ハンコックタイヤの概要について
ハンコックタイヤの概要
ハンコックタイヤは、世界で185か国に輸出しており、韓国ソウルにグローバル本社を建てています。他にも中国やアメリカ、ヨーロッパにも地域本社があり、日本には名古屋市中村区名駅南にテクニカル・リエゾンオフィスがあります。
1941年にはブリヂストンタイヤ系列で朝鮮タイヤ工業株式会社としてソウルで創業し、1963年は横浜ゴムと技術を共有、1968年には独立し韓国タイヤ製造株式会社として名前を変更しました。
その後、日本国内では日産や三菱、ダイハツ、トヨタなど新車から純正装備タイヤに認定され、世界的にはメルセデスベンツやBMW、ミニクーパーなど代表的な外車にも装備されています。
日本のカー用品店であるイエローハットにも「ZETROブランド」としてOEM供給しています。2006年から2013年までSUPER GTにタイヤを供給していて、2009年と2010年には全日本F3選手権のワンメイクタイヤとして採用されていました。
タイヤの種類と特徴
タイヤは、その車の種類、季節、その時の天気によって合ったものを選びます。
タイヤの種類には以下のようなものがあります。
■ラジアルタイヤ
こちらは一般的なタイヤです。
特長としては、
・操縦性、安定性に優れる
・回転時の抵抗が少ない
・低燃費につながる
といった点が挙げられます。
■バイアスタイヤ
バイアスタイヤは、主にトラックやバスといった車種に多く使われており、低速走行や状態が悪い道路を走るのに適しています。
特徴としては、
・低速走行時の操縦性に優れている
・悪路走行での乗り心地が良い
などが挙げられます。
■夏用タイヤ
日本国内で販売している新車に標準で装備されているタイヤです。
特徴としては、
・商品が豊富
・快適性に優れている
・経済的である
・雪道走行には不向き
などが挙げられます。
■冬用タイヤ
降雪地帯などの地域に最も適しているタイヤです。冬用タイヤの呼称はスタッドレスタイヤが一般的になっています。
特徴としては、
・雪道や凍結路でも安定して走れる
・燃費性能が低い
などが挙げられます。
■エコタイヤ
ラジアルタイヤの性能を上げたタイヤが、こちらのエコタイヤと呼ばれるタイヤです。
特徴としては、
・燃費向上に効果がある
・雨天などのグロップ力が低い
・価格が高い
などが挙げられます。
タイヤサイズの見方
■例① 205 /65 R 15 94 H
左1番目=205 | タイヤの幅(mm) | |
---|---|---|
左2番目=65 | 扁平率 | |
左3番目=R | ラジアル構造 | |
左4番目=15 | リム径(インチ) | |
左5番目=94 | ロードインデックス(LI) | |
左6番目=H | 速度記号 |
■例② 235 /45 ZR 17
左1番目=235 | タイヤの幅(mm) | |
---|---|---|
左2番目=45 | 扁平率 | |
左3番目=ZR | 速度カテゴリー | |
左4番目=17 | リム径(インチ) |
■例③ 31 × 10.50 R 15 6PR
左1番目=31 | タイヤの外形(インチ) | |
---|---|---|
左2番目=10.50 | タイヤの幅(インチ) | |
左3番目=R | ラジアル構造 | |
左4番目=15 | リム径(インチ) | |
左5番目=6PR | タイヤの強度 |
ハンコックタイヤのブランド
ハンコック コンセプトタイヤ
ハンコックタイヤブランドの特長はいくつかあります。ここでは、特長を紹介します。
・ventus V12 evo2(K120)
先進技術により究極の走行を目指しています。
夏用タイヤで、ドライ・ウェット路面に対応しています。
・ventus V12 evo(K110)
スポーツタイヤの新チャンピオン。
夏用タイヤで、ドライ・ウェット路面に対応しています。
・ventus PRime3(K125)
性能と安全性のバランスが最高峰です。
夏用タイヤで、ドライ・ウェット路面に対応しており、快適性に優れている摩耗しづらいタイヤです。
・enfren eco (H433)
ヨーロッパと日本でトップの燃費効率を誇っています。
オールシーズン・ドライ・ウェット路面に対応している、摩耗しづらく快適性に優れている低騒音のエコタイヤです。
・KINERGY Eco2 (K435)
基本性能を妥協せず、優れたマイレージを確保した日本のために産まれた日本専用商品です。
夏用タイヤで、摩耗しづらく快適性に優れている低騒音のエコタイヤです。
・OPTIMO K415(K415)
スムースサマータイヤです。
夏用タイヤで、ドライ・ウェット路面に対応しています。
・Winter i *cept iZ2A(W626)
極寒の冬にも安心のドライビングが可能。
冬用タイヤで、降雪地域に対応しており、凍った路面でも走行が可能です。摩耗しづらく快適性に優れている低騒音のタイヤです。
・Winter i *cept iZ(W606)
日本の雪道用に開発された冬用タイヤで、降雪地域に対応しています。
凍った路面でも走行ができ、摩耗しづらく快適性に優れている低騒音のタイヤです。
■ハンコックタイヤのスタッドレスタイヤ
ハンコックが乗用車用にスタッドレスタイヤの新商品「Winter i *Cept iZ 2A」を出しました。今までのハンコックタイヤの中で初めて非対称でのパターンを使っています。
最大の特長は、外側にゴムの面積を大きくし、内側には溝の面積を広くすることによって外側と内側に別の効果を出すことです。
また、従来品と比べてピッチ数が30%増加しエッジ効果も向上しているので、凍っている路面のグリップ力を高めました。
他にも、主軸に2本のストレートグルーブを採用し、ハイドロプレーニング現象を抑えるグルーブを使っています。その効果は、湿っている路面でのグリップ力を高め、ブレーキの性能とハンドリングの性能を高めています。
ハンコックが出したこちらのスタッドレスタイヤは14インチ~18インチで計26サイズを用意しています。
■ハンコックタイヤのランフラットタイヤ
ハンコックタイヤには、ランフラットタイヤというタイヤもあります。ランフラットタイヤとは、タイヤに傷がついてパンクしてしまった場合でも時速80㎞で走ることができるといったタイヤです。
また、ランフラットタイヤにはパンクした時など、タイヤの空気圧の変化を感知するTPMS(タイヤ空気圧モニターリングシステム)を装備することができるので、ランフラットタイヤを使う際にはこちらもおすすめします。
【ハンコックタイヤ】ボディタイプ別おすすめタイヤ
ハンコックタイヤ
タイヤを選ぶ際のポイントとして、車のボディタイプ別に選ぶ方法があります。
ここでは「ミニバン」と「高級セダン」の場合をご紹介します。
■ミニバンの場合
家族でミニバンに乗る場合、専用のタイヤを使うことをおすすめします。
ミニバンの専用タイヤの特長として、ブレーキを踏む時に負荷がかかるタイヤの内側と曲がる時に負荷がかかるタイヤの外側それぞれに溝の種類を変えているところです。
こちらの特長によりミニバンが持つ本来のふらつきを抑えることができるので、片寄り軽減にもつながります。
■高級セダンの場合
高級セダンには快適性が他の車より一段と求められます。そのため、こちらのボディタイプにはラグジュアリータイヤを選ぶと良いでしょう。
ラグジュアリータイヤの特長は、走っている時のノイズ(ロードノイズ)を小さくすることができることです。さらに、ふらつきも少なく乗り心地も最高に良いです。
また、高級セダンにもう1本タイヤをおすすめするとしたら、低騒音タイヤもおすすめです。こちらはロードノイズなどの騒音を抑えることだけに特化しているタイヤなので、快適性を求める高級セダンに適したタイヤです。
おすすめのハンコックタイヤ4選
ハンコックタイヤを購入される際におすすめのタイヤをいくつかご紹介します。
■Ventus ヴェンタス R-S4 Z232
タイヤの種類:冬用タイヤ
インチサイズ:15〜19インチ
スポーツ志向のユーザーにおすすめです。
■enfren eco H433
タイヤの種類:夏用タイヤ
インチサイズ:15〜16インチ
トップクラスの燃費性能です。ノイズ軽減ブロックの軽減により静粛性にも優れ、快適な乗り心地を実現させています。
■Winter I'cept IZ2 A W626
タイヤの種類:冬用タイヤ、スタッドレスタイヤ
インチサイズ:13~18インチ
雪路やウェット路面でも安定走行ができる構造になっており、降雪地域に住む方にもおすすめです。
■Dynapro i*cept RW08
タイヤの種類:SUV車用のスタッドレスタイヤ
インチサイズ:15〜18インチ
雪上で優れた走行を発揮できる構造になっています。SUVや四輪駆動車に乗る方におすすめです。
まとめ
ハンコックタイヤ
今回はハンコックタイヤについてご紹介しました。
日本での知名度はまだ低いハンコックですが、種類と機能性、安定性とどれをとっても優れています。また、お値段も比較的安いため、ぜひ一度ハンコックのタイヤをお試しください。