シガーソケットの役割とは?構造についても解説
シガーソケットとは?
シガーソケットは、そもそもは煙草を吸う人にとっての車内でシガーライターを加熱するための場所です。
ここには家庭用の自動車なら12Vの直流電流が流れており、車内の配線とつながっています。
供給される電流は5~10Aまでの大きさが一般的です。乾電池のようにプラスとマイナスの端子があり、奥のほうがプラスで、側面がマイナスです。
しかし、現代社会においては喫煙人口の減少などによって、新型車にはアクセサリーソケットのみを装備する事が多く、シガーライターや灰皿は装備しない車種も増えています。
この記事ではUSBで給電する方法やACアダプターを使う方法、ナビやドライブレコーダーと同時に使う方法等について解説していきます。
シガーソケットの使い方
《写真提供:response》reproducibleカーメイト、USBハブ付き車載用インバーター
シガーソケットをコンセントとして利用したい場合、「カーインバーター」を使用します。一般的な普通乗用車の発電機は交流ですが、出力されるときにはDC12Vに変換されているため、このままでは家庭用の電化製品に使えません。
そこでシガーソケットを家庭用コンセントと同じAC100Vに変換するのがカーインバーターです。
カーインバーターが出力する波形には大きく分けて、正弦波、修正正弦波、矩形波の3種類です。正
弦波は日本の家庭用コンセントと同じ波形で、家庭用電化製品をもっとも安全に利用できます。
修正正弦波や矩形波は、電圧がキレイな曲線を描かず、ノイズが発生しやすいので電化製品が正しく動作しなかったり、故障する原因になります。
販売しているカーインバーターにはさまざまなワット数があるので、使用したい電化製品の消費電力をチェックしましょう。もしワット数が足りないカーインバータを選ぶと、車の故障につながるので注意が必要です。
《写真提供:response》〈写真提供 サンワサプライ〉超小型カーチャージャー
シガーソケットを充電口として利用する場合、「カーチャージャー」を使用します。
カーチャージャーはシガーソケットチャージャーとも呼ばれ、USBポートを備えているので、充電するスマートフォンやタブレットにUSBで接続して充電口にできます。
シガーソケットは、ドライブレコーダーの電源としても利用可能です。とくに後付けで設置するドライブレコーダーは電源を確保する方法が課題になるのですが、シガーソケットを利用できる製品の場合、配線などが簡単です。
シガーソケットをオーディオ機器として利用する場合、「FMトランスミッター」を使用します。
販売されているFMトランスミッターの多くはシガーソケットから電源を取るタイプで、挿し込んでエンジンを掛けるだけで電力が供給されます。その場合、接続する車種の電圧に対応しているかは必ず確認しましょう。
《写真提供:response》〈写真提供 インタートレーダム〉JAPAN AVE. FMトランスミッター JA999
スマホ充電にはシガーソケットUSB
シガーソケットに差し込むことでUSB充電器にすることができる機器があります。
それを差し込むことで直流電流を交流電流に変換する、つまり家庭でいつも使っている電気にすればスマホやタブレット、ノートパソコンを充電しすることが可能です。
出先で充電を心配せず写真を撮ったり、メモを残したり、ナビ代わりにスマホを使うことも可能です。
USB充電器に!
■スマホを早く充電する方法
スマートフォンを早く充電したい場合、アンペア数の大きな製品を選びましょう。アンペア数は、最大どれくらいの電気をスマートフォンやタブレットに送れるかの表記です。
最近発売されている機種であれば概ね急速充電に対応していますが、お使いの端末によっては使用できるアンペア数が制限されているのもあります。
シガーソケットUSBによっては、USBポートが2つ以上用意されていて、1.2Aポートと2.4Aポートが混在しているのもあります。早く充電したいなら、2.4Aのポートを使用しましょう。
スマホを早く充電する方法
■Appleの電子機器ならMFIチャージャーがおすすめ
もしお使いのスマートフォンやタブレットが、iPhoneやiPadなどのApple製品であれば、「MFi」と記載されているシガーソケットチャージャーをおすすめします。
MFiとは「Made For iPhone/iPad/iPod」の略で、Apple製品向けに作られた商品という意味です。これらの製品は、Appleが用意した認証プログラムによって認められたもので、接続不良やトラブル防止の観点から質の高い製品です。
もしMFi認証を受けていない商品の場合、OSアップデートなどで突然使えなくなってしまう可能性もあるので、長く使いたいならMFi認証の受けた製品を選ぶと安心でしょう。
《写真提供:response》カーメイト・ライトニングコネクターチャージャー 1A
■目的にあった正しい選び方 タコ足・車の電圧・アンペアに注意
ただし、使う際に注意点が3つあります。
【1】タコ足に注意
片手に収まる程度なら心配無用ですが、過剰なタコ足配線にしてしまうとシガーソケットから電気を取れなくなってしまいます。
ヒューズといって、切れたら交換しないと使えなくなるブレーカーのようなものが車には入っています。
過剰な電流が流れると豆電球が切れるかのように配線が切れる仕組みになっていて、過剰な電流が流れて発熱、引火する最悪の流れを防ぐ役割をしています。
このヒューズの許容する電流の強さは10A~15Aまでですが車の仕様によって異なります。
スマホの充電可能な台数を計算すると、10Aなら4台前後、15Aなら6台前後となります。急速充電に対応している場合は1台少なく見積もります。
片手で数える程度、つまり売っている商品を普通に使う程度なら大丈夫ですが、過剰なたこ足配線はNGです。
※充電したときの消費電力を20W、サージ電流の可能性を加味して電力の7割を使う計算。
【2】車の電圧に注意
トラックなどの大型車両のシガーソケットには24Vの電圧がかかっています。ここに12V対応の機械を差し込むと壊れてしまいます。兼用のものを買っておけば安心ですね。
【3】アンペアに注意
2A未満の電流だと充電されるものの鈍足です。スピード重視の方は2A以上対応と書いてあるものを選びましょう。急速充電対応やQuick Chargeに対応していると書いてあれば満足できる速さでしょう。
シガーソケット USBアダプタ 人気・おすすめ商品15選
ここからは評判のいいUSBアダプタを紹介していきます。2台以上の充電や後部座席での充電が可能なものも紹介するので注目です。
■RAVPower カーチャージャー シガーソケット USB 車載充電器
デバイスに合わせて最適な充電速度を出してくれるうえ、多充電保護でデバイスも安心。色違いのものもあるので車の雰囲気に合わせて選べます。
■Anker PowerDrive 2
PowerIQとVoltageBoostの組み合わせですばやく充電できます。サージプロテクターや温度管理がついているので車にとっても安心設計です。
■RAVPower 54W 4ポート Quick Charge
なんといっても増設せずに4つ同時に充電できるのが魅力。クイックチャージに対応しているのが一番下の色が違う部分です。
■AUKEY カーチャージャー 4.8A/24W
「徹底的な保護」を謳っているだけのことはあり、過充電・過電圧。過電流・短絡・高温から徹底的に保護してくれます。価格も1000円せず魅力的です。
■CHGeek シガーソケット 2連 ソケット分配器
カップ型のチャージャーもあります。カップホルダーに刺さるデザインなので使い勝手も良好。分配器がついているためもっとシガーソケットを使いたい場合にも有用です。
■HUNDA カーチャージャー USB 5ポート
後部座席にも伸ばすことのできる余裕のあるケーブル。5台まで同時に充電できるため大人数での長距離移動に重宝すること間違いなしです。
■エレコム カーチャージャー シガーソケット
microUSBケーブルが最大90cm伸びるので、充電しながらナビの位置に固定することも可能。利用しない時は、ボタン一つで配線が片付きサブのUSBポートもついています。
■エレコム カーチャージャー シガーソケット タイプCケーブル
USBタイプCに対応しているケーブルもあります。高耐久素材でできているので頻繁に充電器を抜き差しする車にうってつけと言えるでしょう。
■Ewin® 最新モデル FMトランスミッター
Bluetoothで接続しFMトランスミッターを使えてしかも充電もできる音楽好きにはたまらない商品です。ケーブルもついてくるので即使えます。
■FMトランスミッター 急速充電2.4A
充電もできてさらに高機能を目指すなら、ハンズフリー通話、microSDからの再生、電圧の確認もできて至れり尽くせり。スライド式なので閉じておけば埃が詰まることもなく安心。
■LINE FRIENDS USB カーチャージャー シガーソケット
LINEでおなじみマスコットのコニーが車の中に。かわいらしい色合いの車ならポップに仕上げたいですね。充電速度も申し分ありません。サリー、ブラウンのバージョンもあります。
■cheero DANBOARD CAR CHARGER
ダンボーのカーチャージャーもあります。充電中は目が光るのでこれ何?!と話題になること間違いなし。2ポートついているので引っ張りだこです。
■サンワダイレクト USBカーチャージャー 7ポート
シガーソケット付近に2つ、ケーブルを2m伸ばした先に5つポートがついていてヘッドレストに取り付けることで後部座席でも充電しながら携帯やスマホを触ることができる優れものです。