セダンはダサい?そんなことはない!

セダンはかっこいい!
セダンなんてカッコ悪い!やっぱりSUVでなきゃ!などと言われますが、本当にそうでしょうか?実は良く見ていないだけだったりしませんか?
これからご紹介するセダンはいわゆる「おじさんクルマ」ではなく、スポーツセダンと呼ばれるカッコ良さと走りが魅力の最新モデルばかりです。
本記事が厳選した超カッコイイセダンと、流行となっていますが、ずんぐりとしたSUVと比べてどちらがカッコイイのか、じっくりと確認してください。
■かっこいいセダンはこんな人におすすめ
おすすめの人は?
流行に敏感なハッチバックやSUVを選ぶ人と異なり、セダンが似合うのは人生を戦いぬく大人と言ったら言い過ぎでしょうか?
走行性能や機能性ならハッチバックやSUVの方が有利かもしれませんが、風格やボディラインの美しさではセダンが圧倒します。
今、セダンを選ぶ人が少なくなったのはそんなセダンを乗りこなす自信のある人が少ないからかもしれません。
かっこいいセダン 現行車種10選
不人気と言われるセダンですが、国産各メーカーからは多くのモデルが発売されています。また、プレミアムセダンやスポーツセダンなどを中心に、ボディラインがカッコ良く見える大きなサイズの車種が多いのが特徴となります。
■1. レクサス ES
レクサス ES 新型(ES300h)
ESは先代までは海外専売車種でしたが、国内にはトヨタブランドとして導入されており、初代はカムリ プロミネントとして、2・3・4代目はウィンダムとして導入されていました。
2018年に日本に導入された7代目にあたる新型ESは、量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用するなどで話題を集めましたが、ES最大の魅力はカッコイイそのデザインです。
そのエクステリアデザインは、走りを予感させるワイド&ローのプロポーションと引き締まったキャビンシルエットで機能美と上質さを追求しています。
そして、スピンドルグリルは、鋭利に折り返すフレームと波紋のように連続する縦フィン形状のグリルメッシュと小型の3眼LEDヘッドランプを組み合わせ、ESのシャープなノーズを端整で鋭い表情を生み出しています。
また、リヤではタイヤの踏ん張りを強調する造形とし、奥行きのあるデザインのリヤコンビネーションランプで、LEXUSらしい個性を際立たせています。
特にESを印象付けるのが進化したスピンドルグリルで、複雑なデザインで主張の激しいフロントグリルは、その後の新しいLEXUSのファミリーフェイスになっていきますが、最もバランスの取れているのがESと言えるでしょう。
ESの新車価格
レクサスES
7代目のESで注目されるのは、初めて設定されたFスポーツです。レクサスブランドのスポーツモデルとして定番のFスポーツですが、エレガントなモデルとされるESには似つかわしくないとして、歴代のESには採用されていませんでした。
しかし、年々ユーザーの年齢層が上がることを憂慮した結果、Fスポーツで若返りを図る必要があり、新たに設定されたようです。
レクサス ESメーカー希望小売価格
消費税込み価格 | |
ES300h | 5,990,000円 |
ES300h“F SPORT” | 6,489,000円 |
ES300h“version L” | 7,130,000円 |
※上記価格は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
ESの寸法
レクサス ES
ESのボディ寸法は、レクサスのフラッグシップセダンであるLSの全長5,235mmと、ISの全長4,680mmの中間で、全幅も同じように中間のサイズですが、2020年8月で生産を終了となったGSの4,880mmよりもLSに近いサイズと言えます。
ISでは走行性能は良くてもゆったりと乗るにはものたりないけど、LSでがさすがに大きすぎるという人にはジャストサイズのセダンと言えます。
ESの各種寸法
全長×全幅×全高 | 4,975mm×1,865mm×1,445mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2,170mm×1,535mm×1,145mm |
トランク容量 | 443L |
※上記寸法は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
ESの中古車相場
レクサス ES
ESの中古車相場
消費税込み平均中古車相場 | |
2018年10月~2019年9月生産モデル | 5,930,000円 |
2019年10月~生産中 | 6,505,000円 |
※上記価格は2020年8月現在のレスポンス中古車検索によります。
まだ発売から間もない現行モデルということもあり、中古車相場も新車と変わらない価格で推移しています。
他のレクサスモデル同様にFスポーツの人気も高いのですが、車種の性格とハイブリッドのみの設定という事からか上級装備の“version L”の人気も高いのが特徴です。
ESの試乗レビュー
ES300h version L
走りは期待以上だった。とくに乗り味は、“レクサス車として他のFRモデルとの味わいの差はどれほどか?”は興味のひとつだったが、嬉しいことにしっとりとした振るまいで、あえて車名の表記は略すが現在のフラッグシップセダン(の導入初期型)を上回るほど。
訊けばピストンスピード0.002m/sの超微小領域まで減衰力を発揮する凝ったダンパーを採用、これにより乗り心地、フラット感を始め、ステアリングフィールなど大きく改善できたという。もともとなめらかな走りっぷりの現行型トヨタ『カムリ』と較べても、ホイールベースの差(+45mm)だけではない、さらに磨き込まれた感がヒシヒシと伝わる乗り味で、走行中の微震動もなく、「これこそレクサス」といえる仕上がりぶりだ。
走りの評価は上々。スポーツモデルではなくても、おじさん車ではないことが証明されました。
こういうバックボーンがあることもカッコイイことにつながるので重要です。古くから、美しい車は速いと言われるように、今にも走り出しそうなカッコイイ車は走りも期待できるのです。
■2. ホンダ インサイト
ホンダ インサイト EX ブラックスタイル
なぜ、同じクラスのシビックセダンではなく「インサイト」をご紹介するのかというと、カッコ良さを重視したからに他なりません。
シビックはあくまでハッチバック主体であり、カッコ良さはハッチバックが上。ここではセダン専用車種のインサイトをおすすめしたいという訳なのです。
現行モデルの3代目インサイトのデザインは、シンプルなキャラクターラインによる流麗なシルエットと、魅力的なローワイドなデザイン。そして作り込まれたサーフェースの質の高さで「品格」を表現しています。
そして、見た目のデザインだけでなく、居住空間の広さや容量519Lのトランクルームといったセダンとしての実用性も備えています。
また、2020年5月のマイナーチェンジで追加設定された「EX・プライムスタイル」は、トランクスポイラーレストランクリッドのスタイルで、より引き締まったスタイリングを表現しています。
インサイトの新車価格
EX・PRIME STYLE
インサイトのグレード構成は単純で、基本グレードのLXと充実装備のEXの2つ。そしてEXの装備ににさらにトランクスポイラーレストランクリッドなどを採用したEX・プライムスタイルとブラックのインテリアなどで統一されたEX・ブラックスタイルの4種類になります。
インサイトメーカー希望小売価格
消費税込み価格 | |
LX | 3,355,000円 |
EX | 3,564,000円 |
EX・プライムスタイル | 3,685,000円 |
EX・ブラックスタイル | 3,729,000円 |
※上記価格は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
インサイトの寸法
ホンダ インサイト
レクサスESよりはボディサイズは小さいものの、室内は広々としており、トランク容量の大きさではESよりも優っているなど実用性は高いセダンと言えます。
インサイトの各種寸法
全長×全幅×全高 | 4,675mm×1,820mm×1,410mm |
室内長×室内幅×室内高 | 1,925mm×1,535mm×1,1650mm |
トランク容量 | 519L |
※上記寸法は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
インサイトの中古車相場
ホンダ インサイト
発売から2年目に入りましたが、新車での販売が少なく流通する台数も少ないのが現状です。価格自体は高値なものの、200万円台から選べるので中古車狙いなら買い得感があります。
インサイトの中古車相場
消費税込み平均中古車相場 | |
2018年12月~2019年9月生産モデル | 2,857,000円 |
2019年10月~生産中 | 3,207,000円 |
※上記価格は2020年8月現在のレスポンス中古車検索によります。
インサイトの試乗レビュー
ホンダ インサイト
インサイトの室内のもうひとつの美点は採光性が良く、車内が非常に明るいことだ。日本のユーザーの多くはなぜか暗い車内を好む傾向がある。その好みの真ん中は外しているが、明るい車内は海外向けのクルマであるというエキゾチックさをかもし出すという点では個性になり得るので、プラスに考えたいところだ。視界作りは前後席とも秀逸で、景色がよく見え、旅気分が盛り上がることうけあいであった。
外観からは背が低くてカッコイイけど室内は狭苦しそうに見えますが、実は室内は明るくて開放的でドライブが楽しめそうなセダンだったのですね。
■3. 日産 スカイライン
スカイライン400R
1957年の登場からの長い歴史の中で、常にクルマ好きのあこがれであり続けたのがスカイラインです。したがって、カッコイイセダンをご紹介するにあたって、外すわけにはいかないのです。
現行モデルは2013年に発売され、ダブルアーチ型のフロントグリルやフロントフェンダーの盛り上がりや、Cピラー部分でウインドウラインを切り返した「クレセントカット」と呼ばれるデザインなど、新しいデザインコンセプトも採用されています。
そして、2019年7月のビッグマイナーチェンジでは、フロントグリルの意匠が「Vモーショングリル」となり、リアのコンビネーションランプが丸目4灯の新デザインに変更されるなど大きな変更が加えられています。
少し前の時代、ハコ(セダン)の代名詞でもあったスカイライン。現行モデルでも最新技術をふんだんに投入したプレミアムセダンとして進化するハコの代名詞でもあり続けています。
スカイラインの新車価格
スカイライン 新型(GT Type SP ハイブリッド)
3.0Lツインターボ車の人気が高くなっています。さらに、ハイパフォーマンスモデルの400Rがその性能にかかわらずハイブリッドに比べると割安感があります。
スカイラインメーカー希望小売価格
消費税込み価格 | |
3.5Lハイブリッド | 5,575,900~6,444,900円 |
3.0Lターボ | 4,353,800~4,908,200円 |
400R | 5,625,400円 |
※上記価格は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
スカイラインの寸法
日産 スカイライン
全高の違いは2WDと4WDの差。4WDのほうが全高が10mm高くなっているほか、最低地上高も10mm少なくなります。また、サンルーフ装着車は室内高が20mm低くなりますが、見た目も居住空間も違いはほとんどかわりません。
歴代でも最も大きなボディサイズとなりましたが、最新の同クラス国産セダンと比較しても特別大きいとは言えないサイズとなっています。(車幅はマツダ6、カムリのマイナス40mm、アコードよりマイナス20mm)
スカイラインの各種寸法
全長×全幅×全高 | 4,810mm×1,820mm×1,440~1,450mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2,000mm×1,480mm×1,160~1,180mm |
トランク容量 | V6ターボ車:510L ハイブリッド車:385L |
※上記寸法は2020年8月現在のメーカー公式サイトによるものです。
スカイラインの中古車相場
日産 スカイライン
2017年12月のマイナーチェンジを境に価格が一気に変わり、マイナーチェンジ後は割高感が強くなります。
発売から7年目となっても現行モデルであることが、スカイラインの中古車の強みであり、初期モデルならあこがれのスポーツセダンも手に入れる可能性が高くなります。
スカイラインの中古車相場
消費税込み平均中古車相場 | |
2013年11月~2014年3月生産モデル | 1,806,000円 |
2014年4月~2015年11月生産モデル | 2,040,000円 |
2015年12月〜2016年3月生産モデル | 2,241,000円 |
2016年4月~2016年10月生産モデル | 2,534,000円 |
2016年11月~2017年11月生産モデル | 2,498,000円 |
2017年12月~2019年8月生産モデル | 3,787,000円 |
2019年9月~2019年9月生産モデル | 3,941,000円 |
2019年10月~生産中 | 4,512,000円 |
※上記価格は2020年8月現在のレスポンス中古車検索によります。
スカイラインの試乗レビュー
日産 スカイライン
最後にエクステリアデザインについて。第一印象としてはインフィニティのシルエットに無理に日産の顔を組み合わせた印象が強く違和感を覚えたものだが、今回、新型スカイラインを出すにあたり、あえてこうしたのは、V37型の登場当初から日産が日本市場を軽視していると評されがちだったことに対して、今後は日本市場ひいてはスカイラインファンをもっと大切にしていくという日産の意思表示あるいは決意表明としての意味合いが大きいように思う。
現行モデルの販売が鈍かったのはそのエクステリアデザイン。それが、マイナーチェンジで一気に評価を上げ、カッコ良さの裏付けとなるスペックや走りのインパクトも400Rの登場で万全。
フーガの兄弟車的なイメージを払拭して、スポーツセダンのDNAが開花したようです。
■4. ホンダ アコード
2020年2月に発売された新型アコードは10台目となるホンダを代表するセダンです。これまでのアコードは、おじさんが乗るセダンというイメージが強かったのですが、新型では若い人が見てもカッコイイセダンとなっています。
そのエクステリアは力強く端正なフロントフェイスと、低重心なプロポーションが特長となるロー&ワイドでクリーンなデザインが特徴となっています。
今までの3ボックスとは違い、かなりクーペライクなフォルムで、走りや運転のしやすさなど、クルマの内なる性能が目に見えるデザインとなっています。
また、2830mmのロングホイールベースによって後席のスペースはリラックスした着座姿勢がとれる十分な広さがあり、フルトリム化されたトランクは573Lという大容量なのでロングドライブにも活躍できます。