トップへ戻る

自販連のランキング表示が50位までとなったことで見えたものとは?

自販連のランキング表示が50位までとなったことで見えたものとは?

自販連と全軽自協は2018年2月の乗用車車名別販売台数と、軽四輪車通称名別新車販売速報を発表しました。特に今回から自販連のランキング表示が、これまでの30位までから、過去に遡って50位まで表示されるようになったのが特徴となります。そこから見えてくるのはどんなことなのでしょうか?

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


1位~10位  C-HR大幅ダウン

トヨタC-HR

2月の登録乗用車車名別販売台数は、「ノート」が13,769台で1月に引き続き2カ月となる首位を獲得しました。2位は「プリウス」、3位に「アクア」が入った。4位の「セレナ」までが1万台を超えたが、軽自動車も含めた全体で見ると、トップのN-BOXの22,005台を始めとして、その勢いには差があり、トップの「ノート」でさえ、同社の軽自動車「デイズ」を下回っています。

また、トップ10の内、前年比を上回ったのは、前年同月比102.3%でホンダの「フィット」のみ。特にトヨタの「C-HR」が58.7%と、前月の同60.1%に続いて大幅ダウンしたのが気になります。

1位 ノート 日産 13,769台(前年比92.7%) 
2位 プリウス トヨタ 11,507台(72.1) 
3位 アクア トヨタ 11,763台(98.1) 
4位 セレナ 日産 10,408台(94.8) 
5位 フィット ホンダ 8,389台(102.3)
6位 シエンタ トヨタ 8,385台(82.8) 
7位 フリード ホンダ 8,144台(78.8) 
8位 ヴォクシー トヨタ 7,980台(94.2) 
9位 C-HR トヨタ 7,627台(58.7) 
10位 ヴィッツ トヨタ 7,122台(84.0) 

11位~20位 プリウスより売れているルーミー/タンク

トヨタ ルミー/タンク

ステップワゴンは前年から171.9%という伸び率で依然好調ですが、ヴォクシーを中々捉えないものの、ノアには完全に差をつけ、ミニバン№3の座を確実なものにしています。

また、ルーミー/タンクは前月より順位は落としているものの、合わせればプリウスを押さえてヴォクシー/ノア/エスクァイアに次ぎトヨタ2番目に売れている車体となっています。

11位 ルーミー トヨタ 6,851台 (前年比 100.0%)
12位 ステップワゴン ホンダ 6,573台(171.9) 
13位 カローラ トヨタ 6,268台(98.9)   
14位 タンク トヨタ 5,969台(99.6)   
15位 ヴェゼル ホンダ 5,887台(93.5)   
16位 ノア トヨタ 5,865台(123.1)  
17位 エクストレイル 日産 5,854台(99.1)    
18位 インプレッサ SUBARU 5,445台(80.2)    
19位 デミオ マツダ 5,280台(107.0)  
20位 ヴェルファイア トヨタ 4,835台( 87.5)  

21位~30位 リーフが好調も販売台数はそろそろ限界か?

日産リーフ

EVの日産リーフが相変わらず高い伸び率を示し、スイフトを押さえて3,720台の数字はソリオにも迫っています。

しかし、100%EVの販売台数は、現状では3~4千台が精一杯との見方もあります。話題の小型SUV、スズキのクロスビーは2月度もなんとか30位というところで、昨年12月のデビュー以来、3千台の壁をなかなか超えられずに苦戦。

前月に続き前年比70%台と、大きく落としているスイフトも気になります。また、マツダのCX-8は下位ながらも、順調に前月を上回っています。

21位 パッソ トヨタ 4,597台(前年比87.7%) 
22位 アルファード トヨタ 4,534台(118.3)
23位 ハリアー トヨタ 4,436台(74.3)
24位 ソリオ スズキ 3,834台(123.6)
25位 エスクァイア トヨタ 3,802台(95.9) 
26位 リーフ 日産 3,720台(217.4)
27位 スイフト スズキ 3,045台(71.1)  
28位 CX-8 マツダ 3,032台
29位 ランドクルーザーW トヨタ 2,981台 (163.5)
30位 クロスビー スズキ 2,905台

31位~40位 トール快進撃、消えたCX-5

マツダCX-5

もっとも前年比を上回っているのが、トヨタのカムリとダイハツのトール。

カムリは相変わらず、950%という前年とは比較にならない伸び率ですが、フルモデルチェンジした5月以降で本当の好調さが問われるでしょう。

トールは生産が軌道に乗ったためか、ようやく姉妹車のルーミー/タンク並みに登録が進み、266.6%という驚異的な伸び率で、ベスト30を狙う位置につけています。

ここまで来てお気づきの方もいると思いますが、前月に2,045台を売り上げていた人気SUVであるマツダCX-5の名前が見あたりません。

実は数百台規模の50位までにも入っていないのです。2月に商品改良を受け、エンジンもパワーアップさせたことで、買い控え、売り控えがあったのが直接の原因と思われますが、そうであっても商品改良は月初だったのでその分は販売されたはずです。

もうひとつの可能性としては、同じ生産ラインを流れるCX-8を優先して生産したために、CX-5は売れても納車できず、登録されていないという事なのでしょう。

31位 シャトル ホンダ2,716台 (前年比108.5%)
32位 カムリ トヨタ 2,451台(950.0)
33位 アクセラ マツダ 2,208台(96.3)  
34位 トール ダイハツ 1,965台(266.6)
35位 クラウン トヨタ 1,817台(68.6)  
36位 オデッセイ ホンダ  1,666台(90.9)  
37位 フォレスター SUBARU 1,618台(87.4)  
38位 シビック ホンダ 1,542台
39位 レヴォーグ SUBARU 1,526台(76.1)  
40位 CX-3 マツダ1,439台(99.4)

41位~50位 レクサスLSはクラウンより売れていたという事実

レクサスLS500

今回の目玉である50位近辺には、販売ランキングで見かけなかった車種の同行がわかります。

まず、いったいどれくらい売れてるのかわからなったレクサスはLS500が、LS500Hと合わせて約2千台となり、1,817台のクラウンを上回る数字が目に入ります。

また、前年比231%のNX300Hも931台で47位。前年比50%台のエスティマは881台まで落ち込み
もはやモデル存続は風前の灯状態に感じます。

目新しいところでは、新型のタクシー専用車種であるトヨタのジャパンタクシーが50位にランクイン。

乗用車のランキングに入っている経緯はわかりかねますが、訪日外国人の増加や、東京オリンピックを見据えて今後も売れ続けるのは間違いないでしょう。

41位 デリカD5 三菱1,351台(前年比147.7%) 
42位 マーチ 日産1,187台(81.5)   
43位 LS500 レクサス 1,184台
44位 プレミオ トヨタ 952台(69.7)   
45位 LS500H レクサス 948台
46位 キューブ 日産 947台(101.7) 
47位 NX300H レクサス 931台(231.0) 
48位 エスティマ トヨタ 881台(58.9)   
49位 アウトランダー 三菱 864台(171.1) 
50位 ジャパンタクシー トヨタ 832台

まとめ

50位までのランキングとしたことで、今までその動向がわからなかったレクサスなどの販売(登録)台数がわかり、大変興味深く見ることが出来ました。

今後もランキング上位の車種だけではなく、下位の車種にもスポットを当てていきたいと思っております。

関連する投稿


日産 新型「ノート オーテック クロスオーバー」初公開!人気のコンパクトカーのSUV仕様

日産 新型「ノート オーテック クロスオーバー」初公開!人気のコンパクトカーのSUV仕様

日産モータースポーツ&カスタマイズは2024️年5月29日、コンパクトカー「ノート」をベースとしたカスタムカー「AUTECH CROSSOVER(オーテック クロスオーバー)」のマイナーチェンジモデルを発表。同年9月より日産の販売会社を通じて販売される予定です。


【2024年】ミドルサイズSUV 人気おすすめ5選!扱いやすいサイズ感とラグジュアリーさを両立

【2024年】ミドルサイズSUV 人気おすすめ5選!扱いやすいサイズ感とラグジュアリーさを両立

扱いやすいサイズ感とラグジュアリーさを高いレベルで両立した「ミドルサイズSUV」。近年のSUV人気もあって販売台数を伸ばしているジャンルですが、その分多くの車が存在します。今回はそんな人気のミドルサイズSUVの中から、おすすめの車種を5台紹介します。


日産新型「ノート」初公開! フロントフェイス一新で大胆イメージチェンジ

日産新型「ノート」初公開! フロントフェイス一新で大胆イメージチェンジ

日産は、2023年12月11日、コンパクトカー「ノート」をマイナーチェンジし、2024年1月下旬より発売すると発表しました。2020年の3代目登場以来、初めてのマイナーチェンジとなります。


マツダ「CX-5」改良モデル発表!各機種デザイン変更を実施

マツダ「CX-5」改良モデル発表!各機種デザイン変更を実施

2023年9月4日、マツダは、クロスオーバーSUV「CX-5」の一部改良モデルを発表しました。発売は10月中旬としています。


トヨタ新型「C-HR」を欧州で発表!7年ぶりの全面刷新を迎えた2代目

トヨタ新型「C-HR」を欧州で発表!7年ぶりの全面刷新を迎えた2代目

2023年6月23日、トヨタは欧州で新型C-HRを発表しました。日本でも販売されているC-HRの新型モデルですが、どのような車になったのでしょうか。また日本導入はあるのでしょうか。


最新の投稿


トヨタ新型「スープラ」発表!高性能な最終モデル”A90 Final Edition”も登場へ

トヨタ新型「スープラ」発表!高性能な最終モデル”A90 Final Edition”も登場へ

2024年11月28日、TOYOTA GAZOO Racingは、トヨタ「スープラ(3.0Lモデル)」の一部改良モデルを発表し、合わせて特別仕様車「スープラ“A90 Final Edition”」を公開しました。一部改良モデルは2025年春以降順次発売予定、特別仕様車は検討中とのことです。


冬用タイヤ規制とは?発令条件や規制クリアできるタイヤ、高速道路走行中発令時の対応方法まで徹底解説

冬用タイヤ規制とは?発令条件や規制クリアできるタイヤ、高速道路走行中発令時の対応方法まで徹底解説

冬季になると日本の多くの地域で、道路が雪や氷で覆われるため、タイヤの滑り止め対策が必要になります。特に高速道路では、冬用タイヤ規制が導入されることがあり、安全な運転のために適切な対応が求められます。この規制は、タイヤが適切でない場合に道路を走行することを制限するもので、ドライバーにとって重要なルールとなっています。この記事では、冬季やスキーなどで山岳部への移動で高速道路をご利用される方に向けて、冬用タイヤ規制について詳しく解説します。


スポーツカーの高額成約事例多数!セルカが希少車に強い理由を徹底解説します

スポーツカーの高額成約事例多数!セルカが希少車に強い理由を徹底解説します

他を圧倒する高額成約で人気急上昇中の車売却サービス、セルカ。セルカの魅力とスポーツ系車種の実際の成約実績を紹介します。


オールシーズンタイヤはやめたほうがいい?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

オールシーズンタイヤはやめたほうがいい?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

オールシーズンタイヤは、その名の通り、1年を通して使用できるタイヤとして注目されています。特に近年、雪が少ない地域や都市部で利用する方が増えており、「タイヤ交換の手間が省ける」といった利便性が評価されています。しかし、降雪シーズンを迎えるにあたり、オールシーズンタイヤへの履き替えで後悔しないのか不安を抱く人も多いのではないでしょうか。この記事では、オールシーズンタイヤの購入を検討されている方に向けて、基本的な特徴から、スタッドレスタイヤとの違い、メリット・デメリットまで徹底解説します。


2024-2025年 年末年始の渋滞、帰省ラッシュは12月29日と1月2日、Uターンラッシュは1月3日に!NEXCOが渋滞予測を発表

2024-2025年 年末年始の渋滞、帰省ラッシュは12月29日と1月2日、Uターンラッシュは1月3日に!NEXCOが渋滞予測を発表

NEXCO東日本/NEXCO中日本/NEXCO西日本/JB本四高速/(公財)日本道路交通情報センターは、2024-2025年の年末年始期間(2024年12月27日(金)~2025年1月5日(日)の10日間)における高速道路での交通集中による渋滞予測を発表しました。