ホンダ フリードスパイクってどんな車?
ホンダ フリードスパイク
フリードスパイク
大きさ、スペース、活用の多様性、全てにおいて「ちょうど良い」。フリード・スパイクはミニバンタイプのフリードをベースに乗車定員を5人に絞り、収納性や活用汎用性を上げた、まさにマルチユースなトールワゴンです。
まずは使い勝手の良さについて見ていきましょう。
■使い勝手が良い!ホンダのフリードスパイク
まず始めに取り上げたいのがリヤの両側スライドドアです。後部座席の乗り降りに大変便利です。チャイルドシート設置時の使い勝手や、子供の乗り降りも安心です。
広い開口部のテールゲートは荷物の出し入れがしやすく、室内高さ1,080mm、室内幅1,160mmと大物の出し入れに便利です。またラゲッジ容積は610Lですが、リヤシートを折りたたむことで最大1,184Lも確保できるため、ショッピングにも安心です。
ミニバンと言えばシートアレンジが気になりますが、フリード・スパイクにも多彩なシートアレンジが設定されています。
■フリードスパイクの後継車はフリード+
ホンダのフリードスパイク
扱いやすいコンパクトサイズで、いかに効率よく趣味に活かせるかが同モデルのコンセプトです。レジャーはもちろんのこと、2名までなら車中泊にも最適です。
魅力的なフリード・スパイクは2016年9月に生産が終了しましたが、以後フリード+が後継モデルとして新車購入できます。
■フリード・スパイクのターゲットとは
ずばり趣味にアクティブな独身層と子離れ層の獲得です。
標準モデルのフリードのターゲットは20から30代の若いファミリー層で、経済的にまだ余裕が無いユーザーに向け、維持費が安く使い勝手の良いミニバンとして展開していました。
一方で同年代の独身層にもミニバンへのニーズがあり、彼らは多彩な趣味の実現に活用していました。しかしながら、独身層にとって3列シートは活用頻度が少ないため、2列シートに割り切りラゲッジスペースの利便性を向上させて登場したのがスパイクなのです。
3列目シートがなくても、シートアレンジは多彩です。
リヤシートやフロントシートの活用方法の使い分けで10のアレンジモードが試せます。フルフラットモードは当たり前として、フロントシートのヘッドレストを取り外して背もたれを完全に後方に
倒すと、2列目シートで足が伸ばせるソファとしてくつろげます。
また2列目シートは1:2分割可倒式で、ラゲッジの床面とフラットになります。このためラゲッジルームを手軽に拡張できます。
この他ラゲッジルームに関してはフロアを反転活用が出来るため、ラゲッジの高さが変えられます。
■スペックのご紹介
ここでは最終モデルのスペックをご紹介いたします。
全長:4.21m
全幅:1.7m
全高:1.72m
ホイールベース:2.74m
トレッド/前後:1.48m
車両重量:1300kg
室内寸法/全長:2.63m、全幅:1.44m、全高1.27m
乗車定員:5人
シート:2列
燃費:FF(16.6Km/L)4WD(13.2km/L )Hybrid(21.6km/L)
燃料:レギュラーガソリン
トランスミッション:FF(CVT)4WD(5AT)
ベースモデル、ホンダのフリードについて
ホンダ フリード
フリードはスパイクのベースとなるミニバンです。外観の違いはフロントフェイスで、スパイクよりも柔らかい表情で、まさにファミリー向けのミニバンと言えるでしょう。
2列目シートの違いで6人乗りと7人乗り仕様があります。
・6人乗りは独立シート
・7人乗りはベンチシート
3列目シートは折りたたんで両脇に立てられるので、ラゲッジスペースを広く取ることが出来ます。
■フリードのターゲットとは
フリードの開発コンセプトを考えるに当たり、当時のホンダのミニバンラインナップとして、ストリームとステップワゴンとの棲み分けが考慮されました。
ステップワゴンは30から40歳のファミリー層に人気がありました。
二人以上の子供達がある程度大きくなり、行動範囲も大きくなりそれなりの大きさのミニバンが必要である世代がターゲットです。
ストリームは独身層や子供達が独立し大きなミニバンが必要なくなった世代がターゲットでした。
それに対して、20から30歳代の若いファミリー層の獲得が出来ていなかったことを受け、フリードの開発が行われたのです。前モデルのモビリオはあまり人気が無く、この層をライバルメーカーに奪われていたということが予想されます。
■スペックのご紹介
全長:4.22m
全幅:1.7m
全高:1.72m
ホイールベース:2.74m
トレッド:前(1.48m)後(1.47m)
車両重量:1290kg
室内寸法/全長:2.63m、全幅:1.44m、全高1.27m
乗車定員:6人もしくは7人
シート:3列
燃費:FF(16.6Km/L)4WD(13.2km/L )Hybrid(21.6km/L)
燃料:レギュラーガソリン
トランスミッション:FF(CVT)4WD(5AT)
フリードとスパイクはボディが共通しているため、基本的な運動性能や燃費、ドライブトレーン性能は同じです。あくまでも「日常使い」で使いやすい仕様であるのか、「趣味に特化して」工夫しやすい仕様であるのかで、購入を検討されると良いでしょう。
初代「スパイク」について
ホンダ モビリオスパイク
スパイクと名が付く車両はフリード・スパイクで2代目です。初代はモビリオ・スパイク。
標準のモビリオがファミリー向けとすれば、モビリオ・スパイクは趣味を重視する独身者をターゲットとしておりました。ラゲッジの収納の工夫は初代から良く考えられていましたが、エクステリアデザインがあまり受けず、惜しい車でした。
フリードスパイクの中古車相場について
スパイクを新車で買うなら、現在は後継モデルのフリード+になります。旧モデルのデザインが好みである場合や、予算に余裕が無い場合は中古車を検討されてはいかがでしょうか。
■モビリオ・スパイク
モビリオスパイク
車体価格は2万~60万で、走行距離は5万km~15万km
※車情報サイトResponse 中古車情報ページより(2019年8月現在)
ホンダ モビリオスパイク 中古車車検索 | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/assistance/usedcar/search/HO/S031/最新のホンダ モビリオスパイクの中古車情報はこちら
モビリオスパイクは、フリードスパイクの先代モデルです。
さすがに10年以上前の車両であるため、車体の価格帯は年式問わず、高くても60万程度で購入できます。走行距離や修復歴の有無、インテリアやエクステリアのコンディション次第なようです。
この車両を選択する場合、あまり大きな期待を持たず、2年から4年程度の使用期間で割り切って購入した方が間違いないでしょう。
■フリード・スパイク
フリード・スパイク
2010年から2012年:
中古車価格は35万~100万
2012から2014年:
中古車価格は100万~150万
2014年~2016年:
中古車価格は150万~200万
※車情報サイトResponse 中古車情報ページより(2019年8月現在)
ホンダ フリードスパイク 中古車車検索 | レスポンス(Response.jp)
http://response.jp/assistance/usedcar/search/HO/S088/最新のホンダ フリードスパイクの中古車情報はこちら
特にディーラー保証が付いている車両は価格が割高であるため、安心感を買うか安さを買うかで、購入店舗を選ぶと良いでしょう。
フリード・スパイクの後継車両とは
フリード・スパイク
フリードがフルモデルチェンジすることで、スパイクを廃止し、フリード+(フリード・プラス)として再デビューしました。
何と言っても魅力はその収納力の高さと、より強化されたシートアレンジです。フリード・スパイクで足りなかったポイントと、趣味の多様化に対応する形で、2列目シートアレンジに前後スライド機構が追加されました。またラゲッジエリアに床下の大容量収納スペースが追加されました。
仕切り版を取り外せば、背の高い荷物を縦に積むことが出来ます。両サイドの小物入れはユーティリティナットを活用することでつり下げる工夫をするようになりました。大人二人が足を伸ばして寝られるくらいのフラットスペースが確保できるようになりました。
フリード・スパイクの購入検討をされている方であれば、フリード+も十分に視野に入ってくるでしょう。
フリード+
ホンダのフリード・スパイク活用方法、カスタムについて
フリード・スパイクはコンパクトでありながらもラゲッジスペースの広さが売りです。2列目シートを倒せば、全長約2m、幅約1mの大容量スペースが確保できますので、単純なものの運搬だけで無く、車中泊にも大活躍します。
車中泊のポイントとして次の2点をご紹介します。
・柔らかいマットでフラットスペースの小さな段差を埋めましょう
・プライバシー保護のため、遮光カーテンかバイザーを準備しましょう。
天井にハンガーを取り付ければフィッシング専用車にもなりますし、天体観測望遠鏡を積めば天体観測にだって出掛けられます。けれど、遠方に出掛けると一夜の過ごし方を考えてしまうところですが、フリード・スパイクは車中泊に最適であるため、ポイントさえ押さえれば思いつきで出掛けることだって問題ありません。
まとめ
フリード・スパイク
今回はフリード・スパイクをご紹介いたしました。
中古車を購入する場合で、予算が限られているのであれば、MAX100万円と決めて2014年までの低走行距離車を探すと、コストとコンディションのバランスが取れてお勧めです。