MINIとは?

MINIの歴史
MINIとは、ドイツの自動車メーカーBMWが2001年に設立した自動車ブランドです。その起点はイギリスのBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が1959年に開発したMINIにあります。
当時、国営企業だったBMCにイギリス政府が、大人4人が乗っても安心の小さな車を作ることを要請したのが始まりです。
困難な条件をクリアし、合理的でスタイリッシュな外観の車が出来上がると、多くのモーターファンの心を鷲掴みにしてしまいました。
1964年ジョン・クーパーをドライバーとし、モンテカルロラリーに出場すると見事に優勝。その後のレースでも、小さな車体でポルシェ911を抜き去るなどのパフォーマンスでファンを魅了し続けました。
チューン・ナップされたMINIは、「ミニ・クーパー」というブランドとなり、世界にその名を轟かせます。
1994年、MINIの生産はBMW傘下となり、現在の「MINI」としてのスタートを切りました。
誇り高くスタイリッシュな外観を継承しつつ、ひときわ大きくなって生まれ変わったMINIは、日本の輸入車ランキングでも5位に入る人気ぶりでした。
BMC時代を「クラシックミニ」「ローバーミニ」と呼び、2001年以降を「大きいミニ」「BMW MINI」と呼び区別することもありますが、MINIのブランドそのものが変わるわけではありません。
新旧それぞれに多くの根強いファンを持っています。
ローバーミニを紹介している記事はこちら
SUVとは?

MINI ジョンクーパーワークス(JCW)
SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビーグル(Sports・Utility・Vehicle)の頭文字からとった略称です。
自動車のひとつの形態ジャンルを表し、日本語に訳すとスポーツ用多目的車となります。利便性が高く幅広い用途から、今や日本ではミニバンをしのぐ人気です。
SUVという、はっきりした定義が存在するわけではありませんが、特徴としては最低地上高が高く、オフロードに強いことなどが挙げられます。
また、ラゲッジスペースが広く、レジャー用品が積み込みやすいことから、キャンプや釣りなどのアウトドアからスキーやスノボ、サーフィンなどのあらゆるスポーツイベントまで幅広く対応できる車です。
MINIのSUV車から見る、外車購入のねらい目とは?

MINI クロスオーバー
外車購入の際に最も気になるのは金額です。輸入車は総じて高額であるケースが多く、購入費用から維持費まで考えると二の足を踏むことが多いのも事実でした。
人気のSUV車なら尚のことです。けれども、一般的にコンパクトSUVと呼ばれる比較的小さめのSUV車は購入しやすい価格で提供されています。
その代表格とも言えるのがMINIクロスオーバーです。輸入車ランキングで常に上位にランクインする人気となっています。
その理由はオールドファンをうならせるMINIならではのデザイン性の高さはもちろん、購入しやすい販売価格によります。
今や国産車も高級化が進み、新車価格の200万~300万円台はごく普通のこととなりました。同等あるいは、ほんのわずかな上乗せで外国ブランドの新車を購入できるのであれば、選択に迷う方が増えるのは当然のことでしょう。
国際情勢により相場は変わってきますが、MINIクロスオーバーなど外車のコンパクトSUV車はねらい目と言えます。
【現行車種】MINIが販売しているSUV一覧
MINIのSUV車といえば、「MINIクロスオーバーシリーズ」で、コンパクトSUVとして人気を集めています。
クロスオーバーはエンジンバリエーションに、ディーゼルエンジン・ガソリンエンジン・PHEVと豊富で用途に併せてチョイスできるのは嬉しい限りです。
また、クロスオーバーにはクーパーONE・クーパーD ALL4・クーパーSD ALL4・クーパーPHEV・THE NEW MINI JCW CROSSOVERとモデルも豊富に用意されています。
クロスオーバーは、MINIクロスオーバーワン、MINI クロスオーバーワンバッキンガム、MINIクロスオーバークーパー、MINIクロスオーバークーパーS。
また、MINIクロスオーバージョンクーパーワークス、MINIクロスオーバークーパーD、MINIクロスオーバークーパーD ALL4、MINIクロスオーバークーパーS E ALL4があります。
このうち、クーパーS E ALL4は1.5リットル3気筒のガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで走るプラグインハイブリッド車です。電力とモーターだけで約40kmを走行することができます。
大容量バッテリーのため車重はクロスオーバー最大となりますが、乗り心地は快適です。モーター駆動による滑らかな加速が特徴です。
■【MINI クロスオーバー】カントリーマン

MINI クロスオーバー
MINIのSUV車として、もっとも人気が高いだけでなく輸入車ランキングでも常に上位ランクされるのが「MINIクロスオーバー」です。
ボディサイズは全長4,315mmに車幅が1,820mmとMINIで最大を誇ります。従来のサイズから大型化したため発売当初は批判も浴びましたが、デザインやホイールの武骨なイメージが定着し人気を得ました。
カントリーマンの異名で親しまれ、今や世界のSUV市場をリードする位置を占め、MINIのヒット商品となっています。
BMW X1とほぼ同サイズとなり、レクサスNXやマツダCX-5よりはひと回り小さなSUV車です。
ハイブリッド車はもちろん、ガソリン車、ディーゼル車共に燃費は申し分なく、コンパクトSUVとして、日本の道路事情やモーター市場にピッタリの車と言えるのではないでしょうか。

MINI クロスオーバー
アレンジ可能なリアシートは場面に応じてラゲッジスペースに変身。たくさんの荷物を積んで海に山に、そして街中を気軽に駆け抜けることができます。
サイドスカットルのさりげないユニオンジャックが気高いブリティッシュ・スピリットを演出。MINIシリーズの販売台数全体の多くを占めるヒット商品です。
MINI クロスオーバーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,315mm×1,820mm×1,595mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,490kg | |
燃費 | JC08モード:16.4km/L | |
エンジン種類 | 3気筒DOHC | |
最高出力 | 75kW(102PS)/3,900rpm | |
最大トルク | 190N・m/1,380〜3,600rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動 | |
トランスミッション | 7速DCT |
■【クロスオーバーPHEV】MINI唯一のPHEV

MINI クーパーS E クロスオーバー オール4
MINIのPHEVである、クーパーS E クロスオーバーALL4には、直列3気筒1.5リッター・最高出力が136馬力のツインターボガソリンエンジンと、最大出力が88馬力の電気モーターという組み合わせが搭載され、トランスミッションは6速ATが組み合わせられています。
PHEVといえば省エネでエコであることはもちろんですが、バッテリーを使い切った場合でもその走行性能には問題がありません。
走行しながらもバッテリーを充電する「SAVE BATTERYモード」での走行で、最大90%までガソリンエンジンで走行しながらバッテリーを回復するシステムも搭載しています。
エンジンに切り替えての走行でも、JCO8モードで17.0Km/Lの数値を誇りEV車の弱点でもある航続距離の心配を払拭しています。
PHEVについて詳しく知りたい方はこちら

MINI クーパーS E クロスオーバー オール4
バッテリーも、200Vでフル充電までの時間が3.5時間と非常に効率よく充電してくれる優秀なリチウムイオン電池が搭載され、クロスオーバーとしてSUVの名にふさわしい動力性能を維持しております。
このPHEVエンジンの特徴である、EVのみでの走行・ハイブリッド走行・ガソリンエンジンのみでの走行を組み合わせながら、その走行に適した走行モードを選択できるのです。

MINI クーパーS E クロスオーバー オール4
eDriveスイッチの採用により、常に走行状態を検知し、その状況に最適化された走行が可能にもなりました。
MINIクーパーS E クロスオーバーALL4は、クロスオーバーの正しい進化の形として作られた、MINIクーパーの未来を提供してくれるでしょう。
MINI クロスオーバーPHEVのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,315mm×1,820mm×1,595mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,770kg | |
燃費 | JC08モード:17.0km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒 | |
最高出力 | 100kW(136PS)/4,400rpm | |
最大トルク | 220N・m/1,300〜4, 300rpm | |
駆動方式 | 4輪駆動 | |
トランスミッション | 6速AT |
まとめ

MINI クロスオーバー
個性的な外観で多くのファンを持つMINIは今や世界のSUV市場で大きな地位を占めています。クロスオーバーは大きすぎないサイズと高級車でありながらリーズナブルな価格が魅力です。
また近年ペースマンが復活するとの話もあり、まだまだMINIから当分は目が離せない状況が続きます。
市街地にもオフロードに活用できる、クロスオーバーはパワフルな走行性能と併せて輸入車として申し分のない条件が揃っています。今後もこだわりと、進化を続けながら市場を賑わして頂けることでしょう。