トヨタは車両火災の恐れがあるとして人気車種「プリウス」「プリウスPHV」「C-HR」の3モデル計55万3870台のリコールを国土交通省に届け出ました。
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対象車両は2015年6月から18年5月に生産したもので、世界で約102万台をリコール(回収・無償修理)することを発表しました。
不具合内容と回収対策などを見ていきます。
リコール車種は?
トヨタの人気車種「プリウス」「プリウスPHV」「C-HR」の3モデル合計55万3870台になります。
対象車両の製作期間は2015年10月26日~2018年5月16日までで詳しくは上記の一覧をご覧ください。
該当期間でも対象外の車両もあるので以下のトヨタリコール車種検索サイトで該当モデルの方は自動車検査証(車検証)の車台番号を入力して検索されるのが確実です。
お客様のご愛用車がリコール等情報の対象車両かどうかをご確認いただけます。
不具合内容は?
不具合の部品は 電気装置(エンジンワイヤハーネス)です。
エンジンルーム内の電気配線において、組付ばらつきの検討が不足していたため、当該配線が保護カバーのない箇所で周辺部品と干渉しているものがあり、
走行時の振動により当該配線の被覆が損傷して、配線同士が短絡、発熱し、焼損することがあり、最悪の場合、車両火災に至るおそれがあるそうです。
ちなみに実際の不具合件数は1件で、部分焼損1件が発生したとのことです。
改善対策は?
改善措置の内容は全車両、当該配線を点検し、被覆に損傷がないものは保護材を追加し、
また、被覆が損傷しているものは保護材を追加した新品と交換する処置が施されるとのことです。
対応自体はそれほど時間の掛かるものではないので保護材の在庫があればすぐに対応完了しそうですね。
リコール通知方法は?
該当オーナーには、ダイレクトメール等で通知し、自動車分解整備事業者には日整連発行の機関誌に掲載するとのことです。
基本はダイレクトメールが届くかと思いますが、気になる方は購入ディーラーに問い合わせされるのが確実かと思います。
改善実施済車には、運転者席側ドア開口部のドアストライカー付近に№4327 のステッカーを貼付することで改善済と判別させます。
リコールは対応しないと車検が通りませんし、早めに対応したいですね。
さいごに
今回トヨタの売れ筋人気車種「プリウス」や「C-HR」ということで世界で102万台、日本では55万台という大規模リコールとなりました。
プリウスといえば、2009年のブレーキ事故による大規模なリコールが思い出されます。
この際は対応が遅く訴訟なども多く起こりました。
今回不具合件数は1件ですが、かなり大規模な台数にも関わらず素早いリコール対応で前回の教訓が生かされているのかなと感じました。
車両火災の恐れもあるとのことなので該当の車両オーナーの方は早めに対応・対策されてくださいね。
日産ノート、セレナe-POWERモデル5万5千台が「P」で動き出すおそれ!改善対策へ。リコールとの違いは?
https://matome.response.jp/articles/1875日産自動車は7月26日付で、「ノート e-POWER」と「セレナ e-POWER」の減速機に不具合があるとして、国土交通省に改善対策を届け出ました。対象となる車は2017年8月9日~2018年4月27日に製造された5万5206台となります。詳細と、リコールとの違いについても説明します。