アイシスは2004年から2017年まで販売されていた車で、トヨタのコンパクトミニバンクラスを支えてきた一台です。ウィッシュの兄弟車でありながらスライドドアを備え、ボディサイズも相まって日本の道路事情にマッチする使い勝手の良さが魅力でもあります。
また、3列目シートを備えていることも特徴で、人を乗せる機会が多い方であれば、いざという時にも助かるはず。大人では狭く感じるかもしれませんが、子供であれば十分な広さが確保されています。
シート配列は2-3-2で、3列目のシートは床下格納式です。使用しない時はすっぽりと収納できるので、収納時も邪魔になりません。
アイシスのスペックはこちら。
ボディサイズ
・全長4,635mm
・全幅1,695mm
・全高1,670mm
・ホイールベース2,785mm
さらにアイシスの魅力を見ていきます。
パノラマオープンドア
《画像提供:Response》original注目の新型車、リセールバリューはいくら?
アイシスの特徴はなんといっても助手席側パノラマオープンドアです。運転席と後席の間のピラーがないので、前後のドアを開けた際の開口部も圧倒的な広さを誇り、人の乗り降りはもちろん、大きな荷物の積み下ろしも楽々。
ピラーがないことにより強度の低下を心配されるかもしれませんが、ドアの中に補強材が入っているので心配無用です。パノラマオープンドアは助手席側のみですが、日本は左側通行なので特に問題はないでしょう。
多彩なシートアレンジが魅力
助手席を倒すとテーブルとして使用できる上、跳ね上げて収納すれば、パノラマオープンドアとあわせて自転車などの大きな荷物の収納も可能に。普段は2列目まで使用し、3列目を床下に収納しておけば、荷室が狭くなることはありません。荷物が多くなりがちなドライブ旅行などに使える3列目があるのは心強いですね。
■優れた空力性能が魅力!スタイリッシュコンパクトミニバン【マツダ プレマシー】
《画像提供:Response》マツダ5(プレマシー)
プレマシーは、1999年から2018年までマツダが生産していたコンパクトミニバンです。現在のマツダではミニバンは生産しておらず、3列シートの車種はSUVが担っていますが、それまで3列シートの主力として活躍していたのがこのプレマシーでした。
特に人気が高い最終型である3代目では、マツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用したエンジン・トランスミッションが、マツダ製ミニバンとしては初めて搭載されたことから、マツダがプレマシーを主力ミニバンとして捉えていたことがわかります。
新世代技術を搭載したエンジンにより、快適で力強い走りを実現しながら、燃費は16.2km/L(JC08モード)という低燃費を実現しています。ミニバンでは不利である低燃費性能の高さはお財布に優しいミニバンとして現在でも貴重な存在です。
プレマシーのスペックはこちら。
ボディサイズ
・全長4,585mm
・全幅1,750mm
・全高1,615mm
・ホイールベース2,750mm
さらにプレマシーの魅力を見ていきます。
SKYACTIV TECHNOLOGY搭載のミニバン
《画像提供:Response》撮影:島崎七生人マツダ プレマシー 20SーSKYACTIV Lパッケージ
SKYACTIV TECHNOLOGYは、現在のマツダ車にも搭載される新世代技術群の総称を指します。そうはいってもピンとこない方も多いかもしれませんが、これはマツダが世界一の車を作るために開発された、車とドライバーを一体にすることを目標に開発された技術です。
それまでの常識にとらわれず、どうすればいい車を作れるのかをマツダがゼロから考えた結果です。良い走りを実現するためにエンジンを、快適な乗り心地を実現するためにシャシーやサスペンションを徹底的に作り込みました。
簡単にいってしまえば、本当に「いい車」を作るためにマツダが頑張った技術なのです。
スタイリッシュなデザインには理由がある
プレマシーは、日本車というよりは欧州車のようなデザイン性の高さが魅力です。ミニバンは車内空間を確保するために車体が大きくなり、空気抵抗の面で不利になりますが、プレマシーは非常に空気抵抗の少ないデザインのおかげで、快適な乗り心地と燃費性能の両立に成功しています。
空気抵抗の大きさを示す「Cd値」が、プレマシーは0.30を誇ります。これの数値がどれほどすごいかというと、速く走るために可能な限り空気抵抗を少なくしたボディのスポーツカーに迫るほど。このことからわかるように、プレマシーはマツダが本気で作り込んだ名車なのです。
■コンパクトな車体が日本にマッチ!【ホンダ モビリオ】
《画像提供:Response》reproducibleホンダ モビリオ を一部改良、グレード見直し
モビリオはホンダが2008年まで販売していた、フィットをベースにしたコンパクトミニバンです。ガラス面積の多いデザインはヨーロッパの路面電車「ユーロトラム」がモチーフにされたものでした。そのため、車内は開放感にあふれ、車体サイズ以上に広々と感じる空間となっています。
また、大きなガラス面積は閉塞感をおぼえることが少なく、外の景色を眺められる、子供も退屈しないデザインです。
車体サイズは他のコンパクトミニバンより小さめですが、ホイールベース自体は長く低床にできたため、乗り降りしやすい作りになっています。
モビリオのスペックはこちら。
ボディサイズ
・全長4,070mm
・全幅1,685mm
・全高1,740mm
・ホイールベース2,740mm
さらにモビリオの魅力を見ていきます。
見晴らしの良さが安全につながる
モビリオはガラス面積の大きなデザインですが、これにはちゃんと意味があり、ガラス面積を大きくすることによって視界を良くし、死角を減らしたのです。特にトランクの後方視界の良さについては、身長1mくらいの幼児でも見えるように設計されています。
学校や塾へのお迎えなど、子供が多いところへ頻繁に出向く機会が多い方にとっては助かるサポート機能といえるでしょう。
またバックや車庫入れをする際も視界が非常にいいので、それらが苦手な方も安心して運転することができます。外の眺めが良く見えれば乗り物酔いしやすい方でも少しはマシになることも期待できます。
サイズを超えた車内空間
《画像提供:Response》reproducible【ホンダ『モビリオ・スパイク』発表】シートアレンジメントは“ウルトラの誓い”
モビリオは車体サイズ自体こそ小さいですが、ホイールベースは一回り大きなミニバンと同等レベル。そのため、車体は小さいのに中広々!ホイールベースが広い分床を低くでき、高い全高も相まってクラスを超えた車空間を実現しています。
低床フロアのおかげで子供はもちろん、お年寄りも乗り降りがしやすくなっています。家族みんなが安心して快適に使えるミニバンとして、今でも人気があるのもうなずけます。
■華はないけど優秀な道具【日産 ラフェスタ】
《画像提供:Response》original【日産 ラフェスタ 発表】エンジンは新開発2リットル
ラフェスタは、日産が2004年から2018年まで販売していたミニバンです。初代が2004年〜2012年、2代目は2012年〜2018年まで販売され、2代目はマツダ・プレマシーのOEM供給車でした。
ラフェスタが同年代のミニバン達と大きく異なったのは、徹底的に実用性にこだわった点でした。ライバル達が華やかさや派手なデザインへと進化していく中で、ラフェスタに対し地味な印象を抱いた方も多かったかもしれません。
スクエアな形状で使いやすい荷室や、グラスルーフを備えたおかげで明るい車内空間など、派手さよりも質実剛健な車が欲しいという方にはぴったりでしょう。
ラフェスタのスペックはこちら。
ボディサイズ
・全長4,495mm
・全幅1,695mm
・全高1,600mm
・ホイールベース2,700mm
さらにラフェスタの魅力を見ていきます。
様々なニーズに対応できる柔軟さが魅力
《画像提供:Response》originalデザインの仕方…日産 ラフェスタ その3“スクエア”
ラフェスタの大きな魅力は、やはり様々なニーズに対応してくれるその柔軟さにあるといえるでしょう。両側スライドドアは子育てや送迎に便利なのは当然ですが、実はアウトドアや旅にも対応してくれる懐の深さがあります。
3列目シートを倒した時に現れる広大な空間は、多くの荷物を積むことができ、人が横になることもできるほどの広さです。
フルフラットかつ、サンルーフがあれば車中泊をしても窮屈に感じることなく過ごせる快適空間になります。またはお気に入りのキャンプギアを満載してのキャンプもいいかもしれませんね。
見切りのいいボディで運転がしやすい!
コンパクトミニバンといえど、ラフェスタは全長が約4.5mもあるのでコンパクトカーや軽自動車からの乗り換えの場合かなり大きく感じ、その点を不安に考えている方も多いこかもしれません。
その点ラフェスタはスクエアなデザインのボディ形状をしているおかげで、車体の四隅がわかりやすくなっています。実際に運転席に座ると、見切りのいい視界のおかげで運転しやすく感じるオーナーが多い車です。3ナンバーミニバンだと躊躇するような道でも、ラフェスタなら問題なく進めるでしょう。
運転に自信がない方でもおすすめできるコンパクトミニバンの筆頭が、このラフェスタです。
まとめ
コンパクトミニバンは、ボディサイズが小さいだけでなく、ミニバンの特徴を活かして広い室内になっていることがポイントです。
あまりにも大きなボディだと街乗りが不安になるという方でも、コンパクトミニバンなら安心して運転できるでしょう。
車種ごとに特徴が異なるので、何を重視するかを決めておくと車選びがより楽しくなりそうですね。
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よくある質問
■コンパクトミニバンの全長は?
コンパクトミニバンの全長ですが、5ナンバー車の全長が4.7mなので基本的にそれ以下に納められています。車種にもよりますが、一般的な全長は4m〜4.6m程度です。
■コンパクトミニバンのメリットは?
コンパクトミニバンは3ナンバーミニバンに比べて、圧倒的な運転のしやすさが挙げられます。3ナンバーミニバンは全長・全幅・全高どれもがコンパクトミニバンを上回るため、特に運転に不慣れな方であればかなり緊張してしまうかもしれません。圧倒的な車内空間は大きな魅力ですが、狭い道の多い日本においては大柄なボディサイズ故に持て余してしまうことも少なくありません。その点、コンパクトミニバンは日本の交通事情にマッチしたボディサイズが大きな魅力です。
■5ナンバーミニバンの全長は?
5ナンバー車の全長は4,700mm以下と規定されています。5ナンバー車の条件は、全長4,700mm・全幅1,700mm・全高2,000mm以下で、エンジンの排気量が2L以下であることが条件です。