プレクサスとは?
プレクサスとは、プラスチック専用整備品で、「プラスチック類の洗浄」「ツヤ出し」「コーティング」などに使用されます。
もともと、プレクサスは、強化プラスチックでできている、戦闘機のキャノピーをクリアに保つため開発されたものです。
米軍品質検査基準をクリアしており、過酷な環境下でも傷つけることなく洗浄・コーティングが行えるため、モータースポーツなどの幅広い分野で利用されています。
では、実際にプレクサスがどういった効果があるのかを次から解説していきます。
■プレクサスの主な効果は?
プレクサスの主な効果は、「高級洗浄効果」「強力保護効果」「鮮明ツヤ出し効果」の3つとなっています。具体的にそれぞれがどういった効果かを掲載します。
1.高級洗浄効果
プレクサスは、プラスチック表面に傷を付けず、どんな汚れも落とす高級洗浄効果があります。
プラスチック表面を傷つけないのは、性質が中性で、アルコールやアンモニア、研磨剤を含んでいないからです。
汚れとしては、油、ブレーキダスト、チェーン、グリス、虫、ホコリ、排気ガス等に最適です。
プレクサスを使用すると、汚れの下にプレクサスが浸透して、汚れを浮かび上がらせ、洗浄効果を発揮します。
愛車を傷つけずに、汚れを落とせるのは嬉しいポイントです。
2.強力保護効果
プレクサスは、およそ1ヶ月間の強力な保護力を発揮します。
高級洗浄効果の部分でも説明しましたが、表面にプレクサスが浸透しており、プロテクタントの保護層(撥水加工・防汚加工・UV保護加工、静電気防止加工)を形成し、大気を遮断するため、コーティング後のお手入れが簡単です。
車のボディにプレクサスを使用すると、全体的にスベスベになり、撥水効果も高いので、車を綺麗に保ちたい方にはおすすめです。
3.鮮明ツヤ出し効果
プレクサスは、研磨剤を含んでいないので、表面を傷めることがありません。
プレクサスを使用することで、プラスチック表面のミクロな凹凸や傷をプロテクタントで埋めて平滑化します。また、光の乱反射を抑え、透明度を回復することで、ウィンドウ部分などでは、曇りを解消することも出来ます。
ウィンドウを綺麗にすることで、視界もクリアになり、運転もしやすくなります。
■プレクサス、どんな成分が入っている?
プレクサスの性質は、最初にもお伝えした通り中性です。
アルコールや研磨剤は含んでいません。では、どういった成分が含まれているのでしょうか?
ここでは、プレクサスに含まれる5つの成分に関して、お伝えします。
特殊ソルベント
これは、濃度調整のための、薄め液の役割があります。
有機溶剤を主成分にしています。
マイクロクリスタリンワックス
このワックスは、洗浄時の傷を消す効果があります。
マイクロクリスタリンワックスは、キャンドル材料やろうけつ染め材料の改質、電気絶縁など、様々な用途に用いられています。
クロスリンクポリマー
これは、車のボディーなどの表面に膜を作り、コーティングの効果があります。
ポリマーの添加量を増やすと、高い排水性能と耐せん断性を発揮します。
中和リン酸アルコールエステル
これは、溶媒、塗料、接着剤などの様々な効果があります。
噴射剤
噴射剤は、スプレーを噴射するための圧力をかけてくれる液剤です。
圧力をかけることで、細かい霧となり、容器から噴出されます。
プレクサスの使い方
プレクサス利用方法、使い方についてを説明していきます。
車のボディにプレクサスを使う場合ですが、まず、車を洗車するようにしましょう。
カーシャンプーなどを使用し、十分な水でボディ表面の汚れをしっかり落としてください。
その後、マイクロファイバーのクロスなどにプレクサスを吹き付けて磨くだけの簡単施工です。
公式サイトでは、プレクサスと布だけでOKと記載されているので、マイクロファイバーでなく、汚れていない布などでもOKです。綺麗に仕上げたいという方はマイクロファイバーを使って磨いてください。
プレクサスには、高級洗浄効果があるため、汚れている状態でも使えますが、やはり、愛車は綺麗に保ちたいと思うので、しっかり汚れを落としてからプレクサスを使う方が、より綺麗にコーティングすることが可能です。
また、コーティングをする際にムラにならないかが気になるかもしれませんが、もし、ムラになってしまった場合は、もう一度その部分に水をかけるか、もしくは乾いた布で再度吹き上げればムラを解消することが出来ます。
ちなみに、プレクサスは、独特な柑橘系っぽい匂いがあるため、匂いに敏感な人は気を付けてください。
では、プレクサスは、どういった部分に使用できるのかが気になると思いますが、車のボディのコーティングだけではなく、色々な箇所に使えます。
使える箇所としては、バンパー、エアロパーツ、ライトカバー、ドアミラー、ホイール、フロントグリル、エンブレム、ウィンドーフィルムエンジンカバー、カーナビの液晶画面など。
他にもおすすめの使用箇所があるので、次のセクションで解説します。
■ヘッドライトにも使える
プレクサスは、ヘッドライトにも使用でき、曇りや黄ばみを綺麗にすることで出来ます。
そもそも、ヘッドライトがなぜ曇ってしまうのかというと、ヘッドライトもプラスチック製品なので、表面に細かい傷が付いてしまい、そこにほこりや汚れが溜まったり、光の乱反射によって曇ってしまいます。
プレクサスは、プロテクタント層が表面部分をしっかりコーティングしてくれるため、ヘッドライトの曇りを回復して透明感を出してくれます。
また、長年車に乗っていると出てきてしまうのがヘッドライトの黄ばみです。
プレクサスを使って、黄ばみを解消するのもとても簡単です。
ヘッドライトの水気を拭き取ってから、プレクサスをヘッドライトに直接スプレーします。スプレーする量は、ヘッドライトの4分の1程度が目安です。
その後、マイクロファイバーなどでしっかり塗り込んでから拭き取ります。
ヘッドライト全体にしっかり伸ばしながら塗り込むようにしましょう。
ここでしっかり磨き上げると、ヘッドライトをより綺麗な状態にすることが出来ます。
ヘッドライトを磨く際に、車全体を洗車して、ボディのコーティングも同時に行うと、車全体を綺麗に保つことが出来るので、おすすめです。
車だけでなくバイクや他プラスチック製品にも使える
先ほども、プレクサスは色々な箇所に使えることを説明しましたが、車だけでなく、バイクや他のプラスチック製品にも使用することが出来ます。
プレクサスの耐熱性は1,400℃まであるため、高温になるマフラーやエキパイなどにも使用することが可能です。
そのため、車と同様にバイク全体を磨き上げることも出来ます。
使い方は簡単で、プレクサスをバイクに吹きかけて、マイクロファイバーなどで拭き取るだけ。
ちなみに、ヘルメットもプレクサスを使って磨くとピカピカになります。
また、プラスチック製品全般であれば、プレクサスを使用することで綺麗にすることができます。
テレビの液晶画面も実は、プラスチック加工が施されているため、プレクサスを使うことが出来ます。
テレビも放っておくと、ほこりなどの汚れが付いたり、子供が触って、指紋でベタベタになっていたりするので、プレクサスを使うことで、画面を綺麗に保てるのは嬉しいですね。
【注意点】使ってはいけない箇所 3点を紹介
プラスチック製品全般に利用できるプレクサスですが、使ってはいけない箇所もあります。
使ってはいけない箇所は、主に3つあります。
1. 吸水性のある素材
「吸水性のある素材」といわれると、何か悩みますが、紙、布、革、ゴム(軟質のもの)などです。
なぜ使えないかというと、水が染み込む素材は、プレクサスの成分によって、変色の恐れがあることと、そもそも、洗浄、コーティング、ツヤ出しの効果は得ることが出来ないため、くれぐれも使わないようにしましょう。
2. 滑っては困る箇所
これは、気を付けないといけない部分ですが、車やバイクのシートやハンドル、グリップなどです。
滑って運転を誤ってしまうと、事故につながる可能性があるので、絶対に使わないようにしましょう。
3. 水分が入ってはいけない箇所
プレクサスは、液体なので、水気がNGな製品全般には使わないでください。
電装品などは、水分NGである場合が多いので、当たり前ですが使わないでください。
まとめ
ここまで、プレクサスの効果や使い方、使ってはいけない箇所などを紹介してきました。
プレクサスを使うと、車やバイクがピカピカになり、綺麗な状態を保てるので、是非一度試してみて下さい。
コーティング効果は1ヶ月程度のなので、綺麗な状態を維持するためには、定期的なコーティングが必要となりますが、手軽でリーズナブルなのでおすすめです。
また、プラスチック製品全般に使用することが出来るため、車やバイクだけではなく、日用品などの様々な物を綺麗にすることも可能です。
まだ使ったことの無い方は、是非一度使ってみてくださいね。