三菱のアウトランダーとは
現行モデルのアウトランダーは2012年に発売されたSUVであり、2.0Lと2.4Lのガソリンエンジンと、世界初の4WDプラグインハイブリッドSUV「アウトランダーPHEV」が2013年に設定されました。
最新モデルでは、駆動用バッテリーとエンジンを新設計する大幅改良を実施。PHEVでは従来の2.0Lエンジンを2.4Lに変更したことで、モーターのパワーも引き上げられています。
また、PHEVシステムの主要構成部品のうち、約9割のコンポーネントを改良したことで、複合モード燃費は49.2km/リットル、EV走行の航続距離を65.0kmに向上させました。
現在、「プリウスPHV」が注目されていますが、アウトランダーは2013年当時からこのEV走行性能(発売当時は60.2km)を発揮していました。
しかし、あいつぐSUVの新機種の登場や、発売から7年あまり立つことからアウトランダーの販売実績は思うように伸びず、2018年度の販売台数は8,759台にとどまり、ライバルのSUVに大きく差を付けられています。ところがこの「アウトランダーPHEV」に再び大きな注目が注がれています。
それでも今、アウトランダーを買うべき理由とは?
■1.ライバルと異なる独自性
他車と大きく違うのは4WDシステム、ツインモーター4WDの活躍の場が増え、暖気が済んだ後の走行ではエンジンがかかる頻度が大幅に減り、静粛性が向上。またEVでの最高速度も135km/hを可能にしているなど、数多いSUVの中でも飛びぬけた存在になっています。
また、アウトランダーは2012年に発売されたこともあり、少々モデルが古いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれないですが、度重なる改良により、衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM」と誤発進抑制機能(前進及び後退時)が全車に標準装備化されるなど、装備においては最新機種に引けを取っていません。
また、スタイリッシュではありませんが、機能性を重視したワゴンスタイルのため、5名乗車でも9インチのゴルフバッグを4個積むことができる積載能力を備えています。
■2.走ればわかるPHEVの魅力と実力
EVモードとノーマルモード、そしてスポーツモードを切り替えられますが、EVモードでなくててもバッテリーが十分に充電されていれば、ほとんどの場合EV走行できることになり、スポーツモードでは電気残量を気にしないかぎりにおいて胸のすくような加速が味わえます。
EV走行の航続距離を65.0kmということは、往復電動走行が可能となり、日常の買い物程度や短い通勤距離であれば、ガソリンは一滴も使用せずに走れることになります。週末のロングドライブに出かけなければ何か月もガソリンスタンドに行かないで済むのです。
メーカー希望小売価格:3,939,100 円 (消費税10%抜価格 3,581,000円)
クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金:200,000 円
ハイブリッド燃料消費率
(国土交通省審査値) 18.6 km/L
(国土交通省審査値) 16.4 km/L
市街地モード(WLTC-L) 15.4 km/L
郊外モード(WLTC-M) 16.8 km/L
高速道路モード(WLTC-H) 16.8 km/L
EV走行換算距離
(等価EVレンジ、国土交通省審査値) 65.0 km
(等価EVレンジ、国土交通省審査値) 57.6 km
参照 アウトトランダー車種情報
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/outlander_phev/spec/spe_02.html
※2019年11月現在のものです
■3.スポーティな味わいをプラスしたグレードも設定
アウトランダーPHEVのグレードの中で、「Sエディション」にはビルシュタイン製のショックアブソーバーやアルミペダルなどを採用し、他のグレードよりスポーティな味わいでコーナリング時のロールも抑えられています。また、高い速度域でコーナリングしても狙ったラインに乗せやすく、コントロールできる領域が広いのが特徴となっており、走りを重要視するユーザーにはベストな選択になります。
■4.低燃費だけじゃない!PHEVは災害時に強みを発揮する
三菱ではこのアウトランダーPHEVと共に新たなサービスDDHを展開し、クルマを家庭用電源の一部に組み入れる仕組みそのものをワンパッケージとして販売するそうです。
これは電気料金を節約するという側面も大きいと思いますが、このところの台風と大雨による電力網による長期の停電は、改めて電機の重要さを思い知らせてくれました。
そして復旧までにはかなりの時間がかかることと、自分でなんとかしないといけないということを学んだのかもしれません。
その究極の停電対策としてアウトランダーPHEVを利用すれば、最大出力1500W、1日10kWhの利用で10日分の電力量を確保できるのです。EVだと利用し続けるとすぐ残量が気になりますが、PHEVならガソリンエンジンをアイドリング状態にしつつ、エアコンを利用していても200時間程度稼働させることが可能なのです。
なんといっても家族5人が乗って移動できるという他の発電機や蓄電器にない特徴で、しかもSUVですから、災害で路面が多少荒れている程度なら安心して走行でき、荷物も沢山積むことが出来ます。
まとめ
アウトドアでの楽しい使い方や、家庭の電気代を節約したり省エネを提案するのがPHEVの本来の使い方だったと思うのですが、異常気象が毎年災害をもたらすようになった今、災害時に強い味方になるという使い方こそ、本当のPHEVの使い方になってきている傾向のようです。
ですので、オールラウンドな性格を持つアウトランダーPHEVがクローズアップされているのです。
これからの車選びが、低燃費と安全性能、流行のSUVスタイルに加えて、災害に強いということを考えたなら、「アウトランダーPHEV」という選択はありなのではないでしょうか?