ホンダの新型フィットが2020年2月14日に発売!
ホンダの新型フィット
2001年に発売された初代モデル(GD型)に始まり、長きにわたってホンダを代表するコンパクトカーとして存在感を放つフィットの新型が、迫る2月14日に発売されます。
この新型フィットの特徴や先代モデルとの違いなどに焦点を当て、詳しくみていきましょう。
ホンダの新型フィット最新情報
■ホンダの新型フィット 価格
新型フィットの価格帯は、次のようになっています。新型ヤリスの価格帯が1,395,000〜2,493,000円ということを踏まえて考えますと、新型フィットの価格帯は全体的に高めです。先進安全機能などの充実化によって基本的にどちらも価格は上がっています。
【ガソリン車】
BASIC(ベーシック):1,557,600〜1,755,600円
HOME(ホーム):1,718,200〜1,916,200円
NESS(ネス):1,877,700〜2,075,700円
CROSSTAR(クロスター):1,938,200〜2,136,200円
LUXE(リュクス):1,977,800〜2,186,800円
【e:HEV車】
BASIC(ベーシック):1,997,600〜2,195,600円
HOME(ホーム):2,068,000〜2,266,000円
NESS(ネス):2,227,500〜2,425,500円
CROSSTAR(クロスター):2,288,000〜2,486,000円
LUXE(リュクス):2,327,600〜2,536,600円
※新車情報は公式サイト調べ(2020年2月現在)
■ホンダの新型フィット 外装
新型フィット クロスタータイプ
新型フィットは近未来感と可愛らしさを折衷させたデザインの外装デザインを持つ自動車と表現して良いでしょう。キリッとした顔つきと言うよりは少し丸っぽいヘッドライトで柔らかさが強調されている印象です。
上記の写真に写っているのはクロスタータイプです。スバル XVを一瞬イメージさせるこのカラーリングはサーフブルー&ブラックと呼ばれる有料色です。SUV風のスタイルになっています。
フロントグリル、フロントバンパー、リアバンパーなどの外装パーツはクロスター専用デザインが取り入れられており、クロスターのテーマの通りに、週末に乗って出かけたくなりそうな車ですね。
専用オプションでルーフレールが選択可能です。
新型フィットのリア形状
後ろから見ると、コンパクトカーというよりはSUVではないかという意見が結構聞こえてきそうなデザインになっています。
テールライトのデザインは、ヘッドライト同様に丸っぽい感じです。新型フィットの外装デザイン全体とのマッチングは、結構良いのではないでしょうか。
■ホンダの新型フィット 内装
新型フィット HOMEの内装
外装の近未来感と可愛らしさに合わせるように内装デザインもデザインされていることがわかります。
写真はHOMEタイプの内装です。ソフトグレーカラー(シートはコンビシートタイプ)のが室内全体に柔らかさや温もりを感じさせられます。
コックピットに注目しますと、ステアリングホイールが2本スポークタイプになっている点が興味深いです。さらに、HOMEのe:HEV(イーエイチイーブイ)モデルでは本革巻きステアリングホイールが採用されています。
これ以外で本革巻きステアリングホイールを採用しているのはLUXEのみです。
新型フィットの後部座席
清潔感のある気持ち良い色で後部座席でも気分が良いこと間違いなしです。リクライニング機能は非採用となっています。
■ホンダの新型フィット 燃費
新型フィットの燃費性能は次の通りです。カタログ値を見る限りでは、新型ヤリスほどではありませんが、コンパクトカーとしては十分な燃費性能を備えていることがわかります。実燃費がどのくらいとなるか、楽しみなところです。
【ガソリン車】(km/L)
JC08モード:19.8〜24.2
WLTCモード:17.0〜20.4
【e:HEV車】(km/L)
JC08モード:28.6〜38.6
WLTCモード:23.2〜29.4
※新車情報は公式サイト調べ(2020年2月現在)
■新たな機能が追加された先進安全技術
新型フィット
ホンダが独自に展開する先進安全技術のホンダ・センシング(HONDA・SENSING)、新型フィットには装備されるホンダ・センシングは従来のものよりもさらに進化したものとなっています。
中でも注目点の1つがフロントワイドビューカメラと前後に取り付けられたソナーセンサーです。新型フィットはこれらが初めて搭載されたホンダ車となりました。
フロントワイドビューカメラが水平画角対応となったことで側方の情報検知向上に成功しています。従来よりも高性能な先進安全技術で、より安全なカーライフを送ることができるようになるでしょう。
近距離衝突軽減ブレーキもホンダ車の中で初めて採用されています。これはドライバーのブレーキ操作を支援するシステムで、障害物の見落としによる前方・後方の衝突/回避・軽減に貢献するようになっているのです。
近距離衝突軽減ブレーキを含めて、新たに4つの機能がホンダ・センシングに装備されています。
1つは渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)です。前走車との距離を保つように加速・減速を自動で行う支援システムで、新型フィットではフィット初となる渋滞追従機能も用意されました。
2つ目はオートハイビーム機能です。前走車・対向車を検知した際にヘッドライトのロー/ハイビームを自動的に切り替えます。
3つ目は後方誤発進抑制機能です。誤って後退してしまった際にその抑制と注意喚起を行うシステムとなっています。
そして残りの1つが、先ほど紹介した近距離衝突軽減ブレーキとなっています。
■新世代コネクテッド技術、「ホンダコネクト」で次世代の利便性を体感できる
新型フィットでは日本初採用となるHonda CONNECT(ホンダ・コネクト)がタイプ別に設定されています。
ホンダ・コネクトとはホンダ車専用に開発された車載通信モジュールです。トヨタ自動車で言うところの、T-Connect(T-コネクト)のようなものになります。
ホンダ・コネクトを新たに開始されるコネクテッドサービス「Honda Total Care プレミアム」と組み合わせることで、24時間365日いつでも緊急サポートセンターと繋がり、セキュリティアラーム機能が作動した際には現場へALSOKのガードマンが駆けつけるといったサービスを受けることが可能となります。
また、スマートフォンと連動することでドアロックや駐車位置の確認といった遠隔操作などを可能とする「Hondaリモート操作」も展開されます。
■ホンダの新型フィット 試乗記・レビュー
ここで、姉妹サイトのレスポンスにて公開されている試乗記をチェックしてみましょう。
その最終プロトタイプのステアリングを握ったのは、北海道にあるホンダのプルービンググラウンドだ。ハイブリッド車は、アクセルをジワッと踏み込むと、スッと軽やかに加速していく。先代のフィットと違ってEV走行の領域が広く、すぐにはエンジンがかからなかった。アクセルを強く踏み込むとエンジンで発電を行い、その電力を使ってモーターを駆動する。基本的には『ノート e-POWER』と同じシリーズハイブリッドだが、余裕と上質感は一歩上の印象だ。パンチがあり、応答レスポンスも鋭い。また、ツインクラッチと違い、変速ショックがなく、シームレスな加速を見せた。
ステアリングの2本スポークはかつてのポルシェ『911』を思い起こす。とはいえ新型『フィット』のインテリアはとてもすっきりしているうえに暖かい印象。ドラポジを決めて真っ先に感じるのが、これまでとは違って明らかにドライビングがしやすくなっている。ステアリングの角度、テレスコピックの長さ、そしてシートの角度座り心地だ。
走りだすとサスペンションがとてもスムーズに動き乗り心地が良い。フロントサスのフリクションを低減しリアサスの入力を2系統にしっかり分散させることができているから、これまでのフィットにはなかったしなやかなホイールストロークが達成されている。
よく動くようになったサスペンションだが、コーナリングで不安を感じることもなく、路面の凸凹をサスペンションが上手に吸収してくれるのでボディのフラットライド感が高く、高速域のコーナリングでもタイヤが路面をしっかり掴んでいる感触が伝わってききて、ロールの大きさほどに不安を感じさせない。
ハイブリッドは中低速域ではモータードライブとなるのでEVのようにゼロ発進から力強く、アクセルに対するレスポンスもかなり良い。また100km/h以上の高速域ではエンジンとダイレクトに繋がるので、失速感も少なく、伸びのある高速ドライブが楽しめる。それと高速域での室内のノイズに耳障り感がなくこのクラスとしては他車と比較して快適だ。
またLKAはACCとセパレートしていてメインスイッチをONにすればどちらか片方だけの運転支援も可能だ。これは現在のところ僕が理想とする方式。
■ホンダの新型フィット グレード別に紹介
5つのタイプバリエーションを用意
新型フィットで、5つのタイプバリエーションが用意されています。それぞれが異なるライフスタイルをターゲットにして製作されている点がポイントです。
5つのタイプバリエーションをまとめると、次のようになります。
BASIC(ベーシック):シンプルなベーシックタイプ
HOME(ホーム):快適性重視のタイプ
NESS(ネス):アクティブタイプ
CROSSTAR(クロスター):週末レジャー向けタイプ
LUXE(リュクス):スタイリッシュなタイプ
外装や内装などのデザインや装備品にグレード間の違い(付加価値)が付けられている印象です。
全てのグレードでFF(前輪駆動)モデルと4WDモデルを選ぶことができます。
少し残念な点としては、今のところスポーツタイプのグレードが用意されていないという点です。販売開始後にグレードが追加されたり、モデューロモデルなどが登場する可能性も考えられますが、1.5L 直列4気筒エンジンで最高出力130馬力というスペックを持った魅力的なグレードでしたので、是非とも同系統モデルが期待されます。
SUVチックなクロスターは要注目スタイル
新型フィットの5つのタイプの中で筆者が特に注目しているのはクロスタースタイルです。
注目する理由はコンパクトカーでありながらSUVのように見えるそのスタイリングにあります。アウトドアに出かけたくなるようなアクティブなカラーリングや、オプションで用意されているルーフレール、ブラックとグレーを基調に落ち着きとクールさが感じられる内装のカラーリングや撥水ファブリックシートなど、独創的なコンパクトカー要素が満載です。
ステアリングホイールはレザータイプではありませんが、アクティブな雰囲気を味わいたい方はクロノスターで決まりでしょう。
■ホンダの新型フィット ハイブリッドモデルの性能は
ホンダ フィット
上記で述べたように新型フィットにもハイブリッドモデルが用意されています。ここではこのハイブリッドモデルについて詳しく見ていきましょう。
新型フィットに搭載されているハイブリッドシステムは、e:HEV(イーエイチイーブイ)の呼び名で知られる2モーターハイブリッドシステムです。ステップワゴンにも採用実績のあるハイブリッドシステムで、ホンダのコンパクトカーでは初採用となります。
e:HEVにはEVドライブモード、ハイブリッドドライブモード、エンジンドライブモードの3つの走行モードが用意されています。
EVドライブモードはバッテリーの電気を使ってモーター駆動のみで走行し、ハイブリッドドライブモードではエンジンが供給する電気でモーターを駆動させることで走行、そしてエンジンドライブモードはエンジンが生み出す動力をクラッチを通じて駆動させる、という仕組みです。
中低速域ではEVあるいはハイブリッドモードで、そして高速度域での走行にはエンジンドライブモードという使い分けが理想的となっています。
■ホンダの新型フィット 発売日は?
新型フィットの発売日は2月14日です。理由はよくわかりませんが、バレンタインデーと同じ人いう、縁起の良い発売日となっているのではないでしょうか。
まとめ
発売を間近に控える新型フィットについて、現時点で明らかになっている最新情報をまとめてご紹介しました。
今までのフィットとは少し方向性が違うフィットになっている、という風に感じた方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。エッジの効いたこれまでのフィットと比べると、より未来的でフワッとしている、どちらかというとユニバーサルな印象です。
かわいい系の自動車や次世代コンパクトカーを求める方、購入を検討されてみてはいかがでしょうか。