車検とは
車検とは道路運送車両法に基づいた制度で「自動車検査」のことです。
道路運送車両法61条で、車検を一定期間ごとに受けなければ、公道を走ってはいけない決まりになっています。
車検の有効期間はいつからいつまで?
車検の有効期間は車種ごとに決まっています。
例えば、自家用自動車では初回が3年、2回目以降は2年ごとに受けなければなりません。
■自家用
乗用車(普通者・軽自動車・3輪車)は初回3年、2回目から2年ごと
二輪車(251cc以上のオートバイのみ)初回3年、2回目から2年ごと
■新車登録から10年以降の車検は、何年に1度?
以前は新車登録をしてから10年目以降は1年に1度車検を受けなければいけませんでした。
しかし1995年7月から道路交通法が改正され、自家用であれば10年目以降であっても2年に1度の車検で良いことになりました。
ただし、
・貨物自動車(1トン以上)
・タクシー
・バス
など事業用途の車は10年目以降も1年に1度の車検が必要です。
車検の満了日はどこで確認できる?
車検をパスすると、車検をパスした車両であることの証明として「自動車検査証」と呼ばれる書類と「検査標章」と呼ばれるステッカーが貰えます。
書類とステッカーから車検の満了日を確認する方法をご紹介します。
■車検満了日は「自動車検査証」で確認するのがおすすめ
車検の満了日を確認する際に最も確実なのが自動車検査証(車検証)です。
自動車検査証の左下にある、『有効期間の満了する日』の日付が満了日です。
この満了日までに車検を受けなければいけません。
後ほどご紹介する「検査標章」では車検満了日の正確な日付までは記載されていません。
そのため、車検満了日は「自動車検査証」で確認するのがおすすめです。
■「検査標章」でも年月まで確認できる
画像:国土交通省
検査標章と呼ばれるステッカーは車前面の見えやすい位置に貼り付けられています。
このステッカーには車検満了となる年月が記載されていますが、日付までは記載されていません。
車検切れの車で道路を走行したらどうなる?
車検を受けていない・車検が切れた車、いわゆる無車検車を道路で走った場合はどうなるのでしょうか?
第五十八条 自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象外軽自動車」という。)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)は、この章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。
2 自動車検査証に記載すべき事項は、国土交通省令で定める。
(検査の実施の方法)
無車検車で走った場合は道路運送車両法第58条の違反です。
道路運送車両法第108条により、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が課されます。
加えて、6点が加算されます。
そのため、行政処分歴が過去になく違反点数0点の人であっても30日の免許停止処分になります。
車検のタイミングに損得はある?
車検満了日の1ヶ月前から受けることができる車検ですが、実は所有者の希望があれば車検満了日の半年でも1年前でも車検を受けることができます。
車検を受けるタイミングによって損得はあるのでしょうか?
■必要以上の前倒しは損に!?
所有者の希望があれば、車検満了日の半年前でも1年前でも車検を受けることは可能です。
しかし、車検満了日より1ヶ月以上前に車検を受けると損になってしまいます。
例えばこんなケースを想定してみましょう。
■車検満了日
2018年3月15日
の場合は
■1ヶ月以上前
2018年1月20日
次の有効期間は2018年1月20日〜2020年1月20日となり、実質的に車検の有効期間を縮めたことになってしまいます。
車検が混雑するのは3月と12月
1年間の中でも、3月と12月の車検は混雑するといわれています。
どちらも新車販売台数が増える月で、新車登録が行われると結果的に3年後の3月と12月が混雑するからです。
■3月
決算期の値引きなどで販売台数が増え、新車登録が増える3月は結果的に車検が混雑します。
■12月
年末商戦で販売台数が増え、車検屋さんが休みを取るため車検が混雑します。
特に、3月と12月の土日は車検の予約が取りにくくなります。
前倒しで車検の予約をすることで、混雑を避けた方が賢明です。
まとめ
車検の期間について、車検の満了日の確認方法から混雑時期までご紹介しました。
車検は満了日の1ヶ月前から予約をすることができます。
早め早めに車検の予約をしましょう。