勝手に動くイス「プロパイロットチェア」
日産が発表したプロパイロットチェアは、プロパイロットの機能を一般向けにわかりやすく伝える目的で試作された「行列を自動で進むイス」で、2016年9月27日に日産ウェブサイトにて動画で公開されました。
ちなみに元となった「プロパイロット」は、国内メーカー初、またミニバンとしては世界初の自動運転技術で、自動車専用道路の同一車線にて先行車両との車間距離を一定に保つよう制御するほか、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援するシステムです。
プロパイロットチェア体験デモ開催
このプロパイロットチェアの体験デモが3月23日、東京の羽田空港第1ターミナルにあるカレーうどん専門店「cuud(クウド)」で実施されました。
2016年9月に動画が公開された際にこのプロパイロットチェアを実際に活用したいという店舗など施設を募集、走行条件などを検討した結果、羽田空港のcuudでの使用が決定されました。
飲食店の入店待ち行列時に、1脚ずつ席を移動する煩わしさを解消することが期待された。羽田空港はこういった新技術の導入や実証に積極的な空港です。
日産自動車日本マーケティング本部ブランド&メディア戦略部の江田氏は「道路での渋滞は、お店で言えば行列だ。プロパイロットがドライバーの渋滞ストレスを解消するように、プロパイロットチェアは行列のお客さんのストレスを楽しさに変えたい」と説明している。
今回は1日限りのデモで、取材中には実際のお客さんがプロパイロットチェアで行列を作ることはありませんでしたが、羽田空港の利用者がみな興味をもって注目しており、とくに子供達には大人気だでした。