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プリウスのバッテリーは2つある?電気自動車もバッテリーは上がる?

プリウスのバッテリーは2つある?電気自動車もバッテリーは上がる?

プリウスに搭載されているバッテリー、実は2つあることをご存知でしたでしょうか?この記事では他の車とは一味違うプリウスのバッテリーについて、バッテリーが2つ搭載されているその理由や寿命、従来のガソリンバッテリーとの違いについてもご紹介します。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


プリウスのバッテリーとは

プリウスは、乗用車の中でも「ハイブリッドカー」です。この「ハイブリッドカー」には、バッテリーが2つ搭載されています。

ひとつは、一般車にもある「補機バッテリー」です。もうひとつは、ハイブリッドカー特有の「駆動バッテリー」と呼ばれるものです。

「補機バッテリー」は、トランクルームや後部座席下など車室内に搭載されています。ハイブリッドシステムを起動するための電源としての役割と、電飾系への電力供給、駐車中のバックアップメモリーの役割を担っています。

「駆動バッテリー」は、プリウスなどの、ハイブリッドカーのモーター部分を駆動させるバッテリーです。このバッテリーは完全に上がってしまう事はごくまれです。エンジンが始動できて、走行可能な状態であれば自然に充電されます。したがって、そこまで心配はいりません。

プリウスのバッテリーは、なぜ2種類か

プリウス含めハイブリッドカーとは、下り坂や減速時などのエンジン動力をそこまで必要としない状況では、電気エネルギーを蓄えます。発進時や加速時といった、多くのエネルギーが必要なときには、蓄えた電気エネルギーを使います。そのように放電と充電を使い分けるバッテリーシステムによって、燃料から効率よくエネルギーを取り出しています。

プリウスはモーターを駆動させるために、駆動用バッテリーに蓄えた電力が必要です。発電用モーターで発電した電力を駆動用の大容量バッテリーに充電し、蓄えた電力を必要に応じて取り出します。
ハイブリッドカーが効率的に走るには、よりたくさんの電気を溜めておける大容量のバッテリーが必要不可欠です。

発進と停止を小まめにを繰り返す都市走行では、燃費が低下しやすくなります。つかえるバッテリー容量が大きいほど、燃費の使用を抑えることができ、燃費の節約ができます。

また、必要に応じて燃料は使わずに、モーターだけで走行するEV走行も多用できるため、燃料の消費量を抑えることができます。

モーターを駆動するためには、大電流と高電圧が必要です。そのため、専用の大容量のニッケル水素やリチウムイオンバッテリーが用いられています。

前述のようにハイブリッドシステムを支えている大きいバッテリーシステムには、立ち上げるための電力も欠かせません。そこで必要となるのが、補機バッテリーです。

2つめのバッテリーです。この補機バッテリーは、ハイブリッドの立ち上げのみならず、電飾系の電力システムでもあります。

プリウス特有の、ハイブリッド性を活かすためにも、この2つのバッテリーが必要なのです。

プリウスのバッテリー寿命はあるの?

プリウスの中古車も、かなり出回っています。そこで、気になるのが「バッテリー寿命」ではないでしょうか?せっかく買ったにもかかわらず、すぐにバッテリー交換が必要です、ということでは悲しい話です。なんとも避けたいですね。

結論から言うと、寿命は車の使い方、走行条件により異なります。これでは、納得いきませんね。
実際に使っている方々の声を調べてみると、走行距離20万km超えても問題なし、5年以上乗っても変わりがないといった声が多くあります。

プリウスバッテリーとガソリンバッテリーは違うの?

前述のように、プリウスには「補機バッテリー」と「駆動バッテリー」があります。

従来のガソリン車には、バッテリーが一つです。プリウスの「補機バッテリー」がそれにあたります。違いは以下です。

プリウスの補機バッテリーは、トランクの右側の下にあります。従来のガソリン車ではボンネットにあります。
補機バッテリーには、VRLA(Valve Regulated Lead Acid)という密閉型のバッテリーである必要があります。

プリウスバッテリー上がりの原因は

プリウスはバッテリーが2つもあるなら、かなりの充電があるんじゃないの?バッテリーが上がる心配はしなくてもいいってこと?という疑問も浮かぶのではないでしょうか。

しかし、プリウスのバッテリーも上がります。主には、補機バッテリーにバッテリー上がりが多く見られます。

バッテリー上がりの原因としては、主に以下です。

・EVモードを多用した発進
・バッテリーに負荷をかけすぎている運転
・バッテリーレベルが低いままの長期間の放置
・ライトなどの電飾系の消し忘れ

プリウスのEVモードは、モーターの力だけで加速します。つまり、バッテリーにかかる負担は大きくなるということです。

駆動用バッテリーとは

プリウスなどの、ハイブリッドカーのモーター部分を駆動させるバッテリーです。このバッテリーが、完全に上がってしまう事はごくまれで、エンジンが始動でき、走行可能な状態であれば自然に充電されます。したがって、そこまで心配はいりません。

駆動用バッテリーの交換目安と交換費は

駆動用バッテリーは、15~20万kmもつと言われています。弱くなってきても燃費が悪くなる程度であり、走行自体可能です。メーカーの駆動用バッテリーの保証期間は5年で10万kmに設定されています。

30系(2009~2015年発売)の駆動用バッテリー交換費用は、工賃込みで約17万円前後と言われています。
保証は、購入から5年以内かつ走行距離10万km以内を満たしていれば受けられます。
交換の目安としては、充電・放電システムが上手く機能しなくなり、燃費が悪くなる可能性があります。明らかな症状が出る前に、異常を表示して知らせてくれます。すぐに交換しましょう。

補機バッテリーとは

補機バッテリーとは12V用のバッテリーです。
これは、ハイブリッドカーではなく、従来のガソリン車にも搭載されているバッテリーです。
プリウスでは、この補機バッテリーがとても重要です。駆動用バッテリーが充電されていても、補機バッテリーが上がってしまっていればエンジンは動きません。
エンジンだけではなく、ブレーキ、ドアロックなどの各制御システムの電源にも補機バッテリーの12V電源を使用しています。

ナビゲーションなどのアクセサリー系統についても補機バッテリーの12V電源を使用しています。

補機バッテリーの充電方法は?

プリウスのバッテリーが上がった場合の対処法として、以下が考えられます。
・救援車とブースターケーブルで繋いでエンジンを回してもらう
・JAFに連絡する
自動車保険にロードサービスが付属していたらそれで呼ぶ
ジャンプスターターと呼ばれる充電器で充電する

JAFに登録していない、ロードサービスが付属されていないという方は、どうしたらいいか不安になってしまいますね。

救援車から電力をもらう方法と、ジャンプスターターから電力を供給する方法を説明いたします。

まずは、救援車からバッテリーを充電する方法です。
この方法は「ジャンピングスタート」と言います。ブースターケーブル(赤・黒の2本のケーブル)が必要です。
実際に他の車を準備して開始します。
しかし、プリウスの補機バッテリー上がりに対して、他のプリウスを救援車にすることは危険だと言われております。救援者となる側のプリウスからは、わずかな電力しか供給できないからです。この場合、従来のガソリン車のバッテリーを救援車にすることで対応可能です。

次に、ジャンプスターターを使用した充電方法です。
ジャンプスターターは、別売りのバッテリー充電器です。イメージとしては、スマートフォン用のモバイルバッテリーの様なものをイメージしていただけたらと思います。こちらを、ブースターケーブルを使用してプリウスの補機バッテリーとつなげることで充電可能となります。

バッテリーがあがる、その前兆は?

前兆を知って、しっかりと備えましょう。

第1段階(素人には気づきにくいレベル)

・燃費が低下する。
・ヘッドライトの明るさが暗くなる。

しかしながら、両方とも、わかりにくいと言われています。

第2段階(症状がわかりやすくなるレベル)

・「キーバッテリーが残りわずかです」という表示が出始める。
・ACC(アクセサリー電気)に繋いだ機器が起動しなくなることや、誤作動が現れ始める。
・ドアロックに連動して自動格納するサイドミラーの動きが鈍くなり始める。

これらの症状は、バッテリー上がり以外のことからも起こりうる問題点です。バッテリーが上がっていると言い切れるわけではありませんが、疑ってもいいでしょう。

キーバッテリーに関しては、車のカギの電池が不足している可能性が高いです。電池交換後も表示されるようであれば、車内バッテリーが上がっていることを疑うべきです。

ACCに関しては、ナビが作動しなくなることや、スマホの充電ができなくなるといった症状が現れた場合、異常を疑うべきです。

バッテリーが上がっていると、サイドミラーの開閉にも支障が起きるようです。例えば、右左で開閉に時差があるといった状態になったときには、疑ったほうがいいかもしれません。

第3段階(直接表示され、すぐに交換したほうがいいレベル)

・「補機バッテリー(始動用)充電不足 取扱書確認ください」という表示が出始める。

すぐにバッテリーを変えましょう。

補機バッテリーの交換目安と交換費用は

補機用バッテリーは、使用とともに徐々に劣化が進行します。正しく使用したとしても、大体は3年~5年で寿命を迎えます。

交換費用は、方法によって異なります。
ディーラーで頼むとなると約3~4万円、自分で購入となると購入したバッテリーの金額(約8千~4万円)がかかります。

前兆症状を目安に、交換を検討しましょう。

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まとめ

プリウスのバッテリーには、従来の自動車と比べて様々な秘密があることがわかりました。

従来のガソリン車には1つしかなかった、バッテリーが2つ搭載されています。これによって、燃費が大きく抑えられるようになりました。

プリウスのバッテリーは、駆動用バッテリーは10年以上、20万km以上走行可能ということも常にあるくらい、耐久性も高いです。

プリウスのバッテリーは大変優秀です。
耐久性能も高いですし、燃費まで抑えてくれます。

注意点としては、バッテリーがあがった時の対応ですね。
ハイブリッドカーから電力をもらうことは、注意して避けなければなりません。
焦らずに対応していきましょう。

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