そもそもコイン洗車場とは?
今こそ洗車!
車を綺麗に洗車したくても、マンションや家の都合によっては自宅で洗車できない方もいるでしょう。
そんなときに役立つのがセルフ式の「コイン洗車場」です。コイン式のため、ほとんどのコイン洗車場はスタッフの常駐がありません。
■コイン洗車場の利用料・料金は?
価格の相場も300円~1,000円ほどで、手軽に利用できます。
■コイン洗車場の探し方は?
洗車用品などを販売しているソフト99が運営するサイト「洗車ナビ」や、「洗車専科」などのサイトで、洗車場を検索できます。
洗車サービス実施店ガイド「洗車専科」では、2010店舗の洗車場を掲載中!洗車・ドライブスルー洗車などの洗車サービスや、コーティング・室内清掃サービスを行うショップを検索できます。
■24時間営業のコイン洗車場も
コイン洗車場の営業時間は、8時~21時までの店舗が多いようです。
中には、朝6時から営業している店舗や、最近では24時間営業しているコイン洗車場も増えてきました。仕事が忙しい方やお出かけ前に洗車をしたい場合は、24時間営業しているコイン洗車場が重宝します。
■コイン洗車に必要なもの一覧
□ ボディを洗うスポンジ(大きめで柔らかいもの)
□ タイヤやホイールを洗うブラシ
□ 水を汲むためのバケツ
□ 洗車用の吸水クロスシート
□ 拭き上げタオル
□ カー洗剤
□ ワックス/コーティング剤
□ 100円玉
コイン洗車場で洗車をする上で、一番大切なのが「スピード」です。特に土日は混み合っているため、ダラダラと洗車をしていては待っている方たちの迷惑にもなります。
それだけでなく、コイン洗車は制限時間があるので、手際が悪いと無駄にお金が掛かってしまいます。
そのため、効率よく洗車ができるように、必要な洗車道具は事前にそろえておくことが大切です。
コイン洗車場での洗車の流れ
コイン洗車場では、300円~1,000円のお金を入れて洗車をしますが、5分程度の制限時間が決まっています。
洗車の順番としては、タイヤ・ホイール→ルーフ→ボディの流れが一般的です。
ボディもボンネット→トランク→バンパーと、足回り以外は基本的に上から洗車していきます。
コイン洗車場での洗車の流れは以下です。
■1.車を洗車スペースに移動する
車のボディ全体を洗う前に、ホイールとタイヤの汚れをブラシで落とします。
タイヤやホイールの汚れがひどいと、コイン洗車場で洗浄してもなかなか汚れが落ちず、時間とお金がもったいないので、あらかじめ落としておくのがベストです。
洗車スペースに移動したら、必ずエンジンを切ります。特に夜間は近隣住民の迷惑になるので、必ずエンジンは切って騒音にも配慮しましょう。
■2.カーシャンプーをバケツで泡立てておく
泡立ちが悪いと汚れが落ちにくくなるため、しっかりと泡立てましょう。
自前のカーシャンプーを使う場合は、バケツに水と規定量のカーシャンプーを入れて、十分に泡立てます。このとき、高い位置からバケツに向かってホースの水を落とすと、よく泡立ちます。
カーシャンプーはスポンジとの摩擦を軽減する役割も担っているため、できるだけ細かい泡を作るのがコツです。
■3.コイン洗車をスタートし、スプレー洗浄機の流水で流す
コイン洗車場には、スプレー洗浄機が設置されています。まず、そのスプレー洗浄機にコインを入れて、車のボディ全体を流水で洗い流しましょう。
コイン洗車場は利用に制限時間があるので、最初の水洗いの段階で、ある程度汚れを落としておくことがポイントです。
小さなゴミやホコリが残ったまま、この後の作業をしてしまうとキズがついてしまうので、車を一周まわってボディ全体の大まかな汚れとホコリを落としておきます。
このときに、せっかく洗った汚れでまたボディを汚さないように、上から洗うようにしましょう。
■4.泡立てたカーシャンプーとスポンジで車全体をやさしく洗う
流水でホコリと大まかな汚れを落としたら、バケツに泡立てておいたシャンプーを利用して、スポンジで優しくボディ全体を洗っていきます。
車の上部から下へと順番に洗車を行います。
ボディ下部は泥などの汚れが付着しやすいので、上部と下部でスポンジを変えるのが理想的ですが、ひとつしかスポンジがない場合は、下部を洗うときはスポンジをこまめに洗いながら洗車を行いましょう。
気温が高いときは、シャンプーがすぐに乾いて跡になってしまうので、洗った箇所からこまめに水を流していくのがおすすめです。
■5.車全体をスプレー洗浄機の流水で流す
ボディ全体を洗い終えたら、泡が残らないように念入りスプレー洗浄機の流水で洗い流します。
シャンプーの成分が残っていると水アカや跡の原因となってしまうので、すすぎ残しがないようにしっかりと流してください。
水の勢いを強くするよりも、広範囲に水を当てるのがポイントです。このときも、上部から下部へ水を流していきます。
下記の部分は、特に洗剤が残りやすい箇所です。しっかりと洗い流すようにしましょう。
・ドアミラーの可動部
・ドアノブ
・トランクの隙間
・ドアの隙間
・ステップの裏側
■6.柔らかい布で拭き上げる
洗剤を綺麗に洗い流したら乾いてしまう前に、マイクロファイバーなどの布を使って手早く拭き上げます。
洗車後にしっかりと拭き上げをしないと、水滴がレンズのようになって日光の熱を集め、塗装面が焼けてしまう「ウォータースポット」ができてしまいます。塗装自体が痛むウォータースポットは一度できてしまうと洗車では落ちなくなるので、非常に厄介な存在です。
洗車後の拭き上げ作業はとても重要なので、手を抜かずにしっかり行いましょう。
■7.仕上げにワックス、コーティング剤を使う
せっかくキレイになった車だからこそ、キレイな状態を長持ちさせたいところです。キレイな状態を長持ちさせるには、ワックスやコーティング剤を使ってボディを保護するとよいでしょう。
ワックスとコーティング剤は、どちらもツヤを出し、車を保護する効果がありますが、より簡単に初心者でも施工できるのはスプレータイプのコーティング剤です。
使用方法は商品によって違いますが、拭き取るだけのタイプのほか、専用クロスで塗り込むタイプ、スプレー後に乾かしてから拭き取るタイプなどありますので、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
【動画】JAFが教える洗車の仕方
また、JAFでは交通安全やトラブルの回避、正しいメンテナンス方法などの動画のひとつに、「あなたのやり方あってますか?JAFが教える『正しい洗車の仕方』」という動画があります。
参考になるので、ぜひご覧ください。
コイン洗車場の混み合う時間帯
人気のコイン洗車場は、土曜・日曜・祝日はとくに午前中から夕方までどの時間帯でも混んでいます。また平日なら17〜19時までの時間帯は、会社帰りで立ち寄る人が多いため混んでいるようです。
空いている時間帯をねらうなら、土曜・日曜・祝日なら早朝か夜の時間帯、平日なら日中に利用するとよいでしょう。
コイン洗車場でのマナー
コイン洗車は、公共の場であることを忘れてはいけません。
利用者みんなが気持ちよくコイン洗車場を利用できるように、マナーをしっかりと守りましょう。
コイン洗車場を利用するうえで、最低限守るべきマナーについて紹介します。
■1.洗車場に車を止めて出かけない
駐車場ではないので、洗車後は速やかにコイン洗車場から出ましょう。
■2.洗車が終わったら拭き取りスペースに移動する
休日や天気が良い日は、コイン洗車場が混雑しがちです。
洗車が終わったら速やかに拭き取りスペースへ移動し、順番待ちをしている方がスムーズに洗車できるようにしましょう。
■3.汚れが他の車にかからないようにする
特に泥汚れなどがひどい場合は、スプレー洗浄機で泥を洗い流す際に、他の車へ汚れが飛び散ることがあります。
汚れがひどい場合は、水圧を弱めにして水が飛び散らないようにしましょう。
■4.洗車スペースがいっぱいの場合は拭き取りスペースで待つ
洗車場が混雑している場合は、拭き取りスペースで待機しましょう。
■5.長時間の利用をしない
コイン洗車場では、長時間の利用をしないのが大切なマナーです。車の大きさには大小ありますので、洗車にかかる時間もそれぞれですが、前述のようにコイン洗車場はかなり混んでしまう時間帯があるもの。混雑時はできるだけスピーディーに作業し、気持ちよく次の方に譲るようにしましょう。
とくにワックスがけやコーティング剤の塗布には時間がかかります。状況に応じて作業を簡略化するか、利用者の少ない早朝や夜の時間帯に作業するのをおすすめします。
■6.騒音に注意する
洗車自体の騒音はある程度仕方のないところですが、作業中にエンジンをかけっぱなしにしたり、カーオーディオなどを掛けたままにして洗車しないようにしましょう。
騒音は他の利用者はもとより、近隣の方への迷惑になりかねません。
■7.ゴミを放置しない
洗車には意外にゴミがでるものです。洗車用品の空き容器、古くなった吹き上げ布などは、必ずゴミ箱に入れましょう。
コイン洗車場にゴミ箱が設置されていない場合もあります。その際は持ち帰ることで、愛車だけでなくコイン洗車場もキレイにできます。
まとめ
コイン洗車場の使用方法や、マナーについて紹介しました。
最初は使い勝手が分からず、効率良く洗車できないかもしれませんが、回数を重ねるうちに自分なりの洗車の流れがつかめてきます。
コイン洗車場によっては、ローカルルールがあったりしますが、「ゴミは持ち帰る」「洗車中はエンジンを切る」「音楽を切って騒音に注意する」など、当たり前のマナーを守っていれば、コイン洗車場の利用経験がない方でも、安心して洗車ができるでしょう。
よくある質問
■コイン洗車場には洗車に必要な備品はあるの?
一般的なコイン洗車場に用意されているものは、メインとなる高圧洗浄機と大型掃除機、マット用洗浄機と水道になります。これらで足りないものについては、自分で用意する必要があります。
代表的なのは、洗車用スポンジ、カーシャンプー、バケツ、ブラシ、吹き上げ布、ワックスやコーティング剤といったもの。こうした洗車用品は自分で持っていきましょう。
コイン洗車場によっては、敷地内に洗車用品自販機が設置されていますが、カー用品店やホームセンターと比べると割高なことが多いようです。
■コイン洗車場ではお札は使えないの?
千円札であれば使える洗車機もありますが、たいてい大きなお札は入りません。可能であれば小銭を用意しておくと安心です。また、両替機を設置しているコイン洗車場もあります。