トップへ戻る

世界初⁉量産型燃料電池車「MIRAIのすべて」

世界初⁉量産型燃料電池車「MIRAIのすべて」

欧米の自動車メーカーが血眼で開発するも、実現しなかった燃料電池車(FCV)。量産型として世界初のセダン型燃料電池自動車トヨタMIRAIは、乗用する立場から見たらどんなクルマなのでしょうか?燃費から価格までいろいろ視点からMIRAIにせまる!

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


ミライ、快適性能・車内空間。

概要・特徴

MIRAIの「地球にやさしい」ということと、「セダンである」ということの組み合わせは画期的なものです。

この燃料電池自動車はどのように地球にやさしいのでしょうか。

MIRAIには、自社開発のトヨタFCスタック・高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術とプリウスなどに使われているハイブリッド技術を融合したトヨタフューエルセルシステムという最新の技術が搭載されています。

水素ステーションとMIRAI

水素で走るMIRAIは使い勝手も良好で、充電に時間のかかる一般的な電気自動車とは異なり、水素充填時間は約3分で、一回の充填での走行距離は約650km(JC08モード)となっています。

デザイン・ボディーカラー

ボンネットは丸、フロントフェンダーは四角、フロントバンパー左右のインテークは三角というおでんのようなデザインですが、破綻無くまとまり、端正な雰囲気を漂わせています。

トヨタ自動車デザイン本部トヨタデザイン部グループ長の西友康さんによると、丸、三角、四角のつなぎ方などに高級車同様の手間をかけて、革新的な新型車でありながら違和感のなさを心がけたとのことです。

カラーはブルー、ホワイト、シルバー、ブラック、ダークレッド、ダークブルーの新鮮なメタリック系6色で、要所要所に使われた黒とのコントラストにより、引き締まった外観になっています。

静粛性そしてシートの安定感

MIRAIはエンジンレスのため無音に近い静粛性を得ています。静かでありながら、「FUN TO DRIVE,AGAIN.」のコンセプトに反しないパワフルでスムーズな加速が可能です。

MIRAIの車内、そしてシート。

シートは、落ち着いた色合いの3色から選べます。

運転席・助手席は、前後スライド、リクライニング、シート上下、座面前端上下の調整を電動で、さらにランバーサポートの無段階調整もスイッチ一つでできます。

他の調整機構との併用で、運転者個々の体格に最適なドライビングポジションが得られます。

センターにはカップホルダー付のアームレストがあり、シートヒーターのコントロールも備わり、セダンとしての快適さもしっかり確保されています。

公用車としてのMIRAI

地球にやさしいセダンとしてMIRAIにはプレミアムカーとしての訴求力があります。
燃料電池による電気自動車としての技術的な優位性は社会に環境の重要さのアピールをするのに打ってつけです。

このため、福岡県や千葉県、埼玉県、神戸市といった地方自治体では、公用車として採用されています。

成城学園では、自然教育への活用のため、学園公用車としてMIRAIを導入しました。
成城学園に通う学生、児童、園児という年齢層が最先端環境技術に触れる機会を得られるということになります。

最先端の環境技術を盛り込んだプレミアムエコカーとしてMIRAIは一歩抜きん出たクルマと言えます。

ミライ、燃費・走行性能。

水素・酸素で発電するMIRAI

MIRAIを動かすトヨタフューエルセルシステムは、FCスタックという燃料電池にタンクに詰めた水素を送り、空気中の酸素と反応させて電気を作りながら走行します。

要は、車の中にプチ発電所があり自前の電気でモーターを回転させてスイスイ走らせ、排出するのは水だけという究極のクリーンエネルギーカーなのです。もちろんCO2排出ゼロ。

排気ガスのかわりに綺麗な水が出てくるだけなので、環境への悪影響がゼロに加えて、走る音も静寂そのものという驚異的な仕上がりになっています。

燃料電池スタック

MIRAIの加速音、、、??

JC08数値で約650km走行可能とされているので、実際に公道を走っても500kmは走れるでしょう。小旅行などのロングドライブもOKです。

MIRAIは減速時のエネルギー回生が目的として、2次バッテリーを使うハイブリッドシステムを用いています。

加速時はタンク内の水素をFCスタックに大量に送りこむさいに発する、水素が流れる音がします。水素の音ってどんな音だろうと思いませんか?聞いてみたくなったら試乗を申し込んでみましょう。減速音も静かで、走行時の車内の静寂性に関しては、プリウスなどのハイブリッド車に似ている感覚です。

パワードライブには不向きというわけでもなく、加速のレスポンスも良いのでクラウン級のセダン並と想像して貰えば良いかもしれません。

MIRAIに乗ってみた!

MIRAIの走りはエコモードでもサクサク快適なようです。
パワートレインが燃料電池なので当然かもしれませんが、アクセルを踏んだ際のレスポンスが早く、3.5リットルV6エンジンに匹敵するトルクが一瞬で出せると聞きました。

また、FCスタックや水素タンクが底面に配置されているため、走行に安定感がでます。女性や年配の人にも扱いやすいと評判のニュートラルな操縦性は、安定感も理由のひとつなのでしょう。

小耳に挟んだ話で興味深かったのは、ミライと犬の話題です。ミライには大型犬を乗せるスペースがないようです。

そういえば、リアシートの足元は狭めで、シート中央部分にはコンソールが固定されています。確かに大きな犬が座る場所は見あたりません。ゴールデンレトリバーなどを飼っている愛犬家は残念に思うかもしれません。

ミライ、装備・安全性。

予防安全の性能

MIRAIには起こりうる事態を始めから予測するし、安全性を高める4つの技術が搭載されています。

レーンディパーチャーアラートは車線からはみ出した時の事故を未然に防ぐために開発された技術です。道路の車線を認識し、ウィンカー操作を行わずに車線を変えようとした場合には注意を喚起します。

プリクラッシュセーフティシステムは衝突事故を防ぐためにブレーキ制御で衝突を回避します。

ブラインドスポットモニターは運転者の死角に隣車線の車両が入るとLEDインジケーターを点灯させて注意を促す技術です。

ドライブスタートコントロールはシフト操作をしたときの急発進・急加速を制御する技術です。

衝突回避の性能

衝突時の安全に考慮しているMIRAIには8つのSRSエアバッグが搭載されています。
運転席と助手席だけではなく、側面からの衝突時にも対応できるようになっています。

また、衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる衝突安全ボディは全方位コンパティビリティボディ構造になっているので、様々な状況において最善の安全性を確保しています。

さらに衝撃吸収緩和構造の歩行者傷害軽減ボディを採用していて、歩行者の安全に配慮しています。

この他に滑りやすい路面での走行安定性を確保するS-VSCも採用されています。

標準装備

MIRAIは水素で電力を作り出しているので、電源として活用することができます。
家庭用のコンセントと同じコンセントである100V/1500Wコンセント×2が搭載されていますので、パソコンなどの電化製品を車両の中で使うことができます。

また、MIRAIをDCコンセントとすることで、大容量の電力を供給することもできます。ただし、これには直流を交流に変える給電器が必要です。

給電気があれば災害時にも役立つ機能となります。
MIRAIから住宅の家電製品へ電力を送ることで住宅の電力不足が解消できるのです。

バリエーションそして気になる価格は一体⁉

MIRAIは4人乗りの1グレードのみで、価格は7,236,000円です。

世界初の量産型の燃料電池自動車と考えれば高くはない値段設定です。
北海道地区では少し値段が上がります。

また、エコカー減税、自動車グリーン税制、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金などを使えば、最大で2,252,900円のお得になります。

補助金を最大限に利用したとして補助金を使えばクラウンレベルと言われているのは間違いではありません。補助金などを使えば、クラウンを買ったつもりでMIRAIを買うことができるのです。

関連する投稿


トヨタ 燃料電池電気自動車「MIRAI」を一部改良!先進安全装備強化と64色に光る「車内イルミ」を採用

トヨタ 燃料電池電気自動車「MIRAI」を一部改良!先進安全装備強化と64色に光る「車内イルミ」を採用

トヨタは、2023年12月1日、燃料電池自動車(FCEV)の「MIRAI」を一部改良し、12月18日に発売すると発表しました。どのような点が変更となったのでしょうか。


釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣り人の「足」として欠かせないアイテムが「車」!車釣行派であれば愛車にさまざまなグッズを備えておくことで、快適かつ便利に釣行を楽しむことができますよね。そこで今回は、そんな釣行車に備えておきたい「おすすめグッズ5商品」と「釣り用におすすめの10車種」を紹介します!


3列シート/7人乗りSUV 国産車&外車 25車種を一覧で比較!

3列シート/7人乗りSUV 国産車&外車 25車種を一覧で比較!

ファミリーカーとして人気を博しているミニバンに待ったをかけるのが、多人数も乗れるSUV。最近では3列シート・7人乗りSUVが続々市場に導入されています。本記事では、現在日本で購入可能な、現役の国産車から外車まで、ありとあらゆるメーカーの「3列シート/7人乗り SUV」についてまとめてご紹介します。


【スライドドアのコンパクトカー】おすすめ車9選!使い勝手良く家族も喜ぶスライドドア車、厳選しました

【スライドドアのコンパクトカー】おすすめ車9選!使い勝手良く家族も喜ぶスライドドア車、厳選しました

軽自動車~コンパクトカーに至るまで、スライドドアが搭載されている車種は幅広く存在していまう。値段も大抵は200万円以下、スライドドアでユーティリティが高くて…。今回はそんなオススメのコンパクトカーのスペック&価格を一挙ご紹介いたします。


【2022年上半期】ミニバン販売台数ランキング!今売れてるミニバンはこれだ!

【2022年上半期】ミニバン販売台数ランキング!今売れてるミニバンはこれだ!

クルマのボディタイプでも1、2を争う人気のミニバン。ファミリーに人気のタイプから高級志向のミニバンまで幅広いタイプのミニバンが存在します。この記事ではどんなミニバンが人気なのか、自販連が発表している月別統計データをもとに、ミニバン販売台数上位車種をご案内します。どのミニバンが人気で売れたのか?ランキング形式で見ていきましょう!


最新の投稿


トヨタ新型「スープラ」発表!高性能な最終モデル”A90 Final Edition”も登場へ

トヨタ新型「スープラ」発表!高性能な最終モデル”A90 Final Edition”も登場へ

2024年11月28日、TOYOTA GAZOO Racingは、トヨタ「スープラ(3.0Lモデル)」の一部改良モデルを発表し、合わせて特別仕様車「スープラ“A90 Final Edition”」を公開しました。一部改良モデルは2025年春以降順次発売予定、特別仕様車は検討中とのことです。


冬用タイヤ規制とは?発令条件や規制クリアできるタイヤ、高速道路走行中発令時の対応方法まで徹底解説

冬用タイヤ規制とは?発令条件や規制クリアできるタイヤ、高速道路走行中発令時の対応方法まで徹底解説

冬季になると日本の多くの地域で、道路が雪や氷で覆われるため、タイヤの滑り止め対策が必要になります。特に高速道路では、冬用タイヤ規制が導入されることがあり、安全な運転のために適切な対応が求められます。この規制は、タイヤが適切でない場合に道路を走行することを制限するもので、ドライバーにとって重要なルールとなっています。この記事では、冬季やスキーなどで山岳部への移動で高速道路をご利用される方に向けて、冬用タイヤ規制について詳しく解説します。


スポーツカーの高額成約事例多数!セルカが希少車に強い理由を徹底解説します

スポーツカーの高額成約事例多数!セルカが希少車に強い理由を徹底解説します

他を圧倒する高額成約で人気急上昇中の車売却サービス、セルカ。セルカの魅力とスポーツ系車種の実際の成約実績を紹介します。


オールシーズンタイヤはやめたほうがいい?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

オールシーズンタイヤはやめたほうがいい?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

オールシーズンタイヤは、その名の通り、1年を通して使用できるタイヤとして注目されています。特に近年、雪が少ない地域や都市部で利用する方が増えており、「タイヤ交換の手間が省ける」といった利便性が評価されています。しかし、降雪シーズンを迎えるにあたり、オールシーズンタイヤへの履き替えで後悔しないのか不安を抱く人も多いのではないでしょうか。この記事では、オールシーズンタイヤの購入を検討されている方に向けて、基本的な特徴から、スタッドレスタイヤとの違い、メリット・デメリットまで徹底解説します。


2024-2025年 年末年始の渋滞、帰省ラッシュは12月29日と1月2日、Uターンラッシュは1月3日に!NEXCOが渋滞予測を発表

2024-2025年 年末年始の渋滞、帰省ラッシュは12月29日と1月2日、Uターンラッシュは1月3日に!NEXCOが渋滞予測を発表

NEXCO東日本/NEXCO中日本/NEXCO西日本/JB本四高速/(公財)日本道路交通情報センターは、2024-2025年の年末年始期間(2024年12月27日(金)~2025年1月5日(日)の10日間)における高速道路での交通集中による渋滞予測を発表しました。