アイミーブとは?
アイミーブ
アイミーブは「I(myself)」「innovation(革命)」の頭文字i、MiEVは「Mitsubishi innovative Electric Vehicle」の略を意味して「i-MiEV(アイミーブ)」という名称になりました。
2019年6月5日に三菱自動車のEV(電気自動車)「i-MiEV(アイミーブ)」が10周年を迎え、「The Earth Vehicle 次の100年を走りだそう」をキャッチコピーとして、2009年の世界環境デーの日に発売されました。
発売直後はリースを基本とし、2010年の4月からは個人向けにも販売がスタート。
スローガンは「次の100年のクルマ社会の扉を開くパイオニア」。
アイミーブの特徴は、従来のようなガソリンで走る車ではなく、電気で走る点です。
アイミーブ
■アイミーブの原点はアイ
三菱 i
その原型は軽自動車の「i(アイ)」でした。
「アイ」は、エンジンを後方下部に積む近未来的なスタイリングと荷室などの空間を犠牲にすることのない構造になっていて、大容量のバッテリーを積むことができます。
その車体に永久磁石式同期電動機と200kgのリチウムイオン電池を搭載し、ガソリンのいらない電気自動車になりました。
そして「アイ」をベースとした市販EVとする方向性が決まりました。
基本的な技術はできていたので、次は製品としての信頼性を高めるようにしました。
さまざまな条件下(耐久試験・高速走行試験・耐水性確認試験など)での過酷な試験を繰り返しました。
また、各電力会社などと共同で充電器との適合性や航続距離を伸ばすための実験を重ね、海外での試験や調査も積極的に行われました。
こうした試験を経て得られた膨大なデータをもとに、個人向けに販売する信頼性と実力を高めていったのです。
そして高品質な電気自動車として「アイミーブ」は、世界から注目を浴び、次の100年の扉を開けるEVとして走りだしました。
2006年に発売されたガソリン仕様である「アイ」は、7年後に生産を終了しましたが、2010年より発売された「アイミーブ」は現在も継続して販売されています。
ここからは、誕生して10年が経つ「アイミーブ」の輝かしい道をたどってみましょう。
アイミーブ 特徴・スペック
■アイミーブ 軽自動車時代の特徴
アイミーブ
2009年に登場した軽自動車アイミーブ。
価格も他社より安く抑えられ、1回の充電で100km以上の走行も可能、充電も自宅の電源からできます。
最大のメリットは燃費です。
1km約2円となっており、ガソリン車の約20円と比べると格段の安さとなっています。
それでいて加速もよく、普通の軽自動車と変わらない走りを楽しむことができます。
さらに運転中の車内は静かで振動も少なくなっています。
車内で音楽などを楽しむ人にはとても魅力的です。
軽自動車は、車内の狭さが共通としてあります。
しかし、アイミーブは運転席を広くしており、比較的ゆったりとした作りになっているので快適にドライブが楽しめるでしょう。
グレードは、装備と機能を充実させた「G」(総電力量16.5kWh/一充電航続距離180km)とリーズナブルな価格設定の「M」(総電力量10.5kWh/一充電航続距離120km)の2つがありました。
■アイミーブ 2018年、小型自動車(登録車)へ転身!
アイミーブ
2018年4月にデビューしたアイミーブの改良モデルは、ナンバープレートの色が黄色から白色に変わりました。
つまり、軽自動車から小型自動車に変わったわけです。
グレードは「X」(総電力量16.0kWh/一充電走行距離164㎞)のみとなりました。
これには、改正が行われた「歩行者保護に関する保安基準」(歩行者頭部および脚部保護基準)の強化が関係していると見られています。
これに適合させるために行われたフロントバンパーの形状変更に伴って、車体の全長が3480ミリに伸び、軽自動車の規格(車体全長は3400ミリ以下)をオーバーすることになったのです。
またフロントバンパーの形状以外にも、駆動用バッテリーの温度が高いときに急速充電した場合に充電時間が長くなることを知らせる「電池高温時お知らせ機能」の追加、フロントバンパーにフォグランプを標準装備、モノトーンカラー車の前後ドアサッシュにブラックアウトテープ採用で質感の向上を図るなど、いくつかの変更点があります。
■アイミーブ 現行車のスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,480×1,475×1,610mm(ホイールベース:2,550mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,100kg | |
エンジン種類 | 永久磁石式同期型モーター | |
総電力量(kWh) | 16.0 | |
総電圧(V) | 330 | |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 | |
最高出力(kW(PS)) | 47kW(64PS) | |
最大トルク(N・m/rpm) | 160N·m (16.3kgf·m) | |
最小回転半径(m) | 4.5 | |
交流電力量消費率 JC08モード(国土交通省審査値)(Wh/km) | 118 | |
一充電走行距離JC08モード(国土交通省審査値)(km) | 164 |
■アイミーブ バッテリー交換は?
実は、アイミーブのバッテリーには保証が付いてます。
新車登録から8年以内(ただし走行距離16万キロ以内)であれば、駆動用バッテリーの容量が70%を下回った場合に無償で修理や交換を実施してもらえるのです。
さらに、新車登録から5年以内(ただし走行距離10万キロ以内)に、駆動用バッテリーの製造上の不具合などが原因で故障が発生したときには、無償で修理や交換がしてもらえます。
新車登録から5年を超えている場合に同じような原因による故障が発生したケースでも、8年以内かつ走行距離10万キロ以内であれば、一定額の部品代を負担することで修理を実施してもらえます。
ただし、中古車でアイミーブを購入した場合に、これらの保証を受けるには保証書に書かれている所有者の氏名を変更する「保証継承」の手続きが必要になります。
i-MiEV(17型) | アフターサービス | MITSUBISHI MOTORS JAPAN
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/afterservice/service/warranty/i-miev/17model.html三菱自動車のオフィシャルWebサイトです。アフターサービス・保証・i-MiEV 駆動用バッテリーの保証についてご案内いたします。
アイミーブ 新車・中古車価格情報
アイミーブ
平均価格 | 約88.5万円 | |
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中古価格帯 | 約37万円~145万円 | |
新車価格 | 300万3000円 |
※新車購入でクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金が受けられます。
2019年10月現在、小型自動車バージョンの新型アイミーブ(2018年4月デビュー車)の中古車は流通していません。
※車情報サイトResponse 中古車情報調べ(2019年10月現在)
※情報は2019年10月現在のもの
まとめ
アイミーブ
本記事では、三菱のアイミーブについてご紹介いたしました。
未来のイメージが現実となったアイミーブ。これからの進化にも期待です。