マークX 車内空間・快適性能
■概要・特徴
マークXはマークIIの後継車として、2004年にスポーツセダンに姿を変え市場に投入されました。現行車は12代目にあたります。躍動するフォルムでありながら、フロントを飾るXの文字に代表される洗練されたディティールで、根強い人気を集めています。
3.5Lと2.5L車種の設定があり、最上級グレード・350RDSの最大トルクは、380N・m[38.7kgf・m]/4,800r.p.m.と優れたスポーツ性能を誇ります。
マークXのようなFRセダンは、現在欧州の一部メーカーに採用されるのみで希少な存在になっています。ハンドルの取り回しの良さ、コーナリングの正確さなど後輪駆動の醍醐味を存分に味わえる車です。
■デザイン・ボディーカラー
現行マークXのエクステリアの魅力は、スポーティでありながら落ち着いた品格を兼ね備えているところです。角度で表情を変える肉感的なフロントフェイスの中央に鎮座するXの文字が、唯一無二の存在感を主張するデザインです。
若者から年配層まで幅広く人気を集めるマークXのカラーは6色用意されています。渋さがぐっと引き締まるブラック、明るく開放的なホワイト、そして華やかに咲き誇るようなレッドなど、スタイリッシュなデザインなのでどんな色でも似合います。
飽きの来ない大人のスポーツセダンを求める人に、イチオシの車です。
■静粛性・シート
マークXのインテリアは、オーナーの好みに合わせた配色が選べます。シート素材は欧州で高い評価をうけているアルカンターラと、本革の上質感に近いアクアウィッシュが採用されています。
高級ソファに用いられるアルカンターラが張られたシートは、上質の座り心地とくつろぎ感を与えてくれます。ドライバーシートは前後スライドやリクライニング、上下調整が無段階で電動調整可能です。100%自分仕様のドライビングポジションが選べるパワーシートです。
本革シート採用車種では、ドライバーを腰痛から守るlumbar supportがスイッチ操作で4段階に設定できるキメの細かさです。
■車内空間
マークXの快適な室内環境は、シートの材質や機能だけにとどまりません。運転席と助手席の間のヘッドレストをはずし、フロントシートを一番前までスライドさせると、背もたれが180度まで倒れます。後部座席とつながり広びろ空間に早変わりします。
マークXのフルフラット機構やリクライニング機構は、家族の行楽イベントや長距離ドライブの休憩など、いろんなシーンで重宝します。
また上位グレードの車種では、エアコンをつけると肌や喉の潤いをキープするナノイー機能が活躍します。フロントだけでなく、前ドアガラスも99%紫外線カットのスーパーUVカットガラスが使われています。粋な仕様に惹かれる女性ドライバーも増加中です。
マークX 燃費・走行性能
マークXは、トヨタ自動車が製造・販売している4ドアセダンタイプの高級車です。かつてはマークIIとして販売されていましたが、マークXと命名されてからますます高級感が増しています。マークXの燃費や走行性能についてご紹介します。
■エンジンシステム
マークXには、V6 3.5Lエンジンという大型のエンジンを搭載しているため、とてもパワフルな走りが楽しめます。燃料噴射システムとしては最新システムのシステムD-4Sが採用され、高い動力性能と優れた環境性能を両立しています。
トランスミッションには6速ATが採用され、常に最適なエンジン回転数にて走行することができ、パワーバンドをキープできます。このオートマチックはシーケンシャルシフトを採用していますので、まるでマニュアル車を運転しているように意のままのギアチェンジが可能です。
■走行性能
FRパッケージでは、現在では珍しい後輪駆動の車ですが、フロント54:リア46の理想的な重量バランスを追及することで、FR特有の俊敏なハンドリングが可能で、安定したコーナーリング性能を得ることに成功しています。
また、ショックアブソーバーの特性をコンピューターにより切り替えるシステムのAVSが搭載されていて、様々な路面にて安定感とフラットな乗り心地を実現しています。
VDIMも搭載されていますので、車がコーナーリング時の限界領域に至る前に、EBDやABS、電動パワーステアリングをコントロールするため、滑りやすい路面などでも安定したコーナーリングが行えます。
■運転支援
マークXには走行モード制御スイッチがあり、シチュエーションに合わせてモードの選択が可能です。スイッチにて走行モードを選ぶだけでスポーティーに走れたり、雪道にて安全に走れたり、エコ運転に徹したりできます。
マークXに搭載されているDRAMSは、ドライバーのアクセル開度に応じてエンジンやトランスミッションの特性を制御し車を意のままにコントロール可能になります。
道路の状況に合わせて特性が変化するFADショックアブソーバーも搭載されていますので、様々な路面で快適な乗り心地となります。
■試乗記
以前からトヨタの車といえば、アクセルもブレーキも軽めの設定になっていますが、実際にマークXに乗ってみると特にアクセルが硬めに設定されているようで、少し強めに踏む必要があるようです。
ハンドリングの手応えなども、しっかりとフィードバックがあり、力強くハンドルリングを行う必要があり、そういう意味では男性向けの車であると言えるのかもしれません。
新開発されたショックアブソーバーの特性は、ワインディングロードなどを走ると、ロールも少なくギャップで突き上げるような感覚もなく素晴らしい仕上がりであることが実感できるそうです。
マークX 装備・安全性
優雅なフロントに上質な雰囲気を醸し出すマークX。デザインもさることながらその走行性能には定評がありますが、安全面においても十二分に配慮が行き届き、運転手だけでなく搭乗者や歩行者のことも考えた一流の車です。
■安全性能
Toyota Safety Sense Pとは、衝突回避支援パッケージのことです。ミリ波レーダーと単眼カメラの”2種類の目”を搭載することにより、クルマだけでなく歩行者の認識も可能に。
またミリ波レーダーで、先行車との車間距離を先行車の車速に合わせて保つことができ(設定車速の範囲内で)快適な追従走行が実現。これをレーダークルーズコントロールと言いますが、前方車両が車線を変更しても単眼カメラで検知が可能です。
衝突に備えた設備で、搭乗者だけでなく他の歩行者や運転手も、事故からの被害を軽減する支援です。このようにどこまでも安全性能を追求した車です。
■衝突回避
プリクラッシュセーフティシステムとは、衝突の可能性がある場合に運転手に注意を促すシステムです。
ブザーやディスプレイ表示で知らせるため分かりやすいのが特徴。衝突の可能性が高いと判断した場合には、ブレーキを強力にアシスト、万が一ブレーキが踏めなくても自動ブレーキが作動します。追従機能付きのレーダークルーズコントロールと併せて衝突回避に貢献しています。
前方だけでなく後方にも強く、クリアランスソナー&バックソナーで車庫入れなどの際に、超音波センサーが障害物との接触のリスクがないか検知します。こちらもブザーなどで注意を促すので分かりやすいのがポイントです。
■標準装備
昼も夜も引き立つクリアランスランプとデイライトは、高輝度で消費量の少ないLEDを採用。眩しすぎないため対向車に対しても優しいです。また、霧が発生したときなど突然の天候の悪化にも対応できるようLEDフォグランプを搭載。視界確保に務めます。
SRSエアバッグは、運転席と助手席、前後席で作動し、搭乗者の体への衝撃を緩和。SRSエアバッグは全車に標準装備されています。エアバッグそのものはシートベルトを補助する装置ですので過信は禁物ですが、どの角度から衝突されても緩和するように計算され設備されています。
■バリエーション・価格
マークXには350RDSや250G"F package"など複数のグレードが用意されており、いずれも乗車定員は5人。カラーは定番のホワイトやシルバー、高級感のあるブラックや、ブラックとは趣の異なるプレシャスブラックパールなど豊富に揃えてあります。高級感と情熱が一体化したダークレッドマイカメタリックなども個性的です。
価格は260万から見積もると良いでしょう。(350RDSで385万~)
オリジナルアクセサリーも豊富ですのでカスタマイズを好む方にもおすすめです。
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