トップへ戻る

技術の日産!自動ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」

技術の日産!自動ブレーキ「エマージェンシーブレーキ」

日産は、2015年までに同社の製造する車両に関わる国内の死亡・重傷者数を1995年から半減させ、最終的には実質ゼロを目指す「Vision ZERO」という目標を掲げています。 その実現に向けて普及に努めているのが自動ブレーキシステム「エマージェンシーブレーキ」です。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


日産車の関わる死亡者ゼロを目指す「Vision ZERO」

日産では、2015年までに同社の製造する車両に関わる国内の死亡・重傷者数を1995年から半減させ、最終的には実質ゼロを目指す「Vision ZERO」という目標を掲げ、「セーフティ・シールド」とよぶコンセプトの元で安全技術の開発と採用に取り組んできています。

事故を未然に防ぐ「予防安全」技術について、日産では「アラウンドビューモニター」や「車線逸脱警報(LDW)」「車線逸脱防止支援システム(LDP)」など世界で初めて商品化した技術は多数あります。

技術企画部 佐藤学 部長は「ぶつからないクルマをいかにして実現するか、360度全方位にさまざまな危険を遠ざける技術を開発し、他社に先駆けて採用してきた」と語っています。

現在、日産が特に力を入れているのが危険を事前に察知して衝突を回避/被害を軽減する「エマージェンシーブレーキ」の採用拡大で、すでに日本で発売しているほぼ全カテゴリーの車種にエマージェンシーブレーキが搭載されています。

エマージェンシーブレーキの仕組みと特徴

「エマージェンシーブレーキ」は、バックミラー上部に取り付けてあるカメラで撮影した映像を処理することによって、前方の障害物を検知する仕組みです。

エマージェンシーブレーキは他社の自動ブレーキシステムに比べて非常にシンプルなデバイス構成となっているため、低コストで導入でき普及の拡大に繋がっています。

例えばエクストレイルでは「踏み間違い衝突防止アシスト」「車線逸脱警報(LDW)」「進入禁止標識検知」などを含んだ「エマージェンシーブレーキパッケージ」を税込み約7万9920円とリーズナブルな価格設定で追加することができます。

エマージェンシーブレーキはどのように動作するのか

エマージェンシーブレーキは衝突の恐れがあるとシステムが判断した場合は、まずディスプレイ表示とブザーによるアラートを表示します。

それでも回避操作がない場合には、自動で緊急ブレーキをかけて衝突を回避、または衝突時の被害を最小限に留めるという動作を行います。

エマージェンシーブレーキの仕組み

エマージェンシーブレーキは単眼カメラのみによるシンプルなシステムで安全機能を組みこんでいます。

ステレオカメラを用いるスバルの「アイサイト(EyeSight)」や、カメラとミリ波レーダーを併用するトヨタの「セーフティセンス(C)」など他社の自動ブレーキシステムに比べるとシンプルな構成となっています。

これは、映像処理性能の向上により、単眼カメラのみでも前方障害物の検知と距離測定が可能になったため実現しました。

エマージェンシーブレーキの性能

エマージェンシーブレーキでは、単眼カメラのみでも前方障害物の検知と距離測定が可能になっており、60-70m先の物体を認識できます。大人だけでなく小学生程度の子どもで認識し、アラートを出します。

エマージェンシーブレーキは、およそ10-80km/hの範囲で作動しますが、約30km/h以下での走行であれば衝突を回避することが可能です。

一方で、約60km/h以上で走行している場合は、停止車両や歩行者に作動はしない仕組みになっています。

さらなる安全に向けて

Vision ZEROの次なる目標としては、日産車が関わる死亡・重傷者数を2020年までに現状(2015年)のさらに半減、つまり1995年比4分の1にまで減らすことを目標としています。

エマージェンシーブレーキの標準化だけではなく前走車との急速な接近に対してアクセルペダルを押し戻す「ディスタンスコントロールアシスト」や、感知対象物の捕捉特性に優れるミリ波レーダーを利用して2台先の車両挙動を察知する「前方衝突予測警報(PFCW)」などの新技術を積極的に採用して、この目標達成に向けて取り組んでいくそうです。

エマージェンシーブレーキ搭載車種

セレナ

ノート

ジューク

フーガ

スカイライン

ティアナ

リーフ

関連する投稿


日産 新型「セレナ 4WD」発表!「e-4ORCE」モデル&スポーティモデル追加

日産 新型「セレナ 4WD」発表!「e-4ORCE」モデル&スポーティモデル追加

日産は2024年10月3日に、「セレナ」のe-POWER車に、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した新たな4WDグレードを設定したと発表しました。実際の発売は11月中旬を予定しています。


日産 新型「セレナ」発表!新たなカラー追加や“値下げ”を実施

日産 新型「セレナ」発表!新たなカラー追加や“値下げ”を実施

日産は2024年9月9日、「セレナ」の一部改良モデルを発表し、価格改定を行いました。一部改良モデルの販売は、同日より行われていますが、e-POWER車の4WDモデルについては10月の発表となります。


日産 新型「ノート オーテック クロスオーバー」初公開!人気のコンパクトカーのSUV仕様

日産 新型「ノート オーテック クロスオーバー」初公開!人気のコンパクトカーのSUV仕様

日産モータースポーツ&カスタマイズは2024️年5月29日、コンパクトカー「ノート」をベースとしたカスタムカー「AUTECH CROSSOVER(オーテック クロスオーバー)」のマイナーチェンジモデルを発表。同年9月より日産の販売会社を通じて販売される予定です。


日産 新型「エクストレイル」発表!先進安全装備の強化や専用内外装の「90周年記念車」登場

日産 新型「エクストレイル」発表!先進安全装備の強化や専用内外装の「90周年記念車」登場

日産は、2024年5月16日、クロスオーバーSUV「エクストレイル」の新たな一部改良モデルを発表。90周年記念車「90th Anniversary」とあわせて、6月20日より発売すると発表しました。


【2024年】ミニバン人気おすすめ5選!広々とした室内空間とスライドドアが魅力

【2024年】ミニバン人気おすすめ5選!広々とした室内空間とスライドドアが魅力

一般的には、3列シートで6名乗り以上の1.5BOX、2BOXなどといわれる形状のボディをもつミニバンですが、日本ではファミリーカーとして数多くのユーザーに愛用されています。人気ジャンルが故に、数多くのモデルが存在するミニバン。今回はそんなミニバンの中から、おすすめの車を5台紹介します。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。