燃費が良くて使いやすい5車種!
出来る限り燃費の良い車にしようとすると、主な候補になるのはハイブリッドカーです。各社様々なタイプのハイブリッドシステムを搭載しているので、好みに合わせて選択できます。今回は燃費と使いやすさにスポットを当てて、5車種ご紹介していきます。
■日産 セレナe-POWER
日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV
セレナe-POWERrは、5代目セレナに追加されたハイブリッド仕様のモデルで2018年3月から発売されています。ガソリンエンジンで発電しモーターによって駆動するe-POWERをパワーユニットとして、高い燃費性能を実現したモデルです。
搭載されているのは発電用の1.2Lガソリンエンジンで、走行用の電気モーターを組み合わせています。走行用のバッテリー残量が減ると、ガソリンエンジンを始動して充電が開始されます。発電用のエンジンの排気量が小さいこともあり、高い燃費性能を実現しているのです。
クラストップレベルの低燃費
日産 セレナ
セレナe-POWERに搭載されているのは、コンパクトカーサイズの1.2Lのエンジンです。発電用のエンジンで効率的に発電することや優れた空力性能によって、WLTCモード燃費で18.0km/Lを達成しています。
ガソリンエンジン仕様のセレナの場合はWLTCモード燃費が13.2km/Lですので、e-POWERを搭載していることで低燃費になっていることが分かります。重量感のあるミニバンですが、力強い走りと低燃費を両立させているモデルです。
モータードライブの加速感
日産 セレナ AUTECH スポーツスペック
e-POWERはタイヤを駆動させるのにモーターを使用しています。ノートe-POWERよりもパワーとトルクがアップしたモーターを搭載しているので、ミニバンでも力強く走ることが可能となりました。
e-POWERの特徴としてアクセルペダルだけで車速をコントロールできる「e-POWER Drive」があります。アクセルペダルを戻すと強い減速力が発生し、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み替え回数が減少します。ドライバーの負担軽減につながる特徴です。
ボディサイズ全長×全幅×全高 | 4,685mm×1,695mm×1,865mm | |
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ホイールベース | 2,860mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,740kg | |
燃費 | WLTCモード:18.0km/L | |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒 | |
最高出力 | 62kW(84PS)/6,000rpm | |
最大トルク(N・m(kgf・m)/rpm) | 103N・m(10.5kgf・m)/3,200〜5,200rpm | |
電動機種類 | 交流同期電動機 | |
最高出力(kW(PS)) | 100kW(136PS) | |
最大トルク(N・m(kgf・m)) | 320N・m(32.6kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動 |
■トヨタ プリウス
トヨタ プリウス
燃費が良い車として最もポピュラーといえるのが、トヨタのプリウスです。ハイブリッドカーとして1番有名なモデルといっても過言ではありません。世界初の量産ハイブリッドカーとして1997年に登場してから、現在に至るまで販売が続けられています。
大きすぎないサイズで、使い勝手の良さ、また低燃費であるなどバランスが取れた1台です。ハイブリッドシステムを搭載している車は多数ありますが、最も基本的なモデルとして今なお人気がある車です。
セダンでもゆとりのある室内空間
トヨタ プリウスPHV 新型
現行型は2015年から発売されており、空力のためにルーフラインが絞り込まれています。しかしルーフ内装の形状を工夫することで、後席の頭上空間も確保されています。低燃費を実現するために空力を改善することは必要不可欠ですが、現行モデルのプリウスは車内空間も十分に確保されているのが特徴です。
足元の空間も十分確保されており、大人が乗っても膝とフロントシートの間にスペースが確保されています。
プラグインハイブリッドも選択可能
プリウス PHV
プリウスをベースとして充電可能なバッテリーを搭載したプラグインハイブリッドを選択できます。近場の街乗りであれば充電したバッテリーのみで走行することもでき、低速域から力強く走ることが可能です。
プラグインハイブリッドのプリウスでは、ジェネレーターをEV走行時にモーターとして動かすことができます。これによってモーター2個分の力で加速することができ、さらに高いトルクで走ることが可能となりました。バッテリーを使い切った後は通常のハイブリッドモデルと同じ使い方ができるので、おすすめのモデルです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,575mm×1,760mm×1,470mm | |
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ホイールベース | 2,700mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,350kg | |
燃費 | WLTCモード:30.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒 1,797cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98PS)/5,200rpm | |
エンジン最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 53kW(72PS) | |
モーター最大トルク | 163N・m(16.6kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
■トヨタ RAV4 PHV
トヨタ RAV4 PHV
トヨタのRAV4は、2019年4月に現行の5代目が発売されました。人気があるSUVのジャンルにガソリン車とハイブリッド車が登場しましたが、プラグインハイブリッド車が追加で設定されています。
ハイブリッドでも十分低燃費ではありますが、大容量のリチウムイオンバッテリーとモーターを組み合わせた力強い走りが魅力的なのがRAV4 PHVです。
E-Fourによって力強く走れる
トヨタ RAV4 PHV
プラグインハイブリッドシステムによって生み出される力強いパワーは、E-Fourによって効率よくタイヤに伝えられています。システム最高出力はRAV4よりも力強い225kWです。
ハイブリッドシステムが搭載されていますが、主にデフォルト走行としてEV走行で、ガソリンエンジンでサポートすることもあるというイメージです。力強いモーターを組み合わせることでスポーティーな走りも実現しています。
経済的で実用性にも優れている
トヨタ RAV4 PHV
プラグインハイブリッドを搭載しているモデルであれば、低燃費なので燃料費の削減を実現できます。もちろんそれだけでなく、購入時にはエコカー減税を始め税制優遇を受けることができます。またEVモードで走行するのであれば、自宅で充電しておいて買い物などに使うことができ、ガソリンを使わないことも可能です。
プラグインハイブリッドは、実用性に優れていることも特徴です。例えば、アウトドアや災害時などに外部給電機能を使って家電機器を使うことができます。室内に設置されているアクセサリーコンセントと付属のコネクターを車両後方の普通充電インレットに差し込むことで、外部給電を利用できます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,600mm×1,855mm×1,690mm | |
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ホイールベース | 2,690mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,900kg | |
燃費 | WLTCモード:22.2km/L | |
エンジン種類 | 2.5L直列4気筒 | |
最高出力 | 130kW(177PS) /6,000rpm | |
最大トルク | 219N・m (22.3kgf・m) /3,600rpm | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 電気式無段変速 |
■ホンダ フィットe:HEV
フィットe:HEV
フィットe:HEVは、現行のモデルからハイブリッドシステムをe:HEV(2モーターハイブリッド)に変更されています。発電用のモーターと最高出力が109PSの走行用モーターを搭載しています。通常はモーターで走り高速走行の時はエンジンで走行するのが特徴です。
日産のe-POWERとは異なり、高速走行時にはエンジン直結モードを持っており、クラッチをつないで走行することも可能です。
デザインが豊富
フィット (e:HEV LUXE)
現行のフィットはユーザーの好みに合わせて、5つのタイプが用意されています。タイプによって与えるイメージが異なるので、好みに合わせて選択できます。どのタイプでも開放的な視界が確保されており、運転がしやすいです。
5つのタイプは、シンプルな「BASIC」、上質さが加えられた「HOME」、ビビッドな2トーンカラーが選択できる「NESS」、アウトドア風な「CROSSTAR」、スタイリッシュな「LUXE」です。
ハイブリッドモデルでも広い車内を実現
フィット (e:HEV LUXE)
フィットは燃料タンクを前席の下に収めるセンタータンクレイアウトを採用することにより、広い車内空間を実現していました。ハイブリッドを搭載している現行モデルでも広い車内を確保しています。
ガソリンモデルと比較するとフロアが数cmだけ高くなっている程度で、普段の使い方でも不便さを感じないでしょう。後席の座江面をチップアップさせることで高さのある荷物を積載したり、フラットな荷室にしたりとシートレイアウトが豊富です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,515mm | |
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ホイールベース | 2,530mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,180kg | |
燃費 | WLTCモード:29.4km/L | |
エンジン種類 | 1.5L直列4気筒 | |
最高出力 | 72kW(98PS) /5,600~6,400 rpm | |
最大トルク | 127N・m (13.0kgf・m) /4,500~5,000 rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 80kW(109PS)3,500-8,000rpm | |
モーター最大トルク | 253N・m(25.8kgf・m)0-3,000rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 電気式無段変速 |
■日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
日産のノートは、2016年にe-POWERが追加されて発売されました。ノートは街乗りでも取り回しがしやすいコンパクトカーとして人気がありました。ノートに電気自動車のパワーユニットを搭載したのがe-POWERです。
電気自動車のリーフと同じ駆動用のモーターが搭載されており、発電用の1.2Lガソリンエンジンからなるハイブリッドシステムです。通常のハイブリッドシステムと異なるのは、ガソリンエンジンは発電専用になっていること。 コンパクトで燃費の良いモデルが欲しい方におすすめです。
スポーティに走行することもできる
ノートe-POWERニスモ
ノートe-POWERはモーターの高いトルクの走りだけでなく、スポーツモードを選択することでスポーティに走ることができます。加速で不満を感じることがないほど、低回転から高いトルクを発生し、ドライブを楽しむことができるでしょう。
さらにノートe-POWERにはNISMOがラインナップされており、ニスモが培ったノウハウを注ぎ込んでスポーツモデルに仕上がっています。ドライビングモードの特性を変更させることで、車を操る楽しみを体験できるでしょう。
街乗りで燃費の良さを体感できる
日産ノート・モード・プレミア
e-POWERはモーターで駆動することから、主に低速域で力を発揮します。モーターは低回転の時から高いトルクを発揮するので、ストップ&ゴーが多い街乗りでモーターの良さが活きます。
もちろん運転の仕方で燃費も変化していきますが、高速走行の時よりも郊外で走行するときのような場面で燃費が良いです。街乗りが多い方で燃費が良い車を探している方におすすめです。
ボディサイズ全長×全幅×全高 | 4,100mm×1,695mm×1,520mm | |
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ホイールベース | 2,600mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,220kg | |
燃費 | JC08モード:34.0km/L | |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒 | |
最高出力 | 58kW(79PS)/5,400rpm | |
最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/3,600〜5,200rpm | |
電動機種類 | 交流同期電動機 | |
最高出力 | 80kW(109PS)/3,008〜10,000rpm | |
最大トルク | 254N・m(25.9kgf・m)/0〜3,008rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動 |
まとめ
燃費が良くて使いやすい車をピックアップしてみました。車内の広いミニバンでも、ハイブリッドであれば燃費が良いですし、コンパクトカーなら車重が軽いこともあって、さらに高燃費を期待できます。燃費が良い車を探しているなら、普段の使い方を考えて、ハイブリッドカーを選択してみるのはおすすめです。