大きく変化する理由は他にもあげられます。そもそも"音の出口"は、音の良し悪しに多大に影響する部分でもあるからです。
オーディオで高音質を目指そうとするとき、ポイントとなるのは、「いかに"ロス"を食い止められるか」という点です。CD等の音源に収められている信号の質を、オーディオ装置の力で高めるというのは、基本的には不可能です。もともとの音をそのまま出す、というののが理想です。
しかしながら、色々なところでロスが起こります。それを1つ1つ食い止めようとする試みこそ、音を良くしようとする試みなのです。
そして、スピーカーの質が良くないと、ロスする率は非常に高くなります。スピーカーは他のユニット以上に、テコ入れをして効果が大きく現れるパーツなのです。
純正スピーカーから市販スピーカーへと交換すると音が良くなる理由を挙げましたが、ご理解いただけたでしょうか。これらを踏まえ、「どこで」、「どんなスピーカー」に換えると良いのか。さらには、より良い音質にするため、抑えるべきポイント等々も解説していきます。
【スピーカー交換のススメ】どんなスピーカーを選ぶべきか
続いてはどのようなスピーカーを選べばいいのか?という観点で説明していきます。
■スピーカー選び「セパレート」か「フルレンジ」か
スピーカー交換をする際に最初に考えるべきは、「セパレートスピーカー」か「フルレンジスピーカー」か、です。
「セパレートスピーカー」とは、高音を担当する“トゥイーター”と、中低音を担当する“ミッドウーファー”が別体となっているスピーカーであり、「フルレンジスピーカー」とは、1つのスピーカーユニットで低音から高音までを鳴らし切るタイプのスピーカーです。
といいつつ、「フルレンジスピーカー」も実は、“トゥイーター”と“ミッドウーファー”から成っています。“ミッドウーファー”の軸上に“トゥイーター”が設定されているのです。そのため、このようなタイプのスピーカーは「コアキシャル(同軸)スピーカー」とも呼ばれています。
「セパレート」と「フルレンジ」、どちらを選べば良いのかというと…。
もしも自身の愛車の純正スピーカーが「セパレート」タイプであれば、交換するスピーカーも「セパレート」を選んだほうが良いでしょう。「フルレンジ」にすると、低音から高音まですぺての音が足元から聴こえてくるようになります。
純正状態では“トゥイーター”が高い位置に装着されていることにより、音楽全体が高い位置で鳴っているように聴こえていると思います(低音は、高音に引っ張られる性質がある)。
それが足元から聴こえるようになると、ちょっと味気なく思えてしまいます。なので純正スピーカーが「セパレート」タイプであれば、交換するスピーカーも「セパレート」タイプを選ぶべきでしょう。
対して、純正スピーカーが「フルレンジ」タイプだった場合には、どちらを選んでもOKです。
しかしながら「セパレート」を選んでおくと、音像を高い位置に上げられます。それだけでも“変わった感”が大きく味わえます。なので、敢えていうなら「セパレート」タイプがオススメです。
ちなみに、「フルレンジ」タイプにもメリットはあります。「取り付けが簡単であること」、「音のまとまりが良いこと」主に以上2点です。音像を上げるのは難しいですが、“トゥイーター”と“ミッドウーファー”が同じ場所にあることにより、音が散らばってしまわないのです。
というわけで、「フルレンジ」を選んだとしても間違いではありません。ただし、迷ったら「セパレート」で良いと思います。「セパレート」のほうが、諸々をコントロールしやすい傾向にあることは確かです。
【スピーカー交換のススメ】コアキシャルスピーカーとセパレートスピーカーの違い | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2015/12/10/265868.html人間が聴き取れる周波数は一般的に20~20KHzと言われている。この再生帯域を可聴周波数という。
■価格的に狙い目は、1万円台~6万円くらいまで…。
続いては、「どのくらいの価格のスピーカーを選ぶべきなのか」、について考えていきます。
もちろん、高いに越したことはないですが、高価なモデルになるにしたがって、取り付けが困難になりがちです。スピーカーユニットが大型化していく傾向があるので、ドアの内張り等の加工が必要となり、工賃がかさむ可能性が高まります。
かくして、取り付け費を抑えようと思うのなら、お手軽モデルを選んだほうが有利といえます。
では、いくらくらいのモデルが良いのか。結論は、1万円台のモデルでも、純正スピーカーと比べたら十分に高性能であり大いにオススメできます。
ただし、もうひと声奮発すれば、満足感は明らかにアップします。1万5000円の製品と、3万円の製品とでは、価格差は倍。この差はダテではありません。そして6万円の製品ともなれば、価格はさらに倍増する。1万5000円の製品と比べたら、性能も格段と向上します。
大きな加工を伴わないスピーカーとなると、価格的にはこのあたりまでだと思います。車種によっても、製品によってもケースバイケースではありますが、工賃を抑えようと思うならば6万円台くらいまで、というのが1つの目安になりますので、参考にしていただけると幸いです。