目次へ戻る

もうリトラクタブルを見ることはないの?現在でも車検に通るのか徹底解説

もうリトラクタブルを見ることはないの?現在でも車検に通るのか徹底解説

多くの車好きの方のあいだで話題になっていたリトラクタブルヘッドライト。見た目がカッコイイ格納式ヘッドライトの事です。多くの人が一度は乗ってみたい憧れの車でした。現在車検に通るのか、維持費はどうなのか、疑問が多い車なのではないでしょうか。今回は疑問を解決するためにわかりやすく紹介していきます。


リトラクタブルとは

リトラクタブルとは別名リトラクタブル・ヘッドライトともいい車体内部に格納できるライトのことを指します。主には80年代に流行し、特に多くのスポーツカーに採用されました。

なぜ普及したのかといえば、車体の前頭部に対してのライトを装備する基準に規制があったからであるということが大きく影響しています。

ちょうどその頃、スポーツカー市場では前頭部をスタイリッシュなデザインにするために低くしたいという考えがありました。

その一方でライトをつける位置がある程度高くなければならないという規制があったためにリトラクタブルライトは採用されることとなったのです。

さて、この項目ではそんなリトラクタブルについてもう少し詳しくみていきます。

リトラクタブルはスポーツカーに多い!

前述でも触れていますが、リトラクタブルは多くのスポーツカーに採用されたといわれています。

日本では、最初にトヨタ2000GTで採用されました。

トヨタといえば日本国内でも有数の自動車メーカーでしたが、当時スポーツカーという分野においてはホンダや日産に大きくおくれをとっていました。

スポーツカーは企業イメージを良くするために当時、必要不可欠であったりしたのにも関わらずおくれていたのは意外といわざるを得ません。

ちょうどその頃、世界初の全アルミ製エンジンをヤマハ発動機が開発しようとしており、スポーツカーに採用しようとしていました。

しかし、莫大なお金がかかるのにも関わらず完成せずということが繰り返されたためにヤマハ側は撤退を余儀なくされます。

そして、日産自動車と提携してスポーツカーを作ろうとしますが、これも志半ばに頓挫してしまうなどしたのです。

その中で、ヤマハ発動機にとってもトヨタにとっても業務提携は必要でした。

最終的にはヤマハ発動機側がトヨタにお願いする形で業務提携をし、トヨタ2000GTが生まれることとなったのです。

さて、話は戻りますが2000GTが1967年に発表されたのをきっかけに以降1970年代には空前のスーパーカーブームとなりました。

マツダ・サバンナRX‐7などでもリトラクタブルが採用されたため、以降スポーツカーで使用されることが多くなり、リトラクタブルはスポーツカーというイメージが日本人に定着したといえるでしょう。

リトラクタブルヘッドライトとは

前述でもあげていますが、リトラクタブルヘッドライトとはリトラクタブルの別名で自働車の前頭部にある格納式のヘッドライトを指します。

日本語では格納式前照灯とも呼ばれていましたが、あまりにも言いにくいということもあり、あまり一般的にそう呼ばれることもなく略称のリトラなどとして親しまれていました。

この項目ではもう少しだけリトラクタブルヘッドライトについて触れていこうと思います。

ポップアップ式ヘッドライトとは

ポップアップ式ヘッドライトというのも格納式のヘッドライトのひとつです。

別名はポップアップ式ヘッドランプともいいます。

ポップアップ式ヘッドライトは主にスポーツカーに採用されており、ライトの非点灯時は車体のフロントノーズに上向きで格納されているために張り付いているように見られることもあるそうです。

リトラクタブルヘッドライトとの違いはヒンジの位置が異なっていたり、格納方向が逆であったりとします。

あの有名なランボルギーニやポルシェでも採用されているので見たことがあるという方も多いといえるでしょう。

リトラクタブルは車検に通るのか

結論からいえば通るが検査への準備が必要ということになります。

車検ではライトの検査項目において光軸検査というものがあります。

光軸というのは車のヘッドライトの光の中心線を指すのですが、この検査を通る条件としては夜間に自分と相手が光によって安全を害されることはないかということがチェックされます。

普段、私たちが運転しているとあまり光軸というものを意識することはないですが、光軸があがった車は意外と対向車からみて迷惑だったりもします。

一般車であっても検査にひっかかりやすいともいわれていますが、リトラクタブルヘッドライトは特に光軸がぶれやすいことで知られています。

ライトを動かしただけで光軸がぶれてしまうほどなので、リトラクタブルヘッドライトを搭載した車両に乗るドライバーは光軸を事前調整してから、車検に向かう必要があります。

ライトを動かさずに、また点灯させずに光軸を調整して開きっぱなしで車検に向かうことが大切だといえるのです。

リトラクタブルの維持費は高いの?

リトラクタブルヘッドライトのことは随分と分かっていただけたとは思いますが、導入するともなると気になるのは維持費のことです。

近年見かけないために部品やパーツなども少ないだろうし、何かあったとき交換できる整備士も少ないのではないかという心配すら感じてしまいます。

そこでこの項目ではリトラクタブルヘッドライトの維持費について具体的にどの程度のお金がかかるのかという部分について探っていきましょう。

部品代は

部品代に関してはリトラクタブルヘッドライトの大部分に関しては特に大きくお金がかかるということはなさそうです。

ライトをぶつけたりだとか壊したりだとか事故を起こしたりなどをすれば当然かかってきますが、大事に使えば大半は壊れることはありません。

ただ、部品の多くについてはある程度、交換が可能であっても、モータ配線が故障してしまうというトラブルに出くわした場合は最悪の場合はモーターを新品に交換しなくてはならなくなります。

このモーターというのが、新品の場合3万円程度はするので、人によっては痛い出費となることが予想されるのではないでしょうか。

交換方法は

リトラクタブルヘッドライトのモーター交換に関しては個人ですると壊してしまう危険性があるのでおすすめしません。

ただ、ヘッドライト内の球であれば、しっかりとした手順を踏めば個人でも交換することは可能です。

交換する際は側面のネジを外し、リトラカバーを外し、ふたを外し、ゴムカバーを外し、レンズと外していくのですが、外し方に注意をしないと壊してしまう危険性はこちらでももちろんあるので、外す際は詳しい外し方を確認の上で行ってください。

今のご時世なので外し方に関してはサイトなどを参考にするよりも、YOUTUBEなどに動画が存在しているので参考にしてみると良いでしょう。

リトラクタブルが廃止になったわけ

さて、現在ではほとんど見かけることのなくなったリトラクタブルヘッドライトですが、廃止される背景には一体何があったのでしょうか。

リトラクタブルヘッドライトには少なからず弱点が存在します。

例えば、開閉式のライトということは部品点数も多いために重くスポーツカーの走行には向かないということや、そもそもコストの面でかかりすぎてしまうなどもあります。

上記にあげた弱点はコスト面ですが、安全面でも突出したライトが事故の際に危険になったり、ライトがそもそも開閉しないといった事故もあることからコスト面でも安全面でも問題があったということになります。

そうした弱点がある中で世の中がライトの最低地上高規制が緩和する方向になったり、国によっては昼間でもライトをつけることが義務付けられたりとしました。

そうした世界の動きから徐々に、リトラクタブルヘッドライトが存在する意義が機能面でなくなってしまったために廃止されることになったのではないかと考えられるわけです。

改造して良いの?

車両形式や類別区分番号が同じ場合は改造することが可能になるのですが、改造をすると車検に通らなくなる可能性は否定できません。

また、リトラクタブルヘッドライトを知らない警察官なども増えているので純正のものであっても改造車と疑われる可能性もあります。

改造は自己責任ですが、あまりおすすめできないというのが結論です。

リトラクタブルが採用されていた車は

さて、ここまでリトラクタブルヘッドライトについて語ってきましたが、これまでにどのような車にリトラクタブルヘッドライトが採用されてきたのかというのは気になるところです。

そこでこの項目ではリトラクタブルヘッドライトが採用されていた車について紹介していこうと思います。

マツダロードスター

マツダロードスターでは初代からリトラクタブルヘッドライトが採用されていました。

初代は89年から97年にかけて発表されていたのですが、当時のデザインコンセプトはときめきでした。

マツダロードスターのデザインは日本の伝統をモチーフにしたものが多く、初代に関しては能面を意識していました。
そんなマツダロードスターは2000年代に入って米国のスポーツカー雑誌で90年代部門でベストスポーツカーとして選ばれるなど活躍したのです。

セリカ

1970年から2006年まで製造されていたのがセリカです。

若い人はあまり聞きなれない車かもしれませんが、メーカーは天下のトヨタ自動車です。

初代のセリカはダルマセリカと呼ばれており、今でも親しまれています。

なぜ、ダルマセリカと呼ばれていたのかといえば、その姿や配色がダルマに似ていたからであるといわれています。

セリカは1980年代になって3代目がマイナーチェンジを行ってリトラクタブルヘッドライトを採用したことでも知られています。

まとめ

今回はリトラクタブルヘッドライトや採用されているスポーツカーに関する情報をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

リトラクタブルヘッドライトは時代の変化と共に必要性がなくなってしまったがために世の中から消えつつあることがわかりました。

しかし、スーパーカー世代と呼ばれる人たちにとっては憧れの象徴であることは間違いありませんので、これからも愛する方が大切にしてくれるのではないかと思います。

関連するキーワード


豆知識

関連する投稿


【初心者向け】2019年10月1日の自動車税制変更で何が変わる?問題点も指摘

【初心者向け】2019年10月1日の自動車税制変更で何が変わる?問題点も指摘

2019年10月1日から消費税が10%になると同時に、自動車税でも一部減税が行われることとなっています。今回はこの自動車減税について、具体的な内容の紹介と、問題の指摘を行います。10月1日になる前に、今から理解を深めておきましょう。


【台風接近中】台風中の運転!自分と愛車を守るために気を付けたいポイント

【台風接近中】台風中の運転!自分と愛車を守るために気を付けたいポイント

毎年夏に多く発生する台風。台風の影響で、道路が冠水したり、河川が氾濫したりという危険を伴いますので、出歩く際は十分な注意が必要です。それは愛車も同じ。台風接近中、車を守るには、そして運転中に台風に遭遇したら、どういった点に気を付けておけばいいのでしょうか。【8月15日更新】


日産の関連会社 オーテックジャパン/AUTECHJAPANとは?

日産の関連会社 オーテックジャパン/AUTECHJAPANとは?

オーテックジャパン(以降、オーテック)は、日産自動車グループの一社で、厳選された日産車のカスタマイズと販売を行う日産の関連会社の一つです。今回の記事では、設立から30年以上に渡って数々の名車を生み出してきたオーテックジャパンにスポットライトを当ててご紹介しています。


軽油は経済的なのか?価格の推移やその原因について

軽油は経済的なのか?価格の推移やその原因について

2019年の現在と、1990年代との比較で軽油は1.5倍以上値上がりしています。 今回は軽油とはどういった燃料かというところから、今後の軽油の可能性についても紹介していきます。


中古車販売、整備、買取、レンタカーのオーラッシュをご紹介

中古車販売、整備、買取、レンタカーのオーラッシュをご紹介

オーラッシュでは輸入車・海外中古車の販売をメインに、全国に9拠点のショールーム、10拠点の整備工場を展開しています。ポルシェからフェラーリ・ベントレーなど高級輸入車の事ならオーラッシュとまで言われるようになった訳を探してみましょう。


最新の投稿


東京モーターショー2017総振返り!メーカー別 注目車種と来場者数は?

東京モーターショー2017総振返り!メーカー別 注目車種と来場者数は?

【11/17情報更新】2017年10月28日~11月5日の10日間で開催された東京モーターショー2017。本記事では東京モーターショーのトレンド、見どころ(出展社、出展車両)、来場者数等の振返りをまとめて掲載しています。東京ビッグサイトに足を運んだ方も、残念ながら行けなかった方も是非ご覧下さい。


フォルクスワーゲン ゴルフⅦ総まとめ!マイチェン後の7.5も┃スペック、燃費・中古価格

フォルクスワーゲン ゴルフⅦ総まとめ!マイチェン後の7.5も┃スペック、燃費・中古価格

「フォルクスワーゲン・ゴルフVII」とは、ゴルフの7代目にあたります。ゴルフの歴史からマイチェンのゴルフ7.5の特徴、性能や燃費、中古車価格などをまとめてみました。ゴルフⅦに乗ってみたい方は参考にしてみてはいかがでしょうか。


200万円以下で購入できる!中古のジャガー5選

200万円以下で購入できる!中古のジャガー5選

ジャガーは錦織圭がアンバサダーを務めている輸入車です。ジャガーはイギリスの高級車メーカーであり、現在はランドローバーと同様にインドのタタ・モーターズ傘下となっています。自動車メーカーの中で、歴史が古いメーカーの1つでもあります。今回は、ジャガーの歴史や中古車についてまとめています。


200万円以下で購入できる!MINIの中古車 4選

200万円以下で購入できる!MINIの中古車 4選

今も変わらず「ミニ」は大人気の車です。これからミニの購入を考えて気になっている方も多くいる事でしょう。今回は、車の購入がはじめてという方でも分かりやすくミニ選びができるよう、ミニとはどのような車なのか解説し、200万円以下で買えるミニの中古車を4選紹介します。


【北米専用】マツダCX-9ってどんな車?日本で発売されるの?

【北米専用】マツダCX-9ってどんな車?日本で発売されるの?

日本国内で発売されていない国産メーカーの車種の中には、非常に魅力的なモデルは多数存在します。その中でもマツダの北米専用車種である「CX-9」は大変興味深い車種といえます。このネーミングだけでも、3列シートSUVとして話題を集めた「CX-8」より大型のクロスオーバーSUVであることが想像できます。では、なぜ北米専用車種なのか?そして日本国内に導入される可能性はあるのか?そもそもどんな車種なのかを解説します。