トヨタのマークXとは
トヨタ マークX
それまでのマークⅡからの脱却を目的とし、大胆な改革を実施した車が「マークX」です。エクステリアは大胆なスタイリングへと変貌し、インパクトの強いデザインが特徴の片側3連プロジェクター式ヘッドライトと全高を低くして、走りのスポーツセダンへの回帰を図っています。
エンジンはV6の2.5L及び3.5Lを搭載し、安全装備も充実させています。
2009年に登場した2代目は、よりスポーツサルーンで上質なプレミアムカーとしての進化を図りました。
フロントフェイスには三連のヘッドランプとメッシュグリルも引き続き採用され、リアコンビネーションランプも三連タイプに変更され、さらにトランクリッドへもランプを追加しました。
マークXは2019年12月末を以って生産終了しています。
トヨタ マークXの基本スペック・燃費
トヨタ マークX
駆動方式 FR
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,770㎜×1,795㎜×1,435㎜
室内寸法(長さ×幅×高さ)1,975㎜×1,500㎜×1,170㎜
車両重量 1510kg
最大乗車定員 5名
燃費 JC08モード 11.8km/L
最小回転半径 5.2m
総排気量 2,499cc
最高出力 149kW[203PS]/6,400r.p.m.
最大トルク 243N・m[24.8kgf・m]/4,800r.p.m.
燃料タンク容量 71L
※2019年3月現在
2.5Lエンジンでも十分パワフルな走りが可能ですが、さらに力強い走りを求めるなら、318馬力を発揮する3.5Lがおすすめです。
■トヨタ マークXの実燃費
トヨタ マークXの燃費はカタログ上は10km/L(3.5L)~11.8km/L(2.5L)となっています。
燃費性能に関しては、1世代前という印象です。
トヨタ マークXの実燃費は8.5km/L~9.5km/Lが平均的な数字で、リッター10kmに到達するのは難しいようです。
燃費を気にするユーザーだと月々の燃料代が辛くなるかもしれません。
トヨタ マークXの新車・中古車
トヨタ マークXの新車価格は2,656,800円からとなっており、クルマの性能を考えるとそこまで高い買い物ではないのではないでしょうか。
■トヨタ マークX グレード別新車価格
すでに販売が終了していますが、最終的なグレードと価格は次の通りです。
250G“F package” :2,406,000円~
250G :2,970,000円~
250S :3,267,000円~
250RDS:3,498,000円〜
350RDS:3,921,500円〜
350RDS “GR SPORT” :4,510,000円~
250Sファイナルエディション:3,393,500円~
※2019年10月現在
装備の充実した売れ筋のGグレードでも300万円を切る価格が設定されています。
RDSになると価格は大幅にアップしますが、タイヤがインチアップされよりスポーティな外観となります。
■トヨタ マークXの中古車価格
トヨタ マークX
中古車価格の例
2017年式 走行距離2.3万キロ 250S 約240万円
2015年式 走行距離3.6万キロ 250G 約145万円
2013年式 走行距離8.3万キロ 250G 約110万円
トヨタ マークXの中古車はオーナーの手が加えられているものも多いですが、ノーマルのままだと割安なものも出回っているようです。
出費を抑えたいという方は、中古で調べてみてもよいかもしれません。
トヨタ マークXのデザイン
トヨタ マークXの魅力の一つは、スタイリッシュな内外装のデザインにあります。
スポーティで個性的なセダンが欲しいという方の満足を十分満たしてくれることでしょう。
■エクステリア
トヨタ マークX
インパクトのある肉感的なフロントフェイスは見る角度によって印象が変わります。
野生の肉食動物が獲物を狙って低く身構えたようなスタイルは、ワイルドでありスポーティなもの。
3連のシャープなヘッドライトとリアライトのデザインは、マークXの個性を主張しています。
■インテリア
トヨタ マークX
インテリアは外観ほどの派手さはありませんが、落ち着くデザインでまとまっています。
スイッチ類は手が届きやすく機能的にレイアウトされ、4連のアナログメーター類はスポーティなデザインとなっています。
トヨタ マークXの口コミ・評価
トヨタ マークX
トヨタ マークXは基本設計が古くなっている点が指摘されることもありますが、トヨタ車の中では独特なポジションを占めており、スポーティな走りは一定の評価があります。
手を加えてカスタムしやすいという点を評価しているユーザーも少なくありません。
■ジャーナリストによる試乗評価
プレミアムに搭載される3.5リッターエンジンは、マークXのボディに対して余裕十分というか、過剰なくらいの動力性能を持つ。
高速域での加速伸びなどはとても気持ちが良いし、18インチタイヤに前述の振動数感応型のショックアブソーバーを備えた足回りも相当に良い。
明らかにマークX独自の哲学が、ビシッと1本通っている硬派なクルマだ。
だから私は、これをサラリと操る男性がいたら、一目置くにちがいない。
まとめ
トヨタのマークXはマークⅡの後継車として登場しました。
同じくトヨタのセダンであるクラウンとは違い、スポーティーセダンという立ち位置で登場しましたが、実際のところレクサスのセダンや、クラウンアスリート(当時)など、トヨタ・レクサス内に競合が多く、伸び悩んだ背景もあります。
ですが、セダンとしての魅力は申し分ない一台ですので、トヨタのセダンを検討している方はぜひ一度試乗してみてはいかがでしょうか。